奨学金に必要な成績は3.5!併用や成績が悪い場合どうなるかも解説します

学生の中には奨学金を借りたいが、成績が気になってもしかしたら借りられないのではないかと思う人も多いでしょう。本記事では、奨学金に成績は関係あるのか、成績の基準はどの程度で、いつまでのものなのか、といった疑問を解消します。さらには、奨学金の種類はどんなものがあるのかについても解説していきます。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

奨学金は実施している団体で制度が異なる

奨学金の種類は実施している団体によって異なります。一番有名なのは日本学生支援機構の奨学金ですが、地方公共団体や民間育英団体の奨学金もあります。以下の表では、奨学金を実施している団体とその違いを確認できます。

気を付けなければならないポイントは、地方公共団体の奨学金は日本学生支援機構の奨学金との併用が不可であるということです。また、民間育英団体の奨学金は入学後に申請する奨学金となっており、新聞会社の奨学金は新聞社での労働が必要となっております。

最近では大学独自の奨学金も多くなってきていますが、大学によって奨学金の制度が違うため、学生部に確認してみると良いでしょう。

日本学生支援機構の奨学金に成績は必要

日本学生支援機構の奨学金は、成績と家庭の収入を基準に審査されることになっています。日本学生支援機構では、第二種奨学金の成績基準は低いですが、第一種奨学金については明確に基準が設けられています。

本見出しでは奨学金を借りるための成績の要件などを説明します。

目次

「第一種奨学金のみ」または「併用貸与」の場合|成績基準は高い

「第一種奨学金のみ」または「併用貸与」の場合、奨学生として認められるための成績基準は高いです。以下では、その要件を見ていきましょう。

次の(1)または(2)のいずれかひとつに該当すること。

(1)高等学校または専修学校高等課程最終2か年の成績の平均が3.5以上であること。
ただし、上記の基準を満たさない場合であっても、家計支持者(父母。父母がいない場合は代わって家計を支えている人)の住民税が非課税(市区町村民税所得割額が0円)である者、生活保護受給世帯である者又は社会的養護を必要とする者(児童養護施設入所者、里親による養育を受けている者等)であって、次のアまたはイのいずれかに該当する者は、第一種奨学金又は併用貸与の学力基準を満たす者として取り扱うことができます。
ア.特定の分野において、特に優れた資質能力を有し、特に優れた学習成績を修める見込みがあること。
イ.学修に意欲があり、特に優れた学習成績を修める見込みがあること。

(2)高等学校卒業程度認定試験合格者であること。

出典:日本学生支援機構

つまり、第一種奨学金又は併用貸与の場合は、成績の基準は平均が3.5以上となっています。しかし、成績の基準が3.5未満でも、家庭の収入や特定分野においての優れた学習成績、また学習意欲などにより第一種奨学金を受けられる場合があります。

「第二種奨学金」の場合|成績基準は低い

「第二種奨学金のみ」の場合は「第一種奨学金のみ」や「併用貸与」の場合と比べると成績基準は低いです。以下では、その要件を見ていきましょう。

(1)~(4)のいずれかに該当すること。

(1)出身学校または在籍する学校における成績が平均水準以上と認められること。(2)特定の分野において、特に優れた資質能力を有すると認められること。(3)学修に意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められること。(4)高等学校卒業程度認定試験合格者で、上記のいずれかに準ずると認められること。

出典:日本学生支援機構

第二種奨学金の場合は成績の基準は低く、平均水準以上であればよいです。また、特定分野において優れた成績である場合や、学習意欲があり、学業を確実に終了できる見込みがある場合なども第二種奨学金を受けることが出来ます。

奨学金に成績が必要な理由

奨学金を借りる際に、学業の成績が必要ですが、その理由はどういったものがあるでしょう。本見出しではその理由を説明いたします。

進学に必要な経費を援助する目的

奨学金制度とは、家庭の経済状況によっては、高校卒業後に進学するのが難しい人を援助するために作られた制度です。第一の大きな目的は学生への経済的サポートとなります。しかし、奨学金にも財源が決められており、誰にでも支援できるわけではありません。

ですので、大学では学業に取り組んでしっかりと卒業する見込みがある学生が対象となります。

将来的に社会に貢献してくれる人として育てる

奨学金制度のもう一つの目的として、学業成績などが優秀でもっと勉強したいという意欲の高い人をサポートするというものがあります。この目的は、将来的に社会に貢献してくれる人として育てるためというものです。

学業の成績がいいと優秀で社会に貢献してもらえるとの考えから、学業の成績が必要となります。

奨学金の成績に関する疑問と回答

奨学金の成績に関しては、複雑な制度でもあるので、疑問を持つ人も多いでしょう。本見出しではその疑問について、いくつかピックアップし解説していきます。

成績はいつからいつまでが対象になる?

学業における成績とは、いつからいつまでの事を指すのかという疑問がある人も多いです。この成績については、予約採用か在学採用かによって異なります。両者の違いは以下のようになります。

  • 予約採用:進学を決めた際に、進学開始前に申し込む制度
  • 在学採用:進学後の在学中に申し込む奨学金の制度

後述するように、予約採用と在学採用によって成績を判断する時期が異なりますので注意が必要です。

予約採用か在学採用かで異なる

予約採用で申し込む場合は、高等学校又は専修学校高等課程の1年から申込時までの成績の平均値が判定の対象となります。 申込時期は、在学している学校等を通じて、6月中旬以降申し込みを受け付けることとしています。

具体的なスケジュールは学校により異なりますので学校側への確認が必要です。 

在学採用で申し込む場合は、高等学校または専修学校高等課程最終2か年の成績の平均が判定の対象となります。在学採用の場合は秋頃以降、在学している大学等を通じて案内しますので大学等に確認が必要です。

高校の成績さえよければいいの?

高校の成績の平均値が前述の基準に満たなくても、世帯収入の基準を満たしていれば、、しっかりとした「学習意欲」があれば支援を受けることができます。ですので、高校の成績が基準に満たなくとも、奨学金の申込を学校側に申し出ることは可能です。

また、日本学生支援機構の奨学金を利用している学生が、翌年度も奨学金の貸与を希望する場合、「適格認定」を受ける必要があります。この認定基準に満たない場合は、奨学金を停止される場合がありますので、必ずしも高校の成績さえよければいいというわけではありません。

毎年の適格認定で大学の成績も加味される

先述しましたように、奨学金制度を利用している学生が、翌年度も奨学金の貸与を希望する場合、「適格認定」を受ける必要があります。「適格認定」で奨学金が継続されるためには、毎日大学にしっかりと通って、単位を落とさないように勉強する必要があります。

以下の記事では、「適格認定」で落とされた場合はどうなるのか、また奨学金は停止されることもあるのか等の説明をしていますので、興味ある方はぜひご参照ください。

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成績が3.5以下だと第一種奨学金には申し込めない?

成績が3.5以下でも、家庭の収入や特定分野においての優れた学習成績、また学習意欲などにより第一種奨学金を申し込むことができる場合があります。

家庭の収入にはしっかりした基準が設けられており、その基準を満たすことが出来れば申し込むことは可能です。また、学習意欲は、面談やレポートにより高等学校側が確認することになります。

学習意欲の有無による

学業の成績だけで判断せず、しっかりとした学習意欲があれば、第一種奨学金の支援を受けることができます。学習意欲は面談やレポートでの確認となり、学校等は文部科学省で作成した手引に記載の観点や方法により確認することになります。

また、一度借りれば4年間ずっと借りられるわけではなく、学習意欲の低下により成績が悪かったり留年をしたりすると「停止」や「廃止」もあり得ます。

高校の成績が5段階評価ではない場合はどうなる?

高校の成績表は各学校で異なるため、「A、B、C」表記であったり、5段階評価ではない学校も多いと思います。

奨学金制度の目的は、学生への経済的サポート、学業成績などが優秀でもっと勉強したいという意欲の高い人をサポートです。5段階評価出ない場合でも、後述するような方法で計算し、奨学金を申し込めるようになっています。

まずは5段階評価に換算

5段階評価に換算できる場合は、5段階評価に換算するなどしたうえで、5段階評価の3.5に準ずる学習成績であるかどうかを確認します。

5段階に換算できない場合は、文部科学省作成の「学修意欲等の確認の手引き」に記載のとおり、平均水準以上(全体で中位以上)であることを確認します。

学習意欲等の確認の手引きを紹介

本見出しでは「大学等への修学支援の措置に係る学修意欲等の確認の手引き」の重要な部分を紹介いたします。

学修意欲等の確認にあたっては、以下の要素が必要となります。

  • 進学の目的
  • 進学後の学修継続の意志

判定にあたっては、生徒等の学修意欲や学習状況を十分に勘案すること、また、社会的に理解が得られるような学生に対して支援を行う必要があることを考慮することとなります。

評定平均値が3.5未満である場合は、進学後しっかりと学修することを十分に踏まえ、明確な進路意識と強い学びの意欲を確認しなければなりません。また、そのレポートや面談等の記録を残す必要があります。

まとめ

本記事では、奨学金を申し込むうえで、成績は関係あるのか、成績の基準はどの程度で、いつまでのものなのかという事を解説しました。奨学金の受ける制度によって成績の基準は異なり、基準に満たなくとも家庭の収入や学習意欲によって申し込むことも可能です。

奨学金を申し込むことを検討されている皆様に、本記事が少しでも役に立てれば幸いです。

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