一次面接の突破に近づく方法とは!?気になる逆質問や聞かれることも紹介!

就活中の学生の皆さんにとって、一次面接は緊張するものではないでしょうか。一次面接は、学生の基本的なコミュニケーション能力や学生生活での取り組みについて聞かれます。本記事では、まず一次面接の基礎知識と聞かれやすい質問例を紹介します。続いて、一次面接で落ちる学生の特徴や対策方法もお伝えします。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

一次面接の基礎知識

本見出しでは、一次面接のポイントとして4つをご紹介します。書類選考とWebテスト終了後、初めての一次面接で緊張と不安を感じる学生は多いと考えられます。

一次面接の概略を把握しておき、友人やキャリアセンター職員との模擬面接で練習を重ねておくと良いでしょう。

目次

若手社員が面接官を務めることが多い

1つ目のポイントは、若手社員が面接官を務めることが多いということです。一次面接では、一般的に入社して2年目から5年目までの若手社員が面接官を務めます。

面接官は、入社後に配属される部署やグループで指導してくれる人になることもあります。基本的な敬語や面接に相応しい表現を守りつつ、明るくてざっくばらんな面接になることが多いでしょう。

一次面接だと考え過ぎず、大学の先輩と就活相談をしているというような気持ちで適度にリラックスしつつ、面接へ臨むべきです。

評価基準は「自然なコミュニケーション」が取れるかどうか

2つ目のポイントは、評価基準は「自然なコミュニケーション」が取れるかどうかです。一次面接では、細かな論理性や深い志望動機などよりコミュニケーション能力が見られます。

聞かれた質問内容に対して適切かつ端的に答えられているか、基本的な敬語を使いこなせるかなど、社会人としてのコミュニケーション能力が評価されます。

既に就職活動を終えた大学の先輩や、就職活動を支援している社会人を相手にして、自然なコミュニケーションを取れるように練習を何度か積んでおくと良いでしょう。

2次面接(現場社員との面接)との違い

3つ目のポイントは、2次面接との違いについてです。2次面接では、入社して上司となるマネージャーが面接官を務めることが多く、いくつかのポイントが重点的にチェックされます。

  • 入社後に活躍できる貢献可能性
  • 特定の企業に入社したいという熱意
  • 長期的に働き続けるために必要な事業の理解

以下の記事では、内定を得る上で最大の難関となる2次マネージャー面接についてお伝えしています。1次面接や最終面接との違いだけでなく、面接クリアのヒントもお伝えしています。

これから面接に臨まれる方は、ぜひご一読ください。

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最終面接との違い

4つ目のポイントは、最終面接との違いについてです。最終面接では、部門長や企業の役員が面接官を務めますが、以下のようなポイントが一次面接との違いとなります。

  • 年齢の高い社会人を相手にしても、しっかりと考えを述べられるか
  • 企業の社風や求める人物像に合っていると伝えられるか

こちらの記事では、就職活動における最終面接がどのような内容かだけでなく、選考突破のためのポイントもご紹介していますので、ぜひご参照下さい。

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1次面接で聞かれやすい質問例

本見出しでは、一次面接で聞かれやすい質問例を4つご紹介します。これらの質問は、就職活動においてどの企業でも聞かれることが多いので、事前に回答を準備すると良いでしょう。

面接では、答えを覚えて棒読みしているという印象を持たれるとマイナスなので、手短に答えつつ必要な説明を補足することを心がけましょう。

①自己紹介をしてください

1つ目の質問例は、自己紹介をしてくださいというものです。面接において、自己紹介は単に自分の説明をするだけでなく、人柄の特徴や能力の強みなどを盛り込むことが求められます。以下は自己紹介例です。

T大学法学部のAと申します。
大学では、現役での司法試験合格を目指して勉強をし、高校生へ無料で勉強を教えるボランティア活動にも力を注いできました。
人からは努力家だと言われることが多いですが、明確な目標を掲げその実現に向けて効率的に取り組ことを心がけています。宜しくお願い致します。

所属する大学、名前と取り組んできたことから売り込めることを端的に述べましょう。

②学生時代に頑張ったことを教えてください

2つ目の質問例は、学生時代に頑張ってことを教えてくださいというものです。この質問は、企業側が学生の考え方を確認しつつ、貢献可能性を知るための質問だといえます。以下はその例です。

学生生活で頑張ったことは、司法試験の勉強と高校生へ勉強を教えるボランティア活動を両立させたことです。
大学の授業以外では、朝昼晩と土日の限られた時間をどれだけ有効に使い、自分の目標と社会貢献を行えるかであったので、先ず効率的な勉強方法を詳細に考察しました。
そして、担当する高校生が自律的かつ効率的に勉強ができるよう、学習計画の組み立て方から要点学習の方法を網羅的に教えることを特に意識しました。
この経験から、目標設定を確実に行うプランニング力と、人の成長を促す合理的な指導力を身に付けることができたと考えています。

何をどのように行ったかと、その結果どう成長できたかを明確に述べましょう。

③あなたの強みは何ですか?

3つ目の質問例は、強みを聞くものです。就職活動では、恥ずかしがらずに自分が他の候補者よりも優れているという、優位性を強みとして伝えなければなりません。以下はその例です。

私の強みは、複数の事案を並行して効率的に進めつつ、成果に繋げられる実行力です。在学中、自身の目標として司法試験の合格と、ボランティアで勉強を教えていた学生の現役志望校合格を目標としていました。
そこで、まず第一に自分と学生がいつまでに何を行わなければならないかというTo Doリストを作成し、それを元にやるべきこととやれることをロジック立てて可視化しました。
また、毎週月曜日には予定と実際の進捗度を比較し、スケジュールや優先事項をその都度柔軟に調整することで、確実に遂行してきました。

強みを手短に伝えて、具体的なエピソードを説明しましょう。

④志望動機を教えてください

4つ目の質問例は、志望動機を教えてくださいというものです。志望動機とは、なぜその企業で働きたいのか学生の熱意と企業研究の深さを知るための質問です。以下は志望動機の例です。

私が御社への就職を希望する理由は、経済的な不安を抱える家庭に対して法律と教育を軸に、包括的な支援を行いたいと考えたからです。
進学をあきらめざるを得ない学生は、家庭に経済的な問題を抱えているケースが多く、法律という実効的な解決策が役立つこともあると言えます。
一方で、ボランティア活動の経験から、学生に勉強を教える教育活動自体にもやりがいを感じたため、これらの2つをバランスよく行えるNGOである御社で働きたいと考えています。

企業や職種を選ぶ軸が何かを説明し、志望動機に繋がるようにしましょう。

逆質問の時間が設けられることもある

一次面接では、面接官から就活生に対して逆質問の時間が設けられることもあります。逆質問では、就活生が聞きたいことを面接官に聞くことができるのです。

本見出しでは、逆質問に関連して2つのポイントをご紹介します。

逆質問では何を聞くべきか

1つ目のポイントは、逆質問では何を聞くべきかということです。一次面接において、逆質問で面接官に聞くべき質問内容は以下が挙げられます。

  • 入社前と後で、その企業・職種に対する面接官のイメージが変わったかどうか
  • 就活生に対して、その企業や職種を推奨する1番のポイントは何か

以下の記事では、逆質問に関して詳しく解説しています。逆質問でこそ聞くべき質問や、反対に逆質問でNGな質問等が気になる方は是非ご一読ください。

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逆質問がなかったらどうすべきか

2つ目のポイントは、逆質問がなかったらどうすべきかということです。就活生の間では、逆質問がないということは選考に落ちるという噂もあり、不安に感じる方もいると思います。

  • 逆質問がない2つの意味
  • 逆質問の時間を設けない3つの事情
  • 逆質問がなかった時の対処法

以下の記事では、逆質問に関するこれらのポイントをご紹介していますので、一次面接を受ける前に参照してください。

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一次面接の結果はメールで送られることが多い

一次面接の結果は、メールで送られてくることが多いと言えます。結果は、大きく分けて2パターンとなっており、二次面接に進めるか否かがわかります。

  • 一次面接で不採用が決まり、今後の就活が上手くいくことを祈願される。
  • 一次面接の通過が決まり、二次面接の日程調整に関する依頼がなされる。

一次面接の時期にもよりますが、3〜5月であれば翌日〜1週間程で一次面接の結果が送られてきます。また、6月以降になると翌日までには結果連絡が来ることが多いと考えられます。

一次面接で落ちる学生の特徴

本見出しでは、一次面接で落ちる学生の特徴を4つご紹介します。一次面接になかなか受かることができず、就職活動で悩むことはとてもつらいと考えられます。

一次面接が不合格となってしまう学生には、共通している特徴がありますので、これらを参考にして自分はどのように返答しているかを確認し、修正してみると良いでしょう。

①暗記したものを思い出そうとして面接官の目を見れていない

1つ目の特徴は、暗記したものを思い出そうとして面接官の目を見れていないことです。面接では、就活生と面接官のコミュニケーションがスムーズにいくことが必要となります。

そのため、面接官からの質問に対しては目を見て答えることが不可欠ですが、暗記したものを思い出そうとしている学生はついつい伏し目がちになってしまいます。

以下の記事では、面接での受け答えに関連したポイントをご紹介していますので、受け答えに自信が無いという学生の方は、ぜひご参照下さい。

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②話が長すぎて言いたいことが伝わらない

2つ目の特徴は、話が長すぎて言いたいことが伝わらないことです。面接では、結論から端的に述べることが必要であり、追加情報は聞かれたときのみ答えることが推奨されます。

一次面接で落ちる学生は、話が細かな描写や背景の説明から始まっており、結論に中々だとりつくことがないので、面接官は言いたい内容が何か理解するのに困ってしまいます。

一事面接の対策として、回答は必ず一文以内で手短に答えて、さらに簡潔な説明を少し加えることに気を付けましょう。

③服装・マナーの第一印象が悪い

3つ目の特徴は、服装・マナーの第一印象が悪いことです。人間の第一印象は、出会ってから数秒以内に決まると言われており、服装やマナーは第一印象を決定づける要因となります。

  • 服装: サイズが合っていないかったり、使い古されたような印象を与えている
  • マナー:部屋への入室、着席や敬語など社会人としての基本ができていない

以上のように、服装やマナーで第一印象が悪いと面接官との会話も弾まないことが多いです。そして、雰囲気が悪い中で質問への受け答えもしどろもどろになりがちになってしまいます。

大学のキャリアセンターでは、就活生への服装・マナー講座を開催していることがあるので、一度参加してみると第一印象のアップに繋がることが期待できます。

④声量や表情が硬く、緊張しすぎている

4つ目の特徴は、音量や表情が硬く、緊張しすぎていることです。面接では、多少なりとも緊張することが考えられますが、練習の場数を増やして緊張しすぎないことが求められます。

  • 声量: 緊張で音量が小さく、面接官が回答を聞き取りづらいと感じる
  • 表情: 怒っていると勘違いしてしまうような、緊張で硬い表情になっている

面接官は、忙しい業務の合間に一次面接をしてくれているので、感謝の気持ちを持って回答をする際に少し微笑みかけたり、いつもより声を少し大きめに答えるよう心がけましょう。

一次面接の対策はどの企業でも同じ

本見出しでは、一次面接の対策に関して4つのポイントをご紹介します。一次面接の対策は、基本的にどの企業でも同じとなります。

対策を十分に行い、ある程度の面接練習を行っておけば、一次面接を通過する確率は高くなるので、結果が出ないと悩んでいても前向きに頑張りましょう。

①身だしなみに気を遣う

1つ目のポイントは、身だしなみに気を遣うことです。上述の通り、身だしなみは第一印象に直接影響するため、清潔感や快活さを伝えられるよう気を配ることが推奨されます。

  • 男性なら髪を短めに切っておき、女性ならゴムやヘアピンでとめておく
  • 体型にあったサイズのスーツを着用する
  • 爪や眉毛などを切りそろえておく

身だしなみを整えて好印象を与えるには、異性の友人から客観的にみて良いか否かをチェックしてもらうことが効果的です。

また、服装・マナー講座では、身だしなみに関する確認事項を教えてくれることもあるので、チェックリストを参考にしてみると良いでしょう。

②1分間のエピソードとして話せるようにする

2つ目のポイントは、1分間のエピソードとして話せるようにすることです。一次集団面接では、複数の就活生に対して一問一答の面接となることもあります。

そのため、1人の学生が回答に用いることができる時間は1分ほどとなるので、不要な情報や詳細な説明を省いて、結論・重要事項のみを手短に伝える練習が推奨されます。

質問の5W1Hを的確に捉えて、回答すべき内容を1文で簡潔に述べた後に、定量的・定性的な補足説明を少し加える練習を行っておくと良いでしょう。

③周囲の人と面接練習を行う

3つ目のポイントは、周囲の人と面接練習を行うことです。面接は、数をこなせばこなすほど離れして緊張することもなくなり、受け答えもよりスムーズになると言えます。

大学の友人や、キャリアセンターの職員など、周囲の人で面接練習をしてくれる人には、恥ずかしがらずに面接練習の依頼をして、万全な準備をしておきましょう。

本番の面接で失敗をして後悔をするよりも、面接練習で改善点を洗い出して修正できた方が良いと言えます。

④鏡の前で表情を確かめる

4つ目のポイントは、鏡の前で表情を確かめることです。面接では、自分の回答時における表情がどうなっているのかを知っておくことも重要だと考えられます。

鏡の前で、模擬練習をしながら自分の表情をチェックすると、ムスっとしている印象だったり、表情が硬いことに気が付くと思います。

例えば、面接官が質問をする際には意識的に口角を上げて聞きつつ、答える際には少しだけ笑いかける気持ちを持つと表情が和らぐことになります。

まとめ

一次面接では、学生のコミュニケーション力を見ており、どの企業でもよく聞かれる質問例があることがわかりました。

緊張して、面接が上手くいかないという方は、落ちる学生の特徴を参考にしつつ対策方法を実践してみてはいかがでしょうか。

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