就活で聞かれる「学生時代頑張ったこと」がないという人は多いようです。学生時代に頑張ったことや打ち込んだことがないから嘘をつくのか、自己PRとかぶっても良いのかなど、気になるポイントについて解説しています。学生時代頑張ったことがない人へ知っておいて欲しいこともご紹介しているので参考にしてください。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「学生時代頑張ったこと」がないと悩む就活生は多い
就活で聞かれることが多い「学生時代頑張ったこと」がないと悩む就活生は多いようです。
私はのらりくらりと大学生活送ってきたから学生時代に頑張ったこともないし、困難だった経験とか単位落としかけたことしかないから就職上手くいくんだろうか
— 百 (@923crmee) February 18, 2020
学生時代頑張ったこと·····?強いて言うならアルバイトぐらいしかない·····
マジならゲームの最高難易クリアしたことかな— まいまい (@coea_jf) February 19, 2020
どちらのツイートも、改めて「頑張ったこと」について考え戸惑っている様子が伝わります。単位を落としかけた、アルバイトを頑張ったなど、頑張ったことがないわけではないですが、果たしてそれが就活に役立つのか疑問に思っているようです。
「学生時代頑張ったこと」が大したことがない場合でも問題ない3つの理由
結論から言えば「学生時代頑張ったことが大したことではない」という場合でも、特に問題はありません。以下ではその3つの理由について解説します。
①何百・何千という学生の中でどんなエピソードでも印象は薄い
まず、自分がどんな「学生時代に頑張ったエピソード」を持っていたとしても採用側の印象に残ることはほぼありません。
選考をする側は、毎年何百人という就活生を相手にしています。ひとり一人のエピソードに感心する瞬間はあるでしょうが、その感心が選考の最後まで強く残るとは考えられません。
②エピソードではなく、「自分の強み・人柄」を認識させられるかどうかが大切
次に、「学生時代に頑張ったこと」という問いの回答は、エピソードよりも「自分の強み・人柄を認識させられるかどうか」が重要です。
自分が合否を決める企業側の人間だったとしたら、「○○を成し遂げたから採用」よりも「こういう人だから採用」と考えるのではないでしょうか。
あまりエピソードに重きを置きすぎると、自分の強みや知ってほしい人柄が伝わらなくなります。「自分の強みを伝えるために、このエピソードを添えよう」という程度で考えましょう。
③身近なエピソードの方がより具体的で説得力が増す
最後は、「身近なエピソード」の方がより具体的で説得力が増すこともポイントです。企業側の印象に残そうとあまりに壮大なエピソードを披露しても、それが実生活にどう役立つのかわかりにくいかもしれません。
試験やサークル、アルバイトなど誰もが経験しているようなエピソードにインパクトはないかもしれませんが、その分企業側から強く共感してもらえる可能性が高くなります。
「学生時代頑張ったこと」がない人が抱きがちな2つの疑問
以下では「学生時代に頑張ったことが特にない」という人が抱きがちな疑問を2つご紹介します。
①嘘をついた方がよいのではないか
まず考えるのが「嘘をついた方が良いのではないか」という疑問です。自分に何も誇れるエピソードがない場合、この考えに行き着く人は多いでしょう。
しかし、これはまったくおすすめできません。よほど雄弁でない限り必ず嘘は見破られます。面接官は人を見るプロです。ごまかすことはほぼ不可能と考えましょう。
また、嘘は必ず辻褄が合わなくなります。そのためグループ面接であれば面接官だけでなく、同じグループの学生にも見破られることになるのです。
②自己PRとは何が違うのか
次に「自己PRと何が違うのか?」という疑問です。確かに自己PRと学生時代に頑張ったことは線引きが曖昧で迷いやすいでしょう。
結論としては、自己PRと学生時代頑張ったことの両方に1つのエピソードを使っても問題ありません。もちろん異なるエピソードを使うのも良いでしょう。
繰り返しになりますが、大切なのはエピソードではなく「そのエピソードから自分の強みや人柄を相手に伝えられるか」という点です。
1つしかないエピソードでも、そのエピソードが自分の人柄を伝えるに足りるものであれば自信を持って良いでしょう。
「学生時代頑張ったこと」がない場合に探す方法
学生時代を振り返っても「特に頑張ったことがない」という場合は、以下の方法を使って「頑張ったこと」を探してみましょう。
①大学生活の中で時間をかけたものを列挙する
1つ目は「大学生活の中で時間をかけたものを列挙してみる」という方法です。頑張りと時間が必ず比例するとは限りませんが、時間をきっかけに頑張りを見つけられることもあります。
- ①大学生活でしたことを思いつく限り書き出し列挙する
- ②①の中から、自分が大学生活でいちばん時間をかけたことを1つピックアップする
- ③②で出てきたことで「感動した出来事」「乗り越えたと感じた出来事」を探す
- ④③で探し出したことが、自分の「どんな性質」によるものだったのかを考える
上記のプロセスで考えてみると、自分が自覚していなかっただけで「今思えば頑張っていたんだな」と思えることが出て来るかもしれません。
②周囲が手を抜きがちでも自分は頑張った事柄を探す
2つ目は「周囲が手を抜きがちでも自分が頑張った事柄を探す」という方法です。これは周囲の力を借りるのが良いと思います。
- ①周囲に「大学生活で手を抜いたこと」と「その理由」をヒアリングする
- ②ヒアリングできた事柄の中で「自分は手を抜いていなかったこと」を探す
- ③①で聞いた「その理由」と自分を照らし合わせて、自分の頑張りに気づく
「手を抜かなかった」が必ずしも「頑張った」と自覚できているとは限りません。自分には当たり前だったことも、他人から見ると頑張ったことである可能性は高いものです。
③自己分析本を活用して自問自答する
3つ目は「自己分析本を活用して自問自答する」という方法です。就活生に限らず、自分のことほどわからないことが多く、分析を重ねると見えて来る性質はたくさんあります。
自己分析本を活用して、自問自答を重ねると無意識レベルの努力や性質が見えてきます。その結果からさかのぼれば、大学生活で頑張ったことが見えて来るかもしれません。
④ES投稿サイトの内定者ESを参考にする
4つ目は「ES投稿サイトの内定者ESを参考にする」という方法です。
自分の中から頑張ったことが見つけられなくても、他人のESを参考にすれば「自分にもこういう経験がある」と照らし合わせられるかもしれません。
ESは就活情報サイトのonecareerや、unistyleなどを参考にする学生が多いようです。テーマだけでなく、ESの構成や言い回しも参考になります。
「学生時代頑張ったこと」がない人が使えるテーマ一覧
以下では「学生時代に頑張ったことがない」という人におすすめのテーマを8つご紹介します。
①飲食店のアルバイト
飲食店は接客をする機会も多く、コミュニケーションスキルをアピールしやすいテーマです。特に「お客様目線に立った配慮を喜んでもらえた」などの経験は使いやすいでしょう。
もしもシフトリーダーの経験があれば、人材管理能力の可能性をアピールできるかもしれません。
②塾講師のアルバイト
塾講師のアルバイトは、生徒を目標に向かって導いていく仕事です。そのためコーチング資質をアピールしやすいテーマです。
特に「意欲がない生徒に気力を付け、勉強に熱中させた」などはエピソードとしても興味を持ってもらいやすいでしょう。
③サークル活動での会計・広報担当
サークル活動での会計・広報担当は、リーダーシップをアピールしやすいテーマです。同年代のメンバーが多く集まるサークルでは、リーダー資質がないとお金や広報の管理・担当はできません。
会計を行うときに注意していたこと、広報を行うときに意識していたこと、など自分がやってきたことをそのままエピソードにしても良いくらいの経験です。
④ゼミの共同論文作成・発表
ゼミの共同論文作成・発表は協調性や積極性をアピールしやすいテーマです。
お互いの意見を交換しながら精査し、全員が納得行く論文に仕上げるのは協調性がなければできないことです。また、発表経験は入社後プレゼンなどに必要な積極性をアピールするきっかけにもなります。
⑤資格取得や留学
資格取得や留学を頑張った経験は探究心のアピールをしやすいテーマです。
なぜその資格を取ろうと思ったのか、なぜ留学しようと思ったのか、というきっかけの部分から自分の思考と取り組み方をアピールできます。資格取得については、まだ取得ができていなくても「今も頑張っている」と伝えて問題ありません。
⑥趣味・習い事
趣味や習い事は、物事を継続する力や集中力のアピールをしやすいテーマです。
どれくらい続けているのか、なぜ続けているのかという部分を起点に、自分がその対象にどれくらい継続して集中しているのかを伝えましょう。趣味や習い事の内容よりも、取り組み方そのものに興味を持ってもらえます。
⑦インターンシップ
インターンシップを頑張ったというエピソードは、仕事に対しての意欲の高さをアピールできます。
多くの就活生が行うインターンシップも、参加しさえすれば良いと考えている人は少なくありません。その中で「自分はインターンのこういうところで頑張り、学んだ」とアピールできれば、働くことへの意欲として興味を持ってもらえるかもしれません。
⑧勉強やスポーツ
勉強やスポーツなど、大学生活では「頑張って当然」と思われがちなこともアピールポイントにできます。
勉強やスポーツなど、今しかできないことを当たり前に頑張るのは、自分の本分をきちんと全うできるということです。目の前のことに力を注げる資質は仕事においても大変重視されます。
「学生時代頑張ったこと」がない人が知るべきこと
ここまで「学生時代頑張ったこと」の探し方について解説してきました。しかし、中には「学生時代に頑張ったことが本当にない」という人もいるでしょう。
以下の記事では「学業以外で力を注いだこと」について徹底解説しています。「学生時代頑張ったこと」を聞く企業側の意図や構成のコツなどについても詳しく解説していますので、必ず目を通しておいてください。
「学生時代頑張ったこと」を聞く意図
企業側が「学生時代頑張ったこと」を聞く意図は2つあります。それは「目標に向かって努力する力があるか」「自発的に考えて行動できるか」という意図です。
詳しくはリンク先の記事でわかりやすく解説していますので、参考にしてください。
「学生時代頑張ったこと」を作る際の構成
「学生時代頑張ったこと」が企業側に上手く伝わるかどうかは「構成」にかかっています。結論から書き始めて、最後は仕事にどう生かせるのかで締めるのが効率の良い構成です。
構成の詳しい作り方はリンク先の記事で解説していますので、構成を作る前に目を通してください。
「学生時代頑張ったこと」を作る際のコツ
「学生時代頑張ったこと」は口頭で答える場合と、文章で答える場合があります。そしてそのどちらにも「コツ」があるのです。このコツを知っていると、頑張ったことの作成がスムーズに進みます。
リンク先では口頭と文章それぞれの作成のコツをご紹介しています。コツをつかんで、何度も練り直しましょう。
「学生時代頑張ったこと」の例文
「学生時代頑張ったこと」の回答は、例文を見ながら作成すると上手くいきます。自分が言いたいことをどのように表現すれば良いのか、などは考えてばかりではわかりません。
リンク先では「アルバイト」「学生団体活動」「インターンシップ」と3種類の回答例文をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は「学生時代頑張ったことがない」という方へ向けた解説でした。「頑張ったこと」と言われると、何かを成し遂げていなければならないように思うかもしれません。しかし、実際はそうとは限らず、知らず知らずの内に頑張っていたこともあるのではないでしょうか。
人と比べず、自分のしてきたことを自信を持って振り返りましょう。そうすればきっと「自分らしい頑張り」が見つけられるはずです。