「仕事を体調不良で休みすぎている」と自覚したとき、仕方が無いと思う反面、どうにかしなければと焦りがちです。体調不良で仕事を休みたい、という人はいません。ではどうしてそうなってしまうのでしょうか。今回は仕事を体調不良で休みすぎ、と思う人の特徴や性格、まずすべきことは何か、などについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
仕事を体調不良で休みすぎと思う人は多い
多くのビジネスマンは仕事を休むことに抵抗を感じます。体調不良という正当な理由があっても、結果として休むことに変わりはなく、「休みすぎだ」と思ってしまうようです。
体調不良で仕事休みすぎ問題
でもこれで行っても迷惑かけるレベルだし
いっそのことインフルなら…(´・∀・`)— 自称・ゆっかり七海 (@wrkttykr3) November 21, 2019
体調不良が続いていて、自分で休みすぎだと思っている人のツイートです。「いっそのことインフルなら」という言葉から、誰もが納得する理由でゆっくり休めたらいいのに、と思い悩んでいる様子がうかがえます。
「今年体調不良で休みすぎ」って上司に言われたのずっと頭の中ぐるぐるしてる。
それ考えすぎて頭痛までしてきた。
確実に体調不良になるの仕事とかのストレスが原因だし、なんか、もやもやする— ちゃま (@GodChamar) December 12, 2019
体調不良での休みは仕方がないことですが、改めて上司から注意を受けると落ちこんでしまうのでしょう。上司からの言葉が原因で、身心の調子が悪くなっているという状態がわかるツイートです。
仕事を体調不良で休みすぎな人の特徴・性格・状況
仕事を体調不良で休みすぎな人には、共通する特徴や性格、状況などがあります。仕事を体調不良で休みすぎる人の多くは、好きで休んでいるわけではありません。
仕事を体調不良で休みすぎな人の特徴
「仕事を体調不良で休みすぎな人」に共通する特徴は、以下の2つです。
①仕事が不慣れな新人
まず「まだ仕事に不慣れな新人」です。入社からまだ日が浅い人は、環境に順応できていないことが多いはずです。そのため、身心ともに疲れやすく体調不良を引き起こしやすくなります。
早く仕事内容を覚えなければならない、というプレッシャーもかかりやすく、本人の意思とは裏腹に体調を崩しやすくなるようです。
②子供が小さい主婦
次に「小さな子供を抱えている主婦」です。子供が小さいと、自分の仕事以外の用事が何かと多く、体を休める暇がありません。
また、子供が保育園や小学校などで病気をもらって来ると看病のために仕事を休まなくてはなりません。
さらには、看病をしていた自身も病気に感染してしまうこともあります。つまり、小さな子供がいる主婦の方は、体調不良で仕事を休むリスクが高くなるということです。
仕事を体調不良で休みすぎな人の性格
性格によって、仕事を体調不良で休みすぎになることもあります。
①他人からの発言に敏感
まず「他人からの発言に敏感な性格」です。他人が言った言葉が強く印象に残り、その言葉をネガティブに受け取ってしまいがちな人は、体調不良で仕事を休みすぎとなりやすいでしょう。
他人から見れば、ただの気にしすぎな人かもしれません。しかし、他人からの発言に敏感な人の中には「HPS」という特性を持っている人もいます。HPSは、神経が過敏で、細かいことを気にしすぎてしまう人の特性です。
以下の記事ではHPSかどうかがわかるチェックリストや、HPSの人が仕事選びをする上で知っておくと良いポイントなどについてご紹介しています。HPSで仕事が辛いと感じたときの対処法についても触れていますので「敏感すぎるかも」と思う人はぜひ参考にしてください。
②自責思考が強い
次に「自責思考(じせきしこう)が強い性格」です。自責思考とは、問題やトラブルの原因が自分にあると考え、常に自分自身を改善しようとする考え方のことです。
自責思考の人は、何でも「自分がもっとこうだったら」と考えてしまうので、その分ストレスを感じやすく、体調不良を引き起こしがちです。そして、その体調不良までも自分のせいにしてしまうので、悪循環に陥りやすくなります。
③弱音を吐かない人
次は「普段弱音を吐かない人」です。忙しくても、ストレスが溜まっていても「大丈夫」と、弱音を吐かない人は体調不良で休みすぎな状態に陥りやすいでしょう。
一見ポジティブに仕事をしているように見えても、弱音を吐かない分、精神が緊張状態を保たなくてはならず、あるときから急に体調を崩しやすくなります。
この性格は本人も体調不良の前兆を見逃しやすく、体調不良での休みが始まると長引くこともあるようです。
仕事を体調不良で休みすぎな人が陥りがちな状況
最後に、仕事を体調不良で休みすぎな人が陥りがちな状況です。
①パワハラ・いじめにあっている
まず「パワハラやいじめにあっている」という状況は、体調不良での休みが多くなります。パワハラやいじめは精神面に大きなダメージを与え、精神や体を徐々に弱らせていきます。
体調不良を感じる瞬間は日に日に増え、休みがちになっていきます。パワハラやいじめという環境の問題による体調不良は、改善が難しく時間もかかります。
パワハラやいじめが表立って問題になっていない場合は、体調不良での休みに対して周囲からの視線も厳しく感じるでしょう。その結果、休みすぎの状態が続いていきます。
②仕事にやりがいを見出せない
次に「仕事にやりがいを見いだせない」という状況も、体調不良での休みが続きがちです。毎日何となく仕事へ行き、何となく仕事をして帰るという生活が続くと、体調不良で休みがちになります。
仕事を「生活のため」にしている人は多いですが、それだけで日々頑張れるという人は多くありません。何かしらのやりがいを感じて、仕事に楽しみを見つけることで、生活のために必要な給料を稼げます。
やりがいのない仕事を、毎日生活のためだけに続けているとストレスが溜まりやすくなり、体調不良で休みすぎな状態に陥ります。
③仕事がキャパシティオーバーになっている
「仕事が多すぎてキャパシティオーバーになっている」という状況も、体調不良で休みがちとなります。仕事が属人化していて、自分しかできない仕事が増えすぎているという人は多いようです。
仕事が多すぎると納期に追われ、自宅に帰ってからも仕事のことを考え続ける生活が続きます。そうすると睡眠が浅くなったり、食事が疎かになったりと体にダメージを与えやすくなるでしょう。
同時にストレスも溜まってしまい、体調不良での休みが続くようになります。
④休めば休むほど気まずい
最後は「休めば休むほど気まずく休みすぎになる」という状況です。最初は単純な体調不良での休みだったはずが、何度か休むようになり、最終的には「こんなに休んでいては気まずくて出勤できない」となります。
決してずる休みではなく、本当に体調不良で休んでいたとしても、周囲へ迷惑をかけたという気持ちが強くなり、休み続ける人は多いようです。
仕事を体調不良で休みすぎな人がまずすべきこと
仕事を体調不良で休みすぎな人は「現状をどうにかしたい」と考えています。でも、何をどうすれば負のスパイラルから抜け出せるのかがわかりません。
体調不良の症状、原因を特定する
まずは「体調不良の症状、原因を特定すること」から始めましょう。病院の受診をしていない場合はまず病院へ行き、症状を打ち明けます。もしかしたら重篤な病気にかかっているかもしれませんし、簡単な治療で元の自分に戻れるかもしれません。
また、病院の受診は内科だけでなく、メンタルクリニックなども視野に入れておきましょう。内科などで体調不良の原因がわからない場合、精神的な疲れが不調を引き起こしていることは多いと言います。
近年では日本でもメンタルクリニックへの通院が一般化して来ました。メンタルクリニックを受診することは恥ずかしいことでも悪いことでもありません。
原因が解消可能か否かを考える
体調不良の原因が絞り込めたら、次は「原因が解消可能か否か」を考えてみます。投薬や自分の心がけなどで、比較的簡単に解消できるならすぐに行動に移しましょう。
もしも、薬や自分の意思だけでは解消できない場合は、仕事のやり方や環境を変えるという方法もあります。ひとりで考え込まず、信頼できる上司や同僚、友人や家族など、さまざまな人に相談をすれば、何か解消策が見つかるかもしれません。
仕事を体調不良で休みすぎな人が休職・退職を検討すべきサイン
仕事を体調不良で休みすぎな人には、休職や退職を検討すべきタイミングがあります。そのタイミングは、自分の体に表れるサインによって知らされます。
①疲れているのに眠れない
まずは毎日の睡眠に変化が出ていないか確認しましょう。体は疲れているのに、ベッドに入っても眠れないということが続くのであれば、休職や退職を検討してみましょう。
睡眠は脳を休める大切な時間です。疲れているのに眠れない場合、脳に大きなストレスがかかっている可能性があります。その原因が仕事にあるのなら休職・退職を検討すべきタイミングです。
脳が疲れ切ってしまうと、毎日を安全に過ごせませんし、仕事に行ったとしても集中はできません。脳にまつわる怖い病気もたくさんあります。
「最近疲れているのになぜか眠れない」という日が続いているのであれば、一度休職・退職を検討してみましょう。
②体に明らかな異常が続く
熱が出る、嘔吐するなど明らかな体の異常が続いている場合も、休職・退職を検討すべきタイミングです。呼吸が浅くなっている気がする、体がしびれることがある、口の中が乾きやすくなるなど、小さな異常にも注意を向けましょう。
何かの病気を患っていての異常であれば治療ができますが、受診をしても特に問題がないのに、体の異常が続くのであればうつ病などにかかっている可能性があります。
他にも、集中ができない、好きな番組を見ても楽しくない、好物を食べたいという気にならない、など精神的な変化や異常が続く場合も休職・退職を検討してみてください。
仕事を体調不良で休みすぎな人に知ってほしいこと
仕事を体調不良で休みすぎだと自分で感じている人は、自分のことを責めたり、否定したりしがちです。しかし、好き好んで体調不良で休みすぎているわけではありません。
①体調不良で休むことは悪いことではない
まず、仕事を体調不良で休むことは悪いことではありません。休みすぎていたとしても、体調が優れないのであれば休むべきです。
問題は「治療をせずに放置した状態で休み続けること」です。体調が悪いのであれば、医療機関を受診して原因を突き止めましょう。原因が分かれば、治療をしたり対策をとったりできます。
周囲に迷惑をかけたとしても、きちんと受診をして治療法や原因を突き止めれば、休んだ甲斐がありますし、それは結果として周囲にも還元される行動です。
②周囲には心配している人もいる
体調不良で仕事を休みすぎた人にとって、周囲の視線は気になるものでしょう。全員が自分の休みすぎを責めているように感じるかもしれません。
しかし、周囲には心配してくれている人がきっといます。たとえ上司や同僚から何か苦言を呈されたとしても、中には心の中だけでも心配している人がいるはずです。
苦言を呈する上司がいたとしても、気持ちの底では「早く元気になって働いて欲しい」という期待があるからこそかもしれません。あまり自分を追い詰めず、心配をしてくれている人のためにも前を向いて善後策を練りましょう。
まとめ
今回は「仕事を体調不良で休みすぎと思う人」について解説しました。仕事は行きたくなくても行かなければならない、と思い込んでいる人は多く、欠勤を「悪い事」と捉えがちです。しかし、これが自分以外の人のことであればそうは思わないのではないでしょうか。「早く良くなって欲しい」「無理をしないで欲しい」と心配してくれている人のためにも、まずは原因を追及して改善の道を探ってみましょう。