転職経験者の中にも、上司と合わないことが理由で会社を辞めた人が数多くいます。上司にパワハラされるというケースだけでなく、考え方が合わないことで業務に支障をきたし、ストレスから体調不良になる人も珍しくありません。そこで今回は、合わないと感じる上司の特徴や対処方法について解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
上司と合わないことに不満を募らせる人は多い
マイナビ転職で公開されている、「マイナビによる上司との関係性に関するアンケート」を見ても、73.5%が職場に嫌いな上司がいるという結果が出ています。つまり、上司と合わないことに不満を募らせる人は多いといっても過言ではないでしょう。
どこの職場行っても上司と反りが合わない。仕事のミスが多くてコミュニケーションがずれているから頑張って歩み寄ったり、持ち上げたり、ミスを少なくしようとしても上手くいかずいつもストレス発散の吐口にされる。
— 大人発達障害板の管理人(女) (@otonahattatsu) February 19, 2020
嫌いな上司に「怒られてるうちが華だよ!」と言われたので「うるせぇな」と思いました。
— イッヌ (@slumgai) February 17, 2020
2つのコメントを見ると、上司のストレスのはけ口にされていることがうかがえます。上司の言動に納得できずに不満を募らせている部下は、想像以上に多いのかもしれません。
合わないと感じる人が多い上司の特徴
部下が上司と合わないと思うことには、必ず理由があります。そして部下に疎まれる上司には、残念ながら共通点があるようです。ここでは、合わないと感じる人が多い上司の特徴を紹介します。
①仕事ができない・仕事をしない
評価が年功序列である企業もあり、その場合は役職に見合う能力がない人が上司になる可能性があります。仕事ができない、あるいはしない人は、部下に合わないと思われる確率が上がります。
さらに仕事ができない・しない上司は、自分の評価をあげるために部下の手柄を横取りするケースも少なくありません。そんな上司と合う部下など、いるわけがないのです。
②部下を信用しない
上司は部下を育成するのも仕事です。そして部下の成長を促すためには、ある程度仕事を任せて見守る姿勢が不可欠です。しかし部下を信用せず、何にでも口を挟み、すべてを掌握しなければ気が済まない上司もいます。
そうしたタイプの上司は、部下から信頼されることはありません。そして、合わない人だと経験されるようになりがちです。
③自分のやり方を押し付ける
仕事の進め方は個人によって異なります。特に若い世代はITツールを活用することで、業務効率を図っている人がたくさんいます。しかし上司の中には、昔ながらの自分のやり方を押し付ける人が珍しくありません。そのため、部下に合わないと思われるのです。
また自分のやり方を押し付けることは、部下の成長を妨げることになりかねません。物事を俯瞰で見られない上司は、部下からマネジメント能力がないとみなされます。
④パワハラ・セクハラをする
コンプライアンスに関する認識がこれほど社会に浸透しても、パワハラやセクハラをする上司は後を絶ちません。ハラスメントの対する意識が低い上司は、部下に疎まれ嫌われます。ジョークのつもりでパワハラ・セクハラをしている上司も、珍しくないようです。
部下が上司と合わない理由がパワハラやセクハラの場合には、会社に対処を要求することが可能です。以下の記事ではパワハラ上司の特徴と対処法を解説していますので、一読してすぐに役立てることをおすすめします。
上司と合わないなら転職ではなく接し方を工夫すべき4つの理由
上司が合わなくて正当に評価されない、それがストレスとなって体調不良が起こっている人もいることでしょう。そんな時には、転職が脳裏をかすめるかもしれません。しかし、転職がベストな選択とはいえないケースもあります。
ここでは、上司と合わないなら転職ではなく接し方を工夫すべき4つの理由について詳述します。
①どの職場にいっても合わない上司に出会う可能性がある
上司と合わない原因がパワハラやセクハラでない場合は、部下が不満を持つ理由が価値観や志向性の違いであることも少なくありません。人間としてはよい人だと思っていても、仕事ではぶつかるのはよくある話です。
この場合はどちらかが正しいのではなく、仕事をするうえで相性が悪いと考えられます。どの職場に行っても、自分とまったく同じ価値観で仕事ができる上司に出会える確率は低いものです。
そう考えると、今の上司と合わないから転職しても、同じような状況に陥る可能性が残されます。部下自身がうまく折り合う方法を探すのが先決です。
②出会ったばかりなら相性が合わなくて当然
大企業の場合は異動も多く、上司が入れ替わることがあります。また中小企業でもキャリア採用によって、入社後すぐに管理職になるケースも珍しくありません。このように、上司と部下が出会ったばかりなら、相性が合わないのは当然です。
部下たちにはそれまでの仕事の進め方があったとしても、上司は過去の経験に即して改善を試みるものです。価値観が異なる上司とは、まずはきちんと対話する必要があります。そのうえで、双方で折り合えるポイントを探すのが、社会人として行うべきことです。
③上司は優しいイエスマンではない
上司は所属する部署に与えられた目標を達成するために、組織運営するのが仕事です。目標達成のためには、部下の感情を慮ることができないケースもあります。そもそも上司は、部下にとって優しいイエスマンではないのです。
自分が与えられた目標を達成し、より成果を上げるために改善が必要だという場合は、上司に進言するのもよいでしょう。しかし、自分の都合や価値観を押し付け、その意に添ってくれないから合わないというのは、社会人として論外と言わざるをえません。
④合わない理由が人間性か仕事の進め方か分けて考える
上司が合わないと感じたら、まずその理由について冷静に考えてみましょう。仕事の進め方や判断についての価値観が違う場合には、一度話し合いの場を設けて、上司との考え方の違いをすり合わせると解決できる可能性があります。
しかしパワハラやセクハラをする、部下のえこひいきがひどいなど、人間性が合わないと考えるケースも珍しくありません。その場合は、上司と部下個人の問題ではなく、会社を巻き込んで組織的に解決を目指すのが得策です。
それを見極めるためにも、まずは上司と合わないと思う理由を紙に書き出してみましょう。理由が明確になるだけで冷静になれたり、改善方法を考えるというステップに進める可能性があります。
どうしべも上司と合わない状況から抜け出すためのヒント
部下が自分なりに上司と合わない理由を考え、歩み寄る努力をしたからといって、必ず報われるとはいえません。自分の努力だけではどうにもならない際には、その状況から抜け出すことも検討すべきです。
ここでは、どうしべも上司と合わない状況から抜け出すためのヒントを紹介します。
上司と合わない人でも気持ちが楽になる3つの考え方
上司と合わなくても気持ちを楽にする方法には、以下の3つがあります。
①上司に多くを求めすぎない
部下は給与も役職も上の上司に対し、完璧を求める傾向が強いです。部下が上司に期待しているのに、それを叶えてくれないことが不満につながります。そう考えると、上司に多くを求めすぎないよう意識するのが大事です。
外勤を増やすして上司と接触する時間を減らしたり、必要最低限の報告はするものの、仕事の相談をしないなど、部下側の意識を変えることで不満が軽減される可能性があります。
②仕事だと割り切る
仕事にやりがいや生きがいを感じる人もいますが、会社員の大半は生活のために働いています。そして会社は、利益追求を行うための集合体です。そして、職場の人間関係は自分で選ぶことができません。
そう考えると、上司と合わないことも含めて仕事だと割り切るという方法があります。仕事をするうえでストレスがない状況などありえませんから、自分が大人の対応をするよう心がけるのです。
③圧倒的な成果を上げて上司に何も言えなくさせる
仕事をしない、あるいはできない上司と合わないと感じるなら、圧倒的な成果をあげて何もいえなくさせるのが一番の早道です。目標を達成していれば、自分流を通しても、会社の評価はあがります。
ただし、だからといって上司を軽んじてよいということではありません。報告すべきことはきちんとして、部下として落ち度がないといわれるよう対処してください。
上司と合わない環境から抜け出す2つの対処法
上司と合わないことがストレスで心身に悪影響が及んだ時には、以下の2つの対処法を試してみることをおすすめします。
①人事部に部署異動を相談する
上司と合わないことがストレスとなり心身に変調が起きた場合は、人事部に部署異動を相談してみましょう。大企業は従業員のメンタルヘルス対策のノウハウを持っているところが多いので、早々に対応してくれるはずです。
会社に不満がなくて、上司が変われば前向きに働けると考えている人は、転職よりも部署異動を目指しましょう。
②転職を検討する
厚生労働省が発表した平成30年度呼応動向調査結果の概要の中に「転職入職者の状況」というデータがあります。その「転職入職者が前職を辞めた理由」によると、「職場の人間関係が好ましくなかった」の上昇幅が大きいという結果となりました。
中小企業に勤務していて異動先がなく、上司と合わなくてつらいと感じる場合は転職を検討するのも一つの選択肢です。ただし、職場の人間関係が転職の理由であることを採用面接で話すと、マイナスに作用することも覚えておく必要があります。
上司と合わないからといって取るべきではない行動
上司と合わずに不満を募らせたからといって無視したり、陰口をたたいたり、同僚をたきつけて上司を孤立させる状況に追い込んではいけません。自分の評価を下げることにつながるだけでなく、エスカレートすると逆パワハラと判断され、立場を危うくする可能性があります。
近年は逆パワハラが増えており、部下が損害賠償請求されたケースもあります。以下の記事では逆パワハラの具体例や原因について解説されていますので一読し、自分の態度に問題がないかをジャッジしてみましょう。
まとめ
今回は、合わないと感じる上司の特徴や対処方法について解説しました。
部下が上司と合わない原因は、必ずしも相手にあるとは限りません。また、仕事をする際に合わない人と折り合う方法を探すことも、社会人なら当然のことです。まずは上司と合わないという事実を不満に思うより、自分または組織の力で状況を改善させる努力をすることをおすすめします。