看護師は、給料がOLよりも良いですが激務だと言われています。日勤だけでなく、夜勤もあることが激務と言われる理由だと考えられますが、実態はどうなのでしょうか。本記事では、まず初めに看護師の仕事を説明し激務だと言われる理由をご紹介します。そして、看護師の年収、やりがいや働き方改革についてもお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
看護師の仕事とは
看護師とは、病院などの医療施設において傷病者の世話や看護を行う人です。本見出しでは、看護師の仕事とは何かをご説明します。
- バイタルチェック(血圧、体温、脈拍の測定)
- 注射、点滴、採血
- 入院患者の食事、入浴、排泄の補助
- 担当患者のカルテ記録
- 看護師同士のミーティング
病棟や診療科によって、業務内容は異なりますが以上のような仕事を行っています。看護師は、患者の治療に関わる看護だけでなく、身の回りの世話や医師との連携も行います。
看護師の仕事はしんどい?
看護師の仕事はしんどいという噂がありますが、実態はどうなのでしょうか。緊急入院や患者の体調が悪化した場合には、多忙となることが考えられます。
本見出しでは、看護師の仕事がしんどいというツイートを2つご紹介します。
夜勤しなきゃ手取り15万切るようなところで働いてたの謎すぎ
看護師の資格取るためにあんなにしんどい大学通って奨学金も借りて頑張ったのに手取り15万って— 吾味 (@frtygfyhfthji5) September 13, 2019
上記のツイートは、夜勤がないと手取りが15万円を下回る労働条件で働いていたことへの不満です。看護師は、看護学校に通い国家資格を取らなければならないので、年収は重要な判断基準となります。
辞める理由看護師がもう嫌になった、メンタルしんどいにしようかなと思ってるけど、ダメ、?
— やばみ (@ybybnybmunk) December 27, 2019
上記のツイートは、看護師をしんどいからという理由で辞めてよいか悩んでいるものです。しんどいから看護師を辞めたいというのが本音でも、世間体を気にして本音を切り出せない看護師は多いと考えられます。
看護師が激務と言われる理由
看護師は激務だと言われますが、なぜ激務なのか気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本見出しでは、看護師が激務だと言われる5つの理由をご紹介します。
理由①|人間関係がドロドロしている
1つ目の理由は、人間関係がドロドロしているからです。看護師が働いている職場では、以下のような場面で人間関係が複雑化して、看護師のトラブルやストレスになっています。
- 女性ばかりのナースステーション
- 気難しいお年寄りが多い病棟
- 医師やその他の医療スタッフとのミーティング
病院では、仕事上におけるストレスだけでなく、様々な人同士のかかわりによって人間関係が複雑になります。そのため、処世術が求められるので激務だと言われるのです。
理由②|慢性的な人不足で1人あたりの業務量が膨大
2つ目の理由は、慢性的な人不足で1人あたりの業務量が膨大だからです。厚生労働省が発表した「看護職員の需給に関する基礎資料」によると、40歳未満の看護師の割合は低下しています。
看護師の中でも、正看護師ではなく准看護師としてパートの時間や日勤のみの看護師がいますが、これらは既婚者で子育てや介護を並行して行っていることが多いと考えられます。
一方で、20代から30代の働き盛りの看護師は、10年前と比較して比率が低下しており、慢性的な人不足による業務量の膨大が激務に繋がっていると言えます。
理由③|夜勤など不規則な生活が続く
3つ目の理由は、夜勤など不規則な生活が続くからです。看護師は、朝から夕方まで仕事を行う日勤の他に、夕方から翌日の明け方まで仕事をする夜勤もあります。
そのため、1カ月のスケジュールにおいても日勤と夜勤が組み合わされており、生活が不規則になりがちで激務だと感じるのです。
以下の記事では、夜勤の1日の流れや看護業界全体として夜勤の問題にどう対処しいていくかなどをお伝えしています。看護師を目指す学生の方は、ぜひご一読ください。
理由④|立ち仕事が続く
4つ目の理由は、立ち仕事が続くからです。看護師の仕事は、ナースステーションでカルテの記入やカンファレンスをしている以外は、基本的に全て立ち仕事となります。
- 患者のいる病棟を訪問して看護業務
- ベッドメイキングをはじめとする病棟の準備
- 患者と共にリハビリ室や手術室への移動
以上のように、看護師は働いている時間の大半が立ち仕事となるため、肉体的な負担が大きく激務だと感じるのです。
理由⑤|理不尽な要求をする患者もいる
5つ目の理由は、理不尽な要求をする患者もいるからです。患者の中には、規則やルールを守らずに理不尽な要求をして、看護師を困らせる人もいます。
- 消灯時間になっても電気を消さないでほしい
- 注射や点滴は1日おきに頻度を減らしてほしい
- 入院食が美味しくないので代わりの食事を用意してほしい
看護師は、特定の患者だけの要求を聞く余裕はないのですが、これらのように理不尽な要求をする患者に対しても誠実に対応しなければならないため、激務だと言われるのです。
看護師は激務だが年収が低い?
看護師は、仕事が激務だが年収が低いという評判があります。
- 年収は400万円から600万円くらい
- 月収は25万から35万程度
- ボーナスは50万円から100万円ほど
20代女性の平均年収は320万円ほどであり、30代は380万円ほどであるため、看護師は一般的な企業よりも高収入でが、夜勤などの業務を加味すると激務で年収も低いと言えます。
以下の記事では、看護師の年収に関してご紹介しています。職種や配属された診療科によっても異なりますが、興味のある方はぜひご参照下さい。
看護師は激務な一方、いいところもある
看護師は、仕事がキツくて年収が低いと言われていますが、激務な一方いいところもあります。
本見出しでは、看護師が激務でもいいポイントを2つご紹介します。
患者さんやその家族から感謝されてやりがいを感じられる
1つ目は、患者さんやその家族から感謝されることです。病院へ入院した患者さんやその家族は、多少なりとも不安を抱えています。
しかし、看護を通して病状が良くなったり日々の診療に対して、患者さんや家族から御礼を言われることがあるのでやりがいを感じられます。
人とは違うタイミングで休みが取れる
2つ目は、人とは違うタイミングで休みが取れることです。看護師の勤務形態は、日勤と夜勤が組み合わさっているため、平日5日勤務で土日2日休みとはならないです。
そのため、連勤明けや夜勤明けなど他の人が働いていても休みになることがあります。勤務形態が特殊なことで、人とは違うタイミングで休めるのはメリットと言えます。
看護師の働き方改革はこれから
民間企業だけでなく、看護師の働き方改革はこれからだと言えます。厚生労働省の公式ホームページによると、以下を目標としています。
働く方の置かれた事情に応じて、多様な働き方を選択できる社会を実現することで、成長と分配の好循環を構築し、働く人一人ひとりが、より良い将来の展望を持てるようにすることを目指します。
日本看護学会の調査によると、正看護師の離職率は10%以上となっており、以下のような働き方改革が進められると期待されます。
- 残業時間の短縮
- 有給の取得数増加
看護師の仕事は、決して楽ではないので長期的な勤務が可能な労働環境の整備が求められます。
まとめ
看護師は、仕事が激務な一方で年収はとても高いとは言えず、働いている看護師の悩みも様々であることがわかりました。
また、看護師が激務だと言われる理由がある一方で、いいところもありました。厚生労働省は働き方改革を進めており、看護師の離職率低下に向けた実行が期待されます。