HSPとは人一倍繊細な心を持っている人のことをいいます。HSPの方は疲れたと感じやすく仕事が遅いという場合が多いことから、仕事がつらいと感じることが多く、無理をした結果、働けなくなって退職するというケースが多いです。HSPは病気ではなく気質の為、治療法はありません。そのため、自分らしい働き方を見つけることが大切です。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
HSPとは
みなさんは普段生活をしていて、生きづらさを感じたことはありませんか。生きづらさを感じるきっかけは、職場や家庭など人によってさまざまです。
生きづらさを感じる方の多くは「繊細さ」から来るものだといわれています。この繊細さが一般的なレベルよりも高めだと、いわゆるHSPといわれる状態ということになります。
HSPの意味
HSPの状態と言われても、何のことかよくわかりませんよね。人事ポータルサイト【HRPro】によると、
「HSP」とはHighly sensitive personの略で、高い感覚処理感受性を有する人、または気質のことを指します。アメリカの心理学者のエレイン・N・アーロンが1996年に自著で発表しました。
病気や障害ではなく、あくまで先天的な気質であり、5人に1人程度はHSPとされています。
HSPには「大きな音、眩しい光、強い匂いなどの刺激が気になって仕方がない」「他人の何気ない一言に過剰に反応してしまう」「感情やイメージをうまく言い表せない」「他人と競争するのが苦手」「周囲の人の気分や雰囲気に左右されやすい」──などの特徴があります。
と記載されています。このように、HSPの方は他の人と比べて刺激に敏感で疲れやすい体質を持っており、人の気持ちに振り回されやすいという特徴があります。
また、HSPは気質であって病気ではないので、治すということはできません。似た症状があるために勘違いされやすいのですが、うつ病とも異なります。
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意味については辞書の引用とハイパーリンク化をお願いします!
HSPの人の多くは仕事に悩みを抱えている
HSPの方は繊細でいろんなことに大変敏感であることから、仕事に関する悩みを抱えている方が多いです。
他人の気分に左右されやすく、ちょっとした環境の変化でも混乱に陥りやすいため、『○○さんに相談をしたいんだけど、忙しそうで話しかけにくい』『任された仕事が多すぎて、どうしていいかわからない』など、外部からの刺激に対し、スムーズに対処することが苦手です。
そのため周りからは「真面目そうなのに仕事ができない」「頼りない」などの評価に繋がりやすく、辛い思いをしながら毎日仕事に励んでいる方がたくさんいます。
HSPの人が仕事がつらいと感じる原因
HSPの方が仕事がつらいと感じるのは、いろいろな要因が考えられます。
HSPの思考として、何に対しても深く考える傾向があります。行動をするまでに時間がかかってしまったり、人が多いところや様々な音が飛び交う場所が苦手だったりします。
ここでは、HSPの方が感じやすい仕事のつらさについて、3つの理由をご紹介します。
理由①|負の連鎖に陥りやすい
HSPの方は負の連鎖に陥りやすい傾向があります。
例えば、仕事上で上司等に相談が必要な場面があり、その上司がバタバタとしていたり、余裕がなさそうにしていたとします。HSPは人の気持ちに敏感な特徴があるため、『忙しそうにしているから、話しかけるのは申し訳ないな。落ち着いてからにしよう』と後回しにしてしまう場合があります。
そうこうしているうちに相談をする前に上司が外出をしてしまい、結局は一人で仕事を抱え込んでしまって、やっと相談ができた頃には取り返しのつかない状況に発展してしまっていることが多いのです。
理由②|人間関係がつらくなってしまう
HSPの方は「自分に自信がない」「人の気持ちに敏感」という特徴があります。
自分のミスを指摘されると、必要以上に自分のことを責めてしまい、他人の気持ちを怖がり、上手く相談ができなくなってしまうのです。一つ一つは些細なことなのですが、これが繰り返されると、自己肯定感が低くなっていき、次第にだんだんと周囲とコミュニケーションを取ることが億劫になります。
そして自分でも気がつかないうちに、周囲に対して壁を作ってしまいます。『仕事したくない。会社がつらい』と思うようになり、最終的に退職や休職に至るケースもあります。
理由③|興味・関心が移りやすい
HSPの方はいろんなところに注意がいきやすく、興味や関心が移りやすい傾向にあります。
仕事をしていても、周囲の声や音が気になったりすると、集中がすぐに途切れます。順調に作業が進んでいたとしても、メール受信の通知が来たり喉が渇いたりと、別のところに意識がいくと手が止まってしまいます。一度中断すると作業の再開まで時間がかかり、全体の作業時間も他の人と比べて長くなる傾向にあります。
HSPの特徴にあった働き方ができていないと、心身が疲れ果ててしまい、『つらいから仕事辞めようかな』という志向に陥りやすくなります。
HSPの人が仕事がつらいと感じる時の対策法
HSPの特徴が原因で仕事でつらい思いをしたとしても、HSPは気質であって病気ではないので、治療をしてその状況を改善することはできません。
その状況を打破するためには、HSP当事者が自分のことを正しく理解して、対策を行うことが大切です。ここではまず最初に試してほしい3つの対象方法についてお伝え致します。
対処法①|周りと距離を置く
HSPの方で仕事がつらい原因として一番多い理由が、職場との人間関係です。
そのため、最低限のコミュニケーションだけを取るようにすることで、周囲との摩擦が減り、生きづらさを解消することができます。
仕事は一人では完結できませんので、コミュニケーションを減らすということは難しいと感じるかもしれません。ですが、今はリモートワークが増えてきています。
これから先、在宅勤務ができる仕事はどんどん増えていくことが考えられます。十分なスキルがあれば、リモートワークで最低限の人間関係内だけで仕事をすることは可能です。
対処法②|自分の気持ちを分析する
HSPの方は仕事量が多かったり周辺からの刺激が多かったりすると、気が動転しやすい傾向にあります。
何かがある毎に『どうして自分はこんななんだろう』と落ち込むのではなく、その時の自分の気持ちや状況を自分なりに分析することが必要です。
大変な状態だとどうしても冷静さを欠いてしまいがちですが、落ち着いたときでいいので、その状況を一度振り返る時間を作ってみましょう。
振り返りの時間を取ることで、次への対策を考えることができますし、心を落ち着かせることに繋がります。頭の中を整理するためにブログを書くこともオススメです。
対処法③|失敗してもやりなおせると考える
HSPの方にはネガティブな方が多い傾向にあります。その自覚がある人は、最初は強引にでもポジティブな考えをするようにしてみてください。
例えば、ミスをしてしまった時に『次もまた失敗をしたらどうしよう』と考えるのではなく、『失敗してもやり直せる。なんとかなる』と考えてみるのです。
いきなりは難しいですし、そんなポジティブに考えられないという方がほとんどでしょう。最初のうちは無理矢理作ったポジティブな考えに心が納得していなくても良いのです。
大切なのは、まずはポジティブな考えをしてみること。形からで良いのです。
また、精神的な疲れで仕事を休みたいと感じたときは以下の記事を参考にしてみてください。
それでもつらいときはどうしたらいいのか
今回ご紹介をした対処方法を試してみても、どうしてもつらさが改善できない時は、思い切って転職することも視野に入れましょう。世の中にはたくさんの会社が存在します。
- 知人や親族の紹介
- リクナビやマイナビなどの転職サイトの利用
- 転職エージェントへ相談
- 地元のハローワークに行く
など、新しい仕事を探す手段はありますよ。転職をすることは決して悪いことではありません。あなたが生きやすい場所を見つけるための大切な方法の一つです。
HSPに向いている職業には、一人や少人数で作業ができるエンジニア系や、繊細さが求められる生産管理、予測力や想像力が発揮できる経営企画やコンサルタントの仕事などがあります。
以下の記事で詳細を記載していますので、HSPに向いている職業にはどんなものがあるのか気になる方は是非読んでみてください。
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まとめ
HSPの方は繊細な心を持っており、些細な気持ちの変化にも敏感で、小さなことにも生きづらさを感じやすい特徴があります。
HSPの方が仕事をしやすくするためには自分への理解度を深めることが大切です。HSP症状で悩んでいる方は、一度時間を作って自分の気持ちを冷静に分析する時間を作ってみると良いと思います。