この記事では、これから東洋大学を受験される方や就職活動を行う方のために、東洋大学の就職実績や評判についてご紹介します。東洋大学は「日東駒専」と呼ばれ、偏差値が標準よりも上に位置する中堅私立大学です。就職支援環境や就職先、学部別の就職実績について、是非これからの進路や就職活動の参考にしてみてください。

東洋大学とは

東洋大学は1887年、仏教哲学者である井上円了によって設立されました。哲学専修学校である私立哲学館を前身としており、2014年には文科省が指定するスーパーグローバル大学に選出されました。

以下で東洋大学の基本情報を確認しておきましょう。

また、東洋大学が設置する13学部も確認しておきましょう。

• 文学部
• 経済学部
• 経営学部
• 法学部
• 社会学部
• 国際学部
• 国際観光学部
• 情報連携学部
• ライフデザイン学部
• 理工学部
• 総合情報学部
• 生命科学部
• 食環境科学部

東洋大学の就職支援環境

東洋大学は1・2年生や3・4年生を対象にそれぞれキャリア支援プログラム、就職活動支援プログラムを実施し、大学生活や社会人の準備といった学生のキャリアデザインをサポートしています。

特徴①｜キャリア支援プログラム

1・2年生を対象に、早期から自己の理解や可能性を広げるためのプログラムとして、PROG受験（大卒者として社会に求められる汎用的な能力・態度・志向を測り、育成を図るもの）やインターンシップを通した就業体験、ビジネスマナーや業種・業界の理解を深めるセミナー、ガイダンスを実施しています。

また学部・学科ごとの学問に関連した資格講座や、卒業生らなどによる講演会も実施しており、1・2年生からのキャリア開発も支援しています。

特徴②｜就職活動支援プログラム

就職活動が本格化する3年生に対して、民間企業や公務員といった学生の進路に重きを置いた、就職活動を支援するプログラムを行っています。筆記試験対策やビジネスマナー講座、模擬面接やSPI・WEBテスト対策など、その年の採用スケジュールや求人状況に合わせた対策をサポートしています。

また4年生に対しても、学内で行う会社説明会や志望動機のアウトプットの対策、面接対策を行い、就職活動を行う学生全体の、進み具合に応じたサポートを実施している点が東洋大学の就職支援環境の魅力だと言えます。

【2019年卒版】東洋大学の就職実績

学生に対し早期から内定後までさまざまな支援を行っている東洋大学ですが、就職実績も気になるところです。まずは全学部の就職実績を見ていきましょう。表は東洋大学 就職データを参考に作成しています。

※就職者率、進学率、進路決定率についての算出方法は以下の通りとなっています。

• 就職者率：全卒業生に占める就職者の割合
• 進学率：全卒業生に占める進学者の割合
• 進路決定率：全卒業生に占める就職・進学者の割合
• 就職率：全卒業者に占める就職者・就職希望者の割合

以下の見出しでは、学部別に東洋大学の就職実績をご紹介します。ただし、情報連携学部は2017年開設のためデータがありません。また、国際学部と国際関係学部は2017年以前は国際地域学部という名称だったため、本記事ではそちらの名称を使用します。

文学部の就職実績

文学部は白山キャンパスに位置し、以下の7学科を設置しています。

• 哲学科
• 東洋思想文化学科
• 日本文学文化学科
• 英米文学科
• 史学科
• 教育学科（人間発達専攻・初等教育専攻）
• 国際文化コミュニケーション学科

また、イブニングコースでは、以下の3つの学科が用意されています。

• 東洋思想文化学科
• 日本文学文化学科
• 教育学科

文学部を見てみると、他学部と比べ進学率が高く就職者率がやや低い結果となっています。また就職先は教育委員会が多く、教職員免許の申請も全学で一番多い結果となっています。

経済学部の就職実績

経済学部も白山キャンパスに位置し、以下の3つの学科が設置されています。うち、経済学科のみは通常の学科としては勿論、イブニングコースとしても開講されています。

• 経済学科（イブニングコースあり）
• 国際経済学科
• 総合政策学科

経済学部の就職実績は就職率が98.7%であり、就職先は銀行や保険、証券会社など、金融業界が多いという結果になっています。

経営学部の就職実績

経営学部も白山キャンパスに位置し、以下の3つの学科が設置されています。うち、経営学科のみは通常の学科としては勿論、イブニングコースとしても開講されています。

• 経営学科（イブニングコースあり）
• マーケティング学科
• 会計ファイナンス学科

経営学部の就職実績ですが、就職率が98.3%、就職先は銀行や保険会社などの金融業界が多い結果となっています。

法学部の就職実績

法学部も白山キャンパスに位置し、以下の2つの学科が設置されています。うち、法律学科のみは通常の学科としては勿論、イブニングコースとしても開講されています。

• 法律学科（イブニングコースあり）
• 企業法学科

法学部の就職実績を見てみると、比較的就職者率が高く、就職率も99.6%と就職を希望した学生が殆ど就職していることが分かります。

社会学部の就職実績

社会学部も白山キャンパスに位置し、以下の5つの学科が設置されています。うち、社会学科と社会福祉学科のみは通常の学科としては勿論、イブニングコースとしても開講されています。

• 社会学科（イブニングコースあり）
• 社会文化システム学科
• 社会福祉学科（イブニングコースあり）
• メディアコミュニケーション学科
• 社会心理学科

続いて、社会学部の就職実績を見てみましょう。就職率は98.4%であり、就職先はサービス業やメーカー、金融と多岐に渡っています。

国際地域学部の就職実績

国際地域学部は2017年に再編され、国際学部と国際観光学部に分割されています。国際学部は白山キャンパスに位置し、以下の2つの学科を設けています。うち、国際地域学科ではイブニングコースも開講されています。

• グローバル・イノベーション学科
• 国際地域学科（国際地域専攻）

一方、国際観光学部も白山キャンパスにあり、国際観光学科のみの1学部制を採用しています。

以下の表は、国際地域学部の就職実績です。就職率は98.4%という結果です。就職先についてですが、航空会社やホテル業界が人気といった結果になっています。

ライフデザイン学部の就職実績

ライフデザイン学部は朝霞キャンパスに位置し、以下の3つの学科が設置されています。

• 生活支援学科（生活支援学専攻・子ども支援学専攻）
• 健康スポーツ学科
• 人間環境デザイン学科

ライフデザイン学部の就職実績ですが、就職率が98.3％、就職先はサービス業や官公庁、メーカーなど様々な業界です。

理工学部の就職実績

理工学部は川越キャンパスに位置し、以下の6つの学科が設置されています。

• 機械工学科
• 生体医工学科
• 電気電子情報工学科
• 応用化学科
• 都市環境デザイン学科
• 建築学科

続いて、理工学部の就職実績です。進学率が10.6％と全学部の中で2番目に高く、就職率は99.4％です。メーカーが人気の就職先となっています。

総合情報学部の就職実績

総合情報学部も川越キャンパスに位置しており、学部は総合情報学科のみの1学科制を採用しています。

総合情報学部の就職実績は、就職率が96.9%、進学率が3.2%という結果です。就職先はソフトウエア業界や通信サービス業界が多いことが分かります。

生命科学部の就職実績

生命科学部は群馬県の板倉キャンパスに位置し、以下の2つの学科が設置されています。

• 生命科学科
• 応用生物科学科

以下は、生命科学部の就職実績です。生命科学部は進学率が15.7%と全学部中最も高く、就職率も99.4となっています。就職先は官公庁やメーカーが多いです。

食環境科学部の就職実績

食料環境学部は群馬県の板倉キャンパスに位置し、以下の2つの学科が設置されています。

• 食環境科学科（フードサイエンス専攻/スポーツ・食品機能専攻）
• 健康栄養学科

食環境科学部の就職実績は就職者の割合が学部内で1番高いのにも関わらず、就職率が100%と就職を希望した学生が全て就職しています。

日東駒専の就職実績

東洋大学は、日東駒専と呼ばれる大学群の一角を占めています。日東駒専はMARCHより若干偏差値が落ちるものの、偏差値50前後で著名な大学です。学生数も多いだけに施設も整備されている場合が多く、勉強の環境は決して悪くないと言えます。

以下の記事では、そんな日東駒専呼ばれる各大学の就職実績を紹介しています。実際、設置されている学部や学科、さらには校風によっても就職先は異なる可能性がありますが、ぜひ大学選びの参考にしてみてください。

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まとめ

東洋大学はキャリア支援プログラムや就職活動支援プログラムを行い、学生に対し長期での就職サポートを行っています。

その結果どの学部も就職実績が良く、学生にとっては手厚いサポートを受けながら就職活動を行える大学だと言えます。

是非ご自身のキャリアの参考にしてみてください。