「日本大学」は1920年に設置された私立大学の一つで、「日大」と呼ばれています。 日東駒専と呼ばれる大学ランクに位置しており、スポーツが盛んなことでも知られています。多彩な学部・学科を擁しており、就職先もバラエティに富んでいると評判です。ここでは日本大学の就職支援体制や、学部別の就職実績について解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
日本大学とは
日本大学は、16学部87学科を擁するマンモス大学です。日本で一番学生数が多い大学としても有名です。また、卒業生に社長が多いことでも知られています。
教育目標として「常に世界的な視野を持ち、教育の発展及び人類社会への貢献」を掲げ、国際交流にも力を入れています。
日本大学の就職支援環境
日本大学はマンモス大学ではありますが、就職支援のきめ細かさには定評があります。それは学部・学科で学んだことを生かせる就職を実現するため、それぞれの特性を生かした支援プログラムが用意されていることでもわかるはずです。
ここでは就職支援の中でも日大らしい取り組みを、2つ紹介します。
特徴①|就職支援スタッフ約70名が学部と連携
日本大学は学生数に比例して、就職支援スタッフの数も多く約70名が配置されています。その理由は、16学部87学科と連携しながら就職支援を行うために必要だと考えているからです。
1年次から低学年向けのキャリアガイダンスを実施するほか、公務員やマスコミ向けのガイダンス、OB/OG報告会など多彩なプログラムを開講しています。
また就職試験対策やマナーといった汎用性の高いプログラムは就職支援スタッフを中心に、学部・学科の学修を生かせる企業・職種に就くためのフォローは教員とも連携しながらサポートを行っています。
特徴②|日大生向けの就職支援サイトを運営
日本大学では「NU就職ナビ」という、学生向けの就職支援サイトを運営しています。NU就職ナビでは大学に届いたインターンシップ情報や求人票を閲覧することが可能です。
また事前に情報を登録しておくことで、NU就職ナビから企業に直接エントリーできるシステムになっています。
パソコンだけでなく、スマートフォンでも閲覧可能なので、効率よく就職活動をするのに役立ちます。
【2019年卒版】日本大学の就職実績
日本大学では、卒業生数や進路内訳などの情報を公開していません。しかし2019年3月に卒業した「平成30年度卒業生の主な就職先」は公開されていました。中でも就職者が多い企業名を表にまとめましたので、参考にしてください。
法学部の就職実績
法学部は、2019年3月卒業生の進路内訳を公開していました。法学部の就職率は84.4%です。進学者が11.1%いることを考えると、高い数値といえるでしょう。
就職者が多い業界としては、「情報通信」「サービス」「公務員」があげられます。
文理学部の就職実績
文理学部では、卒業生の進路内訳を公開していません。しかし2019年3月に卒業した「平成30年度卒業生の業種別就職状況」は公開されていました。その割合を表にまとめています。
就職者が多い業界としては、「卸売・小売」「情報通信」「教育・学生支援」があげられます。
経済学部の就職実績
経済学部は、2019年3月卒業生の進路内訳を公開していました。経済学部の就職率は88.8%です。就職者が多い業界としては、「金融・保険」「卸・小売」「情報通信」があげられます。
商学部の就職実績
商学部では、2019年3月卒業生数と就職率のみを公開していました。商学部の就職率は、97.9%という高さを誇っています。就職者が多い業界としては、「金融・保険」「卸・小売」「情報通信」があげられます。
芸術学部の就職実績
芸術学部では、卒業生の進路内訳や業種別就職状況を公開していません。そして、学科によって就職先の傾向が異なります。ここでは、芸術学部の就職実績の一部を紹介します。
国際関係学部の就職実績
国際関係学部では、2019年3月卒業生の就職率のみを公開していました。国際関係学部の就職率は、95.8%です。就職者が多い業界としては、「卸・小売」「サービス」「情報通信」があげられます。
危機管理学部の就職実績
2016年4月に設置された危機管理学部は、まだ卒業生がいません。危機管理学部では「災害」「社会問題」「国際問題」「IT問題」などにおける、リスクマネジメントについて学修します。
日本大学の就職支援体制は学部・学科での学修とリンクしていますので、将来の就職先としては「公務員」や、サイバーセキュリティの知識を生かして民間企業の就職に力を入れることが予想されます。
スポーツ科学部の就職実績
2016年4月に設置されたスポーツ科学部は、まだ卒業生がいません。スポーツ科学部では2年次から「アスリートコース」と「スポーツサポートコース」に分かれます。
日本大学の就職支援体制は学部・学科での学修とリンクしていますので、将来の就職先としては競技者あるいは指導者として活躍できる、民間企業への就職を目指すことになるでしょう。
理工学部の就職実績
理工学部では、卒業生の進路内訳や学部全体の就職率を公開していません。そして、学科によって就職先の傾向が異なります。ここでは、理工学部の就職実績の一部を紹介します。
生産工学部の就職実績
生産工学部は、2019年3月卒業生の進路内訳を公開していました。生産工学部の就職率は86.6%です。就職者が多い業界としては、「建設」「製造」「サービス」があげられます。
工学部の就職実績
工学部では、卒業生の進路内訳や業学部全体の就職率を公開していません。そして、学科によって就職先の傾向が異なります。ここでは、工学部の就職実績の一部を紹介します。
医学部の就職実績
医師の国家試験に合格して卒業すると、研修医として病院に勤務することになります。しかし日本大学医学部では、卒業生の進路内訳や就職先を公開していません。
しかし医師国家試験合格率が84.6%であることを考えると、多くが研修医として病院に勤務していることが予想できます。
歯学部の就職実績
日本大学歯学部では、卒業生の進路内訳や就職先を公開していません。しかし歯科医師国家試験合格率が61.5%であることを考えると、その後は就職することが予想されます。
また次年度の歯科医師国家試験合格を目指す、あるいは大学院進学をする人も多いことでしょう。
松戸歯学部の就職実績
日本大学松戸歯学部では、卒業生の進路内訳や就職先を公開していません。しかし歯科医師国家試験合格率が77.5%であることを考えると、その後は就職することが予想されます。
また松戸歯学部の公式ホームページでは、海外で活躍する卒業生がいると明記されていました。大学附属病院への就職実績も高いようです。
生物資源科学部の就職実績
生物資源科学部では、卒業生の進路内訳を公開していません。しかし2019年3月に卒業した「平成30年度卒業生の業種別就職状況」は公開されていました。その割合を表にまとめています。
就職者が多い業界としては、「卸売・小売」「製造」「サービス」があげられます。
薬学部の就職実績
薬学部では、卒業生の進路内訳や就職率を公開していません。そして2019年3月に卒業した「平成30年度卒業生の業種別就職状況」も男女別に公開されています。そこで男女別に業種の割合をまとめています。
また就職実績については、「病院」「メーカー・治験」「卸・小売」「公務員」に分類して紹介します。
まとめ
日本大学の就職支援は学部・学科によって方法が異なるため、公開されている情報にも差があります。就職率や就職実績を明確にしている学部もあれば、公式ウェブサイトでは情報公開していないところもあります。より詳しい情報を得るためには、オープンキャンパスに参加して直接質問するのがおすすめです。