就活生にも、OpenWork(オープンワーク)に登録している人が数多くいます。上場している株式会社への応募を検討中の就活生にとって、オープンワークで公開されている口コミ情報は、企業研究をするうえで役に立つからです。そこで今回はオープンワークとは何か、その使い方について解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
OpenWork(オープンワーク)とは
就職や転職後のミスマッチやブラック企業への就職をを防ぐ意味で、企業の公式サイトでは公開されていない組織の雰囲気や働き心地を知ることは大切です。OpenWork(オープンワーク)は、そうした就活生や求職者のニーズに応えるサービスを提供しています。
ここでは、OpenWork(オープンワーク)とは何かについて詳述します。
OpenWorkは企業の口コミサービス
「OpenWork(オープンワーク)」とは、就活生や転職希望者を対象にした、国内では最大規模の企業の口コミサービスサイトです。登録ユーザー数は約290万人、社員口コミと評価スコアは約910万件にのぼります。
また近年は、ジョブマーケット・プラットフォームサイトとしても活用されており、約9万件の求人情報が公開されています。社員の口コミ情報を集約することで企業の労働環境をオープンにすることで、就活生や求職者とのより良いマッチングに貢献しているといえます。
2019年5月にVokers(ヴォーカーズ)から社名変更
OpenWork(オープンワーク)は2019年5月23日に、Vorkers(ヴォーカーズ)から社名変更しています。Vorkers(ヴォーカーズ)は、ジョブマーケットを透明化することを目的に、社員や元社員が勤務している企業に対して持っている意見を口コミ情報として集約し公開していました。
そのサービスをそのままに、透明性の高い求人情報を提供するプラットフォームに進化するために、OpenWork(オープンワーク)に社名変更したといいます。この事業により、ミスマッチのない就職・転職を実現する人を増やしたいという思いが伝わる社名です。
OpenWorkの4つの登録方法
OpenWork(オープンワーク)は一般的な就活・転職サイトとは一線を画しているため、登録方法が異なります。また、紹介されているすべての社員レポートを見るためには、4つのプログラムに登録しなければなりません。その4つとは、以下の通りです。
- 会社評価レポートに回答
- 転職サービス登録プログラム
- 就職サービス登録プログラム
- 有料プログラム
ここでは、この4つの登録方法について説明します。
登録方法①|会社評価レポートに回答
会社評価レポートは、社会人経験者が対象です。会社評価レポートに回答の中でも代表的な質問項目は、以下の通りです。コメント量にもよりますが、10分程度で登録は完了します。
- 社内の風通し
- 社員同士のチームワーク意識
- 社内の法令順守意識
- 仕事に対する社員の士気
- 企業への評価(10段階)
- 組織体制・企業文化
- 働きがい・成長
- 年収・給与 他
会社評価レポートに回答に登録すると180日間、OpenWork(オープンワーク)の口コミ閲覧権限が与えられます。ただし、在籍中または過去に勤務していた企業に対するレポートを500文字以上記入する必要があり、対象は正社員だけです。就業経験のない就活生は、利用できません。
登録方法②|転職サービス登録プログラム
転職サービス登録プログラムは、転職希望者を対象にした無料の転職サービスです。登録する際の質問項目の一部を、以下に抜粋してみました。1分程度で登録は完了します。
- 職種
- 勤務地
- 希望条件 他
「BIZREACH」や「CAREER GARVER」といった複数の転職サービスが用意されており、1つにつき30日間、OpenWork(オープンワーク)の口コミ閲覧権限が与えられます。
そのため、複数の転職サービスに登録するのがおすすめです。しかし、社会人経験のない就活生は利用できません。
登録方法③|就職サービス登録プログラム
就職サービス登録プログラムは、就活中の学生を対象にした無料の就職サービスです。登録する際の質問項目の一部を、以下に抜粋してみました。2分程度で登録は完了します。
- 氏名
- 大学名
- 連絡先 他
「iroots」や「就職サービス登録プログラム」といった複数の就活支援サービスが用意されており、1つにつき30日間、OpenWork(オープンワーク)の口コミ閲覧権限が与えられます。そのため、複数の就活支援サービスに登録するのがおすすめです。こちらは、社会人経験者は登録できません。
登録方法④|有料プログラム
有料プログラムは対象者を限定せず、1ヶ月1,100円(税込み)の利用料金が発生する有料サービスです。クレジットカードでの支払い、またはau、Softbank、docomoのキャリア決済を選択できます。
有料サービスの決済日から1ヶ月間、OpenWork(オープンワーク)で公開されている、すべての社員口コミ情報を閲覧できます。また、自分の個人情報を登録せずに、サービスが利用できます。現時点で、すぐに就活や転職活動を行う予定がない人には、おすすめのサービスです。
1ヶ月ごとに自動更新されますので、サービスを止めたい時には、解約期日までに手続きしなければならないので、注意が必要です。
OpenWorkの運営会社はオープンワーク株式会社
OpenWork(オープンワーク)は、「オープンワーク株式会社」が運営しています。オープンワーク株式会社の公式サイトから会社概要を抜粋し、以下にまとめてみました。
2019年11月14日、オープンワーク株式会社は「株式会社リンクアンドモチベーション」という上場企業の連結子会社となりました。そのため、オープンワーク株式会社単体での有価証券報告書は公開されておらず、売上と従業員数が非公表となっています。
オープンワーク株式会社の電話番号は非公開
オープンワーク株式会社の公式サイトでは、問い合わせはすべて申込フォームで受け付けています。そして、会社の電話番号は非公開となっています。以前、オープンワーク株式会社について、以下のようなコメントが投稿されていました。
まず電話問い合わせを受け付けていないことは、いかがわしいこと、クレームが絶えないことの裏付けでもある
電話番号を非公開にして、問い合わせはすべてメール受付としている企業は他にもあるため、上記の意見がすべてとは考えられません。しかし、快く思わない人がいるのも事実のようです。
OpenWork(オープンワーク)の特徴・使い方
Vorkers(ヴォーカーズ)から社名変更しOpenWork(オープンワーク)になって以後、提供されるサービスが増えたことは前述しました。ここではOpenWork(オープンワーク)のサービスや機能の紹介と共に、その特徴・使い方について説明します。
①企業の口コミや評判を閲覧できる
OpenWork(オープンワーク)では、企業の口コミや評判を閲覧することができます。2019年3月時点で、約740万件の社員口コミと評価スコアが寄せられました。
そのデータをOpenWork(オープンワーク)独自のアルゴリズムで分析し、グラフ化することで、ユーザーにわかりやすい情報提供を実現しました。さらに、過去からの口コミ総合評価や待遇の満足度を調べることもできます。
社員口コミについても、「入社理由と入社後ギャップ」や「ワーク・ライフ・バランス」のようにカテゴライズされており、欲しい情報にアクセスしやすくなっています。
②求人に応募ができる
OpenWork(オープンワーク)では、約9万件の求人情報が掲載されていることは前述しました。「求人を探す」ページをクリックし、以下の条件を入力することで、マッチする求人を探すことができます。
- 職種
- 勤務地
- フリーワード
- 年収
- 総合評価
また、企業別に設けられたページの中でも「求人」という項目が用意されており、職種や勤務地を入力したうえで求人を検索し、応募できます。新卒対応しているかも、チェックが可能です。
③企業側はスカウト採用機能が使える
OpenWork(オープンワーク)は、就活生や求職者だけを対象にサービスを提供しているわけではありません。企業がOpenWork(オープンワーク)を利用することで、スカウト採用機能が使えるようになります。例えば新卒採用を考えている企業は、以下の内容を閲覧できます。
- 登録している学生の性別
- 年齢
- 在籍している大学名
- フォローしている企業
- ページ観覧数
上記の内容に基づき、自社のニーズとマッチしている就活生にダイレクトにアプローチするケースも少ないようです。
④調査レポートが充実している
OpenWork(オープンワーク)では、「働きがい研究所」というコンテンツを用意しています。ここでは、「就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング」や「令和らしい働き方をリードする企業ランキング」など、様々な調査レポートが充実しています。
就活生にとって、データに裏打ちされた調査レポートは、業界や企業、職種を選ぶうえで貴重な情報となっているようです。
OpenWork(オープンワーク)の口コミ・評判の信憑性は高い
ウェブサイトに口コミコメントをするアルバイトがあるのは、商品やサービスに関する印象操作を行うためといっても過言ではありません。ユーザーにウェブサイトの情報は玉石混交だという認識があるがゆえに、OpenWork(オープンワーク)では口コミ情報の健全度を重視しています。
ここでは、OpenWork(オープンワーク)の口コミ・評判の信憑性が高いといわれる理由について説明します。
①厳格なルール設定と掲載前の目視審査の実施
OpenWork(オープンワーク)では、口コミ情報のクオリティを維持・向上することを目的に、レポートに回答する際には500文字以上の入力が必要というルールを設けています。これがハードルとなり、閲覧するためにとりあえず適当にコメントしようとする人を排除できているようです。
また、投稿されたレポートはすべて、OpenWork(オープンワーク)の社員によって目視審査されています。そこで不適切と判断された口コミ情報は、OpenWork(オープンワーク)上に掲載されることはありません。
②ユーザーが不適切コメントを報告できる
OpenWork(オープンワーク)では、読み手であるユーザーによる不適切な口コミの報告システムを設けています。ユーザーはフォームを利用することで、簡単に報告ができます。
また寄せられた報告は、OpenWork(オープンワーク)の社員によって審査されます。報告が適切だった場合は、閲覧延長などに使えるポイントが付与されるため、協力するユーザーも多く、それが情報の健全性向上につながっています。
OpenWork(オープンワーク)を使う上での注意点
OpenWork(オープンワーク)は、情報の透明性・健全性に重点を置いてサイト運営を行っています。そのため、利用者側にも配慮が求められます。ここでは、OpenWork(オープンワーク)を使う上での注意点について説明します。
会社評価レポートは消すことができない
OpenWork(オープンワーク)では、ユーザー間で質の高い情報を共有できるよう、投稿にあたって「レポート回答ガイドライン」を設けています。その中に、以下の記載があります。
レポート送信後の編集・削除は不可としております。回答者がOpenWorkを退会した場合も、レポートの削除は行っておりません。
つまり、一度投稿した会社評価レポートは、消すことができないということです。虚偽の投稿をすると、アカウントが削除されることもあるので注意しましょう。
多角的に評判を見て会社を評価する
OpenWork(オープンワーク)の「運営レポート」に、以下の記載があります。
OpenWorkの評価スコアは、会社レポート回答にて回答された、有効な評価の集計です。点数は単純平均ではなく、より信頼するスコアとするためにOpenWork独自のアルゴリズムにより算出しています。
つまり、多角的な評判を見て会社を評価しているということです。そのため、レポート回答が一定数集まらないと、スコアが変わらないというデメリットがあることを、念頭に置く必要があります。
まとめ
今回はOpenWork(オープンワーク)とは何か、その使い方について解説しました。
就活生がミスマッチのない就職を果たすうえで、企業風土と自身の志向性がマッチすることは重要です。オープンワークを活用することで、実際に働いたことがある社員の生の声を知ることができます。ルールを理解したうえで上手に活用し、企業研究に役立てることをおすすめします。