AI技術の急速な発達によって、「人間の仕事が奪われる」ということが議題になることがあります。ただし、介護・美容師など人との関わり・美的感覚・創造性が求められる仕事は代替されづらいとも言われます。この記事ではAIに代替されやすい仕事の特徴や、代替されづらい仕事に就くための考え方・方法などを紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
AI技術の発達で10年後にはおよそ半分の仕事がなくなると言われている
近年AIに関連する機械学習技術が飛躍的に上昇したことで、実務でもAIを導入する事例が増えています。
この影響から既に工場労働が機械化したり、定型業務については自動化を進める企業が増えており、AIの発達による雇用状況の変化が始まっています。週刊現代の記事を参考にすると、AIによって将来無くなる仕事には以下のようなものがあります。
- 銀行の融資担当者
- 不動産ブローカー
- パラリーガル
- データ入力作業員
- 簿記・会計・監査の事務員
- 測量技術士・地図作成技術者
参考:週刊現代「主な『消える職業』『無くなる仕事』」より一部抜粋
様々なシンクタンクなどでも同様の発表がされていますが、上記のような仕事は今後AIソフトや、AIを導入した機械によって代替され、人がする仕事ではなくなる可能性が高いです。
AIに奪われないスキルとは
では、今後もAIに奪われない仕事に必要なスキルとはどのようなスキルなのでしょうか。
ここでは「人と協力する力」「創造性」という2つの代表的なスキルを紹介します。
周りと協力しながら仕事を進める力
AIに奪われない1つ目のスキルは、周りの人と協力しながら仕事を進める能力です。
AIには幅広いタスクに対応する「汎用型」と、特定の業務の処理に対応した「特化型」の2種類があると言われていますが、どちらにも人と協力して業務を遂行するスキルはないと考えられています。
そのため、今後更にAI技術が発達した場合もリーダーシップを発揮して人を率いる仕事や、多くの人とのコミュニケーションを通じて新しいアイデアを生み出す仕事は無くならない可能性があります。
0から創造する力
AIに奪われない2つ目のスキルは、「0から創造する力」です。
AIが得意とする仕事のジャンルは、大量の情報を高速で繰り返し処理したり、定型業務をミス無くこなすことです。つまり人間の「左脳」を使った仕事を得意とします。
その一方で、AIは関連のない情報から新しいアイデアを生み出すことはできないとされているので、想像力・創造力が必要な仕事は今後も奪われづらいと考えられます。次の見出しで、そういったスキルが必要になる仕事の特徴を見てみましょう。
AI時代になくならない仕事の特徴
次は、AIが発達した世の中でも無くならない仕事の特徴を紹介します。
ここで紹介する特徴は、前の見出しで紹介したAIに奪われないスキルを元にしています。ここで紹介する特徴を踏まえて、今のうちから継続的に仕事を就けるように対策をしておきましょう。
高度なコミュニケーションを必要とする仕事
AI時代に無くならない仕事の1つ目の特徴は、高度なコミュニケーションを必要とする仕事です。具体的には以下のような仕事があります。
- 保育士
- レストランの支配人
- 中学校教師
- 中小企業診断士・経営コンサルタント
- カウンセラー
ここで言う「高度なコミュニケーション」とは、行間を読む・空気を読む・相手の表情を読むといった「対人間能力を必要とするコミュニケーション」であり、高度な専門技術が必要な論理的なコミュニケーションのことではありません。
センシング技術などの発達はあるものの、AIにはまだ態度や表情から人の感情を読み取ることはできません。そのため、相手の感情の動きを意識しながら行う仕事は無くならない可能性が高いと言えます。
非定型的な仕事
2つ目の特徴は、非定型的な仕事です。具体的には下記のような仕事があります。
- 精神科医
- インストラクター
- ケアマネージャー
- 動物の訓練士
- 助産師
先述の通りAIにできる仕事は論理的に考えたり、決まった仕事を繰り返し間違えずに行うことです。そのため状況に応じて臨機応変に対応することが求められる仕事はAIには不向きと言えます。
マニュアルが作れる仕事はAIに代替される可能性が高いですが、マニュアル化が難しく仕事の中で不確定要素が多い仕事は、今後も人が行う仕事であり続ける可能性が高いです。
創造性が求められる仕事
3つ目の特徴は、創造性が求められる仕事です。具体的には下記のような仕事があります。
- コピーライター
- ファッションデザイナー
- 舞台演出家
- ミュージシャン
- 料理研究家
この特徴についても、左脳的な仕事を守備範囲とするAIにとっては、論理的に無関係な複数の情報から、価値を生み出すことは不可能だということです。
新しいアイデアによって一定の成果が見込まれることが検証されれば、その後はAIの仕事となります。しかしAIが「新しいアイデア」を生み出すことはできないとされています。
AI技術によって新たに生まれる仕事もある
ここまでは、AIによって奪われる仕事や、AIに奪われない仕事などを紹介しましたが、逆にAIの登場によって新たに生まれる仕事もあります。
- 倫理管理者
- 最高信用責任者(CTO)
- ヒトと機械の協業責任者
- AIプロデューサー
- 企業文化や業務単純化の専門家
「倫理管理者」と「CTO」は人の感情や価値観を扱う職業で、AIには判断が難しい人間感情を扱う仕事です。そして、ロボットやAIソフトとの協業機会が増えることによる、ヒト側の不満解決を行うのが「ヒトと機械の業業責任者」です。
「企業文化の専門家」は会社でヒトが共感できる価値観を生み出すことの専門家です。そして「業務単純化の専門家」は、今行っている複雑な仕事をAIが出来る業務に単純化し、業務効率化を図る仕事です。
AI時代になくならない仕事に就くには
では、AIが発達することでこれまでの仕事が無くなる一方で、新しい仕事が生まれるという状況の中で、継続的に仕事を手にするためにはどうすればよいのでしょうか。
ここではそのための2つのポイントを紹介します。仕事への不安を感じている方は、ここで紹介するポイントを意識して、今後のスキルアップに取り組んで下さい。
他者に代替できない自分の強みを見つける
1つ目のポイントは、他者に代替できない自分独自の強みを見つけることです。
AIは、一般化された論理的な課題を解決することはできますが、属人的・感覚的・感情的な、「その人がいなければできないこと」を真似することはできません。
資格は既に一般化されている知識なので、AIに代替される可能性が高いですが、対人コミュニケーション能力・芸術・アイデアの創出などは代替不可能とされているので、そうした能力を磨いてみましょう。
業界がどうなっていくのかを予測する
2つ目のポイントは、今後の業界予測に関する能力を身に付けることです。
AIが得意とする「論理的思考」や「単純作業」などは、過去に効果が出ることが証明された方法を繰り返し実施することです。
しかし、論理的思考力があっても将来のことを完全に的確に予測することは不可能です。なので、AI時代にも安定的に仕事を手にしたい場合は、「妥当性の高い将来予測」をする能力も身に付けてみましょう。
AI時代になくなりそうな仕事の特徴
では、AI時代に無くなる可能性が高い仕事にはどのような特徴があるのでしょうか。下記のよな仕事をしている場合には、注意が必要です。
- 誰でも出来る仕事
- 資格の取得が必要な仕事
- 単純作業を繰り返し行う仕事
- 創造力・想像力が不要な仕事
上記のような仕事をしている方の場合は、近い将来AIに仕事を奪われ転職を余儀なくされる可能性が高いです。
会社でマニュアルが用意されていて、他者でも代替可能な仕事をしている場合は、経営陣がAIの導入をしてしまえば直ぐに職が無くなってしまいます。そうならないためにも、早めに「あなた独自の強み」を身に付けておきましょう。
AI時代になくなりそうな仕事をしている場合
最後に、前の見出しで紹介したようなAIに代替される可能性が高い特徴を持つ仕事をしている方が、これからすべき事を2つ紹介します。
会社から突然解雇通告されてからは遅いので、早めにここで紹介する2つの方法を実践して、今後も継続的に仕事ができるように対処しておきましょう。
副業する
まず1つ目の手段は、副業をすることです。
本業以外に複数の仕事をしていれば、1つの仕事がAIに代替されることで収入が得られなくなっても、完全に収入源が無くなることはありません。つまりリスクヘッジになるので、副業もおすすめです。
副業を選ぶ時は当然AIに代替される可能性が低い仕事を選ぶべきです。また副業としてあなた自身が経営者になれば、AIに仕事を奪われるのではなく、「AIを使う側」に回ることも可能です。
転職を考える
2つ目の方法は、転職を考えることです。
この手段を取る時も、可能な限りAIに代替される可能性が低い職業を選ぶべきです。転職先の仕事もAIに代替されるような仕事であればまた転職活動をする必要が出てしまうので、その点は特に注意しておきましょう。
「AIへの代替可能性」という点で転職先を考える時のポイントは、この記事で紹介した「AIに奪われないスキル」や「無くならない仕事の特徴」として挙げた項目です。これらのポイントを鑑みて、仕事選びをしてみましょう。
まとめ
この記事では、AIに仕事が奪われるという内容について、代替されやすい仕事の特徴・AIに奪われやすいスキル・代替されない仕事につくための考え方などを紹介しました。
AIの能力は、過去に結果が出ることが証明された論理的な方法をミス無く繰り返すことと考えておけば、代替されづらい仕事がイメージしやすいと思います。
AIに仕事を取られることへの対策として仕事を探す場合は、あなた独自の強みに基づいたあなたにしかできない仕事かどうかを考得るようにしましょう。