公務員試験の1次試験を突破すると、面接が行われます。その際に、事前に作成した面接カードが用いられます。志望動機や関心事項など、書くべき内容にも配慮が必要なので、きちんと対策をたてて作成するべきです。今回は面接カードとは何か、合格者に共通する特徴やポイントなどについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
面接カードとは
公務員試験における「面接カード」とは、民間企業に提出するエントリーシートのようなものです。2次試験ではこの面接カードに基づき、面接官が質問します。そのため、公務員試験にパスするうえで、重要な役割りを担います。だからこそ面接カードは、戦略をもって作成する必要があるのです。
合格する面接カードには特徴がある
公務員試験に合格している人の面接カードには、共通する特徴があります。それを理解して面接カードを作成することで、合格できる確率が上がると考えられます。ここでは合格者に共通する面接カードの特徴を3つ、紹介します。
特徴①|常識をわきまえている
1つめは、常識をわきまえていることです。具体的には「誤字脱字がない」「正しくフリガナを振ってある」「ミスがない」などです。面接カードを書き上げた後、きちんと推敲していれば、間違いがあっても気が付きます。そうした配慮は、一般常識があれる人なら持っていると判断されます。
特徴②|マナーを守って書かれている
2つめは、マナーを守って書かれていることです。具体的には「字が丁寧に書かれている」「記入欄に空欄がない」「用紙が汚れていない」「適切な写真が貼られている」などです。初対面で目上の人が目を通することを考えると、マナーを守った面接カードであることは必須条件です。黒のボールペンで、ミスなく仕上げるのが基本です。
特徴③|仕事に対する熱意を感じられる
3つめは、仕事に対する熱意を感じられることです。公務員は、国民あるいは地域住民の生活を支える仕事を担うため、業務も多岐にわたります。「自分は何のために仕事をするのか」「どんな公務員になりたいのか」「どのように社会に役立ちたいのか」という、将来の目標が明確でなければ、相手を納得させることはできません。
民間企業ではなく、公務員として働くことへの熱意を感じさせる面接カードは、面接官の心を動かずのです。
好印象な面接カードを作る際のポイントと注意点
面接官も人間ですので、面接カードの印象がよい相手に対しては、採用を前提に様々な質問を投げかけてくれるものです。面接開始の段階で相手を自分のペースに引き込む上で、面接カードは大いに役立ちます。ここでは、好印象な面接カードを作る際のポイントと注意点について説明します。
好印象な面接カードを作る際のポイント
面接官に好印象を与える面接カードを作成したいと考えているなら、守るべきポイントがあります。ここでは好印象な面接カードを作る際のポイントを2つ、説明します。
ポイント①|結論から書く
1つめは、面接カードを書く時には、常に結論から書くよう意識することです。面接カードは自分の考えを相手に理解してもらうために作成するものなので、PREPに基づいて書くのが基本です。
- Point/結論
- Reason/理由
- Example/具体例あるいは事例
- Point/結論
この順番を守るだけで、文章を論理的に組み立てることができます。
ポイント②|視覚的な要素を重視する
2つめは、視覚的な要素を重視することです。面接カードの内容を充実させるのはもちろんですが、読みやすいレイアウトになっていなければ、面接官は真剣に目を通そうとはしません。
- 文字がカード内にバランスよく配置されている
- 全体の80%以上が埋まっている
- 写真の貼り方がズレていない
読んでもらえるように努力する姿勢は、面接官に好印象を与えるはずです。
好印象な面接カードを作る際の注意点
きちんと読んでもらえる面接カードを作るためには、面接官の気持ちになるだけでなく、自分に有利になるように配慮する必要もあります。ここでは好印象な面接カードを作る際の注意点を2つ、説明します。
注意点①|アピールポイントを絞る
1つめは、アピールポイントを絞ることです。面接カードは自己PRにつながるので、内容を詰め込む就活生も少なくありません。しかし、アピールポイントが増えれば増えるほど、面接カードの中で矛盾が生まれる確率が高くなり、統一感を書いてしまいがちです。
自分のアピールポイントを絞り込み、それを様々な形で伝えることを意識しましょう。
注意点②|詳しく書きすぎない
2つめは、詳しく書きすぎないことです。自分の長所や強みを伝える際には具体的なエピソードを盛り込むのがセオリーですが、すべてを書いてしまうと、面接官が質問する余地がなくなります。自分の人となりを知ってもらうためには、面接官と対話することが大事です。
そのため、面接カードに突っ込みやすいポイントを、あえて作る就活生もいるほどです。相手の興味を引くエピソードを探し、大事なポイントをぼかして書くのもよいかもしれません。
面接カードの書き方
面接カードの記載事項は、受ける公務員試験によって異なります。しかし志望動機や最近の関心事項など、共通する部分もあります。ここでは、面接カードの書き方の基本を説明します。
書き方①|志望動機では熱意を伝える
1つめは、志望動機では熱意を伝えることです。「どうしてもこの仕事がしたい」「この職場で働きたい」という意欲が感じられる志望動機をつくるためには、守るべきポイントがあります。
- 自分の仕事の価値観が明確になっていること
- その価値観を尊重して働くために公務員になりたいこと
上記が含まれた志望動機であれば、熱意を伝えることが可能です。説得力のある志望動機づくりに、注力しましょう。
書き方②|自己PRではエピソードと抱負を語る
2つめは、自己PRではエピソードと抱負を語ることです。自己PRをする際には、自分の長所や強みをアピールすることが必要です。合わせて、それを裏付けるエピソードを伝えるのがセオリーです。
しかし、面接官が見たいのは過去と現在だけではありません。その長所や強みを入職後にどのように生かしたいと考えているのかという、抱負を述べることも大切です。その点を忘れないようにしましょう。
書き方③|関心事項は面接官の知るテーマを選ぶ
3つめは、関心事項は面接官の知るテーマを選ぶことです。一部の公務員試験では、最近関心を持った社会問題や出来事について記載するように求められますが、面接官が知らない内容では対話にはなりません。ただし、誰もが知るテーマを取り上げた場合は、その背景や原因などについて質問されることを想定し、自分なりの観点で記載しておく必要があります。
また、関心事項については思想や信条、政治理念、宗教に触れるのは得策ではありません。マイナス評価につながる可能性が高いので、避けましょう。
まとめ
今回は面接カードとは何か、合格者に共通する特徴やポイントなどについて解説しました。
面接カードで面接官に好印象を与えられれば、合格できる確率がアップするのは事実です。しかしその前提として、自己分析と公務員として何をしたいかという明確な目的を持っている必要があります。それを踏まえて、相手の関心を引き寄せられる面接カードを作るよう心掛けましょう。