面接のシャツの色は何色が正解?男性・女性の違いは?シャツの選び方も解説

面接でどんなシャツを着るべきか迷ったことはありませんか。男性も女性も基本的にシャツは白い無地のものを選びます。色や柄のシャツを着た場合、面接での印象が違います。正しい身だしなみについて、ボタンのとめ方、シャツの着方、スーツの色も合わせて紹介します。

監修者

キャリアアドバイザー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

面接のシャツの色で第一印象が変わる

面接にはほとんどの人がスーツを着ていきます。身なりも整えていくのが常識です。スーツやシャツも何でもいい訳ではありません。

第一印象は見た目に左右されます。奇抜な格好が目につくように、濃い色のシャツや派手な柄のシャツは大変目立ちます。常識的にみると良い印象を与えません。

面接でシャツの色が派手な場合、与える印象

最もフォーマルなシャツの色は白です。淡い水色のシャツなども問題ないですが、清潔感のある色のシャツというのが基本です。

逆に派手なシャツを着てしまうとよくない印象を持たれかねません。実際にどのような印象を与えてしまうのかポイントを押さえておきましょう。

目次

一般常識がない

面接は面接官と直接会って話す機会です。同時に面接官は質問内容だけでなく、あなたの態度や身だしなみもチェックしています。

服装の乱れは心の乱れ、と学生時代に言われたかもしれません。校則に縛られてはいないものの、社会人は時と場合を考えた服装ができて当たり前です。

一般的な会社であれば、一般的な格好をするのが常識です。華美なシャツは一般常識がないとみなされます。面接の場にふさわしい格好をしなければなりません。

協調性がない

仕事をする上で協調性は重要です。周りと協力できる人、周りを思いやった行動ができる人は、一緒に仕事をしたいと思えます。

面接でほとんどの人が白いシャツを着ている中、ひとりだけ派手なシャツを着て目立つような人は、周りが見えていない印象があります。自分のことしか考えていない行動は協調性があるようには思えません。

面接では、身だしなみで個性を出すのは控えましょう。せっかく面接官と直接話せる機会です。言葉であなたの個性や人柄をアピールして下さい。

面接のシャツの色は男性も女性も白が正解

上述したように、フォーマルな場面では白いシャツが基本。男性も女性も、特別な理由がなければ、白のシャツが正解です。白以外のシャツと迷っているようであれば、白を選ぶ方が無難です。

今後使わないシャツを買いたくないという人もいるかもしれません。しかし就活中や面接以外にも、結婚式等で白のシャツを着る機会があります。白のシャツは1枚持ってると困りません。

面接のシャツの選び方

シャツの種類は大変多く、サイズはもちろん、襟のかたち、色みや柄などデザインも多くあります。

シャツを購入する前に、自分のサイズを確認して下さい。自分で採寸をするのが難しい方は、スーツ専門店で採寸してもらうのがおすすめです。

サイズはジャストフィット

スーツ同様、シャツも大き過ぎても小さすぎてもいけません。シャツのサイズ表記には、だいたい首回りと裄丈が記載されています。首回り、首のうしろの付け根から肩まで、袖の長さを採寸し、ちょうど良いサイズを選んで下さい。

試着をすると丁度良いサイズがよく分かります。

首もとは1番上のボタンまでとめたとき、すき間に指が2本入る位。袖の長さは、ボタンをとめて腕を下ろしたとき、手首の骨が出っぱっているところが隠れる位。ジャケットを着たとき、袖からシャツが1~1.5㎝位出る長さです。

襟はレギュラーカラー

レギュラーカラーが基本的な襟です。襟の種類は、襟の長さ、開き具合、高さ、色、ボタンの有無等、細かな違いがあります。

ボタンで襟がとめられるシャツをボタンダウンといいます。ネクタイをせずとも襟が自立し綺麗な形になりますが、面接にはネクタイをする人が多い為レギュラーカラーがおすすめです。

襟の開きが大きいものや、襟だけ色が違うものは少しカジュアルな印象です。面接はフォーマルな場なので、標準的なレギュラーカラーを選びます。

柄は無地

ストライプやチェック柄など、白のシャツは柄も豊富に販売されていますが、面接では無地を選んで下さい。柄のあるシャツも派手にみえたり、カジュアルにみえる為です。

色の濃いスーツと真っ白のシャツはコントラストがはっきりし、誠実な印象を与えます。白い無地のシャツはスーツとネクタイを選ばないので、スーツを着なれてないうちも違和感無く着られます。

面接のシャツの着方

清潔感を心掛け、着崩さず着ます。シワ、シミ、汚れが無いか確認して下さい。

必ずアイロンがけする

シャツにしわがあると、だらしない印象を受けます。逆にしわのない綺麗なシャツは真面目で清潔感のある人にみえます。

シャツ全体にアイロンをかけますが、見頃や袖など面積の広い部分は特にしわが目立ちます。首下の前見頃はジャケットを着ても見えるので、見えないからと手を抜かないこと。

自宅でアイロンがけをする人は、シャツが痛まないように、洗濯表示を確認して下さい。布地の面積が小さい部分から、アイロンがけをすると綺麗に仕上がります。

シミや汚れのないシャツを着る

白いシャツはよごれが目立ちます。シミや汚れがあると、清潔感がありません。汚れたシャツは、面接を受ける会社に失礼です。

食べこぼし飲みこぼしの跡があるシャツはもってのほかです。襟元は黄ばみやすく、ジャケットを着ても見える部分なので気を付けて下さい。

社会人になるとほぼ毎日着るものなので、シミや汚れは日頃から手入れし、気にかけて下さい。

第一ボタンまでしっかりとめる

シャツは第一ボタンまでとめて下さい。ネクタイをする場合も、ボタンはとめるのが正しいです。ネクタイで見えなくなりますが、とめたほうが綺麗にみえます。

毎日スーツを着ている人が見れば、少し着崩すとその部分がすぐに分かります。息苦しい人もいるかもしれませんが、正しい身だしなみができていなかった為に、せっかくの機会を棒に振るのはもったいないです。

アパレル業界の面接のシャツは遊びをいれてもOK

白い無地のシャツ一択で説明をしてきましたが、アパレル業界はこの限りではありません。面接を受ける会社のイメージに合わせ、シャツをかえても構いません。

アパレル業界は衣服を取り扱う会社なので、ファッションに興味がある人を求めます。アパレル業界に関しては、ファッションで個性をだすことも許されます。

白以外のシャツを選ぶ際は、スーツやネクタイに合わせてバランスをとって下さい。デザイン性のあるシャツを着るときも清潔感は必須です。シワや汚れのないものを着ます。

面接のシャツの色を決める際に合わせて考えること

いくら綺麗な真っ白のシャツを着ても、スーツが派手であったり、汚れていると印象がよくありません。シャツ以外の身だしなみについて説明します。

スーツ:黒色基調

ジャケットとパンツは同じ色のスーツで、黒色基調を選びます。リクルートスーツには黒色を選ぶ人が多いです。濃紺色や暗いグレーでも問題ありません。

暗い色のスーツは白いシャツと相性がよく、首もとがはっきりとし、誠実で真面目な印象を与えます。

グレー、ベージュ、青色等明るい色は避けます。シャツ同様明るい色のスーツは目立ちますので、周りと足並みを揃える意味でも暗めのスーツを選びます。

ネクタイ:ベーシックな原色と柄

紺色、えんじ色、黄色がベーシックな色です。青色や紺色は勤勉な印象、えんじ色は熱意のある印象、黄色は活動的な印象を与えます。

柄はレジメンタル、リバース、チェック、小紋等が一般的です。太すぎるストライプやごちゃごちゃした柄は避けます。

派手なピンクや派手な柄等、ネクタイも華美ではないものを選んで下さい。

まとめ

面接では白い無地のシャツが無難な上、印象が良いです。また白い無地のシャツがあれば、シャツ選びに迷わずに済みます。身だしなみも面接の一部ですので、スーツと合わせて、シャツも綺麗に着こなしてください。

転職での面接など、既にスーツを着なれている人は、手持ちのスーツとネクタイに合わせたシャツを着ても良いです。しかし、白色の無地ではなくても、常識の範囲内で選んで下さい。

たかがシャツされどシャツです。面接官に身だしなみもチェックされていることを忘れないで下さい。

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