仕事を探すときに「将来性のある仕事」を条件にしている人は多いはずです。しかし、将来性のある仕事とは、具体的にどんな仕事なのでしょうか。今回は将来性のある仕事について解説します。将来性のある業界とはどんな業界なのか、AIに負けない仕事とは何かなどについてもご紹介します。ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
将来性のある仕事とは
生活のために必要な仕事は、できれば「将来性のある仕事」を選びたいものです。どんなに好きな仕事でも、先細りでは安心して働き続けられません。
では「将来性のある仕事」とは、具体的にどのような仕事なのでしょうか。
- 人間にしかできない仕事
- 今後需要が高まると思われる仕事
- 流行や時代の流れに影響されない仕事
- 生活に欠かせない仕事
ざっと挙げると、以上のような仕事が「将来性のある仕事」と言えそうです。
次の見出しでは、これらの条件に合う仕事をご紹介します。
特徴別|将来性のある仕事12選
以下では「将来性のある仕事」を、4つの分類に分けて解説します。
AIができない仕事
まずは「人間にしかできない仕事」、つまりAIではできない仕事です。
AIはこの数年で飛躍的に進歩しています。すでに人間の代わりに仕事をしているAIも多く、これからますますその割合は増えていくでしょう。
そんなAIが、これから発達し続けても人間の代わりにはなれないと言われている仕事は以下の6つです。
1|介護士
1つ目は介護士です。介護士の仕事は物理的な作業以外のメンタル的なコミュニケーションが欠かせないため、AIでは不可能だと言われています。
介護士の仕事は高齢者や重篤な患者の世話をしたり、日常の生活を介助したりするのが主な仕事です。体を持ち上げたり、危険を知らせたりという部分はAIを搭載したロボットなどでも可能かもしれません。
しかし、年齢や病状に不安がつきまとう対象者と会話をして元気づけたり、人間の生活に欠かせない他者とのコミュニケーションはAIには難しいでしょう。
人とのやり取りは予定通りにはいかないことがほとんどです。人間同士だからこそ成り立つ会話や、言葉にしない気持ちの移り変わりに敏感な人間にしか務まりません。
2|保育士
2つ目は保育士です。子供の成長にかかわる保育士の仕事もAIでは難しいと言われています。
子供が保育士を必要とするのは、人間として形成される過程の中でももっとも繊細で多くの可能性を秘めた時期です。考え方や性格は大人以上に千差万別であり、根本的にはプログラミングによって動くAIではついて行けない部分があるでしょう。
また、その個人によっての違いが人としての個性の始まりでもあります。プログラミングされたAIでは個性に追いつけない可能性は高く、かといって子供をAIに合せさせるのは成長の妨げでもあるはずです。
子供ひとり一人の個性を尊重しながら成長を見守る保育士の仕事は、人間にしかできないと言って良いようです。
3|心理カウンセラー
3つ目は心理カウンセラーです。心理カウンセラーとは、クライエントと言われる依頼者の悩みや問題に向き合い、クライエントが問題の解決や悩みの快方に向かうよう導く心理の専門家です。
心理カウンセラーは人の心理を分析し、具体的で効率的な解決法を見出さなくてはなりません。しかし人間の心理は非常に複雑で、本人ですら把握できてないことが大半とも言われています。
そんな捉えどころのない心理を分析し、解決に導くのは人間同士だからこそできることです。人の心理についてはまだまだ未知の部分が多く、AIにプログラミングすることは現時点では不可能であると言われています。
4|エンジニア
4つ目はエンジニアです。エンジニアには、システムエンジニアやプログラマー、インフラエンジニアやサーバーエンジニアなど、たくさんの種類があります。そのすべてに共通しているのが「人とコミュニケーションを重ねながら技術を提供する」ということです。
AIを含めたさまざまなシステムはエンジニアの力によって生み出され、成長します。その過程にも利用者のニーズをヒアリングしたり、クライアントとトライアンドエラーを試す過程が存在するのです。
つまり、人との表面的なやり取りや、相手の潜在的なニーズを汲み取る力がなくてはエンジニアの仕事は成り立ちません。
一見、エンジニアはパソコンさえあればAIにできそうな仕事に見えても、人との細やかなコミュニケーションが必要であり、AIには難しい仕事と言えます。
5|データサイエンティスト
5つ目はデータサイエンティストです。データサイエンティストとは、膨大な量のビッグデータから問題を見つけ、データを整理し分析します。その上で問題を解決するための施策や手段を提供するのが仕事です。
データサイエンティストはAIの作成にも深く関わっています。完成したAIはどれも完璧ではなく、利用しながら問題点を見つけて解決することが前提で作られているためです。
しかしAIが優秀であっても、そのAI本体の問題点をAI自身が見つけ出すことはできません。問題点を見つけるためには、問題を発見するプログラミングが必要ですが、それが設計段階でわかっていれば、それはすでに問題点ではないからです。
これからAIが多く普及し続けるとともに、データサイエンティストの仕事は減るどころか需要が高まるとさえ考えられます。
6|営業
6つ目は営業です。営業とは、自社製品やサービスをユーザーや顧客に売り込む仕事のことです。この営業にも、やはりAIが不得手とするコミュニケーションが欠かせません。
AIは物やサービスを買ってください、と相手に伝えることはできても、細やかな気持ちの汲み取りや駆け引きはできません。また、営業は一見仕事と無関係に見える話や付き合いによって結果が変わることもある仕事です。
つまり、営業の仕方は相手や商品・サービスによってさまざまであり、あらかじめプログラミングすることは極めて困難と言えるでしょう。
また、相手は営業担当者に対して信頼や馴染みを感じることも多く、その印象が商品・サービスの購入に繋がりやすい、という点でもAIに変わることはできないのです。
伸びていく業界の仕事
次に「これから伸びていく業界の仕事」です。これからの未来を予想したときに、現在よりも需要が高まる仕事は「将来性がある」と言えるでしょう。
以下では、今後伸びていくと言われている仕事を2つご紹介します。
7|観光業
1つ目は観光業です。観光業とはホテルや旅行会社を含む、観光にかかわる仕事全般を指します。
これから観光業が伸びると言われている大きな要因は、東京オリンピックとインバウンドの増加です。東京オリンピックは延期となりましたが、開催されることは変わらず開催時には多くの観光客が日本に押し寄せると予想できます。
また、近年はオリンピックに関係なく海外からのインバウンドは増加し続けているのが現状です。かねてからの日本人気は高まり続けていますし、日本には40を超える世界遺産があります。この数は観光大国のアメリカ、フランスに次ぐとも言われているようです。
日本国内の観光はやや減少傾向にはあるものの、海外からの観光客が減る見込みは今のところなく、そういう意味で観光業はますます伸びていきます。
8|広告代理店
2つ目は広告代理店です。広告代理店は、クライアント企業の広告活動をします。テレビやネット、ラジオや雑誌を始めとする、すべての広告を取り扱うのが広告代理店です。
この広告代理店がなぜこれから需要が高まるかというと、主な理由はVR(バーチャルリアリティ)です。これまでのデジタル広告はネットに留まっていましたが、近年ではVRを使った広告が注目され始めています。
現在、広告は新聞どの紙媒体では減少傾向ですがネット広告は非常に好調です。そこにVR広告が入って来るため、広告代理店の仕事は今後ますます増えていくと言われています。
もちろん、2021年の東京オリンピックも広告代理店の仕事に勢いをつける要因の一つとなるでしょう。
流行に左右されない仕事
次に「流行に左右されない仕事」です。流行に左右されない仕事は、世間の流行によって需要が増大・減少することがないため、将来性のある仕事だと言えます。
以下では流行に左右されない仕事を2つご紹介します。
9|公務員・教師
1つ目は公務員・教師などです。公務員は国民の生活に必要な働きを仕事としていますし、教師は学習や成長に欠かせない職業です。どちらも流行には関係がなく、いつでも必要とされる仕事でしょう。
公務員は国や市町村から給料が支払われます。そのため世間の景気に左右されにくく、比較的安定した収入を得られるでしょう。
教師についても安定しているのは同じです。公立の学校であれば、公務員として安定した収入が得られますし、私立の学校で働いている教師は公務員以上の収入を得ることもあります。
いずれにしても公務員は倒産がなく、教師も学校が倒産することは稀であるため、流行に左右されない将来性のある安定した仕事、と言えるでしょう。
10|農家・漁師
2つ目は、農家や漁師です。農業や水産業は人間が生きていくために必要な食料を採る仕事なので、流行とは無関係です。農家や漁師が採る農作物や魚介類はどんな状況であっても必要であることにかわりありません。
また、農家にも漁師にも新種の生産や発見の可能性があります。これまで食されていない農作物を作ったり、これまで人が食していない海産物を見つければ、人間が食するものは増えていきます。
農家や漁師は天候や気候に左右されることも多く、大変な仕事ではありますが需要が途絶えることはほぼありません。流行に左右されず、常に需要がある仕事という意味では、非常に身近で将来性のある仕事と言えるでしょう。
生活に必要不可欠な仕事
次に「生活に不可欠な仕事」です。人が生きていく上で、生活に必要とされている仕事は途絶えることがなく、将来性のある仕事です。
以下では、生活に不可欠な仕事を2つご紹介します。
11|士業
1つ目は士業です。士業とは弁護士や税理士、社会保険労務士一級建築士など、職業に「士」が付く職業のことをいいます。
士業は法律や専門的な知識を備えた資格保持者であり、一般の人にはない知識と経験で人の生活を守り、支えます。士業があることで、人は安心して生活に必要な行動や活動をすることができるのです。
どんな情勢になっても、どんな流行が来ても士業が必要とされることには変わりがありません。また、都市部だけでなく地方であっても士業が求められることは同じで、そういう意味では日本中どこででも仕事ができます。
どんなときもどこででも生活に不可欠な仕事、という意味で士業は将来性のある仕事と言えるでしょう。
12|住宅リフォーム
2つ目は住宅リフォームです。住宅リフォームとは、古くなった家屋を部分的に建て直したり、手入れをしたりする仕事です。
今の日本には古い家屋が多いだけでなく、近年の異常気象によって傷んだ家屋が多くなっています。台風や地震、大雨などで傷む家が多いほど、住宅リフォームの仕事は増えていく一方です。
今後の日本でも古い家屋や傷んだ家屋は増えていく一方で、住宅リフォームの仕事が尽きるとは考えにくいでしょう。
人が安心して暮らせる家を守る、という意味では住宅リフォームは将来性のある仕事と言えます。
将来性のある仕事に就くには
最後に、将来性のある仕事に就くにはどうすれば良いのかについて解説します。
将来性のある仕事に就くために必要なことはたくさんありますが、まずは以下の3つを意識して行動してみると良いかもしれません。
需要の高いスキル・資格を取得する
まずは「資格の取得」です。資格の中でも、需要の高いスキルや資格を取得することで、求められる機会が多くなります。
資格には民間資格と国家資格があります。国家資格は難易度は高いですが、その分資格の重要性は高く、その分求められることも多いでしょう。
民間資格は国家資格に比べると、比較的取得がしやすいものが多いようです。しかしだからと言って資格の価値が低いというわけではありません。
何からすれば良いのかわからない、という人はまずは需要の高い資格やスキルの取得から目指してみてください。
様々な業界の情報を収集する
次に「さまざまな業界の情報を収集する」ということです。将来性のある仕事は多岐に渡っています。視野を広げて、多くの選択肢の中から自分に合った仕事を選んだ方が良いでしょう。
視野を広げるためには、一つでも多くの情報が必要です。自分の興味がある業界はもちろん、あまり興味を持てていない業界についても調べてみてください。
最初はあまり興味がなかったけど、調べる内に興味が出てきてそれが仕事になった、というのは良くある話です。
伸びる業界のコミュニティで人脈を作る
最後に「今後伸びる業界のコミュニティで人脈を作る」ということです。絶対に安心できる仕事に就きたい、と思うのであれば伸びることを最低条件として業界を絞ります。
業界を絞ったら、その業界のコミュニティに入って人脈を作りましょう。一人でも多くの人と知り合えればその分多くの情報を得ることができます。
SNSを利用したコミュニティから始めれば、あまり心理的な抵抗もないかもしれません。慣れてきたら対面のコミュニティに顔を出すなど、少しずつその業界やコミュニティに慣れていくのも一つの方法です。
まとめ
今回は「将来性のある仕事」について解説しました。仕事に就こう、と思ったとき誰もが「将来性のある仕事が良い」と思うはずです。しかし、あれこれと仕事を探している内に何となく妥協してしまい、いつの間にか将来性の有無を見誤ることがあります。
仕事は長く続けることが前提で探すはずです。自分がしようとしている仕事に将来性はあるのか、いくつもの仕事を検討している内に将来性が見えなくなっていないか、という点は常に意識しておきましょう。