フューチャーアーキテクトはITコンサルティング会社です。外資系のIBMやアクセンチュアとは競合企業に当たります。将来性が高い一方で、「激務」という評判も珍しくありません。今回は、そうした噂の真相を検証するとともに、フューチャーアーキテクトに向く資質やスキルを紹介していきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
フューチャーアーキテクトはITコンサルティングファーム
フューチャーアーキテクトは、1989年に設立した日本で初めてのITコンサルティングファームです。顧客企業の経営課題に対し即座にデジタルデータを反映させる「リアルタイムシステム」や、独自のシステム設計を提案する「スクラッチ開発」に強みを持ちます。
1999年に東証一部に上場を果たし、今では売上高402億円(2018年12月期)、従業員1,623名とITコンサルとしては中堅に位置します。
フューチャーアーキテクトが激務である理由
フューチャーアーキテクトは業績も年々拡大しており、非常に将来性有望な企業といえます。しかし、仕事内容があまりにも激務で体調や精神面に支障をきたす事例も散見します。
就活生の方でフューチャーアーキテクトを志望しているという方は、次のような評判も参考にしてみてください。
理由①|コンサル特有の「裁量労働」
コンサルティングファームには、長らく「裁量労働の弊害」や「どんぶり勘定」といった悪い噂が絶えませんでした。特に、従業員の労働時間をみなし時間で計測し、残業代を支払わないなど大きな問題に発展したこともあります。
フューチャーアーキテクトでは勤務時間が長くなりがちで、21時の消灯時間を過ぎても仕事を続ける社員が少なくありません。
理由②|開発から運用までを一体運営
フューチャーアーキテクトの社員には、全員コンサルタント・全員エンジニアという考えの下、文系でも深い知識が求められます。提案から問題解決まで一気通貫のシステム構築で、顧客の業種も多様ということもあり要求されるレベルは非常に高くなります。
それだけ幅広い知識やスキルを習得できることにもつながりますが、顧客の要望に応えるには時間を惜しんででも勉強する姿勢が欠かせません。
理由③|実力主義の社風
フューチャーアーキテクトの社風は、良い悪いを別にして「実力主義」によって成り立っています。仮に入社時期が同じ同僚でも、昇進や昇給のタイミングは個々で異なることが一般的です。
もちろん成果を出すほど年収や待遇も良くなります。しかし、実力主義がかえってワークライフバランスを崩し、働きすぎの弊害まで、もたらしていることも忘れてはいけません。
フューチャーアーキテクトでは働き方改革が進んでいる
フューチャーアーキテクトは非常に激務ということで評判ですが、水面下では働き方改革が進んでいます。
たとえば、午後9時以降の残業は原則禁止という制度です。午後9時以降に残業する社員は、当日午後3時までに上長の承認を得る必要があります。今までの裁量労働の働き方を見直す取り組みといえるでしょう。
フューチャーアーキテクトの社長、金丸恭文氏は「働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために」の会議で座長を務めています。働き方改革について明るい社長ということもあり、今後の働き方改革に期待が持てます。
フューチャーアーキテクトの社風
フューチャーアーキテクトは実力主義でフラットな社風が特徴です。
実力さえあれば、たとえ年齢が若くても昇進のチャンスに恵まれています。また、会長や社長も含めて「さん」付けで呼び、社内ではいっさい肩書が使用されません。その分、上長や先輩にも意見が通りやすいといえます。
どんな社員にも起業家や経営者の視点が求められ、向上心のある従業員も少なくありません。
フューチャーアーキテクト志望者が併願する企業
コンサルティングファームはフューチャーアーキテクト以外にも様々な企業が存在します。フューチャーアーキテクトを志望する就活生は、ほかにもアクセンチュアやアビームコンサルティングなど同業他社を併願することも珍しくありません。
ここでは、フューチャーアーキテクト志望者が併願する企業について、その社風や企業の強みを紹介していきます。
アクセンチュア
アクセンチュアは世界最大の経営コンサルティングファームです。システムの設計や開発、運用まで手掛けていることからフューチャーアーキテクトの競合といえるでしょう。
アクセンチュアには向上心やモチベーションの高い社員が多く、その点ではフューチャーアーキテクトと変わりません。しかし、様々な研修制度を用意しており、人材育成やヒトを大事にする社風が定着しています。
アビームコンサルティング
アビームコンサルティングは、戦略・BPR・ITとフルサービスで展開するコンサルティングファームです。中国やベトナムなど、特にアジア地域を中心にコンサルタント業務を行っています。
フラットで実力主義という社風ではフューチャーアーキテクトと変わりはないでしょう。しかし、部門間協力が各部門のKPI(業績評価指数)になっているなど、横のつながりを非常に重視する環境が特徴的です。
日本IBM
日本IBMは1937年に創立されたコンピュータ関連サービス企業です。SI(システムインテグレーション)事業に強みを持ち、主に顧客企業の課題解決をITを駆使して行うことからITコンサルティングに近い側面もあります。
日本IBMも非常にフラットな社風で、上司や先輩にも堂々と意見を言いやすい環境です。また、実力主義の社風もあり、フューチャーアーキテクトと類似点は多いといえます。
フューチャーアーキテクト志望者に求められる資質
フューチャーアーキテクトを志望する方には、次のような資質が求められています。
- 資質①|学習意欲
- 資質②|想像力
- 資質③|マネジメント能力
ITコンサルティングという非常に激務な仕事を担うため、求められる能力やスキルも高くなっています。それぞれ以下で詳しくお伝えしていきましょう。
資質①|学習意欲
フューチャーアーキテクトでは、顧客企業の経営課題を解決するため多角的な知見が求められます。プログラミング知識はもちろん、ソフト・ハードウェア、システム設計など覚えることも膨大です。
高い学習意欲があり、向上心のある方はフューチャーアーキテクトに向いているでしょう。
資質②|想像力
フューチャーアーキテクトの仕事には想像力も欠かせません。
顧客企業の経営課題を解決する手段は一つではないため、常に最適解を探し求めることが必要です。ITシステムを利用する流れや手順、どのような人がどう使うのか等、様々な面を捉えてイメージを働かすことが重要となります。
資質③|マネジメント能力
フューチャーアーキテクトでは若い頃から裁量を持って働くことができ、部下を持つこともあります。複数の部下を率いて、ともに顧客企業の問題を解決していくマネジメント能力が必要です。
大学在学中に、積極的にリーダーシップを磨くよう意識付けておきましょう。
まとめ
フューチャーアーキテクトはITコンサルティングサービスを提供します。業績も好調で将来性も高いということから、やりがいのある仕事というイメージを抱く方も多いでしょう。
しかし、企業の経営課題を解決するという仕事柄、どうしても業務は激務となりがちです。一方で、裁量のある仕事で、能力さえあれば若くても昇進しやすいメリットがあります。
フューチャーアーキテクトを志望する場合、今回お伝えした「資質」や「社風」などを参考に、自分に合う・合わないを検討してみてください。