会計事務所出身のコンサルティング会社ってどんな社風なんだろうと思ったことはありませんか?この記事ではデロイトトーマツコンサルティングについて紹介します。社風・職場環境・他の事務所との比較・求められる資質についての考察も紹介しています。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
デロイトトーマツコンサルティングとは
デロイトトーマツコンサルティングとはPwC、KPMGコンサルティング、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングと並ぶ会計系コンサルティングファームで、「BIG4」の一つとされるコンサルティング会社です。
人員も多く2300人を抱えていますが、日系よりの社風が目立つという特殊な会社です。また世界150カ国に拠点を持ち、海外ネットワークや会計系のバックグラウンドを活かしたクロスボーダー/クロスファンクション案件をワンストップで提供できるのが強みです。
インダストリー部門
クライアントの担当業界をセグメント別に分けていて、担当する業界ごとのクライアントの課題解決を得意とする従業員がおり、それぞれの専門性を生かして職務に当たります。
具体的に同社で設けられている業界は、コンシューマービジネス、金融(銀行・証券)、銀行(保険)、ライフサイエンス&ヘルスケア、電機・ハイテク・メディア・通信、航空宇宙・防衛・インフラ産業、素材産業、自動車、資源エネルギー、パブリックセクター(公共事業)です。
民間企業・公共事業の両方の部門を押さえており、各部門のプロフェッショナルがいます。
サービス部門
M&A、経営戦略、財務経理関連、組織改革等の顧客ニーズごとにセグメント分けしています。上述のインダストリー部門と掛け合わせてプロジェクトごとにチームを組成する形を採用しています。
こちらも、各課題の解決のスペシャリストが各部門に存在し、インダストリー部門のチームと協力してクライアントの課題解決に取り組みます。インダストリー部門では各業界特有の課題が存在しますが、コンピテンシーサービス部門では、一般的に組織に存在する課題を、専門的な知見から分析して、解決策を判断できるような人材を目指しています。
デロイトトーマツコンサルティングで特に激務なのはシニアコンサルタント
デロイトトーマツコンサルティングでは、アナリスト(1-2年)→コンサル→シニアコンサル→マネージャー→シニアマネと上がります。
コンサルが実務部隊のメインですが、シニアコンサルは中間管理職としての特徴を持ちつつ、さらにプレイングマネージャーでもあるため、自分の仕事をしながら部下の面倒も見る必要があります。
デロイトトーマツコンサルティングが激務である理由
次はデロイトトーマツコンサルティングが激務である理由を紹介します。
基本的に戦略コンサルティングの会社の仕事はどの会社でも「激務」とされます。もちろんそうした業界特有の理由もありますが、デロイトトーマツコンサルティングの職場環境からも激務となる理由があります。
理由①|裁量労働による長時間勤務
特にプロジェクトの納期やプレゼンが迫っている時期は深夜まで残業して、良いアウトプットを出す必要が出てきます。
裁量労働制とは実際に稼働した分の給料が支払われるのではなく、何時間働いたとしても契約時の時間分だけ働いたとみなす制度です。つまり人件費は固定され、その中で成果を出すようにできます。
もちろん実労働人に関係なく一定の労働時間が固定されているので仕事効率が良ければ自給換算した給料が非常に高くなりますが、新人のうちは仕事に慣れるための重労働が続くため、かなり厳しい労働環境になります。
理由②|海外との調整は勤務時間外
デロイトはネットワークを活かしたクロスボーダー案件やクロスファンクション案件を強みとしています。
そのため、海外とのやりとりは他社と比較しても多くなる傾向です。デロイトトーマツコンサルティングは世界150カ国に拠点を持っており、その海外拠点のメンバーと連携する必要があれば、勤務時間外でも打ち合わせが入ることになります。
もちろん海外拠点のメンバーと連携を取る際は時差が発生し、会議や調整が勤務時間外になることはある程度覚悟しておく必要があります。
デロイトトーマツコンサルティングでは働き方改革の成果が出ている
同社では働き方改革にも積極的に取り組んでいます。
育児・介護との両立を可能にする休職制度・時短勤務制度などを積極的に導入していたり、シッター制度・保育所完備・育児コンシェルジュの設置など、私生活の充実も図った制度も導入されているので、これからさらに働きやすい環境になる可能性があります。
働き方改革の見える化にも取り組んでおり、同業他社より先鋭的に取り組んでいることがわかります。
デロイトトーマツコンサルティングの社風は堅実
コンサルティング業界は一般的にUp or Out「昇進するか、さもなくば去れ」に象徴される厳しい職場環境が一般的です。
しかしデロイトトーマツコンサルティングの場合はUp or Outではなく、長い目で社員を育てる社風があり、日本人としても働きやすいです。
同業他社の社風との違い
ここでは、会計事務所の大手と言われるPwC、KPMGコンサルティング、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングとの社風の違いを紹介します。
社風は働きやすさにも影響するのでしっかりと押さえておきましょう。
PwC
まずはPwC(プライスウォーターハウスクーパーズ)です。
PwCで特に強く見られる特徴は「チーム外への協力意識」で、パートナークラスの評価制度の中には「他チームへの貢献」も設定されているとのことで、ファーム全体での貢献意識の醸成の意識が根付いています。
また、定期的な社内ワークショップを開催して場所同士の経験や知見を共有していたり、他の会社から転勤してきた方からも、協力体制がはっきりと感じ取れるとの声も上がっているようです。
KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングで特に強く見られる特徴は労働環境や部下へのフォロー体制の手厚さや、クライアントリレーションシップの意識です。
KPMGコンサルティングでは、毎週マネージャー以上の管理職者たちが召集され、組織環境の確認を行ったり、特定場所で一定以上の労働時間が確認されれば、プロジェクト責任者に指導が入るようです。
そして、BtoBのビジネスである特徴から、クライアントと長期的にビジネス関係を維持することも重視していて、そうした人間関係の構築・維持が得意であったり好きな方には働きやすい環境と言えます。
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングの社風の特徴は若手の裁量が大きいことです。
他社でも組織内の風通しが良く若手に裁量権を与えて、積極的にチャンスを与えるような環境はありますが、EYアドバイザリー・アンド・コンサルティングではその傾向が強いです。
若手にも積極的にプレゼンの機会を与えるため、若いうちから論理的思考力・プレゼン技術を磨ける環境が整っていると言えます。
仕事のやりがいだけではなく、自己成長や目指す将来像が明確になっている方にとっては最高の職場環境と言えます。
デロイトトーマツコンサルティング志望者に求められる資質
最後に、デロイトトーマツコンサルティングで求められる社会人としての資質を紹介します。
会計事務所とは言え戦略コンサルティングとしての特徴も強いので、戦略コンサル業界で必要とされる資質がある一方で、海外拠点との協力で求められる語学力・チームとして働く際の協調性も求められます。
資質①|語学力
外国拠点をはじめとしたネットワークを活かしたクロスボーダー案件が得意なので、語学力や異文化への理解といった海外との親和性は重要になってきます。
先述の通り同社は世界150カ国に拠点を構えています。そのため必要となる語学は英語は当然のものとして、その他の言語も話せた方が仕事上のストレスや障害も少なくなります。
コンサルティング業界では論理的なコミュニケーションが非常に重要で、言語が違えば細かい言葉のニュアンスを汲み取る時に苦労しかねないので、多くの言語を習得しておいた方がキャリアアップしやすいでしょう
資質②|肉体的・精神的タフネス
求められる2つ目の資質は肉体的・精神的タフネスです。
これは特に戦略コンサルティング的な特色を持つデロイトトーマツコンサルティングでは必要になる特色です。
コンサルタントに求められていることはクライアントの課題解決で、課題解決はビジネスで常について回ることです。
また、クライアントのビジネスを傾けるわけにはいかないので精神的なプレッシャーも強くなります。さらに業務量も他の職業に比べて圧倒的に多いので肉体的なタフさも必要になります。
資質③|協調性
他コンサルティングファームと比較しても大規模であり、インダストリーとサービスをプロジェクトごとに掛け合わせてチームを組成します。
少数精鋭のファームと異なり、初めて顔を合わせる人と仕事をする機会も数多くあるので、初対面でも懐に入っていけるようなコミュニケーション能力は社内でも活きてきます。
また、社内だけではなくクライアントとの関係構築に当たってもクライアントの文化を知り、自社で提供したいソリューションに納得してもらいやすい下地作りのために協調性を求められることもあります。
まとめ
今回はデロイトトーマツコンサルティングについて紹介しましたが、自己成長・チームワーク精神を育みたいと考える方には働きがいのある環境と言えます。
幅広い業界と特定課題の専門家を生む組織環境も整っているのでスペシャリストを目指す方は是非入社を検討してみてください。