製造業への就職を希望されている方は、パナソニックの仕事内容や年収を知りたいとお考えなのではないでしょうか。パナソニックは、新卒の正社員を対象とした採用を行っています。本記事では、まずパナソニックの会社概略と職種別の仕事内容をご紹介します。続いて、キャリアと移動頻度や仕事環境もお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
パナソニックは大手電機メーカー
パナソニックとは、日本を代表する大手電機メーカーです。以下は、パナソニックの公式ホームページを参照して作成したまとめました。
また、パナソニックの事業内容としては、主に以下が挙げられます。
- 家電製品
- 産業機器
- 通信機器
- 住宅設備
- 環境関連機器
パナソニックは、総合電機メーカーとして包括的に製品を提供しています。
また、以下の記事ではパナソニックの選考フロー求める人物像、ESのポイントなどを紹介しています。エントリーを希望する学生は、ぜひご覧ください。
パナソニックの仕事内容は多岐にわたる
パナソニックの仕事内容は多岐にわたり、事務系と技術系で大きく2つに分けることができます。本見出しでは、事務系と技術系とがそれぞれ担う可能性のある仕事をご紹介します。
事務系が担う可能性のある仕事内容
以下は、事務系が担う可能性のある仕事内容です。
- 営業・マーケティング:国内外の顧客に対する製品の普及と、ニーズの把握
- 経理:定量的な経営の成果とりまとめや、事業計画の策定
- 人事:採用活動、社内人事や研修の実行
- 法務:事業推進に対する法的支援
- 知的財産: グループの有する知財管理や、新技術のライセンス取得
- 調達: グループの製造に必要な材料の調達と交渉
- 広報・宣伝:ブランド価値向上に向けた総合的なコミュニケーション活動
- ロジスティクス:全世界約50か国間のサプライチェーン最適化
- 生産管理: 市場動向の把握と、生産計画の適正化
- 経営企画・事業企画:社内外における経営資源の調達と配分
技術系が担う可能性のある仕事内容
以下は、技術系が担う可能性のある仕事内容です。
- 研究開発:新規事業にむけた先行研究や、全社共通の基盤技術開発・要素技術開発
- 設計開発: 研究開発部門から得られた技術や構想の製品化
- 生産技術:高付加価値生産設備の開発や保守保全、要素技術・工法開発
- 情報システム:情報インフラの構築・運用
- SE/技術経営: 顧客のニーズ把握と、製品・ソリューションの提案
- 知的財産: ブランド、商標権や意匠権の権利化活動
- 調達:原材料や部品、サービスの調達・購買
- 品質管理:品質システム、安全規格の策定や品質人材育成
職種別|パナソニックの仕事内容
本見出しでは、パナソニックの仕事内容を職種別にご紹介します。パナソニックの新卒採用を受ける方は、どんな会社かを知るだけでなく仕事内容の理解も深める必要があります。
それぞれの仕事内容を知るとともに、どのようなやりがいを先輩社員が感じているかを把握し、志望動機を考えてみてはいかがでしょうか。
事務系|営業・マーケティングの仕事内容
営業・マーケティングは、パナソニックの取引先企業に対して製品の売り込みやプロモーション活動といった仕事をします。
企業の経営は、営業・マーケティングがどれだけ製品を売り込み、売上高として結果に表れるかにかかっています。
既存の取引先から、できるだけ多く製品を購入してもらうだけでなく、新規の取引先を獲得するために飛び込み営業訪問などもすることがあります。
事務系|経営企画の仕事内容
経営企画は、市場のニーズや動向を調査した上で、中長期的な企業の経営企画を立案したり、競合他社に対する対処方法を提案したりする仕事内容です。
- 製品の売上動向や潜在的需要の分析
- 経営者層に対する調査結果の報告
- 経営会議に基づく企画の立案や戦略の実行
経営企画の仕事は、会社の経営者や社長の仕事に近いというイメージです。会社の方向を決めたり、組織の資源を何に使うかを決めるためのサポート業務を行っています。
会社全体の管理や決定にも関わることが、経営企画で働くやりがいの1つです。
技術系|研究開発の仕事内容
研究開発は、既存製品が持つ機能を向上させたり、次世代の製品化に向けた技術の研究研究をする仕事です。
製造業界では、一般的に3年から10年で1つの製品が製造終了となります。研究開発は、このプロダクトライフサイクルが途切れず、次に続くための重大な役割を担っています。
常に競合企業との技術力を競争するため、飽くなき探求心を持って技術研究に取り組むことが求められます。
技術系|設計開発の仕事内容
設計開発は、研究開発部門が発見した新しい技術を用いて、次の製品を設計する仕事です。以下は、設計開発の業務プロセスです。
- 既存製品の課題・改善項目の把握
- 研究開発部門とのすり合わせによる新技術の理解
- 製品化に向けた取引先企業や購買部門との協議
- 新製品の設計図面の発行
設計開発は、新製品の図面作成から製品の立ち上げまでを扱うため、他部門や取引先企業の開発・営業担当と仕事を共にします。
技術系|生産技術の仕事内容
生産技術は自社製品を高品質かつ、効率的に製造するための技術指導をする仕事です。主に、品質保証部門や製造管理部門と連携し課題の改善に取り組みます。
高品質の製品を効率的に製造することで会社としては利益率の向上に繋がるため、経営にもたらす影響も大きいと言えます。
生産技術で働く人はモノづくりへの熱意と、経営への貢献という2つの要因を有して日々仕事に取り組んでいます。
共通|知的財産の仕事内容
知的財産は、新しく発見した技術ノウハウを法的に保護し、権利として用いることを目的とした仕事です。
製造業では、製品に用いられる独占的技術を特許として登録したり、競合企業に模倣されないように知的財産として登録する必要があります。
そのため、知的財産部門では技術系と事務系両方の知識が不可欠であり、どちらかのバックグラウンドを持つ社員が協力して取り組むことが多いと言えます。
共通|調達の仕事内容
調達は、自社製品の製造に直結する材料や部品を、取引先企業から適切な価格と納期で買うという仕事です。
安定的な製造を実現するため、供給の確保をするだけでなく、購入単価を少しでも引き下げる価格交渉をすることで、利益率の向上にも貢献しています。
調達部門では、日々起こりうる様々な供給問題に対処しつつ、経営企画部門や財務部門と連携も必要であり、優れた交渉力と問題解決能力が求められます。
職種別|パナソニックのキャリアと移動頻度
本見出しでは、パナソニックのキャリアと移動頻度に関してご紹介します。公式ホームページでは、事務系と技術系の社員によるインタビューが掲載されています。
志望動機やキャリアパスを考える際に、これらの情報は極めて重要となりますのでぜひ参考にして下さい。
事務系のキャリアパス
事務系のキャリアパスは、1つの配属先部門の中で異なる商材を担当しながら専門性を極めていくことが多いと言えます。
例えば、営業・マーケティング職に配属されると、ネットワークシステムの企画から製品化までを、研究開発や品質保証と連携しながら行っていきます。
製品によっては、企画から製品化までに1年以上を有するケースもあり、顧客へニーズを聞き取ったり、展示会にてマーケティングを行ったりなどしてキャリア経験を積んでいきます。
技術系のキャリアパス
技術系のキャリアパスは、配属先の部門で担当部品のローテーションをしながらキャリアパスを築いていくことが多いと言えます。
例えば、研究開発部門では次世代の製品に用いる技術の研究や開発をしますが、製品のプロジェクト規模によって、どの部品を担当するかは異なります。
市場に出回っており、既存品の後続製品であれば多くでも2~3部品となりますが、5年や10年後の製品化を目指す開発プロジェクトであれば、数人で全ての部品を担当します。
技術系は、担当する製品によってキャリアや移動頻度が大きく異なることが特徴です。
パナソニックの仕事環境
本見出しでは、パナソニックの仕事環境に関連して4つのポイントをご紹介します。入社してみて、その会社の仕事環境が合わないことを理由に辞める人は大勢います。
事前に仕事環境を把握することで、ミスマッチが生じる確率を下げることが期待できます。
①転勤のリスク
1つ目は、転勤のリスクについてです。パナソニックの公式ホームページによると、以下のような取り組みによりライフステージにあった多様な働き方を推進しています。
- e-Work: IT技術の導入により、場所や時間に制限されない働き方
- ワーク&ライフサポート勤務:短時間勤務や半日勤務など柔軟な勤務制度
- 介護と仕事の両立支援プログラム: 介護が必要な社員への支援制度
以上のような取り組みから、パナソニックでは転勤のリスクは比較的低いと考えられます。当然ながら、営業職のように転勤と隣り合わせの職種もあります。
しかし、社員1人1人の状況を加味し最適な働き方を支援する制度が整っています。
②残業・休日出勤の有無
2つ目は、残業・休日出勤の有無についてです。パナソニックでは、残業時間の短縮を推奨していますが、実態としてはまだまだ改善が必要な状況であると考えられます。
20時までは組合の申請なしで残業でき、20時以降は組合の申請が必要であったがいつのまにか組合への申請なしに残業可能な部署が増えてきている
参照: カイシャの評判
以上の口コミからわかる通り、残業時間を減らす取り組みが形骸化しています。特に、開発や品質保証などの部門では、このようなワークライフバランスもある程度は仕方ありません。
③教育・研修制度
3つ目は、教育・研修制度についてです。パナソニックの公式ホームページによると、若手社員が地球規模で活躍できる仕事にチャレンジできる制度を整えています。
- 海外トレーニー制度: 海外会社・教育機関での研修機会を創出
- MBA留学制度: 国内外への大学院へ留学を支援
個人で海外の大学院へ留学をする場合、入学までの準備に1〜2年を要するだけでなく、滞在中の授業料や生活費としておよそ1,000万円もの負担を負わなければなりません。
パナソニックでは、自社内の若手社員を育てるための教育・研修制度を用意しています。
④女性の働き方改革
4つ目は、女性の働き方改革についてです。パナソニックの公式ホームページによると、女性が出産や子育ての前後でもこれまで通りに活躍できるための働き方支援を行っています。
- 育児休業: 通算2年間の子育て休業期間
- ファミリーサポート休暇:看護、介護や子供の世話をするための休暇制度
- チャイルドプラン休業:不妊治療のための休業制度
昨今、日本では両親が働く過程において、子供の保育園が見つからない問題があります。パナソニックでは、様々な働き方改革を取り入れて女性の多様な働き方を支援しています。
⑤パナソニックの年収事情
有価証券報告書によると、パナソニックの平均年収は774万円とされています。しかし、当然ながら年齢や職種によって年収は異なります。
以下の記事では、個別の事例も紹介しながら、パナソニックの平均年収について解説しています。エントリーを希望する学生は、一度目を通しておくといいでしょう。
まとめ
パナソニックは、日本の大手電機メーカーであり事務系と技術系でそれぞれ多様な職種があることがわかりました。
また、職種別のキャリアと移動頻度や仕事環境についてもご紹介致しましたので、パナソニックへの採用応募を検討されてみてはいかがでしょうか。