ソフトバンクの代表取締役を務める孫正義の年収や総資産はいったいいくらなのでしょうか。資産ランキングでは国内2位にランクインし、億万長者と言われていますが、これまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。本記事では、孫正義の生い立ちや学生時代のエピソードなどを紹介しています。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
資産家・孫正義はソフトバンクグループの会長兼社長
通信業界を代表するソフトバンクグループは10兆円近い売り上げを誇ります。通信事業だけでなく、インフラやプロ野球にも介入し、多角的な事業展開を進めています。
その中でも電子決済サービスPayPayは登録者数2000万人を突破し、注目を集めています。以下ではソフトバンクをより詳細な情報を紹介しています。
資産家・孫正義のプロフィール
孫正義は今や日本人では誰もが知っている超有名人ですが、ソフトバンクを設立する以前の孫氏について詳しく知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。以下では、孫正義のプロフィールを説明します。
孫正義の基本情報
孫正義の生い立ち・経歴
孫氏は今でこそ億万長者と言われていますが、幼少時代は決して裕福ではありませんでした。しかし、学生時代を通して彼は誰よりも勉強熱心だったといえます。ソフトバンクを設立するまでの彼の歴史について詳しく見ていきましょう。
差別に悩まされた幼少期
孫正義は、朝鮮人集落で在日韓国人実業家の4人兄弟の二男として出生しました。北九州市立引野小学校、福岡市立城南中学校、久留米大学附設高等学校へと進学し、高校までの学生時代を九州で過ごしてきました。
幼少期には、日本人の子供から在日朝鮮人であることに対して差別を受け、石を投げつけられたこともあったそうです。今でもネットでは孫氏に対する心無い発言も多く見られ、著書「孫正義の焦燥」で、差別についての言及もされています。
高校性の頃、家庭教師に薦められ読み始めた司馬遼太郎の『竜馬がゆく』にはまり、脱藩に憧れて渡米を決意しました。
大学生で初めての企業
孫氏はホーリー・ネームズ・カレッジの英語学校に通う為、久留米大学附設高等学校を中退し渡米しました。高校は一気に飛び級し、高校卒業検定試験に合格したため、3週間で退学、ホーリー・ネームズ・カレッジに入学しました。
その後カリフォルニア大学バークレー校経済学部に編入学し、この時、ソフトウェア開発会社の「Unison World」を設立しています。この時の元手となったのが、シャープに自動翻訳機を売り込んで得た1億円です。その後日本へ帰国しています。
ソフトバンク誕生
日本に帰国後、「ユニソン・ワールド」を立ち上げ、コンピュータ卸売事業を開始させました。その翌年に、「日本ソフトバンク」を設立し、代表取締役社長に就任しました。
一度は病気をきっかけに社長職を退くも復帰し、パソナの南部靖之、HISの澤田秀雄とともにベンチャー三銃士と称されました。
ソフトバンクに社名変更してからは、1996年には米ヤフー社とソフトバンクの合弁でYahoo!JAPANを設立、2004年にはプロ野球球団・福岡ダイエーホークスを買収し、福岡ソフトバンクホークスのオーナーとなりました。
資産家・孫正義の年収|約100憶円
孫正義の年収は約100憶円と言われています。しかし彼の役員報酬はソフトバンクの副社長などソフトバンクグループの他の役員よりもずっと少なく、国内役員報酬ランキングにはトップ100位にも入っていません。彼の年収のほとんどは配当金によるものなのです。
年収が高い理由
孫氏は役員報酬だけでみると、日本の上場企業役員トップ500人のランキングでは162位(2億2900万円)にもかかわらず、日本の配当金収入額ランキングでは堂々の1位を獲得しています。その金額は92億4840万円にも上り、彼の年収のほとんどは配当金によるものであることが分かります。
つまり、彼には働かずとも入ってくるお金が、100憶円あるということになります。また、孫社長は2012年3月東日本大震災の年には、配当金である丸々100億円を被災地に寄付しています。
サラリーマンの平均年収と比較
国税庁の民間給与実態調査によりますと、日本のサラリーマンの平均年収は約370万です。この数字と比較すると孫氏の年収はとてつもない額のように思え、100憶円が一体どのくらいのものなのか想像もつきません。
一般的なサラリーマンの生涯年収が2憶円といわれていますから、50人が一生をかけて稼ぐ金額を、孫氏は1人でたった1年間で稼いでいることになります。ソフトバンクを世界的企業まで成長差せた孫社長の功績はそれほどまでに大きいということです。
資産家・孫正義の総資産額|約2兆6千億円
孫正義の総資産額は約2兆6千億円と言われ、国内の長者番付ランキングではここ数年1位と2位を行ったり来たりしています。世界ランキングでみると総資産額は43位という結果になっています。
日本長者番付ランキング|第2位
経済誌フォーブスが発表している 日本長者番付ランキングでは、孫氏は柳井正についで2位につけています。
ユニクロやGUを手掛けるグループ会社、ファーストリテイリングの代表取締役兼社長を務める柳井正の個人資産は2兆7670億円、孫正義は2兆6670億円となっています。
以下の表はここ数年間の順位推移です。
このように5年以上、この2人が1位2位を独占しています。
世界長者番付ランキング|第43位
一方、世界長者番付ランキングでは孫氏は 216億ドル で、第43位にランクインしています。また、日本国内のランキングで1位だった柳井氏は41位という結果になっています。
アマゾンドットコムのジェフ・ベゾスが1120億ドルで1位を獲得し、上位20人の純資産合計額は1.2兆ドルで、全体の13%に達しています。また、ジェフ・ベゾスは、昨年一位だったマイクロソフトのビル・ゲイツを抜き、史上初めての純資産1000億ドルを超えました。
孫正義の資産の使い方
前でお伝えした通り、これほどの年収と総資産を持つ孫正義ですが、プライベートでは意外と質素な一面もあるそうです。また、若者や被災地の支援にも力を入れています。次で、孫正義のお金の使い方について詳しく見ていきましょう。
衣食住にみえる金銭感覚
孫正義は、衣服や食事にはあまりお金をかけず、特別豪遊することもない代わり、住居や別荘にはかなりの額をつぎ込んでいます。これは、趣味が仕事で、家族を大切にする孫正義らしいお金の使い方と言えるかもしれません。
衣:公の場では高級スーツだが普段着には無頓着
ソフトバンク元社長室長の三木氏によると、孫氏は『銀座英国屋』のスーツをよく着ていたそうです。銀座英国屋といえば、一着100万円は下らないような品ぞろえで、オーダースーツは200万円を超える、超一級品として知られています。
一方で、普段着には無頓着で、yahooのロゴが入った宣伝用ポロシャツや取引先の販促用ロゴ入りバッグを普段から使っていたそうです。かつては、セイコーの10万円台の時計をつ寿命が来るまで使い続けていたとのことです。
食:ミシュランより定食が好き
好物は肉と中華料理で、億万長者として注目を浴び始めたころでも、大衆的な中華料理屋で1000円もしないような定食を食べているところを目撃されています。好物は中華料理で、その中でも中華丼が大好物のようです。
昼食をコンビニ弁当や出前で済ますことは当たり前で、周囲はそんな食生活を送る彼の健康を心配していた様子していました。しかし本人は健康にも特に気を使っていて、サプリメントでビタミン摂取したり、タバコを吸うことも、お酒におぼれることもないそうです。
住:自宅は大豪邸
衣服・食事とは打って変わって住居にはかなりのお金をかけています。
自宅は、都内屈指の高級住宅街に位置し、建設費60億円といわれるほどの大豪邸で、警備員が24時間体制で常駐しています。地下にはゴルフシュミレーターを備えつけており、毎晩のようにワンラウンドやっていた時期もあったそうです。
また、箱根や軽井沢にも別荘を持ち、休みには家族が遊びに行っているそうです。孫氏は、家族を大事にする気持ちが人一倍大きく、家族のために残せる、家や別荘にお金をかけているのではないかと言われています。
才能ある若者への投資
孫氏は、2016年に、私財を投じて”孫正義育英財団”という育英財団を設立しました。「『高い志』と『異能』を持った若者に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献する」を目的として掲げ、才能ある若者の支援を行っています。
選考を通過し正財団生になれた場合、支援金の給付や施設の無償利用、イベントへの参加など、様々な支援を受けることができます。
支援金の給付額は、学費と一般的な生活費、渡航費を全額援助するとしていて、アメリカで4年間大学に通う為にかかる3000万円もの費用も全額支援されます。
東日本大震災への寄付
孫氏は、東日本大震災の際、100億円を被災地に寄付していますが、その100億円の寄付先のうち、40億円を財団設立費用に充てています。この財団は、”公益財団法人 東日本大震災復興支援財団”と呼ばれ、「子供達が夢と希望を育む環境を実現する」事を目的とし、被災地の子供達への支援活動を行っています。
通信という、ライフラインを提供する側の立場として、震災時にもっと電波が繋がりやすい状態であれば、助かる命もあったのではないかと悔やむ気持ちがあると、当時の孫氏が語っています。
孫正義の資産が増減したエピソード
今のソフトバンクが世界的企業に成長したのは、彼の人並ならぬ努力の結果と言えます。彼は、大学生のころから起業家として数々のチャンスや試練を乗り越えてきました。
次では、彼が手にしたチャンスと乗り越えた試練についてのエピソードを紹介しています。
大学時代|自動翻訳機の販売で1億円を手にする
学生時代に、シャープに自動翻訳機を売り込んで1億円を稼ぎ、起業する際の元手としたのは有名な話です。自動翻訳機を発明したきっかけは、家族からの仕送りを断るためでした。
開発に長い時間をかけることは不可能だった為、物理学やコンピュータ科学の教授に電話をかけ、協力者を集め、たった1年間で世界初の音声機能付き電子翻訳機を発明しました。
その後、50社以上の日本の家電メーカーにこれを売り込み、この発明はのちにシャープで商品化され、電子手帳の原型となりました。
2000年代初頭|株価大暴落・4年連続の大赤字
1999年、IT業界はから2年間で株価が高騰し、ITバブルと呼ばれる時代でした。ソフトバンクも例外ではなく、2000年2月、株価は20万円の史上最高値を記録しました。
その直後ITバブルが弾け、ソフトバンクの株価は大暴落し、時価総額は21兆円から2700億円まで激減しました。
ソフトバンクの時価総額は再び、10兆円を超えました。孫氏は株主総会で「時価総額がピークの時にソフトバンクを買った方は、今も大変な損をしている。将来を信じて株を買ってくれた方の中から、1人の犠牲者も出したくない」と話しました。
まとめ
年間100憶円もの金額を手にし、莫大な総資産を持つ孫正義ですが、意外にも質素な一面もあり驚いたのではないでしょうか。
彼の収入は様々な支援など、孫正義にしか出来ないようなプロジェクトにも投資されています。
彼は、学生の頃誰よりも勉強したと語っていますが、努力が報われ大成功した人の一人と言えるでしょう。