東北7県に電力の供給を行っている東北電力は、東京電力との関りも深く、人気企業の一つです。ライフライン企業であることから安定しており、年収も良いと評判です。そこで今回は東北電力の平均年収を中心に、初任給やボーナスについて解説します。実際の勤務経験者のコメントも合わせて紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
東北電力の平均年収
東北電力の「2018年度有価証券報告書(2018年4月1~2019年3月31日)」によると、社員の平均年齢は43.0歳で平均年収は756万9,085円です。40~44歳での平均年収を756万として、各年齢の平均年収を国税庁が発表している「平成30年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」の賃金カーブを参考に算出し、表にまとめてみました。
職種ごとの平均年収
東北電力には、「一般職」「技術職」「総合職」という3つの職種があるようです。各種サイトからの情報をもとに、東北電力における職種別の平均年収をまとめてみました。
学歴ごとの平均年収
東北電力への応募を検討する際、学歴ごとの平均年収も気になるところです。ここでは、各種サイトからの情報をもとに、学歴別の平均年収をまとめてみました。
東北電力の初任給
東北電力の「新卒採用情報」にある「募集要項・採用実績」によると、事務系と技術系の新卒採用が行われています。仙台市に勤務する場合の初任給は、以下の通りです。
- 大学卒/214,000円
- 修士卒/234,000円
応募できるのは、大学卒業・大学院修士課程修了・高専専攻科修了見込の人、または上記学校を卒業・修了後3年以内かつ未就職の人となっています。
東北電力のボーナス
東北電力では毎年、6月と12月にボーナスを支給しています。各種サイトからの情報をもとに、東北電力におけるボーナス支給額の平均は約95~275万円で、最も多くボーナスが支給されるのは50代とされています。
また、東北電力が設けている独自の評価制度により、高評価を得た社員にはボーナスが加算されることもあるようです。
東北電力の年収・給与に関する評判
東北電力に勤務している人が、年収についてどう考えているのかも気になるところです。そこで「カイシャの評判」に寄せられた、年収・給与(給料)・ボーナス(賞与)のコメントからいくつか抜粋してみました。
年収は、社員なら公務員以上にもらえる。当月払いなので入社すぐに給料が入るのは助かる。契約社員は零細企業並みの給料となっている。 (40代女性・非正社員)
【給与制度の特徴】基本年功序列。社内試験に合格することにより昇給する。東北では恵まれている方だと思う。(30代男性・正社員)
このように、十分に満足している人がいる反面、以下のようなコメントも寄せられていました。
ボーナスの査定については判断基準が曖昧なところがあるので納得できない部分がある。また、技術職においては10年経って一人前と言われるほど、経験がモノをいう職場であるため、若手にとって高評価を目指すのは正直難しいと思います。また、高評価を得たからと言ってそれほど賞与の上がり幅は大きくないです。また、業務の内容上、成績や出来高を数値にしにくい部分があるため、判断基準が曖昧な理由の一つとなっていると思います。 (20代男性・正社員)
契約社員にもボーナスは支給されているようですが、正社員と比較すると低いという声も寄せられていました。
東北電力の年収が高い理由
国税庁が2019年9月に発表した「平成30年度民間給与実態統計調査結果について」によると、日本の給与所得者の1年間の平均給与は441万円でした。東北電力の平均年収は756万9,085円ですから、年収は高いといえます。その理由は、ライフラインを守る企業であり、半公務員であることが大きいと考えられます。
しかし東北電力に限らず、家庭向け電気料金の値上げをする前に、平均年収を下げるよう、経済産業省が求めていることもあり、今後の動向が気になるところです。
東北電力の基本情報
東北電力への応募を考えるにあたり、会社概要や福利厚生、社風などを知っておくのは大切なことです。また、業界内でのポジションもチェックしておいた方がよいポイントです。ここでは、東北電力の基本情報について説明します。
企業情報
東北電力の公式サイトの「概要」と「2018年度有価証券報告書(2018年4月1日~2019年3月31日)」を参考に、企業情報をまとめたのが以下の表組となります。
福利厚生・休暇制度
東北電力は、福利厚生や休暇制度が充実していることでも知られています。主な制度を以下にまとめてみました。
- 福利厚生/育児休暇制度、短時間勤務制度、社宅・独身寮完備、財産形成助成制度、住宅取得助成制度、企業年金、カフェテリアプラン(ポイント制選択式福利厚生制度)など
- 休暇制度/特別休暇(結婚・忌服・夏期・冬期・ボランティアなど) 、育児休職(子が3歳まで)、介護休職(最大で2年)
この他にも、「OJT」「Off-JT」「自己啓発助成制度」など、社員の成長を促す仕組みが用意されています。東北地方では、もっとも福利厚生が充実していると評判のようです。
社風・経営理念
「地域社会との共栄」と「創造的経営の推進」という経営方針の下、東宝地方のインフラを支える企業として、地域貢献を重視した経営を行っています。そのため、東北地方在住の方々の信頼度が厚く、電力小売全面自由化が導入されても、圧倒的な存在感を示しています。
昇給・昇格は年功序列で体育会系ながらも家庭的な社風で、職場はおっとりとした雰囲気といわれています。
ビジネスモデル
東北電力は管轄県内の電力供給だけでなく、海外事業の拡大を積極的に進めています。中でも東南アジアや北米・中米を重点エリアとしており、今後も市場拡大を計画しています。
そのため、社員のMBA留学や海外でのビジネス研修への挑戦を積極的にサポートしています。
電力業界におけるポジション
同業他社の有価証券報告書(2018年4月1日~2019年3月31日)より平均年収を抜粋し、以下の表にまとめました。
東北電力は、電力業界では平均年収は8位です。世帯数や電力供給エリアに差はあるものの、業界内では下位にランクされています。
将来性
東北電力は前述した電力事業だけでなく、近年は東京にトレーディング会社を設立したことに代表されるように、新規事業を立ち上げています。AIやIoTといったデジタルイノベーション事業に参入したり、電力設備の保守に対応するAIの研究開発も行っています。
このように現状に甘んじることなく、様々な取り組みを行っていることから、将来も安泰だと考えられます。
東北電力の採用情報
東北電力を目指す就活生にとって、採用情報も気になることでしょう。リクナビ2021の「東京電力株式会社/東北電力ネットワーク株式会社」では、採用実績は以下の通りです。
また、リクナビ2021に掲載されていた、主な採用実績大学は以下の通りです。
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 横浜国立大学
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 同志社大学
- 立命館大学
まとめ
今回は東北電力の平均年収を中心に、初任給やボーナスについて解説しました。
東北電力は、東北地方のインフラを支える企業として地元の信頼度が厚く平均年収も高いので、魅力的な企業です。電力小売全面自由化後も、業績が安定していることを考えると、安定性も高いといえそうです。電力会社に興味がある就活生は、応募を検討してみることをおすすめします。