大手の化学メーカーである住友化学への就職を希望している学生も多いでしょう。そこで気になるのが住友化学の年収です。住友化学は激務ともいわれていますが、その分年収は良いとも聞きます。それは本当でしょうか？住友化学の初任給や年収をみていきます。

住友化学の平均年収

まず、はじめに住友化学の平均年収を紹介します。本見出しでは住友化学の公式HP、採用HP、有価証券報告書などの公的なデータおよび口コミ・評判系サービスの情報を用いて作成しております。

35歳での平均年収を400万として、各年齢の平均年収を国税庁が発表している民間給与実態統計調査の賃金カーブを参考に算出しております。

住友化学の平均年収はカイシャの評判によると、平均年齢40歳で平均年収が844万円となっています。

住友化学の年度別の平均年収は平成22年には一時的に下がってはいるものの、平成29年には平成22年に比べて100万円以上もあがっています。これから先も開発が期待される化学ということもあり、年収はどんどん上がっていくものと予測されます。

年齢別の平均年収は50代がピークとなっています。入社してから徐々に年収は上がり始め、50代では900万円を超えるので、他社よりも年収は高いといってよいでしょう。年功序列の傾向にあり、定年間際は少し年収は落ちますが、それでも600万円台を維持しています。

職種ごとの平均年収

本見出しでは職種ごとに平均年収をみていきます。住友化学では職種ごとの平均年収はどのように違うのでしょうか。

住友化学では技術職や一般職に比べて、総合職としての採用のほうが年収が高い傾向にあります。総合職と技術職や一般職では年収は300万円以上も違うので、採用試験を受ける際にはこういった職種による年収の違いも考慮したほうがよいでしょう。

学歴ごとの平均年収

本見出しでは学歴ごとに平均年収をみていきます。住友化学では学歴ごとの平均年収はどのように違うのでしょうか。

各種サイト別の情報をもとに、年収が一番高くなる50から54歳までの学歴別の年収を比較しています。やはり、高卒よりも大卒といった学歴が高い方が年収が高くなる傾向にあるようです。

学歴により300万円以上も年収が違うのも住友化学の大きな特徴となります。

住友化学の初任給

本見出しでは、住友化学の初任給をみていきます。住友化学では採用は総合職と技術職に当たプロフェッショナルスタッフ、一般職に当たるオペレーションスタッフに分けられます。

総合職では学歴ごとに初任給が分かれますが、プロフェッショナルスタッフとオペレーションスタッフでは学歴による初任給の違いはありません。また、同じ学部卒でも総合職のほうが初任給は高くなっています。

住友化学のボーナス

本見出しでは、年代別によるボーナスの違いをみていきます。年代によりボーナスはどのように変わっていくのでしょうか。

ボーナスの支給額はやはり50代がピークとなっています。入社直後はボーナスが100万円に満たないですが、年齢と共に徐々に上がっていきます。50代がピークになり、定年間近となる60代ではやや下がるものの、比較的高い水準を維持しています。

住友化学の年収・給与に関する評判

住友化学の年収や給与に関する評判はどのようなものでしょうか。「カイシャの評判」から年収や給与に関する評判をみていきます。

給与水準は比較的高いと思います。管理職に任用されるのは他者よりも早いシステムですが給与自体が競合他社と比べて非常に高いわけではなく、同等レベルです。所属部署の忙しさにもよりますが満足できる水準だと思います。

入社15～20年監督職で３交代勤務。年収は８００万円から１０００万円中途採用の高卒でもたどり着ける場合も有ります。

評判からみると、給与水準は比較的高いですが、競合他社と比べると平均的な給与となっています。管理職になると、高卒でも年収は800万円を超えるので、他の職種と比べても高い傾向にあります。

住友化学の年収が良い理由

住友化学は、農薬・飼料添加物のメチオニンや液晶・半導体向けの電子材料などを強化しています。とくに、電子材料の有機ELディスプレイ用円偏光フィルムに塗布する液晶材料に住友化学は力を入れているため、これからも伸びていくと予測されます。

また、有機ELディスプレイの市場においては、テレビとスマートフォンなどに使用されており、今後ますます拡大していくと予想されます。そのため住友化学は年収が良く、今後の伸長にも期待できそうです。

住友化学の基本情報

ここでは住友化学の基本情報をみていきます。住友化学はどういった企業なのでしょうか。

企業情報

ここでは住友化学の企業情報をみていきます。住友化学は以下のような企業となります。

住友化学は1913年に設立された歴史ある企業です。本社は東京都中央区にあり、大阪市の中央区にも本社があります。事業としては、石油化学部門、エネルギー・機能材料部門、情報電子化学部門、健康・農業関連事業部門、医薬品部門などを行っています。

福利厚生・休暇制度

住友化学の福利厚生や休暇制度については以下のようになります。

• 休日
  完全週休2日制（年間休日124日） ※昼勤の場合
• 有給休暇
  年間20日（初年度は入社時期により異なる）
• 休暇／休業制度
  結婚・忌引・転勤・マタニティー・ボランティア・出産サポート休暇制度／産前産後・育児・介護休業／短時間勤務制度など

• 寮・社宅
  各事業所に寮（個室）、社宅を整備（※入居要件あり）
• 保養施設
  蓼科、白浜
• 健康管理
  定期健診、特定検診・保健指導、人間ドック補助
• スポーツ施設
  グラウンド、体育館など
• 育児施設
  事業所内保育所（愛媛、大阪、千葉、大分、東京、宝塚）
• 施策
  育児・介護支援サービス（法人契約）
• その他
  財形貯蓄、住宅融資（利子補給制度）、社員持株会など

休日や休暇については一般的な企業と変わりないですが、ボランティア休暇などあるのは特徴的です。住友化学には寮や社宅も完備されており、保養施設やスポーツ施設もあるため、施設は充実しています。

また、財形貯蓄や住宅融資もあるため、福利厚生としては充実しているといえます。

社風・経営理念

住友化学は、約400年の歴史をもつ“住友家”の事業に源をもっており、現在もその事業経営の根本精神を継承しています。 取引先の信頼、社会の信頼に応えることを最も大切にし、目先の利益のみにとらわれることのないようにという、強い戒めを持って経営しています。

ビジネスモデル

住友化学は、「信用を重んじ確実を旨とする」、「浮利にはしり軽進すべからず」という「営業の要旨」に定められた理念や「自利利他、公私一如」という考え方などを持っています。これは住友化学が創業以来脈々と受け継ぎ、大切にしてきた住友の事業精神も踏まえ、住友化学としての基本精神や使命、価値観を改めて整理し、明文化したものです。

理想とする精神を追求していく姿勢を貫いており、社会を構成する一員として、社会に対して何が提供できるかという存在意義、社会的な役割を求めてビジネスを行っています。

化学業界におけるポジション

住友化学は化学業界においても大手上位のポジションにいます。

同じ業界である三菱化学（三菱ケミカルホールディングス）、三井化学と住友化学の平均年収と比べてみると、住友化学は約900万円、三菱化学（三菱ケミカルホールディングス）は約1700万円、三井化学は850万円です。

こうしてみると化学業種・業界全体の平均年収が高いことがわかります。その中でも住友化学は年収としては平均となります。

将来性

住友化学は、電子材料の有機ELディスプレイ用円偏光フィルムに塗布する液晶材料に力を入れているため、これからも伸びていくと予測されます。化学の中でも、有機ELディスプレイは、テレビとスマートフォンなどに使用されており、今後ますます拡大していくと予想されます。

そのため将来的にもまだまだ伸びていく傾向にあり、将来的にも安泰といえるでしょう。

住友化学の採用情報

住友化学はグローバルに活躍している企業なので、 英語のスキルも採用において重視されるようです。また、志望動機や長所・短所にも重点を置き、世界に通用するプロフェッショナルとなりうる人材を求めています。

企業としては、広い視野を持ち、相手国の文化を理解、尊重しつつ、自らの立場をきちんと主張できる人や、それぞれの立場や役割において、第一人者たり得る高い専門性を持っている人 などを好む傾向にあります。

まとめ

本記事では、住友化学の年収やボーナスについて解説しました。住友化学の年収は他の業種と比べて高く、競合他社と比べても平均並みの年収です。また、福利厚生も充実しており、将来性も期待できます。

本記事が少しでもみなさまの役に立てれば幸いです。