留年してしまった時はどうすべきか分からず、親に言うべきかも悩み、混乱してしまうと思います。この記事では、そんな留年しそうであったり留年が決定したりした学生が、その事実を親に伝えるべきかどうか・伝える場合のメリットとデメリット・伝える際のポイントなどを紹介していきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
留年を親に伝えるべきか
高校や大学を留年してしまった場合、その事実を親に伝えるべきか迷ってしまうと思います。しかし、今後の対応の手間や学費のことを考えると伝えた方が良いでしょう。
留年は好感の持てるものではなく、親に伝えた場合も「どうして留年なんかしたんだ?」と問い詰められる可能性もあります。
このように、留年が決まった事実を伝える時は心理的なストレスがあり、迷わずに伝えることは難しいです。以下では留年を伝える場合のポイントなどを紹介しています。参考にしながら、できるだけ早めに親に伝えるようにしましょう。
留年を聞いた親の気持ちとは
まず、留年を伝えられた時の親の気持ちを考えてみましょう。
留年を聞いた瞬間の親は、まさか自分の子供が留年するとは考えていない場合が多いので、非常にショックを受けます。また国公立の学校ではない場合には多額の授業料が発生するため、経済的な心配もしてしまいます。
その点を踏まえた上で、伝える時には次の1年間では生活態度を改めることを伝えたり、具体的に今後どうしていくつもりなのかを伝えたりする必要があります。
留年を親に伝えることのメリット・デメリット
次に、留年した事実を親に伝えることのメリットとデメリットについて紹介します。
留年が決定したことを親に伝えることは、学生にとっても決心が必要で、伝えた時に親から何を言われるか不安になります。ここで紹介するメリット・デメリットを考えて、伝えるべきかどうかを考えてみて下さい。
メリット|親の協力を得られる・留年の原因を見直せる
親に留年したことを伝えることには2つのメリットがある考えられます。
- 伝えた後に親に協力してもらえる可能性がある。
- 留年した原因をしっかりと見直すきっかけを得られる。
留年の事実を伝えることには精神的な負担が大きいですが、伝える前にはなぜ留年してしまったのか原因をまとめたり、今後どうするかについて深く考えることになります。今まで先々のことを深く考えていなかった場合には良いきっかけになります。
また、親に伝えた場合には、様々な面で協力を得られる可能性もあります。家庭によっては自分で解決するように求められるかもしれませんが、生活習慣・経済面で協力を得られる可能性はあります。
デメリット|精神的ストレス・準備に時間がかかる
留年の事実を親に伝えるデメリットには、以下の2つがあると考えられます。
- 報告すること自体が精神的なストレスになる
- 報告の準備に時間がかかる
まず、留年を知った親はいい気がしない事を、学生はよく理解しているはずです。その上で留年の事実を伝えるのは、精神的に大きなストレスがかかります。怒られる可能性も十分にあるので、その点でも憂鬱な気分になってしまいます。
また、親に伝える上では留年した原因や今後の動きについて、「何をどう伝えるか」を考えるのに時間が必要になります。伝える内容や伝え方を間違えれば親の怒りを買う可能性もあるので、慎重に伝える内容をまとめる必要があります。
留年を親に隠した場合のリスク
留年を親に隠した場合には、ここで紹介するようなリスクがあります。
親に伝えず自分ひとりで全て解決できれば問題ありませんが、その場合にここで紹介するリスクが有ることを念頭に置いておき、本当に隠したままにしておくべきかを考えましょう。
①授業料が払えなくなる・留年を繰り返す
留年を隠した場合の1つ目のリスクは、今後の学校生活に関するリスクで、授業料が払えなかったり、留年を繰り返す可能性があることです。
親に伝えなければ当然親の協力を得られないので、自分で授業料を稼がなければいけません。日本政策金融公庫の教育費に関する調査結果では、高校・大学それぞれの1年間の学費は以下の通りですが、この金額を自分で稼ぐ必要があります。
上記の金額を学生が稼ぐためには毎日長時間の労働をする必要があります。しかし、学校に行きながら仕事をすれば肉体的な負担も大きく、翌朝起きられなくなることもあるので、留年を繰り返す可能性も高まります。
②就職できない可能性が高まる
2つ目のリスクは、就職できなくなる可能性が高まることです。
1つ目のリスクのように、全て自分で解決しようとする場合には授業料を自分で稼ぎながら授業に出るため、負担が大きくなり留年を繰り返す可能性が高まりますが、留年を何度も繰り返せば当然就職で不利になります。
留年を繰り返す学生は、「問題を解決する能力がない」と考えられてしまったり、親に相談しないことで「人に協力を得られない人」と考えられてしまうので、採用につながらない可能性が高まります。
留年を親に伝える際のポイント
次に、留年を親に伝える際のポイントを紹介します。
留年を伝えることは自分の過失を伝えることなので、伝え方・伝える内容を間違えれば、「今後親に協力して欲しい」と伝えようと思って留年を伝えたのに、協力を得られなくなる可能性もあります。
なので、ここで紹介するポイントを意識して、親に伝える前にしっかりと準備をしておきましょう。
通知より前、なるべく早めに伝える
1つ目のポイントは、自宅に通知が届く前になるべく早めに伝えることです。
留年の通知は学生の場合には、学校の学生用ポータルサイトで事前に成績を確認すれば分かります。そして、親が留年を知るタイミングは自宅に成績表が郵送で送られるタイミングなので、その前に自分の口から親に留年したことを伝えましょう。
下記の記事では、留年の通知がされる方法についての詳しい説明や、留年しそうな時の対処法・留年してしまった場合にやるべきことについて詳述していますので、留年の可能性がある方はこちらも参考にしてみて下さい。
費用の負担を心から謝罪する
2つ目のポイントは、費用の負担を心から謝罪することです。
多くの学生は、留年した場合の学費を親に支払ってもらいますが、当然親も無制限にお金を持っているわけではなく、留年分の学費をこれまでとは別に稼ぎ出したり工面する必要があります。その負担をさせてしまうことをしっかりと謝罪しましょう。
下記の記事でも留年に関する通知が自宅に来る際の詳細について紹介しています。本当に反省し謝りたいという意思を伝えるのであれば、通知が来る前に自分で伝えた方が親の心証も良くなるので、下記の記事も一読しておきましょう。
原因と今後どうしたいかまで伝える
3つ目のポイントは、留年した原因と今後どうしたいのかを伝えることです。
先述の通り、留年を親に伝えることは「自分の過失を伝えること」なので、なぜ留年することになったのかという「原因」と、今後どうするつもりなのかという「対策」の両方を伝えなければ、親も協力しようとは思いません。
特に今後の動きについては、「自分でも出来る限りのことをする」という意思が伝わらなければ、また同じことを繰り返しそうだと思われてしまうので、協力してくれなくなるります。現実的に解決に繋がりうる今後の方針を伝えましょう。
【番外編】留年を伝えられた親の対応
最後に、留年を伝えられた親側がやるべきことを紹介します。
留年の事実は、親にとって今後の経済的な負担が増える受け入れがたい事実ですが、ここで紹介することを意識して、今後何をすべきかを考えておきましょう。
1番辛いのは本人
1つ目のポイントは、「一番辛いのは本人」という事を認識しておくことです。これには、「伝える時の精神的苦痛」と「その後の本人の人生」という2つの意味があります。
1つ目は、親に留年の事実を伝えることは子供にとっては「叱られる」「何を言われるか分からない」という恐怖感があるので、それを理解して対応しましょう。
2つ目については、留年したことで今後の本人の就職活動や社会の目は「留年した人」というレッテルを貼られるので、不利な状況が続きます。なので、本人の反省度・その後の動きを見ながら、出来る範囲で協力はしてあげるようにしましょう。
挽回する計画を一緒に考える
2つ目のポイントは、挽回する計画を一緒に考えることです。
留年について反省の色や、今後どうするかを自分なりに考えている姿勢が見える場合は、状況を改善する上でより良い方法があればアドバイスしてあげましょう。より多くの社会経験がある親の方が、どうすべきかの選択肢は沢山持っているはずです。
ただし、本人に自分でもなんとかしようとする意思がなかったり、全て親に丸投げするような場合には、親から助け船を出すと今後も人に依存する癖が付く可能性があります。なので、まずは自分一人でどうするかを決めさせてから協力しましょう。
まとめ
この記事では、学生が留年したことを親にどのように伝えるかや、伝えた場合・伝えなかった場合のリスクなどについて紹介しました。
誰でも大きなミスをします。留年もその1つですが、肝心なのは「ミスをした後にどうするか」です。大きな失敗もその後どう行動するかで、ミスがミスのまま終わるか、そこから価値ある経験ができるかが決まります。
なので、留年が決まった場合や決まりそうな場合も、その状態を放置するのではなく人に相談するなどして、解決策を考えるようにしましょう。