奨学金とは、一般的に学生が勉学や生活に必要なお金を示します。この奨学金は利子の有無などによって第一種と第二種に分かれています。学生の皆さんにとって、奨学金は馴染みが薄いものかもしれません。今回は奨学金の説明、申請方法や利用条件などについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
日本学生支援機構の奨学金は併用・併願できる
日本学生支援機構の奨学金は、併用・併願することが可能です。
- 給付型: 奨学金の返済が不要
- 貸与型(第一種): 無利息だが、奨学金の返済が必要
- 貸与型(第二種): 宥利息であり、奨学金の返済が必要
上記3種の中では、第一種の条件が最も厳しいと言われています。なぜなら、第一種は特に採用条件が厳しく、経済的に困窮している優秀な学生が対象だからです。
種別の違いについては以下で詳しく解説します。
第一種奨学金の貸与金額と利用条件
日本学生支援機構の提供する奨学金の中で、無利息で貸与される奨学金を第一種と呼びます。以下では、第一種奨学金の貸与金額と利用条件をご紹介します。これから、奨学金の応募をしようと考えている学生の皆さんは、ぜひ参考にして下さい。
第一種奨学金の貸与金額
第一種奨学金の貸与金額は、その区分によって以下のように分類できます。
以上からわかるように、学生の区分が大学の種類と生活形態によって分けられています。第一種奨学金に応募をする際には、まずどの大学に進学をして、生活形態は自宅か一人暮らしのどちらになるのかをあらかじめ確認しておきましょう。
第一種奨学金の採用条件
第一種奨学金は、日本学生支援機構が提供する奨学金3種の中で最も採用条件が厳しい種別です。
- 【収入条件】: 家計支持者の年間給与がおよそ800万円以下であること
- 【成績条件】: 高等学校の平均成績が3.5以上であること
収入条件は給与所得かそれ以外かで細かく分かれていますが、主には年間給与が目途となります。また、成績条件の3.5というのは高校の成績が高く、学年の順位も50位以上であるレベルです。
以下の記事では、何故奨学金に成績が必要なのか詳しく説明しています。こちらも併せてご覧ください。
第二種奨学金の貸与金額と利用条件
日本学生支援機構の提供する奨学金の中で、有利息で貸与される奨学金を第二種と呼びます。第一種奨学金と比較すると、その採用条件はさほど厳しくないと言われています。以下では、貸与金額と採用条件をそれぞれご紹介します。
第二種奨学金の貸与金額
第二種奨学金の貸与金額は、学校の種類によって以下のように分かれています。
第二種奨学金では、第一種奨学金のように生活形態によって細かく奨学金の貸与金額が分かれていません。そのため、申し込みをする際には、進学する学校の種類を間違えないように気を付けましょう。
第二種奨学金の採用条件
第二種奨学金の採用条件として、収入条件と成績条件がそれぞれあります。
- 【収入条件】: 家計支持者の年間給与がおよそ800万円以下であること
- 【成績条件】: 平均以上の成績があり、学業を終了できる見込みがあること
第二種奨学金の収入条件は、第一種奨学金とほぼ同じです。一方で、成績条件においては具体的な成績が明示されておらず、平均成績が2.5以上であれば採用がされると考えられます。
入学金は自分で用意する必要がある
日本学生支援機構の奨学金を利用する場合でも、原則として入学金は自分で用意することになります。
厳密には入学時特別贈与という、入学までに必要な金額を賄う貸与型の奨学金があります。しかし、これの支給自体は最短で4月の下旬となっており、4月の入学金支払い時には間に合いません。
そのため、入学金は一旦自分で立て替えた上で後から入学時特別贈与を受取ることとなります。入学金が未払いとならぬよう気を付けましょう。
日本学生支援機構の奨学金の申し込み方法
日本学生支援機構の奨学金の申し込みは学校を通して行われます。基本的には現在在籍している学校に問い合わせて指示に従いましょう。
また、日本学生支援機構の奨学金には、進学前に奨学金の予約をする制度(予約採用)があります。これも事前に在籍している学校に確認してみましょう。
ただし、現役生と浪人生では申し込み方法が異なります。これは、対象となる学生の身分によって奨学金を分けて管理しているためです。
また、第一種奨学金を申し込む場合には、申し込み期限が春であることにも注意して下さい。申込期限に遅れた場合、原則として申込みが採用されることはありません。
2020年度より新しい奨学金制度も始まる
2020年より、新たな奨学金制度が始まります 。「学びたい意欲を応援する」ために、世帯収入の基準を満たし、学習意欲が十分であれば給付の対象となる奨学金です。また、給付型奨学金の対象となれば、大学・専門学校等の授業料・入学金も免除又は減額されます。
詳しくは文部科学省の「学びたい気持ちを応援します 高等教育の修学支援新制度 」公式ホームページをご覧ください。進学・進級後でも申しこみを受け付けているので、まずは情報収集から始めましょう。
自分がこの新しい奨学金制度の対象になっているかどうかは日本学生支援機構の進学資金シュミレーターで調べることができます。
奨学金を借りる場合、資金計画と返済計画を立てることが重要となるので、奨学金が必要となる方はぜひチェックしてみて下さい。
奨学金に関するその他の疑問
奨学金の獲得は情報収集が非常に重要です。なにか疑問点がある場合は日本学生支援機構の公式サイトや、学校の奨学金担当の先生に聞くなどして、自分で入念に確認しておくと良いです。事前に必要なものは何か、どんな手続きが必要かなどよく調べておきましょう。
以下の記事では、奨学金に関する様々な情報を紹介しています。こちらも併せてご覧ください。
まとめ
日本学生支援機構が提供している奨学金の中で、第一種奨学金は採用条件が特に厳しい無利息貸与型だとわかりました。応募をするにあたっては、利用条件や成績条件をクリアできるか確認しましょう。
奨学金は、学生生活における選択肢を広げるのに役立ちます。期限に余裕をもって、応募のための準備を進めていきましょう。