28歳の平均年収はいくらでしょうか。本記事では様々な視点から28歳の平均年収を分析しました。公務員など業界による年収比較や、東京など各都道府県別の年収比較、院卒・高卒などの学歴による年収比較など、気になるポイントを解説しています。自分の年収が平均と比べて高いのか、低いのか、ぜひ確認してみてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
28歳の平均年収は378万円
厚生労働省の平成30年分民間給与実態統計調査から推定される28歳の平均年収は以下の通りです。
- 全体・・・378万円
- 男性・・・417万円
- 女性・・・324万円
さらに28歳の平均手取り額は以下のように推定されます。
- 年収・・・302万円
- 月収・・・19万5千円
ちなみに同調査によると、平均年収300万円代の人は日本人の約17%いるそうです。
28歳の年収中央値は315万円
28歳の年収中央値に関する公的なデータはありません。
ここでは厚生労働省の国民生活基礎調査の概況に掲載されている所得金額階級別世帯数の相対度数分布表を参考に、28歳の年収中央値を推定しました。
- 全体・・・315万円
- 男性・・・348万円
- 女性・・・270万円
業界別|28歳の平均年収ランキング
ここからは厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査の概況を元に、28歳の平均賃金が高い産業をランキング形式でご紹介します。
TOP3
まずは28歳の平均賃金が高い産業のTOP3をご紹介します。
- 1位・・・学術研究、専門・技術サービス業
- 2位・・・情報通信業
- 3位・・・金融業、保険業
1位の「学術研究、専門サービス業」とは、研究者や法律関連の仕事、デザイナー、芸術家、経営コンサルタント、通訳などが当てはまります。
高度な専門知識や技術がなければできない仕事のため、年収も高いです。
2位の「情報通信業」とは、テレビ、インターネット、電話、出版、ラジオなどの情報に関わる仕事が当てはまります。
情報通信業は、関連技術の発達により好調です。そのため年収も高くなっています。
3位の「金融業、保険業」とは、銀行や保険会社、証券会社などの仕事です。
参入障壁が高く、安定した業界のため、年収は高水準を維持しています。
平均年収ランキング
次に28歳の平均年収が高い産業をランキング形式でご紹介します。以下の数値は平成30年賃金構造基本統計調査の概況の結果を元に推定したものです。
その他
最後に28歳の公務員の平均年収をご紹介します。人事院の平成30年国家公務員給与等実態調査の結果からは、28歳の国家公務員の平均年収は364万円程度と推定されます。
公務員の年収は民間給与の平均額に近い数字になるよう設定されています。
学歴別|28歳の平均年収ランキング
ここでは平成30年賃金構造基本統計調査の概況を元に、28歳の学歴別の平均年収をご紹介します。データから推定される値は以下の通りです。
- 大学・大学院卒・・・397万円
- 高専・短大卒・・・・353万円
- 高校卒・・・・・・・324万円
都道府県別|28歳の平均年収
ここでは平成29年労働統計年報を元に、28歳の都道府県別の平均年収をご紹介します。データから推定される値は以下の通りです。
最高は東京都の418万円、最低は岩手の295万円で、差額は123万円となっています。
大企業・中小企業|28歳の平均年収ランキング
ここは東洋経済オンラインの情報から、大企業・中小企業の平均年収ランキングを作成しました。
大企業
まずは社員1000人以上の大企業の平均年収ランキングです。
日本の大企業のトップ企業は「三菱商事」や「伊藤忠商事」、「丸紅」のような総合商社が多いです。そのほか「朝日放送」や「日本経済新聞社」、「電通」のような情報通信業も多くランクインしています。
中小企業
次に社員1000人未満の中小企業の平均年収ランキングです。
日本の中小企業のトップ企業は不動産会社が多いです。10位以内で不動産会社でないのは「九州朝日放送」「東北放送」「日本証券金融」のみでした。
28歳の平均貯金額
平成28年国民生活基礎調査の情報から推定される28歳の平均貯金額は268万円です。
結婚・出産といったライフイベントを考えると、妥当な金額ではないでしょうか。結婚・出産は合計するとおよそ600万円程度かかります。内訳の参考は以下を見てください。
ただし結婚式を挙げる場合はご祝儀がありますし、出産の場合は役所から出産一時金が42万円支給されます。全てを貯金で賄う必要はありません。実際には半分の300万円程度貯金できていれば結婚・出産は可能です。
最近流行りの結婚式を挙げない「なし婚」の場合などは、もっと費用を抑えられるでしょう。
28歳のキャリアは様々
28歳といえば役職についたり、転職したりする人が増える時期です。結婚などのライフイベントを迎える人もいるでしょう。
様々な意味で転機を迎えるタイミングなので、周囲と比べて自分はどうなのか気になることもあるでしょう。
そんな時はぜひ本記事でご紹介した同年代の平均を参考にしてもらえれば嬉しいです。
まとめ
本記事では、様々な視点から28歳の平均年収をご紹介しました。
28歳の平均年収は378万円であり、月給にすると25万円程度です。
平均より大幅に少なかった場合は、スキルアップをして転職することを考えても良いかもしれません。