職場では、様々な価値観を持つ人が働いています。そのため、組織の中で孤立してしまう人が出るという現実があります。そして、自分がその当事者になることも十分にありえます。そこで今回は、職場で孤立してしまう原因やそうなりがちな性格の傾向、そうなってしまった場合の対処法について解説します。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
職場で孤立するときの原因
自分では原因がわからないまま、気がつくと職場で孤立しているという人が少なくありません。その場合、本人が気づかない原因が影響しているケースが多く見られます。ここでは、職場で孤立するときの一般的な原因について説明します。
原因①|コミュニケーションするのが不得手
1つめは、孤立した本人がコミュニケーションするのが不得手なことです。職場では業務上の会話はもちろん、休憩時間の雑談などを通して、コミュニケーションすることが求められます。
しかし人見知りやコミュニケーション障害の傾向がある人は、話しかけられても明確に返事ができない、会話に入ってこないなど、無自覚に相手との距離をおいているケースが少なくありません。その結果、相手に不信感や不愉快な感情を与えてしまい、結果として孤立してしまうのです。
原因②|社内外でトラブルを起こしたことがある
2つめは、社内外でトラブルを起こした過去があることです。考えられる具体例は、以下の通りです。
- 上司や先輩の指示に逆らったり、言い争いをした
- 同僚や後輩に嫌な態度をとった
- 職場に事実ではない噂を広めた
- 自分のミスで取引先に迷惑をかけた
- 自分のミスで会社に損害を与えた
こうしたトラブルを起こした人と、積極的に関わりたいと考える人はいないものです。自業自得といわれて、孤立してしまう原因となります。
原因③|非常識である
3つめは、非常識なことです。職場で非常識と思われる行為として、以下のものがあげられます。
- 挨拶をしない
- 敬語を使えない
- 遅刻・早退・欠勤が多い
- 指示されたことを指示された通りにしない
- 雑用を避ける
- ミスを他人のせいにする
- 間違っても謝らない
- 他者の功績を横取りする
- 業務時間中もサボっていることが多い
社会人としてもっているべき、モラルやビジネスマナーが身についていないことで、職場で孤立してしまう人は案外多いようです。
その他の原因
上記の3つ以内にも、職場で孤立してしまう原因があります。具体的には、以下の通りです。
- 身だしなみに清潔感がない
- 自慢話ばかりしている
- 人に対する態度が偉そう
- 協調性がない
- 上司や職場に影響力のある先輩に嫌われている
- 周囲への気遣いがない
- 周囲に気を使いすぎる
- 周囲に妬まれている
後者2つは本人に落ち度があるとはいいきれませんが、孤立してしまう原因にはなります。もし自分が職場で孤立していると感じているなら、原因のどれに当てはまるのか、冷静にふり返った方がよいかもしれません。
職場で孤立しやすい性格
職場の雰囲気は会社によって異なりますが、職場で孤立しがしな人には共通点があるようです。ここでは職場で孤立しやすい性格の特徴を3つ、紹介します。
性格①|空気が読めない
1つめは、空気が読めないことです。上司や先輩が冗談で言ったことを本気で受け止めて反論する、上司や先輩が厳しく叱責している時にジョークを言うなど、空気が読めない人は無意識のうちに、場の空気をさらに悪くする言動をしがちです。
そうした行動が相手をより一層怒らせたり、傷つけることで、周囲に距離を置かれてしまいます。その結果、業務を進めるうえでサポートやフォローを受けられなくなり、自分が困る事態を招くケースも珍しくありません。
性格②|感情的
2つめは、感情的なことです。上司や先輩に叱られたときにふてくされたり泣いたりする、些細なことで急に怒り出すなど、自分の感情を隠そうとしない人は、周囲に感情のコントロールができないというレッテルを貼られます。
感情的な対応をする人と建設的な仕事をするのは難しいため、積極的に関わろうとする人が周囲からいなくなるのです。また、職場ではメンバー同士が話し合う機会も多いですが、感情的な人が入るとまとまる話もまとまらないケースが少なくありません。それが会社の機会損失だと受け止める上司もいるため、自分の評価を下げることにもつながります。
性格③|文句や悪口が多い
3つめは、職場において文句や悪口が多いことです。上司や先輩の指示が不適切だったり、取引際に理不尽な要求をされることは、仕事をするうえで珍しいことではありません。そんなときに感情の赴くまま、上司や先輩の悪口をいう、取引際への文句を口にすることは、周囲を不快にさせます。
文句や悪口をいったところで状況が好転することはなく、それが本人の耳に入りさらに事態が悪化することもありえます。また、文句や悪口の多い人と関わることで、自分も同じようにいわれるくらいなら関わりたくないと、気づかないところで周囲に距離をおかれるケースも多々あるようです。
職場で孤立したときの対処法
仕事を進めるうえでも、長い時間を過ごす意味でも、職場で孤立した状況が続くのはよいことではありません。自分が職場で孤立していると気がついたら、それを改善したくなるのは自然なことです。
ここでは職場で孤立したときの対処法について、具体的に紹介します。
対処法①|挨拶を徹底する
1つめは、職場の人全員に対して挨拶を徹底することです。それも相手に聞こえるように、元気に明るく笑顔で挨拶するのがポイントです。1日の中で最低限心がけたい挨拶には、以下のものがあります。
- 朝の「おはようございます」
- 通り過ぎるときの「お疲れさまです」
- 何かしてもらったときの「ありがとうございます」
- 退勤時の「お先に失礼します」
挨拶を始めた当初は無視されることも多いと思いますが、めげずに続けることが大事です。毎日続けているうちに、挨拶を返してくれる人が増え、周囲の印象も変わっていきます。諦めずに続けましょう。
対処法②|原因を見つけて改善する
2つめは、自分が孤立した原因を見つけて改善することです。具体例として、以下のことがあげられます。
- コミュニケーションが苦手なら、挨拶と自分が話せる雑談のネタを1つ用意する
- 社内外でトラブルを起こした過去があるなら、同じミスを2度とくり返さないと決め、謙虚な姿勢を貫く
- 遅刻や欠勤が多いなど非常識なところがあるなら、真っ先にそれを改善する
原因さえわかれば、それを改善する方法は色々あります。まずは自分を変えることから始めましょう。
対処法③|職場で味方を1人見つける
3つめは、職場で自分の味方になってくれる人を1人見つけることです。職場全員の気持ちを変えることは難しくても、誰か1人に自分を理解してもらえれば状況を変えるきっかけをつかみやすくなります。
ただし、自分の味方になってもらうためにはプライドを捨てて、自分の弱さやずるさも含めてさらけだす覚悟が必要です。また、味方になってくれそうな人のアドバイスに、真摯に耳を傾ける素直さを持たなければなりません。それを踏まえて、職場で頼りになりそうな人を探してみましょう。
その他の対処法
上記の3つ以外にも、すぐに実践できる対処法があります。それは以下の通りです。
- 職場の人たちに反省と感謝の気持ちを伝える
- 職場で人気が高い人の行動を観察して真似てみる
- 何事にも謙虚な姿勢で臨む
- 自分からコミュニケーションをはかる
- 仕事で成果をあげる
職場の人との関係を改善する方法は、たくさんあります。それでも難しい場合は、仕事とプライベートは別だと思いきる強さが必要です。職場の人間関係には利害が絡むので、プライベートの付き合いとは異なると割り切るのもよいでしょう。
まとめ
今回は、職場で孤立してしまう原因やそうなりがちな性格の傾向、そうなってしまった場合の対処法について解説しました。
職場で孤立している人の多くは、自分にも責任があるものです。その場合は、自分を変えることでしか状況を改善できないことでしょう。しかし、すぐに実践できる対処法があります。働き心地をよくするためにも、職場で孤立せずに済むように、日ごろから気をつけることをおすすめします。