やりたいことがなかったり目標の設定方法がわからないなどの理由で目標設定ができない人がいます。この記事ではそんな方向けに目標がない人の特徴・目標設定の方法やポイントを紹介します。スキルアップ・収入アップ・人としての成長を目指す時に使える知識と考え方を紹介しているので、気になる方はぜひご一読下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
年代別|目標がない人の特徴
目標がない人はどこか覇気がなく「元気のない人」といった印象を与えてしまいます。この記事ではそういう人にならないための、目標の立て方や目標管理のコツなどを紹介します。
その前に、目標がない人にはどんな特徴があるのかを確認してみましょう。今、特に目標無く日々生活している方は、周りの人からここで紹介するような印象を持たれている可能性があります。
目標がない高校生
目標がない高校生には、以下のような特徴が見られる傾向があります。
- 遅刻が多い
- 取り立てて成績が良くない
- 部活動に参加していない
- 家に帰っても特に何もせずにぼーっとしている
目標がないので、「何かに向けて努力する習慣」がなく、その結果遅刻を繰り返したり、学業にも身が入らず、毎日特に何もせずに生活している学生が多くなります。
目標がない大学生
目標がない大学生には、以下のような特徴が見られます。
- 午前中の授業に参加しない
- 毎日遊んでばかり・飲んでばかりいる
- 成績が悪い
- 教室では後ろの方の席に座っている
目標がない大学生は、就職に向けて学業に励んだり課外活動に取り組まないので、上記のような特徴が見られます。
目標がない社会人
目標がない社会人には以下のような傾向があります。
- 業務効率が悪い
- 細かいミスが多い
- 通勤帰宅時は時間潰しのゲームやスマホの閲覧ばかりしている
- 休日にこれといった予定がない
目標がない社会人は、年収や社内での就きたい役職などがないため、スキルアップの意識が少なく、効率の悪い仕事をしていたり、休日に自己研鑽に励まず遊んでばかりいる傾向があります。
目標がない5つの理由
では、上記のような特徴が見られる高校生・大学生・社会人には、なぜ目標がないのでしょうか。
ここでは、目標を持たない(持てない)人に多く当てはまる5つの原因を紹介します。ここで紹介する原因に当てはまる人は、後述する「目標の立て方」を参考に、スキルアップ・収入アップを目指して、目標設定をしてみて下さい。
①目標の立て方がわからない
目標がない1つ目の理由は、目標の立て方がわからないことです。
「目標を立てよう」と言われても、初めて目標を立てようとする方は、どうすればいいかわからないと思います。
また目標の立て方についてどこで教えてもらえれば良いのかもわからないため、結局目標が立てられずにいる傾向があります。
②目標を再設定していない
目標がない人の2つ目の理由は、一度立てた目標が達成できなかった場合などに、再設定していないことです。
目標設定は、最初から上手くできるものではありません。慣れないうちは不測の事態に左右されるなどで目標達成できないことも多々あります。
この時に、目標設定し直さずに放置することで、目標を失うこともあります。
③目標を設定する時間がない
目標がない人の3つ目の理由は、目標を設定する時間がないことです。
仕事が忙しすぎる・遊びたいなどの理由で目標を設定できない人の事です。しかし個人の目標の設定は1時間程度で完了します。
休日に時間を取れば目標は誰でもできるので、この理由の場合は、本当に時間がないのか考え直した方が良いでしょう。
④本音から逃げている
目標がない人の4つ目の理由は、本当にやりたいことなどの本音から逃げていることです。
「本当はあれをやりたいけど」という考えで、仕方なく今の仕事をしていることは、「本当にやりたいことじゃないし」という考えから、仕事上の目標を設定しなかったり、やりたいことができないもどかしさから目標設定の必要性を感じなくなります。
⑤目標を設定する必要性を感じていない
目標がない人の5つ目の理由は、目標設定の必要性を感じていないことです。
目標設定をしていない人は、目標を明確に設定することで得られるメリットを理解できていないことで、設定していないこともあります。
PRESIDENT WOMANでも紹介されるとおり、目標を紙に書くことは年収にも影響すると言われています。
そもそも目標がないことはダメなのか
では、そもそも目標がないことはだめなことなのでしょうか。
前の見出しで目標を設定することのメリットを少し紹介しましたが、ここでは目標を設定しないことのメリットとデメリットと目標は簡単に決められるものではないことについても紹介します。
目標がないメリット・デメリット
まずは、目標がないことのメリット・デメリットを紹介します。
「目標がないことのメリット」は無さそうに見えますが、「毎日何かに縛られず自由に生きたい」という方にとっては、メリットがあります。メリット・デメリットについてそれぞれ具体的に見てみましょう。
目標がないメリット
目標がないことのメリットには、以下のようなことが考えられます。
- 毎日好きなことに時間を使える
- ストレスが溜まりにくい
- 管理の煩わしさを感じない
目標がなければ、毎日その達成のための行動をする必要がないので、自分の趣味・やりたいことなどに存分に時間を使うことができます。
その結果日々のストレスが溜まりづらく、精神的な負担は少ない状態で生活できます。
また、目標を設定すると、その進捗を確認したり、進捗の確認のために毎日記録を残す必要があるため、その手間や煩わしさが生じてしまいます。この煩わしさも目標を設定していなければ、感じることはありません。
目標がないデメリット
一方で、目標がないことのデメリットには、以下のようなことが考えられます。
- スキルアップ・収入アップは見込めない
- 達成感を感じることがない
- 周囲から覇気がない人という印象を持たれる
目標を設定しなかった場合、クリアすべきことが不明瞭なままになってしまったり、「いつまでに克服する」といったことが設定されないため、いつまで経ってもスキルアップせず、スキルアップしないことで収入のアップも見込みづらくなります。
また、目標達成に向けて努力している人からは、イキイキした雰囲気が生まれやすいですが、目標がない方からはそうした雰囲気が感じられないため、自分の周囲にも魅力的な人が集まりづらくなる傾向があります。
目標は一朝一夕で決められるものでもない
目標は、簡単に決められるものではなく、本当に自分が目指す目標(目的)を考えるためには、何度も試行錯誤をする必要があります。
先に「1時間程度で目標は設定できる」とお伝えしましたが、これは「仮目標」を設定する場合の話です。何度も目標設定する中で、自分が本当に目指す目標が作られます。
つまり、「目標」もPDCAを繰り返すことで、本当に「達成したい」と思える目標が作れます。これを理解していなければ1度目標を達成できなかったり、上手く目標を設定できないことですぐに諦めてしまうことになります。
目標には2種類ある
ここで、2種類ある目標を確認しておきましょう。
「目標」というとやや抽象的ですが、ここで紹介する2種類の目標を押さえておくことで、より具体的に目標を設定できるようになります。
これから目標を設定する方は、この2つについてあなたの願望を具体化していくようにしましょう。
何をやりたいか
1つ目の目標は、「何をやりたいか」です。このタイプの目標には、以下のようなものがあります。
- 海外旅行に行きたい
- ◯◯大学に入りたい
- 有名アーティストと共演したい
- 年商10億円規模の会社を作りたい
つまり、「Do」の目標ということです。仕事・プライベートを問わず、あなたが「やりたいこと」としての目標であり、「具体的な行動」としての目標です。
この目標は「やったか、やっていないか」という観点で明確に達成・未達成を判断できる特徴があり、またやりたいことをリストアップしてスケジュールに組み込むことでどんどん達成することができます。
どうありたいか
2つ目の目標は、「(人として)どうありたいか」です。このタイプの目標には、以下のようなものがあります。
- 誰とでも別け隔てなく接することが出来る人になりたい
- 仕事で困っている人のフォローが出来る人になりたい
- 素直な人でいたい
- 信賞必罰を的確にできる人でありたい
「どうありたいか」は「Be」の目標ということです。また、より正しくは「目的」と言われます。「どうありたいか」という目的は、人としての精神的な部分に関するものが多く、「定性的」なものです。
一般的には、「どうありたいか(目的)」という、「人としての在り方や状態」を設定し、それを実現するために具体的に「何をやりたいか(目標)」を設定することで、あなたが心から達成したいと思える目標を設定できます。
目標の6つの立て方
では、具体的に目標を設定する時にはどの様に考えればよいのでしょうか。
前の見出しで、「目的を設定してから目標を設定する」という1つのポイントを紹介しましたが、その他のポイントと併せて、合計6つの目標設定のポイントを紹介します。初めて目標を作る方は是非参考にしてみて下さい。
①実現したい状態(目的)を具体的に考える
目標設定の際は、まず「実現したい状態(目的)」を具体的に考えましょう。
これは先ほど紹介した事で、人としての「精神的な状態」のことも指しますが、その他にも下記のようなものも当てはまります。
- どこに住むか
- どんな人と接したいか
- 誰と過ごすか
- どんな家庭で暮らしたいか
つまり、「目的」とは精神的な「在り方」や、数字で表せない「状態」など、「定性的」なもの全てが当てはまります。この「目的・状態」が明確になると、やるべきことが明確になるので、目標を設定しやすくなります。
②「クリアすべき事」を洗い出す
「目的・状態」が明確になったら、次は「クリアすべき事」を洗い出しますが、この「クリアすべき事」とは「目標」のことです。
「目的・状態」を実現するためには、どんな事をクリアしておく必要があるかを明確にします。逆から考えると、設定する目標は全て「目的」の実現に向かっている必要があります。
この様に目的・目標を設定すると、設定する「目標」は、全て「実現したい状態」を作り出すための課程になるので、目標達成のための行動が全て「自分のための行動」になり、目標達成に向けたモチベーションを維持しやすくなります。
③「クリアすべき事」を具体的な数字にする
具体的な「目標」まで設定したら、達成・未達成を判断できるように、具体的な数字を設定しましょう。
目標はただ設定するだけではなく、「達成できたかどうか」が判断できなければ目標としての意味がありません。その判断が出来るように、達成と判断できる明確な数字を設定しましょう。
「東京都世田谷区に一軒屋を立てる」という目標を設定した場合は、「5,000万円の一軒屋を建てる」のように、具体的な数字を設定しましょう。
④KPIを設定する
具体的な目標が設定できたら、確実に実現するために「KPI」を設定しましょう。
「KPI」とは「Key Performance Indicator」の略で、クリアすべき詳細な管理項目のことです。これは、日次・週次・月次などで、数字で管理できるようにしておく必要があります。
例えば、「5,000万円の一軒屋を立てる」目標に対しては、毎月20万円貯金する、など小さな目標を「KPI」として設定しましょう。
⑤いつまでに達成するか期限を決める
目標には、必ず「いつまでに達成するか」という「期限」も設定しましょう。
期限を切っていない目標は目標として機能しません。なぜなら、本来1ヶ月間で「20万円貯金」することで実現する「目的」も、「1ヶ月間」という期限がなければ、10年後に20万円貯金できたとしても「達成」と判断できてしまうからです。
そうならないためにも、「目標と期限はセット」にして、確実に達成できるようにしておく必要があります。
⑥進捗状況に応じて目標を立て直す
目標の立て方はここまでが基本となりますが、目標は進捗状況に応じて立て直す必要があります。これは、目標はPDCAを繰り返すことで「実現可能性の高い目標」に進化するということです。
初めて目標設定した時は非現実的な設定が多いです。ただ、それが悪いのではなく、目標設定を繰り返すことで確実に達成できる目標を設定できるようになり、確実に目標を達成していくことで自信につながることを知っておく必要があります。
目標の具体例
次に、具体的な目標の設定の仕方について紹介します。
目標の設定方法はお伝えしても、お伝えした方法を実際に自分で使いこなせなければ意味がありません。ここで紹介する例を参考に、あなたも自分で正しい方法で目標を設定できるようになってください。
ちなみに、ここで紹介するKPIは1つの目標に対するものを紹介していますが、KPIは全ての目標に対して個別に設定されます。その点を踏まえた上で読み進めて下さい。
高校生の目標の具体例
まずは、高校生の受験勉強で、目標設定の仕方を見てみましょう。
高校生の目標設定では上記のようなものが考えられます。これは高校3年生になった時点を想定して、1年間で慶應義塾大学法学部に合格することを考える場合の目的・目標・KPIの設定例です。
まず、大学合格を目指すためには何か理由(目的)があるはずです。上記の例では、「弁護士になりたい」という目的を挙げました。
その目的を実現するために「慶應義塾大学法学部」という目標を設定し、その実現のためのKPIを設定しています。
大学生の目標の具体例
次は、大学生の就職活動における目標設定例を見てみましょう。
上記は大学3年生が、目指す企業からの内定獲得を目指す場合の、目的・目標・KPIの設定例です。企業への就職には、その企業でやりたいことや「自分が目指す社会腎臓があるからその企業に入る」という「目的」があるはずです。
その「目的」を実現するために「〇〇株式会社」からの内定を獲得するという目標が設定され、その目標を確実に実現するために、在学中から知識の習得と実績の構築を設定しています。さらにその目標達成の進捗管理として、週単位のKPIを設定しています。
社会人の目標の具体例
社会人の目標設定例は、以下の通りです。
社会人の目的・目標・KPIの設定には、上記のような例が考えられます。ここでは副業収入の例を挙げていますが、副業を始めるのには理由(目的)があるはずです。ここではお金と時間に余裕がある生活という目的を挙げています。
その目的の実現のために、「3年以内に副業収入50万円以上の達成」という目標を掲げており、その目標達成のためのKPIとして、WEBサイトの閲覧数やセールスページのCVR(成約率)などを設定しています。
目標を立てる際の5つのポイント
最後に、目標を設定する際に留意しておくべき5つのポイントを紹介します。
ここで紹介する5つのポイントを押さえておくことで、より確実に達成できる目標を設定できるようになり、目標達成のための日々の努力を楽しめるようになります。目的を果たすための目標達成のために、必ず押さえておいて下さい。
他人と比較せず自分と向き合って決める
1つ目のポイントは、他人と比較せず自分と向き合って決めることです。
目標の前に「目的」を設定すると紹介しましたが、この目的は「あなたが実現したい人生や精神的な在り方」です。これは人と比べるものではなく、あなたが本当に満足できるものを設定する必要があります。
あなたが本当に満足できる状態(目的)を設定できれば、それを実現するための目標達成も、心から達成したいものになり、目標達成のための高いモチベーションを長期的に維持できるようになります。
簡単に達成できない大きな目標にする
2つ目のポイントは、簡単に達成できない大きな目標にすることです。
これは特に「どうありたいか」の目標(=目的)についてです。「目的」は定量的に図れるものではなく、あなたの精神的な状態・人との関わり方・実現したい生活など定性的で抽象的なものです。ここには達成が難しいものを設定しましょう。
一方で、目的実現のための「目標」は、達成できる範囲のものを設定する必要があります。定量的で達成・未達成が明らかになる「目標」は非現実劇なものを設定すると、「また達成できなかった」と自信を失う原因になってしまいます。
手段を目標にしない
3つ目のポイントは、手段を目標にしないことです。
高校生・大学生・社会人の目標設定の例を紹介しましたが、どれも「大学合格」「会社就職」「副業収入」を最終目標にしていません。それは、この3つの目標は全て目的を実現するための「手段」でしか無いからです。
「手段」と「目的」の混同は「燃え尽き症候群」の温床となります。「大学に入ったけどやりたいことがない」というのが典型例です。そうなると新たな目標設定に時間がかかるので、必ず「ありたい姿」という最終目標(目的)を設定しましょう。
SMART目標を意識する
4つ目のポイントは、SMART目標を意識することです。SMARTとは、目標設定に於いて重要な5つのポイントの英単語の頭文字を繋げたものです。
ここまでに紹介した目標設定のポイントを集約しているのが、この「SMARTの法則」です。目標は具体的で、達成・未達成がはっきりと判断できる必要があります。また実現可能性の低い目標は目標として意味を成しません。
そして、全ての目標は、その目標を達成する意味や達成した先に待っている目的と関連していなければ設定する意味がありません。さらに、目標は期限を設定していなければいつまででも取り組めてしまい、これも目的の役割を失ってしまいます。
継続的に進捗管理できる仕組みも考える
5つ目のポイントは、継続的に進捗管理できる仕組みも考えることです。
目標設定・達成の1つの大きな問題として、目標設定している時は楽しいものの、いざ取り組み始めると、その存在を忘れてしまったり、進捗の管理方法を考えていないために、計画がなおざりになってしまうことがあります。
そうならないためにも、エクセル・スプレッドシートなどで、日々の行動量を記入・管理できるようにしたり、自分ひとりでやろうとせず、仲間とやることで確実に目標を達成できる環境を作りましょう。
まとめ
この記事では、「目標達成」について、目標がない人の特徴・目標の種類・目標の設定方法・目標設定時のポイントなどを紹介しました。
目標設定については様々なポイントを紹介しましたが、具体的な設定方法を忘れてしまった場合は、最低限「SMARTの法則」は守るようにしましょう。この法則には目標設定の基礎的な項目が網羅されています。
正しい目標設定は、あなたのモチベーション維持と自信につながるので、当記事で紹介した内容を押さえて、正しい目標設定が出来るようになって下さい。