あなたにとって生きがいとは何ですか?明確に答えられる人は意外と少ないのです。そもそも生きがいとは何なのでしょう。生きがいの意味がわからなければ、探すこともできません。そこで、生きがいの意味はもちろん、生きがいを持っている人と持っていない人の違い、生きがいの例や見つけ方に至るまで解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
生きがいとは
「あなたにとって生きがいとは何ですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えるでしょうか?そもそも、「生きがいって何?」と思う人もいるかもしれません。具体的に聞かれると、返答に困ってしまう質問でもあります。
そこで、まずは「生きがい」という言葉にはどんな意味があるのかや、「生きがい」と混同されやすい「やりがい」との違いについて、それぞれ解説します。
生きがいの意味
生きがいとは一般的に2種類あります。一つは生きている中での張り合いです。例えば、自分の仕事を褒められたとします。仕事なので褒められたくて頑張ったわけではありません。ただ、褒められた事実は生きがいになります。このような後付けになるものです。
もう一つは、自分の人生をどのようにして生きていくかという考えに対する生きがいです。最もわかりやすい例は、目標や夢です。具体的な目標や夢を持ち、それに向かって突き進んでいくことを指します。こちらは意識している生きがいです。
多くの場合は、「人間の生きがいとは何か」や「私の生きがい」というと後者を意味を指しています。自分の人生に意味を持たせるための目標や夢などのことを、「生きがい」と言っているのです。
生きがいとやりがいの違い
生きがいとやりがいはよく混同されますが、意味は違います。マラソンを例に挙げて説明しましょう。ある人がフルマラソンを完走を目標に毎日練習に、完走しました。この時の達成感や充実感が「やりがい」です。
別の人もフルマラソンは初めての挑戦で、毎日練習に励んで完走することができました。ですが、この人の目標は完走することではなく、走れる間はフルマラソンに参加し続けることにありました。これは「生きがい」です。
このように「やりがい」は一つの物事に対して感じる気持ちです。対して「生きがい」は人生という長い物差しの中で達成していく目標だったり夢だったりします。
生きがいの英語表現
生きがいの英語表現は「purpose of life」や「reason for living」です。「life」や「living」は人生や生きていくという意味があります。また、「purpose」や「reason」や意味や理由です。どちらも「人生の目的」や「生きていく理由」という意味です。
生きがいを持つ人の特徴・持たない人の特徴
世の中には、生きがいを持つ人もいれば持たない人もいます。その違いはどこにあるのでしょう。生きがいを持つ人と持たない人のそれぞれの特徴について解説します。
生きがいを持つ人の特徴
生きがいを持つ人にはある共通した特徴があります。その特徴を見れば、生きがいを持つきっかけになるかもしれません。まずは生きがいを持つ人の特徴について見ていきましょう。
①向上心がある
生きがいを持っている人は、自分を成長させようとする向上心を持っています。例えば、目標の体重を設定してダイエットを頑張っている人がいたとします。日頃の努力で目標の体重にまで減量することができました。
ですが、そこで終わりではありません。次はスリムな肉体を維持するため、毎日運動する習慣を身につける努力をし始めます。また、より魅力的な人間になるために内面を磨くこともあるでしょう。
このように一つの目標が達成されたら、次の新しい目標を掲げて努力を続けます。そうしていつも新しい自分を創り出している人は、生きがいを持っている人です。
②無理をしない
生きがいとは、本来は自分にとって楽しいことです。苦痛に感じるようなことは長続きせず、途中で挫折してしまいます。例えば、英語力を身につけたいと思った人が英語の勉強を始めたとします。毎日英単語を10個ずつ覚えることから始めました。
ですが、「毎日英単語を10個ずつ覚える」というのはあくまで目安です。時間が取れないこともあるでしょう。そのような場合は、過去の復習を軽くするなどしてノルマを減らします。
このようにできない時は無理にノルマを達成しようとしません。無理をすれば、必ず途中で嫌になって挫折してしまうからです。生きがいとは自分に無理強いさせることではありません。それをよく知っている人はいつも生きがいを持っています。
生きがいを持たない人の特徴
一方の生きがいを持たない人にはどのような特徴があるのでしょう。生きがいを持たない人の特徴をを知ると、生きがいを持つ方法が見えてくるかもしれません。主な特徴を2つ紹介しますので、参考にしてください。
①現状維持を好む
現状維持を好む人は、人生や生きていく上での生きがいを持っていない人と言えます。例えば、会社で新しい仕事を任されそうになったとします。ですが、その仕事を引き受けることを断り、他の人にお願いできないかと相談します。
新しい仕事は自分のスキルアップにつながるかもしれません。ですが、慣れるまでには時間と努力が必要です。それらは自分にとって苦痛でしかなく、その苦痛を背負い込むのは嫌なのです。今ある仕事だけで充分で、新しいことはしたくないということです。
このように、自分の生活環境に新しい風が吹き込む、または何らかの変化がある人は生きがいを持たない人と言えます。「ずっと同じ場所で立ち止まっていたい」と考えている人だからです。
②自己肯定感が低い
生きがいを持たない人は、自己肯定感が低いことが多くあります。何かにつけて自分を責めることが多いのです。例えば、複数人の同僚と取り組んだプロジェクトがうまくいかなかったとします。それは誰のせいでもありません。
ですが、自分を責めてしまいます。「私が素晴らしいアイデアを出していたら」や「私に高い能力があったら」などと自己否定をし始めます。ただ、その時には最善だと思ったアイデアで進めたのですし、本人が望むような能力も持っていません。
簡単に言えば、どうしようもない過去に対して自己否定しているということです。自己肯定感が低い人は過去ばかり見つめています。生きがいは未来に向けて持つ気持ちや意識です。正反対の方向を見つめている自己肯定感が低い人は、生きがいを持っていないのです。
生きがいを持つことのメリット3選
生きがいを持つことにはさまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、3つに厳選して解説します。
①毎日が楽しくなる
生きがいは生きている中で持つ目標や夢です。いつも目標や夢を持っていると、それを実現させようとする気持ちが湧き上がり、行動が伴います。目標を持って活発に動くことで楽しいという気持ちが高まり、毎日が楽しくなるのです。
例えば生きがいを持っている高齢者とそうではない高齢者とでは、表情や話し方がまったく違います。生きがいを持っている高齢者は生き生きとして、毎日が楽しそうです。それは、生きがいを持つことで本当に毎日が楽しいからなのです。
②周囲が気にならなくなる
生きがいは人生においての目標や夢のようなものです。一つ達成できれば、それは自信になります。「自分にはこんなことができるんだ」という気持ちが湧き上がり、堂々としていられるようになるのです。
自信を持つことで、周囲の人たちの意見や視線は気にならなくなります。また、自分と他人を比べることもなくなるでしょう。生きがいを持っている人はその目標や夢に夢中で、周囲は気になりません。ライバルはいつも自分なので、周囲に振り回されることもないのです。
③人間関係が良くなる
生きがいを持っている人は毎日が楽しくて仕方がありません。すると、同じ毎日が楽しいと感じている人たちが集まってきます。毎日が楽しいと感じている人たちが集まってくると、更に毎日は楽しくなります。
また、同じ生きがいを持っている人も多く集まってきます。同じ目標や夢を持っている人たちが集まると、お互いを励まし合いながら達成することもできます。このようにその人にとって一番良い人間関係が創り出されます。
生きがいの例と生きがいを見つける方法
生きがいを持てばたくさんのメリットがあることはわかりました。ですが、生きがいを持ったことがない人はどのように生きがいを見つければ良いのかわからないでしょう。
そこで、生きがいの例と生きがいを見つける方法について解説します。
生きがいの例
一言で「生きがい」と言っても、どのようなものを「生きがい」というのでしょうか。簡単に言えば、生きがいとは人生の目標や夢であり、それは生きることを楽しくさせてくれるものです。
ですが、具体的に「生きがい」と呼ばれるものがどれなのかわからない、という人もいます。そこで、まずは生きがいの例をご紹介します。
①趣味
生きがいで一番わかりやすいのは趣味です。基本的に趣味全般は生きがいになります。趣味に没頭している時は時間を忘れて夢中になります。それは、趣味に夢中になっている時間はとても楽しいからです。
生きがいは本来は楽しいと感じるものですから、趣味は生きがいです。時間を忘れて読書に没頭したり、ガーデニングをしたりすることは生きがいです。また、運動が好きな人はそれが生きがいになるでしょう。
②資格取得
資格取得も生きがいです。資格取得を生きがいにしている人は、さまざまな種類の資格取得を目指して勉強をします。取得した資格を仕事や生活に役立てようと考えている人もいるかもしれません。ですが、多くの人たちは取得までのプロセスを重視しています。
取得するためには勉強をしなければいけません。その勉強に使う時間と努力に意味があるのです。しっかり勉強を時間を取って準備をすれば、合格する確率は上がります。目に見える形で自分の努力の成果が出ると満足し、次の資格取得に励みます。
③仕事
世の中には仕事が生きがいという人もいます。このような人は大変幸せです。好きなことを仕事にできているからです。幼少の頃から就きたい職業があり、大人になってから無事その仕事をすることができるようになった人たちです。
仕事では困難やトラブルもありますが、仕事を生きがいにしている人たちは、それらも楽しみの一つです。どのように乗り越えることができるかということにスリルを感じています。仕事そのものが好きなので、困難やトラブルも楽しいと感じるのです。
その他の例
- 家族
- 他人をサポートすること
- 社会貢献
他にも上記のような生きがいが挙げられます。「家族」は両親やパートナーはもちろん、子供も含まれます。また、「他人をサポートすること」は医師や看護師、介護士の仕事に従事している人たちが入ります。
「社会貢献」は少々ざっくりしているかもしれません。最も良い例はボランティアです。NPO団体に参加して活動することも社会活動に含まれます。
生きがいを見つける方法
生きがいを見つけると言っても、実際に見つけるのは難しいかもしれません。今まで一度も生きがいを持ったことがない人は、いきなり生きがいを見つけようとしても見つける方法がわからないでしょう。
そこで、生きがいを見つける方法をご紹介します。ちょっとした工夫をするだけで生きがいは意外と簡単に見つかります。ぜひ、参考にしてください。
①本を読む
一番良いのは、本を読むことです。例えば、物語などに登場する人物には必ず趣味や夢中になっているものがあります。本を読むことで、その登場人物が夢中になっていることに興味が湧き、それが生きがいになることがあります。
本を読む習慣がない人は、絵本などから始めてみるのも良いでしょう。絵本を読んだことで絵を描くことに興味が湧いたり、自分も簡単なお話を作ってみようと思ったりすることもあります。本は生きがいを見つけるきっかけになるので、おすすめです。
②自分を知る
自分を知ることも大切です。例えば、登山を生きがいにしようと思いついたとします。もともと運動好きな人なら生きがいになる可能性は高いでしょう。ですが、運動嫌いな人はどうでしょう。生きがいになる前に登山そのものが嫌いになる可能性があります。
このように、自分は何ができるのかを知ることが大切です。自分の得意なことや好きなことを知りましょう。そして、何が苦手なのかも知ってください。自分を知ることで、生きがいを見つけやすくなります。
③完璧さを求めない
生きがいは、物事を完璧にすることではありません。人生をより豊かにするためのものですから、楽しまなければ意味がないのです。完璧さを求めてしまうと、それは義務になります。人間は「義務」と呼ばれるものが実は大嫌いなのです。
「できなくて当たり前」や「できない方が楽しい」と思う気持ちが大切です。肩の力を抜いて、楽しむ気持ちを持ちましょう。
その他の方法
- 誘いに乗ってみる
- 誰かの真似をしてみる
- 仕事に役立つことから挑戦してみる
- 情報収集をする
- 少なくも3か月は続ける
上記はご紹介した以外の生きがいを見つける方法です。誰かの誘いに乗ってみたり真似をしてみたりすることで、生きがいが見つかることもあります。また、さまざまなものに興味を持って情報収集することも見つけるきっかけになります。
大切なのは、少なくとも3か月は続けることです。短い期間では、それが生きがいになるかどうかはわかりません。とりあえず3か月間は自分のペースで続けてみると、生きがいになるかどうかがわかるので試してみてください。
まとめ
生きがいについて解説してきました。生きがいを持つことは人生を豊かにしてくれます。ですが、いきなり生きがいを見つけようと思っても意外と見つからないものです。
そんな時は自分のこだわりを捨てて、さまざまなことにチャレンジしてみてください。すると楽しいと思えるものが見つかり、それが生きがいになるかもしれません。大切なことは楽しいという気持ちを持つことですから、それを忘れないでください。