上長の使い方を理解していますか。間違った使い方をして、常識がないと思われたくないものです。本記事では、上長の意味や読み方など基本的なことから、上司などの類義語との使い分け、上長に話しかけるときの呼び方、どこまでの役職者を上長と呼ぶかなどを解説します。上長の正しい使い方を理解しましょう。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
上長と上司の違い
上長と上司の違いを知っていますか。社内や社外で耳にする言葉ですが、厳密な意味を理解して使っている人は少ないです。特に入社して間もない新入社員だと、使い分けがわからず混乱することがあると思います。
まずは両者の辞書的な意味を見て、違いを理解しましょう。
上長の意味や使い方
まずは上長の説明です。上長の読み方は「じょうちょう」です。デジタル大辞林では、以下のように意味を説明しています。
年齢・地位が上であること。また、その人。
上長は、主に会社で自分よりも役職が高いの人間を指します。特に、部下である自分の仕事に責任を持つ立場の人を示すことが多いです。
上長は年齢や地位が自分より高い人を指しますが、単に年齢が高い、地位が高いだけでは使用しません。自分より年齢が上で、かつ地位が高い人を指します。
上司の意味や使い方
次に上司の説明です。デジタル大辞林では、以下のように意味を説明しています。
その人より役職が上位の人。上役。
上司も、主に会社で自分よりも役職が高い人間を指します。上長とはほぼ同じ意味です。
両者の違いは上長が年齢の要素を含む点です。上長は「自分より年齢が上で、かつ役職が上位の人間」を指します。対して上司は、「自分より役職が上位」というだけで足ります。
上位の役職者であっても、相手が年下の場合は「上司」を使うのが適切です。年齢の要素を含まない分、上司の方が汎用性が高い言葉といえます。
実際には上司と上長の区別はされない
上司と上長の違いを説明しましたが、実際の現場ではあまり区別されていません。年下の上司を「上長」と呼ぶこともあります。辞書上の意味に拘って、年齢によって使い分ける必要はないでしょう。
一方で気をつけたいのは、社内独自の使い分けです。直属の上司を「上長」と呼ぶなど、独自のルールが決まっていることがあるので、先輩に確認してみましょう。
上長を使ったメール例文
<社内での使い方>
- 上長の〇〇さんが教えてくださいました。
- 上長に連絡済みです。
- 上長の承認が必要です。
社内で「上長」を使う場合は、「上長の〇〇課長」「上長の〇〇さん」など、「上長+敬称」で呼びましょう。上長はあなたより上位の存在ですので、敬意を払う必要があります。
<社外での使い方>
- こちらが上長の〇〇です。
- 上長の私が代わりにお伺いします。
- 持ち帰って、上長に確認いたします。
社外で「上長」を使う場合は、「上長の〇〇」と、上長の名前は敬称を付けずに呼びましょう。社外で敬称を使うのは、相手企業の人間に対してです。上長であっても、社内の人間には外で敬称をつけません。
上長の類語
「上長」と同じように自分より責任ある立場の人を表す言葉は、たくさんあります。それぞれどんな場面で使われるのか、上長と意味の違いがあるのかを見ていきましょう。ここでは、上長の類語をご紹介します。
ボス
ボスの辞書上の意味は以下の通りです。
1 親分。親玉。顔役。「政界のボス」
2 組織・部署の長。上司。「うちのボス」
ボスも会社の上位者の意味を持っています。上長とは、ほぼ同義です。
外来語でカジュアルな雰囲気がある言葉なので、自由な社風の会社で好んで使われたり、外資系の企業で使用される言葉です。また普段の社員同士の会話で、上長のことを「ボス」と表現することがあります。
主任
主任の辞書上の意味は以下の通りです。
その任務を中心になって行う人。また、その任務の担当者の中で上席の人。
主任はプロジェクトなどのまとめ役を指します。上長よりも狭い意味の言葉です。また、必ずしも上位者を指す言葉ではありません。プロジェクトのまとめ役であっても、自分より役職が低い場合があります。
また上長は役職ではありませんが、主任は役職として使われることも多い言葉です。
上席
上席の辞書上の意味は以下の通りです。
1 その場所で、上位とされる席。上座。かみざ。「主賓を上席に据える」
2 階級・等級や席次が上位であること。「上席の検事」
「じょうせき」と読みます。「かみせき」と読むと別の意味になってしまうので、注意が必要です。
「上席」も上長と同様、自分より上位の人間を示します。上長との違いは、上席の方が広い意味を持っていることです。上長は社内で上司の役職者を指さしますが、上席は年長者やお客様のことも含みます。自分が下の立場として、尊重しなければいけない相手全般を指す言葉です。
上長を使う際の注意点
上長を使うときには、いくつか気をつけたいポイントがあります。変な使い方をして、ビジネス知識が不足している印象にならないように気をつけましょう。ここでは、上長を使う際の注意点を解説します。
上長に社内で話しかける時は名前で呼ぶ
上長は役職ではありません。「課長」や「部長」などの役職は、相手に呼びかけるときに使えますが「上長」は呼びかけには使えません。
なぜなら「上長」と呼びかけても、誰を呼んでいるかわからないからです。例えば「課長」と呼びかければ、課長を呼んでいるとわかりますが、「上長」と呼びかけても課長を呼んでいるのか、部長を呼んでいるのかわかりません。
そのため、上長に社内で話しかける時は役職で呼ぶか、「〇○課長」「〇〇さん」など名前で話しかけるのが、正しい呼び方です。
上長に「様」はつけない
上長宛にメールを送る場合は○○様といったように様をつける必要はないです。役職名がついていると思うので「○○部長」のみで社内では通用します。
一方、社外の人に対しては以下記事に記載のように「○○社長様」と役職名+様をつけることもあります。詳しくは解説記事をご一読ください。
どこまでの役職の人を上長と呼ぶのか
上長は、自分より役職が上位の人を指します。従って、自分より役職が高い人間は全て上長です。つまり、自社の会長や社長もあなたの上長ということになります。
普段関わりがない相手だと、自分の上長と言われてもイメージがないかもしれませんが、基本的に役職が上位であれば、全員あなたの上長なので注意しましょう。
ただし会社によっては、「上長」に辞書上の意味とは別の意味を付けて使用している場合があります。その時は、会社で使用している意味に従いましょう。
まとめ
この記事では、上長の使い方を解説しました。
上長は、上司とほぼ同じ意味の言葉です。辞書上の意味では、自分より上位の役職者であることに加えて、自分より年上であることを表しますが、実際は年下の上司に対しても使われる言葉です。
使用する際には本記事で紹介した注意点に配慮して、正しい使い方をしましょう。