SPIで足切りされないためには、制限時間以内に1問でも多くの問題を解くことが求められます。大量の問題を短時間でこなしていくためには、それぞれのSPIの受験方式と出題パターンを理解し、コツをつかんで効率的に高得点を狙えるよう、対策する必要があります。今回はSPIの制限時間と、時間配分のポイントを徹底的に解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
SPIの時間が足りない人は多い
就職試験でSPIを初めて受けた人や、慣れていない人は、「時間が足りなかった」と感じることが多いでしょう。下記のような口コミがよく見られます。
テストセンター時間切れで終わり失敗…。この結果は使い回さない方がいいな
— んけ (@iy6) March 7, 2012
テストセンター時間切れで終わり失敗…。この結果は使い回さない方がいいな
— んけ (@iy6) March 7, 2012
SPIは問題そのものの難易度というより、時間との勝負といえます。とにかく問題数が多く、1つの問題に時間をかけずにサクサク解答していかなければなりません。SPIにおいて、制限時間の中でより高得点を狙うコツを見ていきましょう。
SPIの構成と制限時間
SPIは大きく分けて、能力検査と性格検査の2つの部門に分かれています。能力検査では、簡単に言うと自頭の良さ、性格検査では、会社という集団の中で適応できる人間なのかどうかを測られます。
能力検査の制限時間・構成
能力検査は、業務をこなしていくうえで最低限必要な基礎能力を測る検査で、大きく分けると”言語分野”と”非言語分”があります。
能力検査の制限時間は、テストセンターやWebテストの場合35分、ペーパーテストの場合は70分です。
内訳として、テストセンター、Webテストでは言語問題、非言語問題が合わせて35分間ですが、企業によっては20分ずつの構造的把握力検査や英語検査が追加されることがあります。
ペーパーテストの場合は、言語問題が30分間で40問、非言語問題が40分間で30問といった配分になっています。
言語分野の問題構成
国語の基本的な問題で構成され、言葉の意味や話の要点を正しく理解できているかどうかを測られます。何よりも語彙力がポイントになる問題が多く、しっかり対策をしておけば高得点を狙えます。
例えば、与えられた意味に合う熟語はどれかを選ぶ問題や、いくつかの文章を並び替えたり、空欄を補充したりして、意味が通る文章を作る問題が出題されます
また、言葉を知っているか知らないかで判断ができるため、解けない問題に時間を使いすぎてしまうといった失敗も起こりにくいです。分からない問題は潔く飛ばしてしまいましょう。
非言語分野の問題構成
数学の基本的な問題で構成されています。簡単な数字の処理が速く正確にできることや、論理的思考力を問われます。時間がかかる問題もあるため、時間配分が難しいかもしれません。
具体的には与えられた情報から正しい答えを導き出す、”推論”や、価格から定価がいくらなのかを計算する、”料金割引”などの科目があります。
当てずっぽうではなかなか正解できない問題になっているため、解き方をしっかり押さえておく必要があります。
性格検査の制限時間・構成
性格検査では、その人がどんな人なのか、その会社に向いているのかを判断するために使用され、目標や対人、トラブルなどについて、2つの選択肢のうち、より普段の自分の考え方や行動に近い方を選択して回答します。
自分の性格テストなので、基本的にはどちらかが正しいといった正解はありませんが、回答に一貫性がなかったり、極端な回答をしていたりすると、落ちてしまう可能性もあります。直感で正直に答えるのが無難です。
制限時間は、テストセンター、Webテストの場合は30分、ペーパーテストの場合は、40分で300問です。
SPIのほかにも様々な適性検査は存在します。以下の記事では適性検査の種類や種類別の対策方法を紹介しているので、興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
SPIの足切りはどれくらい?
実際、SPIは足切り目的で実施されることが多いです。足切りのラインは企業によって異なり、一般的な大手企業では5~6割に設定されていることが多いようです。
また、課目によって異なる場合もあります。序盤で失敗したからといって投げ出さず、他の分野でカバーできるよう諦めずに取り組みましょう。
SPIの受験方法と時間配分のポイント
SPIの受験方法で主なものは、ペーパーテスト、テストセンター、Webテストの3つです。ペーパーテストとテストセンター、Webテストとでは出題内容や制限時間にも差があるため、注意が必要です。
ペーパーテスティング
マーク式の用紙を用いて行う方法のことです。学生の方からすると、入試試験とほとんど変わりがない為、最もなじみのあるスタイルでしょう。
他のテスト方式と比べると制限時間は長く、出題範囲も広く設定されています。約2時間もの時間をかけて大量の問題をこなしていくこと要求されるため、かなりの集中力が必要なテストであるといえます。
どの問題にどれだけ時間をかけるかの判断も高得点を目指すうえで重要な要素となってきます。解けない問題に時間を使うよりも、解ける問題を確実に押さえていくことがポイントです。
テストセンター
企業が委託した会社が運営している専用会場に行って受検するテストです。言語問題、非言語問題のほかに、企業によって構造的把握力検査と英語検査が追加されることがあります。
正答率に応じて出題数、出題内容が変化していくため、問題数やどの問題が出題されるかは受検者によって違います。また、1問ごとに制限時間が設けられており、制限時間以内に解けなかった場合、未回答でも次の問題に強制的に進んでしまいます。
一度受検してしまえば、他の企業の選考でも回答を使い回すことができることも特徴の一つです。
テストセンターの対策法は以下の記事で詳しく紹介しています。興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
webテスティング
企業の就活生用のWebページや、メールからWebテスト受験用のURLにアクセスして受験する方式をWebテスティングといいます。
回答するタイミングによって、出題される科目が異なることが特徴で、全ての科目が出題されるわけではありません。いつでもどこでも受けられるため電卓や辞書、参考書などあらゆる手を使って点数UPを図ることができます。
注意点として、PCの動作環境を整えておくことや、期限直前にアクセスが集中してしまい受検出来なかったなどのトラブルを防ぐため、余裕をもって受検するようにしましょう。
SPIの「時間が足りない」を避けるには
SPIの「時間が足りない」「最後まで解けなかった」を避けるため、「回答時間」表示をチェックしながら解くようにしましょう。テストセンターでSPIを受検すると、パソコン画面の右上に「回答時間」のゲージが現れます。
右端の緑から黄色、オレンジ、赤と時間が経つごとにゲージが進んでいきます。
- 緑…受検者の標準的な回答時間
- 黄色…少し遅いけれども、問題ない回答時間
- オレンジ…やや遅い回答時間
- 赤…時間切れ
それぞれの色は上記を示していますが、実際に緑の時間内で解き切ることは非常に困難です。ゲージが黄色〜オレンジになっても、焦りすぎる必要はありません。回答時間の進み方をチェックしておくと「最後まで解けない」ということがなくなります。
また、問題を読んでみて「解き方が思い浮かばない」という場合は無理に考える必要はありません。回答時間を節約するためにも適当にチェックを入れ、わかる問題の正答率をどんどん上げていくことをおすすめします。
SPIを最後まで解けない時の対処法
では、実際SPIの対策としてどんな取り組みをしていくべきでしょうか。ポイントは、本番を想定した反復練習と回答する問題の取捨選択です。
本番で慌ててしまわないようにしっかり準備しておきましょう。
問題集をたくさん解く
SPIの対策として有効なのは、とにかく問題集をたくさん解くことです。書店にも多くの問題集が販売されていますし、ネットからでもたくさんの例題を集めることができます。
問題集をたくさん解くことで、たくさんの問題に触れ、ある程度出題のパターンを覚えていきましょう。似たような問題が本番で出題されると、気持ちにも余裕が生まれます。
実際に本番と同じように時間を測ってリハーサルをしておくといいでしょう。
解き方のパターンを覚える
特に非言語問題では、解き方のパターンを覚えてしまうのは非常に有効的です。出題される問題は、具体的な数字の部分は変わるものの、大枠はある程度似たような問題が出題されます。
“このパターンの問題にはこの解法を使う”という風に、解き方を丸ごと覚えてしまい、応用して使えるようになりましょう。特に苦手な問題は、似たような問題を繰り返し練習することで、理屈よりも解き方を覚えてしまうほうが効率的かもしれません。
自分の得意・不得意を把握する
制限時間内にできるだけ多くの問題を解くためには、解けない問題は切り捨てて次に進むことが必要不可欠です。SPIは時間との戦いです。解けない問題に時間を使っていては、最後まで問題を解くことができません。
問題を取捨選択し、効率的に高得点を狙うためにも、自分の得意な分野と苦手な分野を把握しておくことが大切です。あらかじめ、”この手の問題には時間を使わない”と決めておけば、本番でも迷わず問題を進めることができます。
時間配分をきちんと決める
1問1分がテストを進めていくうえで基本的な時間配分です。しかし、その中でも、簡単な計算問題や言葉の意味を問われる問題などは30秒程度で進め、その分の時間を長文問題など少し複雑な問題に使うことも大切です。
ある程度時間をかければ確実に解ける問題もあるため、そういった問題を落とさないためにも、どの科目にどのくらいの時間をかけられるかは、自分の得意不得意も考慮して、あらかじめ考えておきましょう。
まとめ
今回はSPIの時間制限について解説しました。
SPIは慣れることである程度の点数が取れるようになります。問題の出題パターンに慣れ、どの問題にどのくらいの時間をかけるのか、自分に合ったスタイルを確立してしまえば本番でも落ち着いて受検することができるはずです。自信をもって挑めるようになるまで、しっかりと準備しましょう。