「エントリーシート(ES)って、結局何を書けばいいの?」 「どうやったら通過率が上がるんだろう……」
そんな不安や疑問を抱えたあなたへ。
この記事では、エントリーシートの本当の意味、企業が本当に見ているポイント、 よくある失敗例、通過率を上げる具体的な書き方ステップ、そして自己診断リストまで、 検索結果を超えるレベルで、徹底的にわかりやすく解説します。
読み終えたとき、あなたはもう、エントリーシートに怯えることはありません。
監修者

キャリアアドバイザー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
エントリーシートとは?──自己紹介以上、未来設計書未満
エントリーシート(ES)とは、就職活動において企業に提出する「自己紹介+志望動機+適性判断材料」となる書類です。
つまり、単なるプロフィール提出ではありません。 あなたがどんな人間か、なぜこの企業を選び、どんな未来を描いているかを伝えるツールなのです。
なぜエントリーシートで落ちるのか?──企業のリアルな視点
- 自己理解不足:「自分は何を大切にしているか」語れない
- 企業理解不足:企業のことを表面的にしか知らない
- テンプレ回答:「御社の安定性に惹かれました」など誰でも言える内容
- 具体性不足:エピソードが薄い、行動が伝わらない
- 文章力不足:長文だが要点が分からない、逆に短すぎる
リクルート就職みらい研究所(リクルート|就職みらい研究所)のデータでも、 「エントリーシート通過率は約30%〜50%」とされており、**落ちる方が普通**なのです。
【完全版】エントリーシートの基本構成と役割
- ① 自己PR(自分の強み・特徴をアピール)
- ② ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
- ③ 志望動機(なぜこの企業か・入社後のビジョン)
- ④ 将来のキャリアビジョン(3年後・5年後どうなりたいか)
- ⑤ その他質問(短所、最近関心のあるニュースなど)
→これらが一貫性を持って語られているかが超重要。
エントリーシートの書き方ステップ完全ガイド
ステップ① 自己分析を徹底する
過去の経験棚卸し → 価値観抽出 → 行動特性整理。
ステップ② 企業理解を深める
企業理念、ビジョン、求める人物像を徹底リサーチ。
ステップ③ 「自己」と「企業」を接続する
あなたの強みが、どう企業にフィットするかを明確に言語化。
ステップ④ 具体的なエピソードで裏付ける
「頑張った話」ではなく、「課題→行動→成果→学び」の流れで。
ステップ⑤ 未来志向で締める
入社後、どう成長し、どう貢献したいかまで語る。
【比較】良いエントリーシート例と悪いエントリーシート例
悪い例
「私はコミュニケーション能力があります。大学時代サークル活動に力を入れました。以上です。」
良い例
「私は、多様な意見をまとめる力に強みがあります。大学時代、サークルの新歓イベントリーダーとして50人規模のプロジェクトをまとめました。当初意見が対立しましたが、対話を重ね全員の納得を得て成功に導きました。この経験を活かし、貴社の新規事業推進に貢献したいと考えています。」
→違いは「具体性」と「未来への接続」です。
【失敗例】エントリーシートでやってはいけない5つのパターン
- テンプレ回答丸写し
- 実績自慢だけで終わる
- 謙遜しすぎてアピールできていない
- 自己PRと志望動機がバラバラ
- 文字数が少なすぎる/多すぎる(指定の±10%目安)
通過率を劇的に上げる自己分析〜設計の極意
【1】過去→現在→未来の一貫性を意識する。
【2】企業視点を取り入れる(企業の課題に自分がどう貢献できるか?)
【3】読み手に「この人と働きたい」と思わせるストーリーにする。
面接官視点|こういうエントリーシートは即NGになる
- 論点がズレている(設問に正面から答えていない)
- 表現が曖昧(「頑張りました」「努力しました」だけ)
- 自己中心的(「自分が成長したい」だけで企業視点がない)
- 誤字脱字(即アウト)
【自己診断】エントリーシート完成度チェックリスト
- 自己PR・ガクチカ・志望動機が一貫しているか?
- 具体的な行動・成果エピソードがあるか?
- 未来志向(入社後貢献イメージ)まで語れているか?
- 企業に合わせたカスタマイズができているか?
- 第三者に読んでもらって理解できるか?
企業別エントリーシート傾向【応用編】
- 三菱商事:ガクチカ重視+リーダーシップ体験必須
- リクルート:失敗経験や挑戦体験重視
- 国家公務員:志望動機の論理構成・社会貢献意識重視
→企業別対策も必須。1社1社微調整を怠らない。
まとめ|エントリーシートとは「未来を拓く設計図」
エントリーシートとは、 過去を語るだけのものではありません。
「これからどう歩んでいくか」を、 あなた自身が世界に宣言する、最初の設計図です。
完璧を目指す必要はありません。 でも、自分と向き合った本物の言葉を、企業に届けましょう。
その一歩が、 あなたの未来を大きく動かします。