仕事では、成長するうえで大切にしたい価値観がありますが、自らが変化することで会社の価値観と合わないと感じることがあります。そのため、働く上で大切にしたい価値観は会社の価値観と一致しているか診断すべきと言われています。本記事では、仕事で価値観が重要なの理由、価値観の例5選と探し方3選をお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
仕事で価値観は重要なのか
就活や転職活動をしたことがある方は、仕事の価値観を聞かれて回答に困ったご経験があるかと考えられます。
仕事では、価値観を持つことが重要だと言われていますが、あまりイメージがわかないという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本見出しでは、仕事で価値観が重要な3つの理由をご説明致します。
理由①|適職を選ぶためのポイントとなる
1つ目の理由は、自分自身にとっての適職を選ぶためのポイントとなるからです。
- 自分に合っていない仕事に就き、日々嫌だと感じて頻繁に辞めてしまう
- 適職に就いて、目標を達成したり自己成長を続けられる
適職とは、自分の考え方に合っている職業を意味しており、仕事に対する価値観を持つことが仕事を選ぶ際に必要となります。
上述の例では、仕事の価値観が合わないために好ましくない結果に繋がっていますが、後述の例では順調なキャリアを描くことができると期待されます。
理由②|満足度の向上に繋がる
2つ目の理由は、価値観があっている仕事では満足度の向上に繋がるから。
- 価値観があっている仕事自体に対して、続ける意味を感じる
- 仕事を通して得られる経験やスキルに価値を見出す
- 仕事をすることで提供される、給与や福利厚生を楽しみにする
このように、仕事を続けるためのモチベーションとしてはいくつかの例が挙げられますが、価値観が一致している仕事をする人の方が、条件面よりも長続きすると考えられます。
仕事の条件は、より良いものがあれば現在の仕事に価値を感じにくくなりがちですが、価値観は一致していれば満足度が上がりやすく、働く意義を感じる要因にもなります。
理由③|成長に繋がる要因が探せる
3つ目の理由は、仕事をして自らの成長に繋がる要因が探せるからです。
- 価値観を構成する要因を細分化して、成長の要因を考える
- 価値観から導き出される仕事をもとに、成長の要因を把握する
仕事では、人と一緒に働くことで達成感を感じたり、対価として報酬を得ることに意味を見出しますが、誰しも成長にやりがいを感じていると言えます。
上述のように、仕事の価値観はそれ自体を分析して成長要因を考えたり、関連する仕事をベースに成長要因を理解することに役立てることが可能です。
人事が仕事の価値観を聞く意図
前述の見出しでは、仕事の価値観が重要だとご説明致しましたが、求職活動では採用担当者からなぜ価値観を聞かれるのか疑問を抱く方も多いと考えられます。
こちらの見出しでは、人事が求職者に対して価値観を聞く2つの意図をご説明致しますので、雇う側の視点を理解して、説得力のある価値観を伝えられるようにしましょう。
意図①|求職者の特徴を把握するため
1つ目の意図は、仕事への価値観を聞くことで求職者の特徴を把握するためです。
- 仕事を通して達成できる社会貢献性に価値観を抱いている
- 仕事は、自らが成長するために必要だと考えている
- 仕事自体に大きな意味はなく、豊かな生活をするためとみなしている
企業の人事採用担当者は、およそ数百人から数千人にも至る候補者の中から、自社が探している人材を見つけて採用することを業務目標としています。
例えば、上述のような異なる3つの価値観を持った候補者がいる場合、仕事への価値観を聞くことで各人の特徴を的確に把握し、最適な人材を選ぶことができるのです。
意図②|求めている人物像と見比べるため
2つ目の意図は、会社が求めている人物像と見比べるためです。
- 求職者の履歴書や職務経歴書の選定
- WEBテストや面接などによる候補者の絞り込み
- 人事権を有する者による採用候補者の最終確認
新卒採用や中途採用では、企業が人を雇用する場合に以上3つのプロセスに沿って採用活動が行われており、仕事への価値観は3つ目の最終決定にて特に重要となります。
書類選考では人事、採用面接では現場の管理者が応対をしていますが、企業の部門長や役員は全員が候補者と対面することができないため、求める人物像に一致しているかを判断します。
仕事の価値観の例5選
前述の見出しにて、人事が仕事の価値観を聞く意図をご説明致しましたので、求職活動に向けてしっかりとした仕事の価値観を持つべきだとご理解頂けたと思います。
こちらの見出しでは、具体的にはどのような価値観を持っている人が多いのかをご紹介するために、仕事の価値観の例5選を発表しますのでご活用ください。
例①|社会貢献がしたい
1つ目の例は、仕事を通して社会貢献がしたいという価値観です。社会貢献とは、自らの仕事を通して社会をより良くしたり、価値を提供することを意味します。
- 特定の地域で働く人々の暮らしをより便利で豊かにする
- 困っている人たちに、法律を用いて解決策を提示する
- 体が不自由な人に、適切な介護や医療を提供する
社会貢献という価値観は、一見すると漠然としている印象ですが具体化すれば、上述のように様々な仕事に紐づけることができると考えられます。
一言で言い表すと、「人のために役立つ仕事」が社会貢献だと定義できるため、貢献性や給仕の精神が強い方が社会貢献をしたいという価値観を持っています。
例②|自己成長がしたい
2つ目の例は、毎日一生懸命働くことで自己成長がしたいという価値観です。自己成長とは、これまでできなかったことが、仕事を通じてできるようになることと言い換えられます。
- 大学で専攻していた英語を、実践業務で用いてより流暢に話したい
- プログラミングスキル高めて、対応できる業務範囲を広げたい
- 売上高を毎年上げていき、社内外の人たちからもっと必要とされたい
例えば、自己成長とはこれらのような理想や願望だと考えられますが、いずれも「何かが新たにできるようになったこと」であると考えられます。
自己成長がしたいという価値観は、成長意欲やチャレンジ精神が旺盛な方が持っている代表的な価値観であると言えます。
例③|専門性を高めたい
3つ目の例は、専門性を高めていきたいという価値観です。専門性とは、独占的な業務を行える能力やスキルを表しており、主に資格が条件として必要となります。
- 会計士の資格を保持して、監査業務のクオリティーを高めていきたい
- アクチュアリーとして、保険業界をさらに活性化させていきたい
- 経営学修士を取得して、企業の経営課題を解決していきたい
このように、専門性を高めるためにはまず第一に何らかの資格取得を獲得しようと考える人が多く、「その仕事を続けることで専門性の向上を目指す」と考えられます。
専門性を高めたいと考える人は、辛抱強く物事に向き合うことができて、仕事に対して高い責任感を感じるタイプの人が多いと言えます。
例④|多様な経験を積みたい
4つ目の例は、転職活動も含めて多様な経験を積みたいという価値観です。仕事が変われば得られる経験も違うため、限られた人生で多くの経験を積むことも選択肢の1つとなります。
- 営業職、企画職にマーケティング職と社内移動を繰り返す
- 転職活動をして、都度異なるポジションの仕事に挑戦する
多様な経験を積みたいという価値観は、軸がブレていて考えきれていないというネガティブなイメージにも繋がりやすいですが、価値観としては問題ありません。
上述のような方法によって、多様な経験を積みたいという方は新しいことに敏感だったり、ジェネラリストとして経営管理がしたいと考えるタイプとなります。
例⑤|高い給与やボーナスが欲しい
5つ目の例は、仕事の対価として高い給与やボーナスが欲しいという価値観です。給与やボーナスは、社会的な地位や業務の難易度に比例して上がると考えられます。
- 仕事を通して得られる給与を教育投資に用いて、さらに自己成長したい
- 給与やボーナスを投資して、不労所得を得られるようにしたい
- 少しでも多くのお金を得て、家族の暮らしを豊かにしたい
多くの企業では、新卒採用における給与やボーナスが一定レンジで決まっていますが、特定の仕事や転職をしてキャリアアップすると更に高い給与やボーナスを得られます。
上述のように、高い給与やボーナスが欲しい理由は人それぞれですが、リターンを重視しており、目に見える結果を働く動機にするタイプが多いと考えられます。
仕事の価値観の探し方3選
ここまで、仕事の価値観を持つことは重要であり、人によって仕事の価値観は多種多様であることをご説明して参りました。
本見出しではこの記事の締めくくりとして、仕事の価値観の探し方3選をお伝えします。
仕事の価値観は、年齢や経験に応じて柔軟に変えることができるので、必ずしも何かの価値観が正しいということではなく、自分の考えを持つことを心掛けましょう。
方法①|自己分析をする
1つ目は、自己分析をして価値観を把握する方法です。自己分析とは、自らの性向や考え方を分析して、どのような人間なのかを知ることと定義されます。
- 過去の経験や実績を振り返ってみる
- 上述の取り組みにおいて、達成感や満足を感じたものを探す
- それらの経験に共通する考え方を分析して整理する
以上が、自己分析によって価値観を見出す方法となりますが、自分がどのような考えを持って行動しており、何ができるのかを明確に知るきっかけにもなると期待されます。
就職活動では、自己PRによって他の候補者との差別化ポイントや、貢献可能性を伝える必要性もあるため、それらの準備としても自己分析をしてみると良いでしょう。
方法②|OBOG訪問をする
2つ目は、OBOG訪問をしてできるだけ多くの価値観を聞く方法です。OBOG訪問とは、同じ大学を卒業して企業に就職した先輩を訪ねて、様々な話を聞く活動となります。
- 学生時代に力を入れて取り組んでいたこと
- 企業や業種選びで重要視したポイント
- 現職でやりがいや達成感を感じること
例えば、これらの質問をOBOG訪問で聞くことにより、その人の価値観を垣間見ることができるだけでなく、自分自身と比べて考えるきっかけにもなると言えます。
似たような価値観を持っていれば共感できますが、疑問を抱くような価値観であれば自分の価値観とは大きく異なっているので、位置づけを知るのにも役立つと考えられます。
方法③|目標設定をする
3つ目は、キャリアの目標設定をする方法です。キャリアの目標設定とは、将来的に働いていく中で成し遂げたいことや、得たいと感じている経験・報酬を意味しています。
- グループで取り組むプロジェクト経験を得て、マネージャーとして活躍したい
- 様々な国の人と共に働き、異文化への理解がある人になりたい
- 難易度の高い資格を取得して、社会的に認められる地位に就きたい
このように、漠然としていても目標設定をすることで、自分自身の価値観では何を優先としているのかを把握することに繋がります。
例えば1つ目は、成長意欲という価値観を抱いており、専門性や報酬欲求よりも優先度が高いので、これに適した仕事を探すことが良いと方針づけすることができます。
まとめ
本記事では、まず仕事の価値観が大切な3つの理由と、人事が仕事の価値観を聞く2つの意図を解説致しました。
また、仕事の価値観の例5選と探し方3選もご紹介致しました。
仕事の価値観でお悩みの方は、これらを参考にしてご自身の確固たる価値観を見つけて、適職だと感じられる仕事を選べるようにご準備頂ければ幸いです。