社員の競争意識が激しい企業の中には「野心家」が少なくありません。成果を上げるために努力するのは大切なことですが、野心家ばかりだと職場の雰囲気がギスギスしそうなイメージがあります。そこで今回は野心家の意味やそう言われる人の特徴、自分がそのタイプの場合の注意点などについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「野心家」の意味とは
他者を「野心家」と評するからには、その言葉の意味を正しく理解しておく必要があります。ここでは「野心家」の意味と、それが誉め言葉なのかについて考えてみます。
野心家の意味は「大きな望みを抱き行動する人」
小学館のオンライン大辞泉では、「野心家」を以下のように説明しています。
野心をもって行動する人。「権力志向の強い野心家」
さらに「野心」には、以下のような意味があります。
1 ひそかに抱く、大きな望み。また、身分不相応のよくない望み。野望。「政治家になりたいという野心に燃える」「政権奪取の野心をもつ」
2 新しいことに取り組もうとする気持ち。「野心作」
3 野生の動物が人に馴れずに歯向かうように、人に馴れ服さず害を及ぼそうとする心。 「但し―改め難くして、情 (こころ) に猶予を懐けり」
つまり世間一般で言う「野心家」とは、ひそかに大きな望みを抱き、それをかなえるために行動する人といえそうです。
野心家は誉め言葉なのか
「大きな望みを持ち、それを実現するために行動する」と聞くと、長所のように感じてしまいます。しかし実際には「野心家」は誉め言葉として受け取るより、ネガティブなイメージにとらえる人の方が多いようです。
それは野心家に対して、「他者を蹴落としても自分が上にあがろうとする」「目的のためには手段を選ばない」というイメージを持つ人が少なくないからと考えられます。
野心家な人の特徴
職場に野心家な人がいる場合、上司や同僚との関係が円満であるケースは少ないことでしょう。それは、野心家な人が持つ共通の特徴により、職場の人間関係にヒビが入りやすいからと考えられます。ここでは野心家な人に共通する特徴を5つ、紹介します。
特徴①|向上心が強い
1つめは、向上心が強いことです。野心家には「もっと成長したい」「人より出世したい」といった、明確な目標があります。それをかなえるために、自分のスキルアップやキャリアアップにつながる機会を逃さず、前向きに取り組みます。
自分の野望をかなえるための努力は惜しみませんので、成果が伴うことも多く、それがモチベーションの維持につながるのでしょう。
特徴②|自分に厳しい
2つめは、自分に厳しいことです。自分が目指す目標が大きければ大きいほど、困難な場面に見舞われる回数も増えます。また、努力したからといって、すぐに実績が出るわけでもありません。しかし野心家は意志が強いので、一度決めた目標に向かって、ストイックに努力を続けます。
他者が見ていないところで、手を抜くという考えがありません。自分に対して人一倍厳しいので、周囲が評価してくれても自分で納得できるまで、手を緩めようとはしない人が多いです。
特徴③|行動力がある
3つめは、行動力があることです。野心家は自分が掲げた目標を達成するためなら、どんなチャンスも見逃したくないと考える傾向が強いです。そのためフットワークが軽く、異業種交流会やセミナーなどに積極的に参加し、人脈を広げている人も珍しくありません。
そして、つないだ縁をビジネスチャンスにつなげる努力をする人が多いです。何事もムダにしないという考えが、貫かれた行動をします。
特徴④|自己肯定感が強い
4つめは、自己肯定感が強いことです。自分で自分を評価できるので、他者の目を気にする必要がないのです。また、自己肯定感の強さは自分への自信につながります。自分に自信があれば、多少困難なことにも前向きに挑戦でき、結果が伴うことでより自分への信頼を増します。
野心家の人はこうしたプラスのスパイラルをつくるのが上手なので、周囲にどう思われても自分を貫く姿勢が崩れないのかもしれません。
特徴⑤|プロセスより成果を重視する
5つめは、プロセスより成果を重視することです。野心家の人にとっては、いつでも結果がすべてです。そのプロセスに学びの機会や人との出会いが多かったとしても、成果を伴わなければ意味がないと考えます。
そのため、周囲はプロセスを認めていても、成果が伴わない状況にストレスを感じる人が多いです。しかし、結果が出るまで諦めずに取り組みます。
野心家な人の注意点
野心家の人は自分に厳しく、目標達成までたゆまぬ努力を続けます。それは美点ではありますが、組織で働くうえでマイナスに働くケースがあることも事実です。ここでは、野心家な人が覚えておきたい注意点を5つ、紹介します。
注意点①|目標達成後に燃え尽きる人が多い
1つめは、目標達成後に燃え尽きる人が多いことです。野心家の人には今の自分では難しい、高い目標を掲げて努力するタイプが少なくありません。周囲から「野望」と揶揄(やゆ)されることがあっても、目標達成のために自分を叱咤激励し、地道に努力を続けます。
しかし、努力が実って目標達成をして喜びを味わった後で、次の目標を見つけられずに燃え尽きてしまうケースが珍しくありません。目的がなければ行動できないタイプなので、そうした状態が長引くとうつ病に移行する可能性もあります。
注意点②|周囲への配慮に欠ける
2つめは、周囲への配慮に欠けることです。野心家の人にとって、自分の目標を達成することが第一優先です。しかし、仕事は複数の人と協働しながら行うもので、自分の都合だけで進むとは限りません。自分の目標達成に固執するあまり、他者を蹴落とそうとする、相手の都合や状況を配慮しないなど、独断的な行動をとる人もいます。
その結果、組織やプロジェクトで浮いてしまう、周囲に協力してもらえなくなるという状況に陥るケースもあります。
注意点③|目標が明確でないとがんばれない
3つめは、目標が明確でないとがんばれないことです。昇進や昇給、プロジェクトへの抜擢など、自分の夢や目標があるときには、どんなに忙しくてもがんばり通します。しかし、自分の目標達成以外については、それほど興味を持てません。
そのため、チームや部署、会社の目標を自分事としてとらえず、非協力的になる人もいるようです。
注意点④|努力しない人を見下す
4つめは、職場において努力しない人を見下す傾向が強いことです。特に大手企業の場合、社員のすべてが出世や高報酬を得ることに魅力を感じているわけではありません。生活に困らない程度の収入が得られて、自分の時間を大切に過ごすことを優先する人たちは、平凡な毎日を過ごすことを望みます。
自分を成長させようという気がない、努力しようとしない人を、野心家の人は無意識に見下しがちです。そしてネガティブな感情は、相手にも伝わってしまいます。それが職場の人間関係を悪くする原因になることも、少なくありません。
注意点⑤|プロセスを軽視しがち
5つめは、野心家の人は成果にばかり目が向いて、プロセスを軽視しがちなことです。そのときは望む成果が得られなかったとしても、失敗が教訓となって成長する人もたくさんいます。しかし、野心家の人にとって、成果が伴わない努力はムダとしか感じられません。
そのため、失敗から学んで得たスキルやノウハウを評価することなく、成果が上がらなかった事実だけで相手を否定しがちです。
野心家になるためには
野心家は時に職場の人を傷つけたり、組織の悩みの種になることもあります。しかし、目標達成に向けて自分に厳しく努力する姿勢には、見習うべき点もあるのです。もし自分も野心家になりたいと思ったら、以下のことを意識してみましょう。
- 有言実行を心がける
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 叶えたくなる理想の自分を思い描く
- 理想に近づくために何をすべきかについて考える
- 考えたことを必ず実行する
- 野心家の人が書いた書籍やドキュメンタリー映像を観る
- 野心家の人と数多く交流する
上記のように自分の行動を変えてみると、少しずつ考え方にも影響が及びます。まずは自分で自分を認めることから始めてみましょう。
「野心家」の使い方とは
「野心家」という言葉は、シーンや言い方を間違うと、相手を不快にさせるリスクがあります。正しく使えるようになるためにも、状況に応じて適切な表現ができる知識を持っていることが大切です。ここでは野心家の類語や対義語、英語での表現についてまとめておきます。
野心家の類語表現
野心家の類語表現として、以下のものがあげられます。
- 自信家/常に自信満々な人のこと
- ドリーマー/大きな夢を描いている人のこと
しかし、この2つの言葉には「目標」という言葉が欠けています。自信家は目標がなくても自分に自信を持っていますし、ドリーマーは夢は大きくてもそれを目標として達成しようという気概にかけます。そういう意味では、同義の類語表現はないといえるかもしれません。
野心家の対義語
野心家の対義語として、以下のものがあげられます。
- 現実主義者/理想を追うことなく、何ごとも現実の事態に即して処理しようとする人
- 臆病者/物事に対してすぐ怖がる、あるいは尻込みする小心な人
- 小心者/気が小さい、臆病な人
現実主義者と臆病者・小心者では意味が異なりますが、理想を実現するための目標を掲げて努力するという姿勢とは対極にある言葉なので、対義語といえそうです。
野心家の英語表現
「野心家」は英語で直訳すると「ambitious person」になります。しかし実際の会話や文章の中では、「ambitious」だけが使われることもあるようです。
- He is an aggressive, ambitious person.(彼は好戦的な野心家です)
- They say that she was ambitious when young.(彼女は若い頃は野心家だったそうです)
状況に応じて、適宜(てきぎ)使い分けましょう。
まとめ
今回は野心家の意味やそう言われる人の特徴、自分がそのタイプの場合の注意点などについて解説しました。
近年は大手企業より、起業家やベンチャー企業の方が野心家の人に出会えるかもしれません。目標に向かって努力し続ける姿勢には学ぶべきことがありますが、自分にも他人にも厳しい面が表れると、職場の人間関係にヒビを入れることもあります。個より組織の成長を促せるようなる方が、理想の自分に近づく早道になることもあるので、折り合う術を覚えておくとよいかもしれません。