学生結婚と聞くと、妊娠やでき婚が浮かびますが、妊娠してない状態で子供なしのケースもあります。また、学生結婚は社会人や大学院になると別れる割合が高いですが、実態はどうでしょうか。本見出しでは、まず学生結婚のメリット・デメリットについて。次に、学生結婚をする人が知っておくべきことと注意点を解説致します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
学生結婚は長続きするのか
皆さんの周りでも、学生結婚をしている方はいると思いますが、結婚理由や離婚率について気になる人は多いと考えられます。
そこで本見出しでは、学生結婚は長続きするのかという実態に関して、2つのポイントをお伝え致しますのでご参照ください。
若者の離婚率は高い
1つ目のポイントは、学生結婚をした若者の離婚率は高いということです。
- 学生結婚をして学生の間に離婚する
- 学生結婚をして社会人になって離婚する
学生結婚をした夫婦が、離婚をするパターンとしてはこれら2つに分かれ、様々な理由によって離婚に至る割合は高いというのが実態です。
学生結婚は、何年か交際をして考え抜いた上での結婚とは異なり、交際の勢いや妊娠が理由のケースも多いため、長続きしないと考えられます。
若者の「できちゃった婚」の割合は高い
2つ目のポイント、若者の「できちゃった婚」の割合は高いということです。
一般的な結婚は、女性が妊娠してない状態で子供がいないケースが多いですが、学生結婚では予期せぬ妊娠であるできちゃった婚がよくあります。
妊娠が発覚し、産むという決断をしていても、未婚同士の学生では世間体が悪いため、できちゃった婚に踏み切るほかないという結果に至ります。
学生結婚に対する周りの声
前述の見出しにて、学生結婚の実情に迫る2つのポイントを解説致しましたが、学生結婚に対する周りの声はどのような内容なのでしょうか。
【学生結婚した事で学んだ事】
・親族の面汚しになる
・一度大きな失敗をしても、その後の行動や言動で信頼は取り戻せる
・世間で言うほど出産育児にお金は必要ない
・就職にはなんら影響はない
・学生だと子供と長い時間過ごせる
・子供の力は最強!#学生結婚— キック | 主夫リーランス (@kikumer) July 31, 2018
こちらは、自らの学生結婚に対する周囲の否定的な声に対しても、行動で挽回の余地があると述べています。面汚しと思われても、家族のため前向きに向き合う姿勢が重要で、良い結果に繋げるというツイートです。
【親離れ】
両親に反対されながらも結婚する場合は、全てを自分でやっていく覚悟が必要になります😓
なぜなら、両親からの援助は受けられなくなるからです。
僕が大学生のときに結婚をすると決めてからは、まずはアルバイトで月30万円ほど稼ぎながら引越し資金や生活資金を貯めました💰#学生結婚
— 国際結婚行政書士🇯🇵×🇻🇳 ビザ支援 (@yama3visa) January 19, 2020
こちらは、一番の理解者であるはずの両親が学生結婚に反対した場合、経済的援助を受けられなくなるというツイートです。学生結婚では、お金も大きな負担になりますが、周囲から応援してもらえないケースもあります。
学生結婚のメリット
前述の見出しでは、学生結婚に対する周りの声が肯定的・否定的のどちらもあるとご紹介致しましたが、当人達にとって何が良いのでしょうか。
本見出しでは、学生結婚のメリットを3つ解説致しますので、学生結婚を検討されている方はこちらをご参照ください。
①学費が免除になる可能性がある
1つ目のメリットは、学費が免除になる可能性があることで、主に国公立大学が対象となりますが、私立大学や専門学校は対象外となります。
- 独立して生計を立てている世帯の総所得
- 一定の基準以下だと学費が免除になる
以上が、学生結婚で学費が免除になるための2ステップであり、学生結婚をすれば必ずしも学費が免除になるわけではないと把握しておきましょう。
学費免除の審査では、所得税など公的な書類を提出するため、親と同居をしていたりバイト収入が多額の場合には対象外となることもあります。
②出産や子育てに余裕がある
2つ目のメリットは、出産や子育てに余裕があることです。一般的には20代〜30代、40代で出産と子育てを迎えますが、いくつかリスクもあります。
- 高齢化による身体的な負担や苦労
- キャリアとの時間的な両立の難しさ
- 将来設計の切り替え準備が間に合わない
このように、一定の年齢を迎えてから出産や子育てをする場合、その時にできる範囲で行わなければならず、必ずしも想像通りには行きません。
しかし、学生結婚であれば時間と体力に余裕があるため、目指すべき将来から逆算をして方向性を修正する余裕があると考えられます。
③パートナーと長い時間過ごせる
3つ目のメリットは、パートナーと長い時間過ごせることであり、死別までの時間が極めて長いと言い換えられます。
- 20際未満で結婚: 55年以上
- 30歳未満で結婚: 45年以上
- 40歳未満で結婚: 35年以上
例えば、パートナーどちらかとの別れが75歳だと仮定した場合、結婚する年齢によって10年〜20年もの違いがあることがわかります。
長い年月を共にできれば、互いを理解し合い良いことも悪いことも数多く乗り越えられることが、学生結婚をする魅力の1つだと言えます。
学生結婚のデメリット
上述の見出しにて、学生結婚のメリットを3つ解説致しましたが、公平に判断をするためデメリットも知りたい方が大勢いらっしゃると思います。
そこでこちらの見出しでは、学生結婚のデメリットを4つ解説致しますので、学生結婚を本当にすべきかどうかの判断軸にご活用ください。
①就職に不利になる可能性がある
1つ目のデメリットは、就活に不利になる可能性があることで、具体的には以下のような懸念が挙げられます。
- 就職活動中に子供の面倒を見る人が必要
- 勤務時間の融通を頼まなければならない
- 入社してまた出産をすると思われる
このように、学生結婚をしていて子供もいる場合、雇う側の企業からするとデメリットだと感じる点が多々あるため否定的にみなされがちです。
募集要項において、学生結婚をしている者を除くとは明記されていなくても、実情を知らせることで、就職に不利な状況になると考えられます。
②経済的な負担が大きい
2つ目のデメリットは、経済的な負担が大きいことであり、学生結婚をする際に避けては通れないポイントだと言えます。
- 衣食住に必要な費用
- 子育てで必要となる費用
- 親から自立することで負う学費負担
例えば、代表的な経済負担項目としては、これら3つが考えられますが、総収入が30万前後の社会人5年未満の夫婦でもやりくりが大変となります。
学生結婚を選んだ場合、どちらか一方が学校を辞めて働き始めたり、周囲からお金を借りるなどして自立するための準備をしなければなりません。
③自分の時間が少なくなる
3つ目のデメリットは、自分の時間が少なくなることであり、主に子育てと家事の時間がかかると想定されます。
- 24時間断続的に授乳が必要である
- おしめを取り替えるために寝起きする
- 衣服等の洗濯や食事の準備をする
このように、学生結婚をする際に子供が生まれれば、毎日の時間で大半を育児に使わなければならず、自分の時間はほぼないのが実情となります。
例えば、趣味の時間や勉強の時間に加えて、交友関係を維持するための時間も削らざるを得ないため、精神的にも大きな負担を感じると言えます。
④親の説得が難しい
4つ目のデメリットは、学生結婚をすると主張しても親の説得が難しいことで、以下のようなポイントで許可を得られないと考えられます。
- 高校や大学を卒業するまでの学業計画
- 就職をして働くキャリアプラン
- 出産と子育てに関する物理的な負担
親は、すでに子供を産んで育てた経験があるため、これまでに苦労したことを未熟な我が子に負わせたくないと考えがちだと言えます。
そのため、学生結婚をしたいと伝えても、反対される可能性が極めて高く、最悪の場合は今まで受けていたサポートを止められることもあります。
学生結婚する人が知っておくべきこと
ここまで、学生結婚に関する実情をメリット・デメリットも交えてご説明致しましたが、学生結婚をするという強い意志をお持ちかもしれません。
そこでこの見出しでは、学生結婚をなさる方にとって役立つ情報として、知っておくべき2つのポイントをご紹介致します。
学生結婚に必要な手続きについて
1つ目のポイントは、学生結婚に必要な手続きについてであり、マイナビ学生の窓口では提出が必要な各種書類について解説をしています。
- 婚姻届
- 転出届
- 転出証明書
- 戸籍謄本
- 転入届・転居届
- ライフライン周りの届
学生結婚をする場合、いくつかもの提出書類があるためつい見落としがちですが、こちらを参照すれば大まかな手続きは漏れなく完了します。
また、大学の学生課などでは、同じように学生結婚へ踏み切った人の情報を元に、アドバイスをくれるケースもあるため活用すると良いでしょう。
学生結婚に関する扶養について
2つ目のポイントは、学生結婚に関する扶養についてであり、一例として学生援護会健康保健組合のホームページを元に解説致します。
- 配偶者であることを証明する書類
- 収入を証明する書類
- 扶養申請の書類(被扶養者異動届)
例えば、学生結婚をきっかけにどちらが学校を辞めて就職をした場合、配偶者を扶養に入れることで税負担が軽減されるメリットもあります。
扶養手続きにおいては、以上のような書類を準備して会社で加入している保健組合に提出が必要となるため、人事や総務に確認をしてみましょう。
【参考】パターン別|学生結婚の注意点
本見出しでは、この記事の締めくくりとして3つのパターン別に学生結婚の注意点をご紹介致します。
学生結婚では、配偶者がどのような身分や特徴かによって、気をつけるべき点が異なりますので、以下をご参照ください。
パートナーが社会人の場合
1つ目のパターンは、パートナーが社会人の場合であり学生同士の結婚よりも、リスクやデメリットは少ないと考えられます。
- 経済的負担の割合をどうするか
- 扶養家族に入るか否か
- 双方の両親に対してどのように説明するか
このように、パートナーが社会人としてすでに自立をしていれば、多少の経済的な負担があっても乗り越えるべきポイントは少ないと言えます。
結婚を伝えた場合に、周囲から問われる点を事前に考えて、どのように受け答えをするか準備をしておくとスムーズに進むと考えられます。
高校生同士の場合
2つ目のパターンは、高校生同士の場合であり、学生結婚ができるか否かが判断しにくいと考えられます。
- 学業や就職のプランはどうするのか
- 子供ができた場合、誰が面倒を見るのか
- 経済的な負担はどうカバーするのか
高校生は、義務教育が終わったばかりであり、学業的にも経済的にも自立がてきていない状態にあることが、最大の懸念になると考えられます。
実質的には、当人同士で自立するのは難しいので、期間を決めるなどして双方の親に支援を依頼することが、必要だと想定されます。
医学部・大学院生同士の場合
3つ目のパターンは、医学部・大学院生同士の場合であり、経済的なボトルネックをどのように緩和するかが大きな課題になると言えます。
- 片方が退学をして学費負担を減らす
- 片方が就職をして経済的基盤を作る
- 奨学金の借り入れなどを行う
このように、方法はいくつかありますが、学生結婚に踏み切ることで医学部・大学院生としての道が閉ざされる可能性は高いと言えます。
医学部・大学院生は、順当に行けば将来が明るいので、学生結婚を本当にすべきか否かも含めて、慎重に判断をすることが推奨されます。
まとめ
本記事では、学生結婚が長続きするのは難しく、周囲の声も否定的になりがちなため、メリット・デメリットの考察が不可欠だとわかりました。
また、学生結婚をする際に知っておくべき2つのポイントと、パターン別の注意点を解説致しましたので、皆様のご参考になれば幸いです。