就職活動を始める大学生にとって、スケジュール調整は課題の1つと言えます。いつから就職活動を本格化させるかは、業界により異なるため1人1人の大学生が自ら考えて決めなければなりません。本見出しでは、まず就職活動の開始時期と業界別の就活スケジュール。次に、インターンや就活準備について解説致します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
大学生の就職活動はいつから始める
これから就職活動を行う大学生の皆さんにとって、就職活動の開始時期はわかりにくく戸惑うことが多々あると考えられます。
本見出しでは、大学生の就職活動はいつから始めるべきかという疑問に対して、考慮すべきポイントをお伝え致します。
今までのスケジュールはもう古い
結論として、3月にエントリーをして6月選考開始という、今までのスケジュールははもう古いと考えられます。
- 経団連のスケジュールに沿わない企業がある
- 就職活動に先立ちインターンが通例となる
- 本採用とは違う時期にも採用機会がある
このように、今までの就職活動スケジュールに従うのは不適切であり、志望する業界や自らの状況に応じてスケジュールを調整すべきと言えます。
志望業界で変わる就職活動スケジュール
前述の見出しにて、今までの就職活動スケジュールが古いと解説致しましたが、現在の就職活動スケジュールはどうなっているでしょうか。
こちらの見出しでは、志望業界で変わる就職活動スケジュールを3つのグループに分類して解説致しますので、ぜひご参照ください。
外資系企業
1つ目のグループは、外資系企業です。外資系企業は、日本の経団連に所属をしておらず、就職活動の時期も大きく異なることが特徴となります。
- Amazon
例えば、誰もが知っている外資系企業と言えば、これら3社が挙げられますが、いずれも就職偏差値が極めて高い超難関企業に分類されます。
インターンシップ
外資系企業では、3年次の夏から4年次の冬にかけて合計3回程度、インターンシップを開催しています。
- 3年次の夏(7〜9月期)
- 3年次の秋(10〜12月期)
- 4年次の冬(翌年1〜3月期)
このようなスケジュールにおいて、書類選考、WEBテストと面接をクリアした学生は、コンパ式のインターンシップに参加することができます。
一般的には、各回のインターンシップで優勝をした学生は、特別選考枠として内定を前提とした面接に呼ばれて、そのまま決まることとなります。
選考説明会・エントリー
外資系企業の選考説明会・エントリーは、本選考が始まるおよそ1ヶ月前となり、4年次の冬(1、2月頃)となります。
多くの外資系企業では、3年次から4年次にかけてのインターンシップと、本選考でその年の採用をするため、説明会・エントリーも早くなります。
そのため、日系企業の就職活動が始まる4年次の3月より前に内定が提示できるよう、説明会・エントリーが4年次の冬に行われているのです。
選考開始
外資系企業の選考開始は、4年次冬の2〜3月がピークとなり、採用人数に至らなかった場合のみ4年次夏の7〜9月でも本選考が行われます。
外資系企業では、1学年の採用者が5名〜30名以下となるため、説明会・エントリーも小規模で、1ヶ月前後という短期間で選考に繋げられます。
内定
外資系企業の内定は、インターンシップからと本選考からによってわかれており、時期としては3年次夏〜4年次冬に該当します。
- インターン: 3年次夏〜4年次冬
- 本選考: 4年次冬
日系企業では、内定を出すまでに社内承認で時間を有するケースがありますが、外資系企業では選考が終わった当日から3日以内の場合もあります。
ベンチャー企業
2つ目のグループは、ベンチャー企業です。ベンチャー企業とは、創立から年月が浅く企業の規模も比較的小さいことが特徴となります。
- サイバーエージェント
- レバレージズ
- コロプラ
これらが、ベンチャー企業の一例となりますが、年々企業が成長をしていくとで、外資系企業や日系企業に近づいている企業もあります。
インターンシップ
ベンチャー企業では、長期型のインターンシップと短期型のインターンシップに分かれており、両者の期間は以下となります。
- 長期型: 1年次夏期(7月)〜 4年次春期(6月)
- 短期間: 3年次夏期(7月)〜 4年次冬期(3月)
このように、ベンチャー企業では学生の希望と採用のニーズに応じて、多様なインターンシップを開催しています。
採用に直結するかは、各ベンチャー企業により異なりますが、3年次夏期でインターンシップを行なっている場合、採用の機会があると言えます。
選考説明会・エントリー
ベンチャー企業の選考説明会・エントリーは、インターンシップや本選考が始まるおよそ1〜1.5ヶ月前に行われています。
- インターンシップ: 3年次の5月〜 4年次の2月
- 本選考: 4年次の4月〜6月
ベンチャー企業では、インターンシップにて採用をするケースと、本選考で採用する2つのケースがあるため、説明会・エントリーも同様です。
選考開始
ベンチャー企業の選考開始は、4年次の1月〜3月頃と経団連に所属している日系企業よりは数ヶ月早いスケジュールとなっています。
ベンチャー企業は、日系企業の大手と比べると知名度や会社の規模で劣っているため、若干選考の時期を早めて人材確保をしなければなりません。
そのため、経団連が指標としている就職活動のスケジュールから少しだけずらして、日系企業よりも早く内々定の提示を目指しています。
内定
ベンチャー企業の内定は、早ければ3年次の8月〜9月にインターンシップにて、遅くとも本選考で4年次の2月〜4月になっています。
内定をベンチャー企業から得た学生は、併願している大手の日系企業・外資系企業で選考を引き続き受ける形になります。
そのため、ベンチャー企業では社内イベントや研修会などを切り口として、内定の最終確定を学生から受け取ることを目指すことに繋がります。
日系企業
3つ目のグループは、日系企業です。日系企業とは、経団連に所属していて就活スケジュールもこれに従う形の企業を示しています。
- トヨタ自動車
- 鹿島建設
- 三菱銀行
このように、日系企業は誰もが知っている大手有名企業をはじめとして、B2Bでしか知られてない中小優良企業も含まれています。
インターンシップ
日系企業では、インターンシップを行わない企業の方が多いですが、一部では3年次の7〜9月頃に選考をせずに行っています。
日系企業にとって、インターンシップは優秀な人材を集めるよりも、会社や事業内容を深く知る機会と位置付けています。
そのため、コンペ式ではなく互いにグループワークをして発表をするなど、比較的穏やかな雰囲気のインターンシップが多いことが特徴です。
選考説明会・エントリー
日系企業の選考説明会・エントリーは、インターンシップと本選考でそれぞれ以下の時期に開催されています。
- インターン: 3年次5月〜6月
- 本選考: 4年次4月〜8月
日系企業では、本選考が4年次の秋にまで長引くこともあるため、外資系企業やベンチャー企業とは異なり説明会・エントリーも長期間可能です。
選考開始
日系企業の本選考開始は、経団連が推奨するスケジュール通り、4年次の6月〜9月に及んでいます。
一般的には、春採用と夏採用の2つでその年の人材確保を目指しますが、足りない場合には秋採用にまで至るケースもあります。
外資系企業やベンチャー企業で内定が取れない場合、最も選考開始時期が遅い日系企業を狙うことも手段としては推奨されます。
内定
日系企業では、4年次の7月〜9月にかけて内内定が出されており、正式には4年次の10月に内定が提示されるスケジュールとなります。
これは、学生の本業である勉学への影響を最小限にすべく、経団連が推奨する就活スケジュールであり、内定時期が前倒しになる場合もあります。
インターンシップの重要性
前述の見出しでは、就職活動のスケジュールが志望する業界により異なるとわかりましたが、可能ならひと足先に内定が欲しいと考えられます。
そこでこの見出しでは、就職活動とは別で内定を獲得する方法として、インターンシップの重要性に関して2つのポイントを解説致します。
インターンシップが内定につながる
1つ目のポイントは、インターンシップが内定につながるということで、大きく2パターンに分類することができます。
- 一定期間のインターンシップを経て、正式に社員として働く機会が得られるパターン
- 数日から数ヶ月の、コンプ式インターンシップを勝ち抜いて内定が出されるパターン
前者は、有給か無給のいずれかにて一定期間、インターンシップ学生として企業で働き、その働きぶりが認められると内定につながる方法です。
一方後者は、普通の就職活動と同じ選考過程を経て集められたメンバーでグループワークを行い、特に優秀な人材に内定が提示されるものです。
インターンシップから内定を出す企業例
2つ目のポイントは、インターンシップから内定を出す企業例です。以下は、内定直結のインターンシップがある企業とその業界となります。
- マッキンゼー(外資系コンサルティング)
- P&G(外資系消費財メーカー)
- ゴールドマンサックス(外資系投資銀行)
- 三菱商事(商社)
- 博報堂DYグループ(広告)
これらの企業では、一般的な採用年度より1年前の春から冬にかけて、採用直結型インターンシップを開催しています。
いずれの企業においても、インターンシップへ参加するには熾烈な書類選考〜面接を通り、本戦でのグループワークで勝つことが必要となります。
大学生が就職活動で準備すべきこと
ここまで、就職活動のスケジュールやインターンシップへの理解を深めて頂きましたので、準備に取りかかる人も多いと考えられます。
本記事の締めくくりとして、この見出しでは大学生が就職活動ですべき3つのことを解説致しますので、ぜひ実行してみてはいかがでしょうか。
①自己分析
1つ目は、自己分析です。自己分析とは、自分の過去や現在の活動を元に、思考や人間性などを分析して強み・弱みを知ることと定義されます。
自己分析を行うことで、履歴書で自己PRを行ったり、面接で志望企業への貢献可能性などを伝えたりするのに役立ちます。
- 自己分析の概要
- ステップ別の自己分析方法
- その他の自己分析方法
こちらの記事では、以上のようなポイントについて解説をしておりますので、自己分析を行う際にはぜひご一読頂き、ご活用ください。
②WEBテスト対策
2つ目のポイントは、WEBテスト対策です。WEBテストとは、就職希望者の適性検査をしたり基礎的な能力を図るための試験を指します。
- 玉手箱(日本エス・エイチ・エル)
- SPI3(リクルート)
- TG-Web(ヒューマネージ)
代表的なWEBテストとしては、これらが挙げれますがいずれも初見で本場に臨むのではなく、事前に演習を積むことが推奨されます。
- 対策本で問題演習を行う
- ネット上の無料問題を解く
- 志望度の低い企業で実践する
例えば、このような方法によってWEBテストの対策を行うことができるので、スケジュールに余裕を持って取り組むと良いでしょう。
③OBOG訪問
3つ目のポイントは、OBOG訪問です。OBOG訪問とは、同じ大学を卒業して就職を志望する企業にて働いている、先輩を訪ねて話を聞くことです。
- 内定を獲得するための秘訣が聞ける
- 志望動機や貢献可能性の評価が得られる
- 入社前後でのイメージの違いを知れる
OBOG訪問をするメリットとしては、このような点が挙げられますが、活用の仕方は人それぞれなので、目的に合わせて行うと良いでしょう。
OBOG訪問をする際には、事前にキャリアセンター経由などでアポイントを取り、決められた時間内で質疑応答をお願いしましょう。
まとめ
本記事では、今までの就職活動スケジュールが古いものであり、志望する業界に応じてスケジュールを調整すべきだとわかりました。
また、就職活動に向けたインターンシップを重視する企業が増えており、その他には自己分析やWEBテスト対策が必要だとお伝え致しました。
本記事が、皆さまの就職活動へお役に立てば幸いです。