就活では、面接や作文にて将来のビジョンを聞かれます。将来のビジョンとは、3年後の自分や将来どうなりたいか人生設計をプレゼンすることです。特に、コンサルやトヨタではキャリアプランやキャリアビジョンが求められます。本記事では、就活のビジョンに関するポイント、回答例やNG例をご説明致します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就活では将来のビジョンが聞かれる
就活では、履歴書か面接において必ず聞かれる質問がありますが、将来のビジョンはその中の1つだと考えられます。
- 学生時代に頑張ったこと
- なぜ志望しようと考えたのか
- 将来のビジョン
将来のビジョンとは、入社してからどのような業務を行い、5年や10年後には何の仕事をしていたいのか方針付けすることと言えます。
自分の特性や志望動機と合わせて、将来のビジョンを考えることは、配属先の決定やキャリアアップの流れを具体化するのにも役立ちます。
就活で将来のビジョンが聞かれる理由
将来のビジョンが、就活での必須質問だとご説明致しましたが、そもそもなぜ面接官は将来のビジョンを知りたいのでしょうか。
この見出しでは、就活で将来のビジョンが聞かれる3つの理由を解説致します。
理由①|プランニング力を図る
1つ目の理由は、就活生のプランニング力を図るためです。プランニング力とは、段階的に取り組む達成事項を計画する能力と定義できます。
- 達成目標を論理的に考える
- 時系列やランクに応じて順位付けする
- 現状を元に取り組むべきことを可視化する
プランニング力では、これらのポイントを意識することが求められますが、将来のビジョンを立てる際に不可欠なスキルだと考えられます。
将来のビジョンは、十人十色で正解がないため、自らの経歴や長所を加味して、具体的にプランニングできているかが評価されると言えます。
理由②|実行状況をみる
2つ目の理由は、実行状況をみるためです。実行状況とは、現在の状況と目指している姿のギャップを埋めるために何をしているかと定義できます。
例えば、銀行にて海外での法人営業に従事したいと考えている場合、金融の知識を身につけるのみならず語学力の習得も必要となります。
しかし、就活時では初級程度であるならば、毎日数時間の勉強をするなど、やるべきことへ取り組んでいるかが評価されると言えます。
理由③|プレゼンスキルを知る
3つ目の理由は、プレゼンスキルを知るためです。プレゼンスキルとは、特定の話題やトピックを相手にわかりやすく伝える能力と定義できます。
- このような将来のビジョンを考えた背景
- 将来のビジョンを通して達成したいこと
- 達成をするために取り組んでいること
例えば、面接にて将来のビジョンに対する質疑応答の時間は数分程度であり、以上のようなポイントを効率的に伝えなければなりません。
プレゼンスキルが高ければ、要点を整理して因果関係や時系列で聞き手が混乱せずに理解させることができると考えられます。
将来のビジョンを考えるときのポイント
前述の見出しにて、将来のビジョンが聞かれる理由をご理解頂けたと思いますが、準備にあたっては悩むことが多いと考えられます。
そこで本見出しでは、将来のビジョンを考えるときのポイントを3つご説明致しますので、考察時にぜひご活用ください。
ポイント①|事業内容との関係性
1つ目のポイントは、志望先企業が行なっている事業内容との関係性についてです。
将来のビジョンを考える際、必ず考えなければならないのは就職して取り組む業務が、将来のビジョンに不可欠かどうかということです。
- 銀行へ就職して不動産を専門にしたい
- 銀行へ就職してのんびりと農業がしたい
例えば、これらのビジョンがある場合に、前者は銀行内での不動産事業と想定できますが、後者では金融業か農業か不明確になっています。
面接官は、求職者から将来のビジョンを聞いた際に、その企業が営んでいる事業が必要か否かを判断するのでズレがないようにしましょう。
ポイント②|志望動機との論理性
2つ目のポイントは、志望動機と将来のビジョンとの論理性です。論理性とは、AかあるからBというような因果関係を示しています。
- Supply Chainを網羅するためバイヤーになる
- Supply Chainを網羅するため弁護士になる
例えば、バイヤーか弁護士になりたいという志望動機がある場合に、将来のビジョンが論理的に繋がるのは前者だと言えます。
時系列としては、志望動機を就職によって実現して、さらにその企業で働くことで将来のビジョンへ繋がるという流れを意識すると良いでしょう。
ポイント③|ビジョンの実現可能性
3つ目のポイントは、将来のビジョンの実現可能性です。実現可能性とは、目指している何かをどのくらいの確率で達成できるかという割合です。
- マネージャーとして顧客の獲得に尽力する
- 新規事業を立ち上げて子会社の社長になる
このように、将来のビジョンと言っても実際に達成ができるか否かはビジョンの難易度による部分もあるため、実現可能性は考慮すべきです。
仮に極めてハードルが高い将来のビジョンを述べてしまうと、実現するために何が必要かを深く聞かれてしまうリスクもあると言えます。
こちらの記事では、「キャリアビジョンを描く際の考え方とポイント」を解説しております。
- 過去の経験を振り返る
- 自分のやりたいことを分析・具体化
- キャリアビジョンにむけてプランを立てる
ステップとしては、以上3つを詳しく説明しておりますので、将来のビジョンを考えている方は合わせてご一読ください。
将来のビジョンを答えるときのポイント
将来のビジョンは、履歴書やエントリーシートに書くだけでなく、面接にて細かく聞かれるケースも考えられます。
この見出しでは、将来のビジョンを答えるときのポイントを3つお伝え致しますので、相手がわかりやすいと思うよう気をつけて答えましょう。
ポイント①|結論から述べる
1つ目のポイントは、結論から述べることです。結論とは、「要するに何を言いたいのか」という話をまとめた結果と言い換えられます。
- 将来のビジョンは起業を考えています
- 将来は自動車業界を専門としたいです
- 将来的には新卒の採用活動に携わりたいです
このように、将来のビジョンを答える際にはできるだけ短く簡潔な結論を意識することで、聞き手が誤解をしたり迷うことがなくなります。
これまでの経緯や自分の心情からダラダラと話してしまうと、要するに何がしたいのかがボヤけてしまうため、結論をまずは答えましょう。
ポイント②|背景を説明する
2つ目のポイントは、背景を説明することです。背景とは、結論を導き出すに至った経緯やこれまで自分が置かれてきた状況などを含みます。
結論を伝えられた場合、面接官はなぜそのようなビジョンを持つに至ったのかや、どういう心情の変化があったのかを知りたいと考えます。
この背景を手短にまとめて話すことで、既に述べた結論に共感してもらったり、さらに細かな質疑へ会話が繋がると考えられます。
ポイント③|実行状況を話す
3つ目のポイントは、実行状況を話すことです。実行状況とは、自らが掲げた将来のビジョンを実現するために、現在何をしているかと言えます。
- プログラミングを1つずつ習得している
- アルバイトをして企業資金を貯めている
- 資格の取得に向けて勉強している
このように、掲げた将来のビジョンに対して、実行項目と取り組み経過を伝えることで、口だけでなく行動が伴っているとアピールできます。
実行状況が何も語れないと、本当に将来のビジョンとして考えているのか説得力が欠けてしまうことになるため気をつけましょう。
将来のビジョンの回答例
ここまで、将来のビジョンに関するポイントをご説明して参りましたが、実際の例を参考に見たいと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
そこで以下では、将来のビジョンの解答例として異なる職種を前提として3つご紹介致しますので、作成にあたりぜひご参照ください。
将来のビジョン①
私の将来のビジョンは、法人営業として国内のみならず海外でも働くことです。
日本では、少子高齢化で人口が減っていますが、例えばアフリカのナイジェリアでは1年間に欧州の国を足した数より多く新生児が生まれています。
そのため、このような成長性が高い国や地域において、法人営業を担当する機会を頂けるよう、日々の業務へ取り組んで参ります。
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こちらの例では、志望する職種にて将来的にはどこへ配属されたいかと、そこで働きたいと考える理由が端的にまとめられています。
将来のビジョン②
将来のビジョンとしては、HDD1台当たりの記録容量を飛躍的に高められる、代替技術の開発に携わりたいと考えております。
現在では、1台でおよそ20TBのデータが垂直磁気記録にて保存されていますが、Big DataやAIの活用に伴いHDDのニーズが飛躍的に高まっています。
そのため、私は御社の開発チームへ参画し、大学院での研究を元に新たな技術開発へ尽力することを将来のビジョンとして考えております。
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こちらの例では、自分が何を将来的にしたいのかとなぜそのような結論に至ったのか、経緯や現状がわかりやすくまとめられています。
将来のビジョン③
私が考えている将来のビジョンは、広告とメディアを併せ持つ御社にて、新たなサービスを生み出すことです。
先日参加致しましたインターンシップでは、御社の社員であれば新規事業を立ち上げるチャンスがあると知りとても魅力を感じました。
サービスのベースとしては、広告かメディアに何かを掛け合わせたものを考えていますが、同じ熱意や理念を持つ仲間と取り組みたいです。
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こちらの例では、既出の2例よりも柔らかな印象ですが、企業研究とインターンへの参加を元にして大まかな方針付けがなされています。
将来のビジョンのNG例
前述の見出しでは、将来のビジョンの回答例を3つご紹介致しましたが、反対にNGとなる将来のビジョンとはどのようなものでしょうか。
私は、貿易サービスを強みとする御社で商社マンとして働き、将来的には独立して自分で輸出入事業を行いたいと考えています。
アマゾンや楽天など、大規模なオンライン販売サービスが確立されており、今後も消費者はインターネットにて購入をすると見込んでいます。
そのため、商社業界で知名度と実績を誇る御社にてノウハウを学び、独立に役立てたいです。
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こちらの例では、NGなポイントが多々あると考えられます。
- 入社して学び辞めるというビジョン
- 曖昧すぎる事業説明と自分がやりたいこと
- 因果関係がわかりにくい途中説明
将来のビジョンを考える際には、面接官ならばどう感じるかも一度検討してみると、より良い答えが用意できるかもしれません。
就活で将来のビジョンを聞かれたときの対策をしよう
本記事の締めくくりとしては、就活で将来のビジョンを聞かれたときの対策をすることが必要だとお伝え致します。
- アイデアを単語か箇条書きで出す
- 自分の過去現在未来を繋ぐイメージを持つ
- 志望する企業の事業や業務を研究する
ポイントとしては、これらが挙げられますが、将来のビジョンはその時々に応じて変わりやすいため、自分の興味や行動を分析すると役立ちます。
まとめ
本見出しでは、就活で将来のビジョンが聞かれる理由や、回答を考えたり答えたりする際のポイントをご紹介致しました。
また、回答例として将来のビジョンを3つお伝えしただけでなく、NG例も解説致しましたのでこれらを参考に準備をしてはいかがでしょうか。