公務員試験でも自己PRは重要!アピールポイント別の例文を紹介します!

公務員になるためにも自己PRが必要です。責任感や協調性があることを述べたり、資格を取得していることをアピールすることが大事です。志望動機だけでなく、相手の求める内容を答える必要があります。公務員試験で求められる自己PRの内容とは一体何かをまとめました。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

公務員試験とは

公務員試験には2種類あります。国家公務員と地方公務員です。国家公務員は国のための仕事を行い、地方公務員は各市町村などの自治体で仕事をします。

同じ事務仕事でも対象とする規模が違います。規模の大きな仕事は国家公務員、地域密着には地方公務員が良いでしょう。それぞれについてまとめました。

目次

国家公務員

国家公務員は国のために働く公務員です。国全体を動かすための仕事になりますので、政治家や法律関係に関与することも多くなります。以下に大まかな仕事を挙げておきます。

  • 政策課題の企画・立案
  • 金融制度などの監査
  • 不法侵入などの取り締まり

国家公務員は各省庁により仕事内容は異なり、ご自身がどの省庁に配属されるかによって違います。また、政策の企画立案など国家公務員の仕事は政治家の補佐的な役割を担うことが少なくありません。

地方公務員

国家公務員と比較すると、地域に密着しているのが地方公務員です。以下に大まかな仕事内容を挙げておきます。

  • 戸籍・住民票の管理
  • 公園など公共の場の管理
  • ゴミ処理
  • 高齢者看護

基本的にあなたの暮らしを当然のものにしているのが地方公務員です。水道や電気などのインフラ関係を充実させているのも地方公務員がいるからなのです。現場業務だけでなく、事務処理を行うのも地方公務員の主な仕事内容です。

公務員試験の倍率についてはこちらの記事で紹介しています。公務員試験を受験しようと考えている方はぜひご一読ください。

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公務員試験でも自己PRは重要

公務員試験でも自己PRは重要です。面接官が求める内容を把握しておき、あなたの能力がどう活かせるかを述べることが重要となります。また、民間企業と公務員の違いについてしっかりと理解を深めておくことが重要です。

自己PRの構成

自己PRを述べるためには構成を練る必要があります。具体的には以下を参考にしてください。

  • 自身の強み言い切る
  • 自身の強みに関する説明
  • 過去の活動や成果
  • 過去の活動から学んだこと
  • 公務員としてどう能力を活かすか

構成が明確になることで、聞きやすい内容になります。以下でそれぞれについて説明していきます。

構成①|自身の強みを言い切る

自身の強みを一言で言い切りましょう。最初に強みを言い切ることで、わかりやすく聞きやすい内容になります。奇をてらう言い方を考えるのではなく、誰もがわかりやすい表現を心がけるようにしましょう。

事務処理能力があることや、仕事が速いことなどは強みとして言い切ることができます。また、真面目さや忍耐強さなども強みにすることが可能です。

資格などを取得している場合には、主に資格を取得している能力を強みとしてアピールすると良いでしょう。

構成②|自身の強みに関する説明

強みを述べた後には、どうして自分の強みだと判断しているかを述べるようにします。資格を取得している場合には、資格に関する内容や努力を述べることで説明できます。

例えば、事務処理能力があることを強みにする場合、パソコン検定を取得しているなどが挙げられます。現代では、ワードやエクセルを使用できるのは常識となっているため、資格を根拠にすると良いです。

自身の強みを説明すると、過去の経験を述べるようになります。ですので、次項で述べる過去の活動や成果に繋がります。

構成③|過去の活動や成果

過去の活動での成果を中心に発言することをおすすめします。事務処理能力を強みとしている場合、パソコン検定の合否などが成果となります。自己PRは自身の能力をアピールする場面ですので、簡潔に多くの内容を話せるようにしましょう。

良い結果ばかりを述べる必要はありません。悪い成果が出ている場合でも、次に述べる学んだことに繋がる話になるよう構成することをおすすめします。

構成④|過去の活動から学んだこと

活動から何を学んだかを述べる必要があります。結果は終わりではなく通過点です。過去として述べるのではなく、結果や成果から何を学び、どう活かしていくことを考えているのかが重要です。

公務員試験では、過去の出来事から改善することができる人物を求められています。課題が見つかっている場合、どのように課題を乗り越えるかを述べるのです。

可能な限り多方面から活動を振り返り、良い結果から学んだ内容と悪い結果から学んだ内容を合わせて述べると良いでしょう。

構成⑤|公務員としてどう能力を活かすか

学んだことをこれからどう活かすかを述べます。公務員として働くのは、現在ではなく未来のあなたです。過去ばかりにとらわれる発言を繰り返してはいけません。

仕事をすることを考え、学んだことや必要な能力を公務員となったあなたは活用することを述べる必要があるのです。

ご自身の能力の活かし方を述べることが必要なのは、面接官に自分をアピールするだけではありません。実際に同僚として働くときに、どのように自分を使ってほしいかを述べるということにもなるのです。

自己PRは相手が求める能力をアピールすることが大事

自己PRでは、相手が求める能力をアピールすることが重要です。あなたが得意とすることが、相手が求める能力でない場合は残念な結果になる可能性があります。

そのため、相手が何を求めているのかを把握することが大切です。以下に公務員で必要とされる能力別例文を用いて解説します。

もし、自己PRが見つからないという方は、こちらの記事を参考に自分の経験から自己PRを見つけてみてください。

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また、自己PRを書く際の書き出しをどう書けばよいか迷う方は、こちらの記事もご一読ください。自己PRを書く際のポイントも併せて紹介しています。

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アピールポイント別|公務員の自己PRの例文

自己PRを考えるときにはアピールポイントを外してはいけません。公務員の仕事を行う上で、必要な能力は沢山あります。しかし、外してはいけないアピールポイントは以下の通りです。それぞれについて例文を含めて参考にされてください。

アピール①|事務処理能力がある

公務員にとって、事務処理能力があるのは最も有意義な能力です。正確で速いことが望まれます。大量に事務処理ができる能力はアピールするべき重要なポイントです。以下の例文を参考にしてください。

例文

事務処理能力には自信があります。タイピング速度だけでなく、エクセルやパワーポイントを用いた資料作りなどが得意です。学生時代には文書処理能力検定も受験し、合格いたしました。

数多くの事務処理がある公務員では事務処理能力は必要不可欠と伺っておりましたので、多くの書類などを処理する能力を身に着けてまいりました。

業務を行わせていただく際には、丁寧かつスピーディに事務処理を行えると自負しておりますので、お役に立てると考えております。

ポイント

事務処理能力があることは重要で、公務員において大量の処理を行えることをアピールしましょう。また、スピードだけでなく丁寧に正確な処理が行える点もアピールしておかなければいけません。

必要以上に検定合格などを自慢するのではなく、当然必要な能力は身に着けてきましたという立場で話すことをおすすめします。公務員になるために必要な能力を把握した上で、能力を身に着けるための努力をしたことがアピールするべき点になります。

アピール②|責任感がある

仕事に対して責任感があることは当然ですが、公務員の立場は人を率いていくリーダーではなく全体の奉仕者です。最後まで仕事をやりきる力があることをアピールし、課題が見つかったときも解決策を考えられる能力を身に着けておくことをおすすめします。

例文

仕事に対する責任感は誰にも負けません。責任感とは、時間を守ることです。約束の時間を守るだけでなく仕事の期日を確実に守ることができます。

学生時代の宿題や課題など、遅れたことがありません。大学時代にインフルエンザで学校に出られないことがありましたが、教授へ電話で連絡をしメールで送信することで解決をしました。

時間を守ることは、相手の時間を優先することにも繋がると考えております。仕事の期日を確実に守ることで地域の人々の時間を大切にするという意識で業務に取り組みたいと考えています。

ポイント

公務員だけでなく全ての仕事には期日があります。責任感という言葉には様々な受け取り方がありますが、公務員試験では人の上に立つという立場ではなく、人々のために時間を大切にすることをアピールしましょう。

時間を守ることは当たり前のことですが、当然のことを確実にできる能力がある点がアピールポイントとなります。

現代では時間を守ることができない人も多く、期日よりも1日2日程度前倒しで業務を遂行できる自信があるのであればアピールするべきです。

アピール③|忍耐力がある

公務員の仕事は無理と感じることをやり遂げる必要がある場合があります。多量の業務をコツコツと確実に完了させていくための忍耐力は公務員に不可欠な能力です。忍耐力を述べる例文は以下の通りです。

例文

どのような仕事にも忍耐力をもって取り組むことができます。学生時代に運動部で活動したことで、厳しい練習にも耐えてきました。厳しい練習は、後に成果として返ってくると理解しています。

公務員での仕事では、地域の人々の話を聞き事務処理などの業務が多忙になる可能性があると伺っています。仕事量が多い場合でも最後までやりきる自信があります。

結果的に地域の人々の生活が潤い、人々の笑顔になっていく姿を見ることが嬉しいと感じます。どのような仕事にも忍耐力を発揮して業務に取り組むお約束として宣言いたします。

ポイント

忍耐力があることは重要です。公務員の仕事の多くは雑務のように感じる仕事です。他人のために働くことが喜びに変わると感じるという点もアピールできると良いでしょう。

仕事には忙しい時にはさらに忙しくなるという性質があります。そのため、多くの公務員は他の人に仕事を任せられないかと考えるのです。面接官となる長年公務員を経験している人も同様です。

そのため、最後までしっかりと仕事に取り組んでくれる人は重宝されます。多くの業務を確実に完了するまで努力できる姿は、誰が見ても有難いものなのです。

アピール④|仕事を正確にこなせる

正確に仕事を行うことができると宣言できるのは、アピールできる点となります。1つ1つの業務を正確にこなすことができる人は、公務員では重宝されるのです。多くの仕事を確実にこなすことができることはアピールしましょう。

例文

1つ1つの仕事を正確に行うことには自信があります。どれだけ多くの仕事が舞い込んできても、求められた品質で正確に行うことができます。

生徒会活動の中で各部活動の予算を決定する活動がありました。その予算会でも各部活動に配布する資料作りを行いました。

資料の正確さが評価され、予算会の時間短縮だけでなく各部活動の人々から感謝をされる経験もしました。仕事を正確に行えば、人々の笑顔に繋がると考えております。

これまで以上に正確に仕事を行うことをお約束します。結果的に国や地域の人々の笑顔に繋がれば幸せです。

ポイント

仕事の正確性は自分自身で決定するものではありません。他人が求める品質を提供できてこそ、仕事が正確に行えるということを忘れずに発言を行いましょう。

過去に就職を経験している人は、会議資料などを作成することも少なくはないでしょう。求められた品質を確実に行うことができる点をアピールしましょう。

自信過剰になることを避け、他人から評価された経験を述べるのが良いです。結果的に喜んでもらえたという経験があれば、奉仕者として活躍するイメージもしやすく面接官も素直に受け入れやすくなります。

アピール⑤|協調性が高い

協調性とは、チームの一員として自分の役割を全うすることができることです。節度を守りながら人間関係を円滑にできる必要があります。仕事内容だけでなく人間関係において協調性が高いことをアピールすると良いでしょう。

例文

チームの力を発揮するための協調性を重視した行動ができます。単に空気をよむのではなく、相乗効果を発揮するための努力ができます。

前職ではチームで仕事に取り組むことが多く、個人の力だけでは業務を完了させるのが厳しいときもありました。そのときのリーダーが仕事を割り振ってくれたおかげで、私自身の役割を理解でき業務に専念することができ全体の成果が上がりました。

周りの人々が多忙であるときには協力することで、チームのために役割を遂行することには自信があります。

ポイント

協調性があると述べる場合、リーダーとして活動した経験を発言する人は少なくありません。しかし、公務員の最大のリーダーは総理大臣であることを理解しておきましょう。

総理大臣は国民から選ばれているという当たり前のことを再確認しましょう。あなたが国を動かすのではなく、あなたの役割を遂行することでチームがより良い成果を出すことができる点がアピールポイントです。

あなたがリーダーの資質があるかどうかを問われることはありません。同僚や上司と問題を起こさず、業務の遂行ができる人物であることが重要です。

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【新卒】公務員の自己PRの注意点

公務員に求められる能力や面接官が聞きたい内容を答えられない場合は残念な結果を生みます。自己PRでは、自分のことを話すことが主軸ではなく、相手が求める内容に焦点を当てた内容を伝えることが重要です。

相手が求めていることをしっかりと理解するために、以下に注意するべきポイントを挙げておきます。

公務員に必要な能力をきちんと理解する

公務員に必要な能力を間違えることが無いようにしましょう。事務処理能力やパソコンの知識などは、必要な能力です。しかし、部活動等で体を鍛えていることや音楽の知識などは公務員には必要がありません。

コミュニケーション能力にも様々な意味があることを理解しておきましょう。問題を起こさない真面目さも能力のうちの1つです。

公務員で必要な能力は、業務を問題なく確実に行うことができる能力です。業務を行うために必要な能力はアピールし、必要がない能力は話さなくて良いのです。

自分のアピールポイントを理解する

自分自身のイメージを明確にしてから自己PRに挑みましょう。自分自身のことが理解できていないにも関わらず、面接官に自分を理解しろというほうが無理です。

自分には何ができて何ができないのか。ネガティブなことばかり考える癖があるのが人間ですが、何ができるのかに焦点を当てるように心がけてください。

面接官はできないことよりも、できることを聞きたいのです。あなたがどのような人物であるかという問いは、あなたは何ができるのかという問いと同じです。

具体的なエピソードを加える

空想を述べるのは自己PRではありません。10年後はロボットにより業務は簡略化すると伝えた場合、ロボットが普及することも嘘ではないでしょう。しかし、あなたはロボットを製作するわけではないので妄想と同じです。

面接官は妄想を聞きたいのではありません。経験した事実を聞きたいのです。具体的なエピソードは、経験を元にしてあなたがどう考え、どのように改善したかです。

良い結果を得た経験でも、悪い結果を得た経験でも事実に基づく経験には思考が伴います。あなたがどう考えたかを述べるのがエピソードなのです。

自分の長所と短所を盛り込む

自己PRには長所と短所を盛り込むことで抑揚を出すことができます。一定のリズムで淡々と述べられる内容には興味が湧きにくいものです。面接官に覚えてもらうには、印象強いインパクトを与える必要があります。

しかし、公務員に求められるのは奇抜な発想や行動力ではありません。与えられたものを確実に、求められた品質でお返しすることです。自分の長所だけでなく短所を盛り込むことで、話の山と谷が生まれます。

長所ばかりを述べると自慢になる可能性があります。長所と短所をバランスよく盛り込むことを意識しましょう。

面接で聞かれそうな質問を考えておく

公務員試験の面接でも聞かれそうな質問を考えておくことは大切です。面接で聞かれそうな質問を考えるときには、面接官になったつもりで考えてみてください。

例えば、あなたが学生であれば後輩となる新入学生に質問をするのはどのような質問でしょうか。あなたが社会人経験者であれば、新入社員にどのような質問をするでしょうか。

面接官も同じ人間であるため、基本的に考えることは同じです。一般的な面接で聞かれる内容を聞くのです。重要なのは、その質問に対してあなたがどのような態度で応えるかです。

【転職】公務員の自己PRの注意点

転職で公務員を考える人は、新卒での注意点を意識する必要はありません。一般的な常識は身についていると判断されます。即戦力になるかという点を見られています。

社会人経験が長くなれば社会を知ったつもりになりますが、井の中の蛙ほど情けないものはありません。簡単に転職時に意識する点を以下にまとめておきます。

公務員と民間企業の違いを理解する

公務員と民間企業の違いを理解しておくことは、男性と女性の違いを理解しておくのと同じくらい重要です。

現代では、男性や女性という職業差別は少なくなりました。しかし、誰もが認知しているように男性と女性は全く同じではなく、それぞれに長所と短所が違うことは理解しておかなければいけません。

公務員と民間企業の違いは、奉仕か利益追求かです。企業だけでなく、個人に対しても奉仕するという立場で仕事をする必要があります。結果的に、地域や国が発展する手伝いをするという意識が必要です。

社会人経験を盛り込む

新卒と明らかに違う点として、社会人経験を盛り込むことは必ず必要です。社会人で経験することは多く、学生時代には考えることが無かった困難に出会うことは少なくありません。

どのような困難があり、どうやって乗り越えたかなどの経験はあなた独自のものです。そのため、面接官はあなたのことを知るために社会人経験を聞いてみたいと考えるものです。

公務員試験の自己PRでは、社会人経験から溢れる人間性を問われます。経験を思う存分紹介し、前向きにこれから課題を改善しつつ全体の奉仕者になる決意を表明することが望まれます。

まとめ

公務員試験での自己PRでは、アピールするべき内容と発言を控えるべき内容を把握することに焦点を当て、立場をわきまえた発言を心がけましょう。

構成を練り、公務員の役割を認識しておきましょう。集団の中で役割を認識した働き方ができるよう準備段階から考えていくことをおすすめします。

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