人と比べて目立った強みがないと、「自己PR」で何を話せば良いのか迷ってしまいます。多くの学生は就活で初めて自己PRをするので、この悩みを抱える学生も多いです。この記事ではアピールポイントを見つける方法と、アピールポイント別のPR例などを紹介しています。自己PRに悩む学生は是非ご一読下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
自己PRがないと悩む人は多い
就職活動では必ず「自己PR」が求められますが、これまでに自己PRの機会がなかった方にとっては、自分の強みが分からず、PR以前の問題として、「強みがないのでは?」と悩んでしまいます。
自己PR考えてこいやって言われたけどPRすることがないよ??????
— 死んじゅ 21卒 (@17497d) March 7, 2020
上記のツイートのように、自己PRを求められても自分のPRポイント(強み)を発見できず、迷ってしまうこともあります。
この記事では、こんな悩みを抱える就活生に、自己PRで面接官が見ているポイント・PRポイントの見つけ方・PRポイント別の具体的なアピール方法について紹介していきます。
自己PRで人事が見ているポイント
まずは、自己PRで面接官が見ているポイントを3つ紹介します。
選考中に面接官からされる質問には、全て「意図」があります。その意図を理解せずに回答してしまうと、「見当違いな回答」になってしまい、面接官から評価を得られません。
そうなれば当然内定獲得は遠のくので、ここで紹介する3ポイントは必ず抑えておきましょう。
ポイント①|説得力のある自己PRが出来るか
1つ目のポイントは、説得力のある自己PRが出来るかどうかです。これは、自己PRそのものの内容を評価しているということで、特に意識すべきポイントは以下の2つです。
- 具体的なエピソードがある
- 努力の基準
まず、説得力のある自己PRのためには、具体的に学生生活の中でその強みが生かされたエピソードがなければいけません。具体的なエピソードがなければ「架空の話」と受け取られてしまいます。
また、「強み」となるものは必ず本人の努力が必要になります。その努力の水準がどの程度のものかも見ており、努力した量や質が低ければPRにはなりません。
ポイント②|入社後にも活きる強みか
面接官が見ている2つ目のポイントは、入社後にも活きる強みかどうかです。
具体的なエピソードがあり十分な努力をしていても、選考を受けている企業で活きる強みでなければ、企業側があなたを採用する理由はなくなってしまいます。そのため、面接を受ける企業に応じてアピールする強みは変える必要があります。
広告業界ならコミュニケーション能力やプレゼン力、コンサルタントなら論理的思考力やリーダーシップ、銀行なら勤勉さと数字管理の丁寧さなど、業界に応じたアピールポイントを訴求しましょう。
ポイント③|自分のことを客観的に評価できるか
3つ目のポイントは、自分のことを客観的に評価できているかです。
企業への就職後は常に成長を求められます。成長を続けるためには、自分の能力や社内で置かれている立場などを正確に把握して、自分がやるべきことを正しく見極める必要があります。
特に大企業の場合、面接の前にWEBテストなどで適性試験・正確判断テストなどを受験していますが、その内容と大きくかけ離れるエピソードをPRすれば、自己分析能力が無いと判断されて選考をクリアできなくなる可能性もあります。
自己PRの探し方
次に、自己PRが無いと悩んでいる学生が、どの様にPRポイントを見つければよいのかを紹介します。
自己PRポイントに慣れていない学生にとっては、エントリーシート提出のギリギリまで「自分の強み」の発見に時間を取られてしまうこともあります。そうならないために、効率的に自分の強みを発見する方法を3つ紹介します。
探し方①|自己分析を徹底する
1つ目の方法は、自己分析を徹底することです。
「自己分析」とは、自分の強み・弱み・価値観などを具体的に把握するための作業で、過去の学校や課外活動などあらゆる物事への自分自身の取り組み方を振り返ることで、明確になります。
「自分の強み」がわからない方は、まず大学の活動を振り返って見ましょう。それでももし見つからなければ高校・中学とさかのぼって自分の強みを探し、最後に面接用のエピソードとして学生生活でアピールできる内容も探しましょう。
探し方②|幅広い知り合いにヒアリングする
2つ目の方法は、幅広い知り合いにヒアリングすることです。
自己分析でもある程度自分自身の強みを把握することは可能ですが、自己分析の欠点は「主観的な判断」しかできないことです。自己分析は自分のことを自分が評価・分析することなので、仕方ありません。
なので、大学・アルバイト先・インターンシップでお世話になった社員・サークルや部活動の先輩などにあなたの強みをヒアリングし、周りからはあなたがどう見えているのかも確認しておきましょう。
探し方③|適性診断ツールを使う
3つ目の方法は、適性診断ツールを使うことです。
「適性診断ツール」とはリクナビが提供している「リクナビ診断」や、マイナビが提供する「MATCH」など、用意されている質問に回答することであなたの性格や適職を診断してくれるツールのことです。
こうしたツールでは、あなたの回答をアルゴリズムに当てはめて診断結果を出してくれるので、一般的な傾向から客観的にあなたのタイプなどを教えてくれます。自己分析の内容に自信がない方は、こうしたツールも活用してみましょう。
アピールポイント別|自己PRの例文
ここからは、アピールポイント別に、具体的な自己PRの方法を紹介します。
自分の強みが分かったら、説得力のある自己PRにするためにも、訴求内容をより質の高いものにブラッシュアップしていく必要があります。ここでは具体的なPR時の例文も紹介しますので、是非参考にしてみて下さい。
自分に関わる力
1つ目のアピールポイントは、自分に関わるPRポイントです。このポイントには以下の2つがあります。
- 忍耐力
- 向上心
これらは、苦しい状況に耐え抜き必要なスキルを身につける力や、理不尽な状況などでも癇癪を起こさずに冷静さを保つ能力ということです。具体的な内容を見てみましょう。
忍耐力
「忍耐力」とは、「苦しい・厳しい・つらい状況を耐え忍ぶ能力」や、「理不尽であったり、自分にとって不都合な状況でも気を荒らしたり、現実逃避せずに向き合う能力」のことです。忍耐力のPR方法は、以下のような物が考えられます。
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私は、大学卒業後はゲームアプリの開発者になりたいと思い、学生時代から自分でアプリの開発を行っていました。プロトタイプをリリースした直後に、ユーザーから「バグが酷い」といった声が多数上がり、その改善のために2週間ほど休み無しで改善作業にあたっていました。一人で開発をしていたため動作のテストについても全て一人でする必要があり、根気がいる作業でしたが、アップデート後は指摘を頂いたバグなども発生せず、改善に対して感謝の声も頂きました。
向上心
「向上心」とは、自分で目標を設定し、その達成のために努力を継続する能力のことを言います。より人気の高い企業に就職するときほど、周囲の学生も優秀であり、この能力がなければ、入社後に苦労することになります。PRの例は以下の通りです。
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私は、大学卒業後は海外で働きたいと思い、ビジネスで使える英語力を身に付けるために在学中にTOEICで900点以上を取ろうと決めておりました。入学当時は700点前後でしたが、毎日最低3時間を英語学習に当て、外国語サークルに入り英会話の練習もしました。その結果約半年後の試験で930点を獲得しました。元々英語は苦手でしたが、短期間に集中して目標に向けて努力することで、必要なスキルは手に入れられるという事を学びました。
他人に関わる力
2つ目のPR方法ポイントは、他人に関わる能力で、ここでは以下の2つを紹介します。
- 協調性
- 巻き込む力
「協調性」は周囲の人と上手く関わり、チームとしての成果を最大限高める能力で、「巻き込む力」は、自分自身がリーダーシップを取って、周囲の人の協力を得る能力のことです。それぞれの力について詳しく見てみましょう。
協調性
まず、「協調性」は、様々なバックグラウンドを持ち価値観なども異なる人と協力して、同じ目標に向かって協力し、チームで最大の成果を出すために必要な能力です。この能力のアピール方法には、以下のような例が考えられます。
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私は、チームが最大の能力を発揮するために、自分自身やチームメイトのスキルを把握し、個々の強みが活きる環境構築に努めています。在学中にWEBメディアを構築しましたが、営業が得意な私は渉外業務に当たり、メディア構築やマーケティングなどは、大学で専門的に学んでいる友人が担当することで、個々の強みが活き、半年で月商150万円を達成しました。この経験からも各々の強みを把握し、適材適所で仕事をこなすことの大切さを学びました。
巻き込む力
「巻き込む力」とは、一人ではこなしきれない仕事について、周囲の人に協力を依頼したり、協力者を上手く動かして成果につなげる能力で、経営者やリーダーを目指す人には必須の能力です。この能力のPR例は以下の通りです。
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私は、ダンスサークルに所属しており、サークル主催のイベントを作り300人の集客に成功しました。企画を作った当初、メンバーからは協力を得られませんでした。そこで、イベントの企画・運営の経験が就活でもPR材料になるといったメリットを伝えたり、財務面では想定している客層を伝えることでアパレルブランドからの協賛を得ることで資金調達もできました。その結果、当初200名を予定していた所、当日は300名を超えるお客様に来てもらうことができました。この経験から協力を得るためには、自分の信念だけでなく、協力してもらうことのメリットを伝える必要がある事を学びました。
課題に関する力
3つ目の能力は、課題に関する能力です。この能力には以下の3つがあります。
- 問題解決力
- 仮説思考力
- 論理的思考力
課題を解決する能力は、ビジネスに関わる上では必要不可欠な能力なため、ここで紹介する能力について、説得力のあるアピールができた場合には、面接官からも大きな評価を得ることができます。
問題解決力
「問題解決力」とは、自分が抱えている課題を正確に把握し、その課題の解決につながる可能性が高い具体的な方法を見つけ、実行する能力のことを言います。この能力のPRには、以下のような例が考えられます。
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私は問題解決力があると考えています。在学中にベンチャー企業で飛び込み営業の仕事をしておりました。開始当初の1ヶ月は全く契約を取れませんでしたが、自分の商談を録音して先輩社員にも商談のポイントを質問した結果、ニーズの把握能力と、トーク内容の順序に課題があると分かりました。そこで2ヶ月目は2週間はニーズ把握能力向上に集中し、残りの2週間で5つのPRパターンをテストすることで、月に6件の契約を獲得できるようになりました。この経験から正しい課題の把握と、解決のためのPDCAの継続の重要性を学びました。
仮説思考力
「仮説思考力」とは、手元にある情報から可能性の高い結論を導き出す能力で、効率的に成果を出すために、ビジネスマンに求められる能力です。この能力のPRには、以下のような例が考えられます。
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私は、仮説思考力が優れていると思います。WEB広告会社のインターンに参加していた際、カスタマーサポート担当から価格を理由にした契約解除が多いという話がありました。ただし、担当商品の価格は競合よりも安かったため他の原因を探ると、40代がターゲットなのに20代の購入者が多かったため、広告の訴求内容に課題があると考えました。そこでクリエイティブ・広告コピーを変更した結果、成約率が1.5%から3%に改善し、LTVも6千円から2万円に改善。この経験から幅広く情報を収集し、成果を大きく変える課題を特定することの大切さも学びました。
論理的思考力
「論理的思考力」とは、論理に基づいて考える能力で、この能力もビジネスの世界で成果を上げるためには、必須の能力と言えます。論理的思考力のPR方法としては、下記のような例が考えられます。
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私の強みは論理的思考力です。在学中は金融関係の企業でインターンシップをしており、金融商品の期待収益率の計算をしていました。業務開始当初は上司から非論理的と度々指摘を受けていましたが、その原因は情報の偏り・基礎理論の欠如にありました。そこで、その2点に集中して分析方法を改善することで、業務開始から半年ほど経った頃に上司からも分析内容についてお褒めの言葉を頂きました。この経験から、論理的に考えるためには、思考力だけではなく正しい理論や幅広い知識が必要であることを学びました。
まとめ
この記事では、自己PRで面接官が見ているポイント・PRポイントの探し方・ポイント別のPR例を紹介しました。
多くの学生は在学中から自己PRをする機会が少なく、初めて就活で自己PRをするため、どうすればいいか悩みがちです。しかし、自分の能力をアピールすることは社会人として活躍するためには不可欠な能力です。
なので、大学卒業後にもビジネスマンとして活躍し昇進・昇給を目指す方は、就活を良い機会だと考えて、効果的に自分の能力をアピールできるように練習をしておきましょう。