今は20代・30代・40代と年齢を問わず引きこもっている人が多いようです。今回は「引きこもりの就職」について解説します。引きこもりの就職は難しいのか、やはり就職はできないのか、という疑問にお答えします。引きこもりを脱却して就職したいという人へのアドバイスもありますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
引きこもりの就職は無理ではない
周りはみんな仕事について生活しているのに、自分はそうできない…自分は引きこもりだ、と実感したとき「もうきっと就職なんてできないだろう」と絶望するのではないでしょうか。
しかし、引きこもりの就職は無理ではありません。引きこもりでも就職はできます。
年齢に合った仕事経験がない分、ちょっと頑張らなくてはならない部分もありますが、自分にその気さえあれば、就職はできます。
引きこもりの特徴
まずは自分が本当に引きこもりなのか、ということを確認しましょう。どんなことも、まずは自分がの現状を知ることから始まります。
特徴①人に会いたくない
1つ目は「人に会いたくない」という特徴です。これは親・兄弟など、身近な人も含めて誰にも会いたくない、という状況を指します。
友人・知人にも会いたくなくて、外部とのコミュニケーションを遮断している人です。
一方でSNS上など顔を会わせなくて良い環境でのコミュニケーションには、さほど抵抗を感じない場合があります。
特徴②自分のテリトリーから出られない
2つ目は「自分のテリトリーから出られない」という特徴です。自分の家や部屋など、自分が把握しているテリトリーから出たくても出られません。
屋外では自分が知っている道、知っているお店などにしか行けません。人によっては知っているお店にすら行けないこともあります。
特徴③常に他人と自分を比較している
3つ目は「常に他人と自分を比較している」という特徴です。知人や友人はもちろん、SNSなどでも常に自分と相手を比較します。
「他人と自分を比較して、自分を貶める」という思考を繰り返しているため、自分は何もできないダメな人間と思い込んでいます。
引きこもりの人が働く方法
引きこもりでも「働きたい」と思っている人はたくさんいます。
引きこもりながらできる仕事を探す
今はさまざまな働き方があるので、必ずしも外に出なければ働けないとは限りません。以下では、引きこもりながらでもできる仕事をご紹介します。
特技を活かした仕事での起業
まずは、自分の特技で起業ができないか考えてみましょう。
- イラストレーター
- ハンドメイド作家
- プログラマー
- コピーライター
- ライター
- 代筆業
- 演奏家
- 占い師
- ブロガー
- ネット通販業
上記はほんの一例です。他にも自分が趣味や特技としていることへのニーズがないか、探してみると思わぬ仕事があるかもしれません。
在宅業務に応募する
次に、在宅業務に応募することも検討してみましょう。今は企業のリモートワークも増えてきています。
- コールセンター業
- データ入力
- チャット・メール対応
- 企業のエンジニア・プログラマー
起業は不安という人は、企業のリモートワークが安心です。時給・歩合給など給与形態はさまざまですが、中には月給で雇用している企業もあるようです。
自宅でできる簡単な作業を探してみる
最後は、自宅でもできる簡単な作業を探してみましょう。誰にでもできる簡単な軽作業を、自宅で請け負う仕事もあります。
- シール貼り・梱包
- 看板やポップの組み立て
- カタログ・ちらしの袋詰め
- 精密機器の部品検査・選別
- 工業用部品の組み立て
軽作業の仕事は、仕事に必要なものが一式送られて来ることがほとんどで、自分で何かを用意することはあまりありません。手間がかからず、自宅にいながら仕事ができます。
就職する
引きこもりながらできる仕事が見つからない、やっぱり将来が不安という人は、思いきって「就職」を検討してみましょう。
企業が欲しいのは新卒ばかりではありません。「引きこもり」を人生の経験値として評価してくれる企業もあるはずです。
本人の自信のなさから、すぐに就職が決まらないこともあるかもしれませんが、まずはチャレンジしてみて損はありません。
引きこもりの人にオススメの仕事三選
以下では「今現在引きこもりで、何かすぐに仕事をしたい」という人におすすめの仕事を3つご紹介します。
Webライター
Webライターはネットと日本語が使えれば、いつでも誰にでも始められる仕事のひとつです。特別なスキルは必要ありませんし、基本的に人と会うこともありません。
もちろん、クライアントが求めるものの共有や納期の打ち合わせなど、最低限のコミュニケーションは必要です。
しかし、これらのコミュニケーションはほとんどメールやチャットで行われますので、他人とのコミュニケーションを復活させる訓練としてもおすすめです。
プログラマー
プログラマーはニーズが高い職業のひとつです。フリーのプログラマーとして活動すれば、それなりの収入も得られるかもしれません。
ただし、プログラマーはWebライターよりもクライアントとの打ち合わせややり取りが頻繁であること多い仕事でもあります。
「仕事と割り切れば電話や対面でのコミュニケーションは可能」という人におすすめの仕事です。
オンラインショップの開設
オンラインショップの開設も比較的簡単に行えます。自分が売りたいと思うものを仕入れて売る、その場をオンライン上に開設する、というだけです。
仕入れもネットで行うのであれば、人と会うことはありません。商品の発送も運送業者へ引き取りに来てもらえます。
ただし、オンラインショップの開設や運営にはクレジットカードが欠かせません。クレジットカードは無職で作るのが難しいので、既にカードを所有している人におすすめの仕事です。
年代別|引きこもりの就職に役立つ就活支援
ここからは、年代別の「引きこもり就職支援」について開設します。一人で考えて解決しないことは、支援のプロを頼ってみましょう。
20代の引きこもりの就職支援
まずは「20代の引きこもり就職支援」を2つご紹介します。
若者サポートステーション
若者サポートステーション、通称「サポステ」です。サポステは、地域の支援機関や民間団体と連携を取り、引きこもりの若者を総合的に支援する厚生労働省委託の支援機関です。
「働く自信がない」「面接が怖い」「コミュニケーションが苦手」など、引きこもりの人が抱える悩みに向き合ってくれます。
本人の働き出す力を出すところから、職場に定着するまでを全面的にバックアップしてくれるので、「働きたいけど働けない」という気持ちのままで利用できる機関です。
就職カレッジ
「就職カレッジ」は、特に20代の引きこもりを対象とした支援機関です。フリーター、大学中退、既卒、第二新卒などを対象としています。
就職成功率は80%を超えており、通常の就活を個人で行うよりも高い確率で就職できています。
また、ビジネスマナーや履歴書の書き方、自己分析や企業研究についての無料講座に加えて、面接の個別対策も行っています。何から手をつけたら良いかわからないという人にもおすすめの支援機関です。
30代・40代の引きこもりの就職支援
次に「30代・40代の引きこもり就職支援」を2つご紹介します。
ワークポート
「ワークポート」は、IT・インターネット業界に強い就職支援機関です。30代・40代で社会人経験がない人でも積極的に支援してくれます。
利用者の満足度が90%以上と高いだけでなく、一般的な就職活動に不利な方へ特化したサポートを行っていると評判です。
就職してスキルを身につけ、その後在宅で仕事をしたい、という人も多い利用しているようでうす。
ジョブカフェ
「ジョブカフェ」は厚生労働省委託の就職支援機関です。各都道府県が主体となって運営しています。そのため、都道府県によって支援の内容や方法が異なります。
各都道府県に共通するサポートは以下の7つです。
- 求人情報の提供
- パソコンの提供
- 相談窓口
- セミナー
- 各種対策(面接・履歴書など)
- 適職診断
- 就業体験
ジョブカフェは各都道府県に設置されているので、まずは自分が住んでいる地域のジョブカフェがどんなサポートをしているのか調べてみると良いかもしれません。
引きこもりから就職をするための準備
「引きこもりをやめて就職したい」と思ったら、まずは以下のことから始めてみましょう。
身だしなみを整える
まずは「身だしなみを整えること」です。
- 髪を切る・整える
- 爪を切る
- 健康的な食事を摂って顔色を良くする
- 洋服にはアイロンをかける
- 靴を磨く
- きれいなカバンやハンカチを用意する
引きこもっている人にとっては面倒に感じることもあるかもしれません。しかし、この6つで「身だしなみが整っている」と相手に思ってもらえるなら安いものです。ぜひ実践しましょう。
必要なものを揃える
次に「必要なものを揃えること」です。
- ジャケットまたはスーツ
- 白い襟付きのシャツ
- A4サイズの書類が入るカバン
- ハンカチ
- 時計
- 革靴(黒・茶)
- 靴下(黒・グレー・紺)
- 筆記用具と手帳(ノート)
- 身分証明書(免許証・保険証・パスポートなど)
- 印鑑(認め印でも可)
家にないものは通販などを利用すると良いでしょう。自宅にあるものを使う場合は、きれいに洗濯や手入れをしてから持つようにしてください。
日常的に挨拶をするようにする
次は「日常的に挨拶をすること」です。相手が家族でも友人でも良いので、挨拶を習慣にしましょう。
仕事には挨拶が欠かせません。逆に言えば、挨拶さえできていればそこまでコミュニケーションに支障があるとは思われないのです。
最初は小さな声でも良いので、おはようございます・こんにちは・こんばんは・おやすみなさい、など挨拶の練習のつもりで言葉にしてみましょう。
身近な人に面接対策をしてもらう
最後は「身近な人に面接対策をしてもらうこと」です。親や兄弟、友人などで良いので面接の練習相手になってもらいましょう。
志望動機や長所・短所、入社後にやりたい仕事や逆質問などは、頭で考えていても上手くいきません。
面接の練習相手に、自分の思っていることを言葉にして伝える練習をしておけば、面接だけでなく人と話すことにも少しずつ慣れていきます。
引きこもりの就職は難しいこともある
ここまで、引きこもりの人が就職・仕事をするにはどうすれば良いかということについて開設してきました。
しかし、現実問題として「引きこもりの就職は難しいこともある」ということを再確認しておいてください。
難しいからできない、のではありません。あくまでも「難しい」のです。つまり、それなりの準備や対策、そして努力をすれば就職はできないことではありません。
引きこもりを脱却する方法
最後に「引きこもりを脱却する方法」を3つご紹介します。もう引きこもりをやめたい、と思う人はぜひ参考にしてみてください。
小さな目標を立ててみる
まずは「小さな目標」を立ててみましょう。「毎日誰かに挨拶をする」「1日3食食べる」など、簡単なことで構いません。
毎日小さな目標を立てることで、徐々に自分への自信がついていきます。
生活習慣を整える
次に「生活習慣を整える」ということです。仕事がなくても毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる、食事の時間を決める、など少しずつ自分の生活を整えます。
生活習慣が整っていれば、いつ仕事が決まっても慌てず行動できます。
短期の仕事に挑戦してみる
最後に「短期の仕事に挑戦してみる」ということです。Web上でも企業でも良いので、数日~数ヶ月の仕事に取り組んでみましょう。
短期間であれば、合わなかったとしても終わりが決まっているので気が楽です。「短期なら働ける」という自信にもつながります。
まとめ
今回は「引きこもりの人の就職」について解説しました。引きこもりになろう、と思ってなった人はほぼいません。気がついたら引きこもりになっていた、のではないでしょうか。
「引きこもりの自分」が自分の忘れたい過去となるか、貴重な人生経験となるかはこれからの過ごし方で決まります。
「引きこもりの就職」というワードが頭に浮かんだ時点で、引きこもりからの卒業は半分始まったようなものです。ぜひチャレンジしてみてください。