JXTGはエネルギー・石油・天然ガス・金属関連の事業を行う企業です。この記事ではJXTGの年収・年収に対する評判・福利厚生・ビジネスモデル・将来性などについて紹介します。学生にも人気が高く内定獲得が難しい企業ですが、エントリーを考える学生はぜひ参考にしてみて下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
jxtgの平均年収・給与事情
JXTGホールディングスの平均年収について見てみましょう。
平均年収| 1204万円
有価証券報告書を基にJXTGホールディングスの平均年収と年収推移を紹介します。
しかし、これはあくまでJXTGホールディングスのみの平均年収なので、JXTG金属株式会社や JXTGエネルギー 株式会社の平均年収ではありません。
年収推移
初任給
ここでは職種別の初任給と学歴ごとの初任給の2つを紹介します。JXTGはグループを統括するJXTGホールディングスでは新卒採用を行っていないため、グループの主要3社の給与体系について紹介します。
まずはJXTGグループの下記の主要3社を中心に初任給について紹介します。
- JXTGエネルギー(エネルギー事業会社)
- JX石油開発(石油・天然ガス開発事業会社)
- JX金属(金属事業会社)
職種ごと・学歴ごとの初任給を紹介しますが、グループ会社それぞれで新卒採用活動を行っているJXTGグループでは、各社で提示されている給与水準が異なります。
設定されている待遇が似ている部分と異なる部分がありますが、この見出しでは主要3社をメインに紹介し、例外がある場合はその点も踏まえて紹介致します。
職種ごとの初任給
JXTGグループの主要3社で採用された場合、初任給は職種を問わず全て同額で、他のグループ会社も同様に職種を問わず同額の初任給が提示されています。
次の見出しで学歴ごとの初任給を紹介していますが、各社で募集している技術職・事務職全てで同額の初任給が設定されていて、主要3社以外のグループ会社でも多くの会社が職種に限らず同額の初任給が提示されています。
一方で、ENEOSフロンティアとNIPPOでは職種ごとに下記の初任給が設定されており、主要3社と比べてやや低い初任給となっています。
- ENEOSフロンティア
- NIPPO
学歴ごとの初任給
次は主要3社の学歴ごとの初任給です。各社の2020年卒業生向けの新卒採用ページの情報によると、以下の通りになっています。
JXTGエネルギーとJX石油開発の2社は、大学卒・修士了の初任給は同額となっている一方で、JX金属ではおよそ2万円近く低く設定されています。また、主要3社の殆どで先述のENEOSフロンティア・NIPPOよりも高い初任給が設定されています。
厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査結果で公表される大学卒・修士了の初任給は、それぞれ20.67万円・20.87万円ですが、上記3社で最も初任給が低いJX金属でもこの平均的な初任給水準を上回っています。
ボーナス
JXTG主要3社のボーナス(賞与)額については公表されている情報はありませんが、支給の時期は以下のように公表されています。
会社によって支給される月が異なるようですが、基本的には夏期と冬期に1回ずつ支給されています。その他、グループ各社で採用情報が公開されている企業のボーナス支給も同様に年2回の支給とされています。
また、NIPPOでは2018年度のボーナス支給額の実績が「6.416カ月分(組合員平均)」と公表されています。
jxtgの年収・給与に関する評判
前の見出しで紹介したJXTGグループ各社の年収・給与に関する評判について、各種企業情報の書き込みサイトでは下記のような声が上がっています。
評価制度はあるが、一番良い評価とそこそこの評価、そこまで良くない評価、それぞれの昇給額の差はほとんど泣く、モチベーションの向上にはつながっていない。
参考:Openwork
毎年定期昇給があり、30代半ばまでは昇給のタイミングもほぼ同じで横一線。
参考:Openwork
年収や給与についてはネガティブな意見が目立ちます。成果に応じた評価制度も用意されているようですが、30代半ばまでは全員が同じレベルで昇給・昇進していて、給与が社員のモチベーションには直結していないようです。
しかし、上記のように評価制度と昇給についてはネガティブな意見が目立ちますが、JXTGホールディングスの2018年度の有価証券報告書の記載では平均給与は12,047,553円とされているので、一般的には年収は高いと考えられます。
jxtgの年収が高い理由
JXTGの年収が高い理由は、同社の売上規模と営業利益率の高さにあります。会社四季報でJXTGの「比較会社」として挙げられている同業他社と比較すると、2019年3月度の各財務状況は下記の通りです。
上記4社の中でもJXTGは売上高が唯一10兆円を超えており、営業利益率も5%近い水準となっています。営業利益率が高いことから同社のコスト面の営業効率が高く、社員に還元される給与が高くなっていることが考えられます。
jxtgの基本情報
最後にJXTGホールディングスの会社情報や福利厚生・ビジネスモデル・ポジションや将来性について紹介します。
JXTGグループへの就職や選考へのエントリーを考えている方にとっては、必ず押さえておくべき基本情報となりますので、しっかりと確認しておきましょう。
基本データ
JXTGホールディングスの会社概要や会社四季報の記載では、基本データは以下の通りです。
JXTGホールディングスは設立から10年弱と比較的若い企業ですが、1888年創業の新日本石油(現JXTGエネルギー)と2002年創業の新日鉱ホールディングス(現JX金属)が経営統合して誕生しています。
また、売上高・従業員数共に同業他社の中でも1位の規模となっており、業界を代表する企業です。
福利厚生
JXTGグループはグループ各社で採用活動を行っており、福利厚生についても各社で待遇が異なりますが、JXTGグループで用意されている主な福利厚生制度には以下のようなものがあります。
- 健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険
- 定期健康診断
- 診療所
- 社宅・独身寮
- 保養所
- 体育文化活動補助制度
JXTGグループでは基本的な保険制度・年金・定期検診・診療所などが用意されている他、社宅・独身寮も用意されています。
また、軽井沢にはJXTGグループ社員が自由に使うことが出来る保養所が設けられていたり、テニスやラグビーなどのスポーツ活動の支援制度もあります。
社風・経営理念
JXTGグループの社風はJXTGグループの大切にしたい価値観に示される下記の5つの価値観に現れています。
- 高い倫理観
- 安全・環境・健康
- お客様本位
- 挑戦
- 向上心
JXTGホールディングスグループはエネルギー・石油関連の事業を行っているため安全や環境への意識が高い中、現状に満足せず常に企業として成長する意識があることが伺えます。
ビジネスモデル
JXTGグループの事業紹介ページによれば、大きく分けると下記の3つの事業に分かれます。
- エネルギー事業(JXTGエネルギー)
- 石油・天然ガス開発事業(JX石油開発)
- 金属事業(JX金属)
この3事業に先述したグループの主要3社が携わっていますが、各社でガソリン・灯油・天然ガス・電力の販売、石油・天然ガスなどの鉱物資源の開発・輸送・販売、金属資源開発・製造・販売を行っています。
石油・石炭業界におけるポジション
JXTGホールディングスは会社四季報では「石油・石炭業界」に分類されていますが、同業界では売上高1位となっており、業界のリーディングカンパニーとなっています。
売上高については競合企業である出光興産・昭和シェル石油・コスモエネルギーが2.7〜4.5兆円であるのに対して、JXTGは売上高11兆円で2位と圧倒的な差をつけています。
また、各社の子会社数や株式時価総額を見ても、業界を代表する企業であることが分かります。
将来性
JXTGグループの今後は、世界的な「脱石油依存」と「再生可能エネルギー開発」の潮流にどこまで付いていけるかにかかっています。
2018年の有価証券報告書の記載によれば、JXTGの石油が関わるエネルギー事業と石油・天然ガス開発事業の売上は併せて約9.63兆円で、11兆円の売上の9割近くを占めており、「脱石油」を果たすにはまだ時間を要します。
再生可能エネルギー事業を本格化する動きについても、2018年9月1日に再生可能エネルギー事業戦略室を設置したばかりなので、今後この事業がどこまで規模を拡大するかで、今後の継続的な成長が決まります。
まとめ
この記事ではJXTGグループの主要3社を中心に、JXTGホールディングスの年収・評判・事業内容などについて紹介しました。
JXTGは、2010年に経営統合によって日本を代表する石油・エネルギー関連企業となり、売上高・時価総額などでその実力を証明していますが、その一方でビジネスモデルの再編も求められています。
年収については業界内では高い水準なので安心ですが、JXTGグループの会社への入社を考える方は、これからの動向にも注意して選考にエントリーするか決めましょう。