文系理系問わず、選考で聞かれることが非常に多い「学業で力を入れたこと」。これは企業側にあなたがどんな人なのかをアピールできる大事な問いです。しかし、学生の本業は学業とは言いますが、それをどう伝えるかは意外と難しいもの。そこで今回はあなたの魅力を漏れなく伝えるために、いくつかの例をご紹介します。
突然ですが、本気で第一志望の企業から内定を得たい就活生の皆さんに朗報です。年間1,000人以上の就活生を、人事や企業の欲する回答を理解することで自信を持って内定獲得まで伴走してくれるAbuild就活のご案内です。 テストで就活力が分かるだけでなく、就活で最も差がつく自己PR法の伝授、あなたにあったオリジナルの就活戦略までたった1回のカウンセリングで可能です。しかも「無料」で、気になった方はここからチェックしてみてください。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
学業で力を入れたことを企業が聞く理由
学生時代、学業よりもアルバイトや部活、サークルに力を入れていたという人もいるでしょう。そんな人にはアピールが少し難しい項目ですよね。
しかし、企業側が何を目的として尋ねているのかを理解することは、選考を通過する上でとても重要です。
ここでは、「学業で力を入れたこと」について企業が聞く理由についていくつか解説します。
①得意分野を知るため
まずは単純に、学業を通して得たスキルや、あなたが本来持っている能力を知りたいという狙いがあります。研究内容に限らず、調査、データ解析、プレゼンなど、何があなたの得意分野なのかを見極めようとしているのです。
そしてこれは、入社後にあなたがどこの部署に配属されるかにも少なからず影響してきます。入りたい部署があるなら必要とされるスキルをあらかじめ調べておきましょう。
それを元に自分のスキルを積極的にアピールできれば、かなり効果的な印象を与えることができます。
②仕事に取り組む姿勢を見るため
一方で、聞いていることは学業についてですが、企業が本当に知りたいことは課題を与えられたとき、それに対してどう取り組むのかです。企業は入社後、あなたがどう働いてくれるのかを常に見極めています。
単に学業の内容や成果を伝えるのではなく、目的や取り組み方、成果を出すまでのプロセスに重点を置いて述べるのがよいでしょう。
先ほどの得意分野と同様、いかにそこで自分のストロングポイントをおし出せるかが重要になってきます。
③ 経験や性格などの人物像を測るため
また、仕事との関連ではなく、純粋に就活生の人となりを知りたいという可能性もあります。結局選考で重要視される観点は「志望者がどのような人物であるか」です。
学業で力を注いだことを知ることで、その人が何に興味を持ち、どのように勉強し、どんな経験をしてきたかが分かります。性格や人間性を推測するのにも、学業で力を注いできたことを聞くことは理にかなっています。
学業で力を入れたことを伝える際のポイント
「学業で力をいれたこと」と一口にいっても、その伝え方は、ESや履歴書の紙媒体と、面接などで直接話す場合とでは大きく変わってきます。
ここでは、選考別のアピールの仕方について解説します。
履歴書・ESはポイントだけを簡潔に
履歴書やESは、ほとんどの場合面接の前に提出を促されます。そして残念なことに、そこで落とされてしまう場合もありますよね。そのためできるだけ多く自分のことをアピールしようとしてしまいがちです。
しかし、それが失敗のもとです。詳しいことは面接で聞かれますし、1人1人の盛りだくさんに書かれた内容を読む時間は企業側にはありません。
ESや履歴書では学業の内容を詳細に書くことは避け、ポイントだけを簡潔に記述し、もっと詳しく知りたいと思わせることが重要です。そうすれば面接に呼んでもらえる確率がかなり上がります。
履歴書やESに書くべき内容
学業に力を入れたことは最低限以下の内容は盛り込みましょう。
- 何を学んでいるか
- 興味をもった背景・目的
- 取り組みの過程・根拠
- そこから学んだことは何か(成果)
上記で説明したように、あくまで簡潔に書くように心がけましょう。余裕があれば、仕事や業務に関連付けて説明すると更に良くなります。
面接はESの補足をする場
一方面接はESや履歴書の内容を詳しく説明する場です。研究内容をより詳細に聞かれたり、どのようにして成果を出したのか尋ねられたりします。
あらかじめ自分のESや履歴書に対して予測される質問と回答を書き出して対策しておくと焦らず答えられます。
その中でも忘れてはいけないのが、自分のアピールポイントを盛り込むことです。ただ単に研究内容を話すのではなく、自分のスキルを活かしたおかげで研究を成し遂げることができたとアピールするようにしましょう。
主に入れるべき内容
タイプ別|学業で力を入れたことの例
「学業で力を入れたこと」は文系と理系によってはもちろん、ゼミに入っていたかどうかでも大きく変わってきます。
所属先によってどんな研究テーマがあるのかご紹介します。
文系
文系には文学部や法学部をはじめ、様々な学部がありますよね。以下は研究テーマの一例です。
- 国際法学と文化の関わり
- 日本文学に見る女性像の変遷
- 世帯年収と消費税の関係が日本経済に与える影響
ESなどに書く研究テーマは実際の通りに書いたらよいですが、あまりに長い場合は簡単に書き直すのも一つの手です。
文系は学部やゼミによっては卒論が書きにくいという声もよく聞きます。そんな声を解決すべく、以下の記事をご紹介します。卒論の書き方だけでなく、テーマの決め方からまとめてあり、右も左もわからないという人におすすめです。
*2
本見出しの文字数は250文字を目安にお願いします。不要部分の削除をお願いします。
理系
理系にも理学部、農学部、医学部などをはじめ多くの学部があります。内容は専門的なことが多く、説明が難しくなりがちです。
そのため、いかに簡単な言葉を使い、わかりやすく伝えるかを意識して研究内容を話すようにしましょう。以下が研究テーマの例です。
- 植物ホルモンの発生部位と生長速度との関係
- ガウス曲線について
このように、研究テーマを羅列しても、他の学部の研究内容はさっぱりわからないと思います。全くの初心者に伝えるのだということを意識して書きましょう。
ゼミなし
ゼミに所属していなかった人などは就活の際に不安に感じることもあるかと思います。
その場合は以下の例のように自分で取り組んだことを書けば問題ありません。
- 部活で全国1位を成し遂げたこと
- 留学先の食生活を調査したこと
他にも、実習や医療関係の研修がメインでゼミがなかった人もいると思いますが、その場合は実習の中で学んだことを書きましょう。
以下の記事では、ゼミに入らなかった人向けの就活におけるアドバイスが書かれています。ノンゼミでのメリットやデメリットなども記載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
学業で力を入れたことのテンプレ
「学業で力を入れたこと」を書く際にはテーマを決めなければなりません。一番意識するべきことは、自分の強みをアピールできるテーマを選ぶことです。
最初に述べたように、学業で力を入れたことについて聞く理由はあなたのスキルや強みを知りたいからです。
以下にテーマ別の記述例を記載します。これを読んでどれが一番自分に近いか吟味し、参考にしてみてください。
①ゼミ
まず、ゼミ(研究室)をテーマにした時の書き方です。
テンプレ|目標に向かって努力し続ける力
私のゼミのテーマは「植物ホルモンと植物の応答の解明」です。このテーマの研究者は非常に多く、より先に成果を出すことが最重要です。結果を出すために必要なのは知識量の増大だと考え、私は年間で100本の論文を読むという目標を立てました。ゼミの時間はもちろん、通学時間やアルバイトの休憩時間も使って必死で読み込みました。結果、100本を読み切り、その中で得た知識を生かして新たな実験方法を開発しました。このように私は目標に向かってひたむきに努力し続けることができます。
ポイント
ゼミについて書くときは、研究内容について細かく書くことはあまりお勧めしません。なぜなら、多くのESや履歴書で別に「研究内容」という項目があるからです。
また、論文100本のように具体的な数字を入れると、取り組んだことが可視化されて伝わりやすくなります。
さらに、最後にまとめの文を書くと、何を伝えたかったのか明確になるので分かりやすくなります。文字数に余裕があるときは積極的に入れていきましょう。
②成績
続いて成績をテーマにした時の例です。
テンプレ|講師という夢を持ったきっかけ
私の大学入学時の成績はクラスの中でも下の方でした。しかし、卒業時には多くの科目で「秀」をもらい、学年トップの成績を修めました。成績が上がったのは授業の指導方法についてのプレゼンで優秀賞を貰ったことがきっかけです。これを機に試験前に勉強会を行い友人に教えるようになりました。時間を要しましたが、すべての授業のポイントをプレゼン形式でまとめました。結果、自分の成績向上にもつながりました。この出来事のおかげで、学ぶことの楽しさを知り、それを伝えることのできる講師の仕事に就きたいと考えるようになりました。
ポイント
最初に成績が悪かった時のことを書くのがポイントです。普通は自分の良い点を真っ先にアピールしますよね。だからこそ書き出しが「できなかった」、「悪かった」だと面接官の目を引くのです。
また無理につなげる必要はありませんが、最後のまとめで志望している会社に関連付けるのも1つのアピール方法です。
成績といえば現在6割の大学でGPAという成績評価制度が導入されています。そのため、就活の際自分のGPAについて気にする人もいるのではないでしょうか。以下の記事ではGPAが実際就活に影響するのかなど興味深い内容を紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
③留学
次に留学をテーマにした時の例です。
テンプレ|
私は3年生の時にアフリカに留学しました。研究の一環で、保存食を途上国のとある会社に勧めることが目的でした。しかし、現地の人は私のたどたどしい英語に不信感を抱いたのか受け取ってくれませんでした。そこで私は、毎日繰り返し英語でプレゼンの練習を行い、会社にも通って交流を図りました。これが功を奏したのか、最後のプレゼンの機会で無事受け取ってもらうことができました。私は大事なのは商品ではなく、それを伝える「スキル」と「信頼」だということを学びました。
ポイント
ここでのポイントはシンプルに書き方のテンプレを使用しているという点です。
- ①困難に直面する
- ②解決法を探り、そのために工夫・努力をする
- ③成果を出した
- ④その経験から学んだこと
この通りに書く必要はありませんが、書き方に困ったらこの順序に沿って書いていきましょう。①~④のどこかが長すぎるのは厳禁です。あくまでも簡潔に書くことを意識しましょう。
まとめ
今回は、「学業で力を入れたこと」を企業が聞く理由と、その書き方について解説しました。簡単なようで難しい問いですが、あなたをアピールする大事な問いであることは理解できたと思います。
企業側は求めている人材とマッチすれば必ず通してくれます。企業が欲しいと思うような伝え方を意識して、あなたの強みやスキルをアピールしましょう。