ANAは就活生から人気のある企業であり、2020年度の採用活動を行っています。そんなANAの仕事内容を知りたい方も多いのではないでしょうか。客室乗務員やグローバルスタッフといった事務職だけでなく、理系の学生が就職して活躍できる仕事内容もあります。本記事では、ANAの職種別に仕事内容や異動頻度をお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
ANA(全日本空輸)は大手航空会社
ANAは、売上がおよそ2兆円にもおよぶ大手航空会社です。イギリスのSKYTRAX社から7年連続で「5スター」を獲得するなど、世界的にも評価の高い航空会社であり、就活生からも圧倒的な人気を誇ります。
そんなANAの企業概要は以下のようになっています。
参考:ANAの公式HP、有価証券報告書
ANA(全日本空輸)の事業内容
ANAでは、以下の事業内容を営んでいます。
- 定期航空運送事業
- 不定期航空運送事業
- 航空機使用事業
- その他附帯事業
ANA(全日本空輸)は、国際線と国内線から構成される定期航空運送事業が中心で、全体の売上の80%程を占めています。
ANAでは、国内線の直近5年間の売上は7000億円弱を推移しています。一方で国際線は5年間で140%近い成長を遂げており、2019年度は約6500億円と、国内線に迫る勢いです。
売上の残り20%程は、不定期航空運送事業や航空機使用事業、その他附帯事業によって生み出されています。
ANA(全日本空輸)の募集職種
以下は、大学生・専門学校生を対象としたANAの募集職種一覧です。ANAの採用ホームページでは、各職種の募集要項が掲載されていますのでご参照下さい。
以下の記事では、ANAの採用情報を中心として各職種の仕事内容や選考フローをご紹介しています。ANAへの応募を検討されている方は、ぜひご一読ください。
職種別|ANA(全日本空輸)の仕事内容
本見出しでは、ANAの職種別に仕事内容をお伝えします。就職活動では、応募する企業で何の仕事をしたいのか、仕事内容とそのやりがいを調べて知っておくことが不可欠です。
ANAの採用ホームページでは、各職種の仕事内容に加えて社員のインタビューも掲載されています。OBOG訪問への事前準備としても役立ちますので、こちらも合わせてご参照下さい。
グローバルスタッフ職(事務)の仕事内容
グローバルスタッフ職(事務)とは、ANAの経営や日々のフライトを支える企画・バックオフィス業務です。具体的な仕事内容としては、以下が挙げられます。
- 経営企画・財務・法務
- 総務・人事・マーケティング
- 調達・生産管理・セールス
- 運航管理・路線計画・サービス企画
例えば運航管理では、フライトスケジュールや客室乗務職・運航乗務職の人員調整などの業務を担っています。そのため、縁の下の力持ちとして会社を支えるというやりがいがあります。
また、マーケティングはANAのブランドイメージを確立するキャンペーン。セールスは、主にANAの国際線や国内線のフライトチケットを販売促進しています。
グローバルスタッフ職(技術)の仕事内容
グローバルスタッフ職(技術)とは、フライトの準備から運航計画の策定までを行うエンジニアチームです。技術といっても実際に整備をするのではなく、技術的な観点から企業の経営を支えるのが仕事です。具体的には、以下のようなものがあります。
- 整備計画の策定
- 航空機整備に関する技術的方針の決定
- 航空機部品の調達&管理
旅客事業においては、何よりもまず安全性が求められます。フライトに用いる航空機を、どのような頻度で整備するのかや、新たな機能をどう取り入れていくかを判断し決定します。
そして、1回のフライトごとに摩耗する航空機の部品を調達管理することで、安全なフライトが可能となるのです。グローバルスタッフ職(技術)は、責任と信頼が求められる仕事です。
客室乗務職・運航乗務職(自社養成パイロット)の仕事内容
客室乗務職・運航乗務職とは、航空機内における接客・保安サービスと航空機の操縦を行います。仕事内容としては、それぞれ以下となります。
- 客室乗務職: 機内での接客・保安サービス
- 運航乗務職: 航空機の操縦
これらの仕事は、利用客と最も接点がある仕事であるためイメージがしやすいと思いますが、遅延や有事の際でも的確に対処する判断力が求められます。
搭乗の前後や機内において、利用客と直接接する機会が多いため、気遣いに対するお礼や旅の思い出作りで一助となれることが大きなやりがいとなります。
職種別|ANA(全日本空輸)のキャリアと異動頻度
本見出しでは、各職種別にANAのキャリアと移動頻度をご紹介します。
入社後、キャリアや移動頻度が想像と異なっていたという理由で、毎年転職をする人が多くいますので、このようなミスマッチに直面しないよう気を付けましょう。
実際に働く人の声を聴くことで、キャリアと移動頻度への理解を深めることができます。
グローバルスタッフ職(事務・技術)のキャリアパス
グローバルスタッフ職(事務・技術)のキャリアパスは、数年に1度のローテーションを繰り返して、幅広い経験と広い視野を持った人財育成を目指す流れです。
前述の通り、グローバルスタッフ職の仕事内容は客室乗務職・運航乗務職と大きく異なり、ANAという会社を支えることが中心です。そのため、様々な知見を用いて企業を進化させていくことが求められます。
そこでグローバルスタッフ職(事務・技術)では、同じ部門でずっと働き続けるのではなく、定期的な異動によってジェネラリストとして活躍できるキャリアパスとなっています。
客室乗務職のキャリアパス
客室乗務職のキャリアパスは、本人の希望を考慮して国内線・国際線のローテーションを行いつつ、客室乗務員としてのキャリア経験を積んでいく流れです。
ANAでは、専門学校を卒業したての10代後半から40、50代までの幅広い年齢の客室乗務員が活躍しており、ライフステージに応じてキャリアパスも様々となっています。
例えば、20代では客室乗務員として機内で働くことが中心となりますが、30代になると若手客室乗務員の教育・採用や、チーフCAとしてチームをまとめる機会もあると考えられます。
運航乗務職(自社養成パイロット)のキャリアパス
運航乗務職のキャリアパスは、地上配置から副操縦士や機長への昇格を目指して専門性を身に付けていく流れとなります。
ANAへの入社後、最初は地上配置で運航乗務職としての基礎を身に付けつつ、副操縦士昇格試験の合格を目指して様々な訓練をこなしていきます。
そして、最終的には機長として活躍をしつつも後進の指導にあたることができるよう、運航乗務職としての経験と専門性を段階的に身に付けていくこととなります。
ANA(全日本空輸)の仕事環境
ANAの職種は大きく4つに分かれており、それぞれの仕事内容やキャリア・移動頻度が多種多様であることがわかりました。
そこで、本見出しではANAへの就職を検討するポイントとして仕事環境についてお伝えしていきます。
①転勤のリスク
1つ目のポイントは、転勤のリスクについてです。ANAの社員は、国内外の空港いずれかにおいて業務にあたるため、職種で差はあるにせよ、転勤の可能性はあると考えられます。
しかし、ANAでは社員のライフステージに応じた勤務が可能となるよう配慮をしています。例えば、客室乗務職は国際線と国内線のどちらを担当するか選択をすることが可能です。
社員のプライベートが考慮されるため、転勤を納得して受け入れられる体制となっています。
②残業・休日出勤の有無
2つ目のポイントは、残業・休日出勤の有無についてです。ANAが営む空運業は広義のサービス業であるため、職種によって差はあるにせよ残業や休日出勤はあります。
調整しやすい会社である。働き方改革により、残業時間は低い水準となっている。有給取得の取得にも積極的である。忙しい時期は当然残業等あるが、フレックス勤務によりメリハリをつけた働き方になっている。付き合い残業等も基本的になく、休みも取りやすい環境である。
参照: Openwork
上述の口コミから、残業時間は少なめでありフレックス休暇の利用によって、休日出勤があってもメリハリある働き方が可能であることがわかります。
③教育・研修制度
3つ目ポイントは、教育・研修制度についてです。ANAの新卒採用情報によると、以下のような研修制度があることがわかります。
- 階層別研修
- 自己啓発プログラム(オープンセミナー・通信教育)
- 専門訓練・専門教育
- 通信教育・スクール費用補助制度
参照: マイナビ2020
これらの教育・研修制度は、各社員が勤続年数やキャリアレベルに応じて必要となるスキルを身に付けるためのものであり、ANAが積極的にサポートをしています。
④女性の働き方改革
4つ目のポイントは、女性の働き方改革についてです。ANAでは、客室乗務員職として女性を多く雇用しているからこそ女性の働き方改革に対するニーズは強く、ANAもそれに対して様々なプランを用意しています。
1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月休暇など頻繁に募集しており取得希望も出しやすい環境。・子供が小学3年生までは育児日という休暇申請が毎月取れる。・正社員でも9割、7割、5割勤務という出勤日数を制限する勤務スタイルを選択することが可能。毎月平均10日休み。
参照 : カイシャの評判
例えば、ANAの客室乗務職では産休・育休を挟んでも、長期的に仕事をつづけることが可能となるような勤務形態をとっています。休暇申請が多様なので、状況に応じて選択ができます。
⑤年収事情
5つ目のポイントは、年収事情についてです。ANAは、大手航空会社なので年収が一般的な企業よりも高いとお考えの方も多いのではないでしょうか。
世間一般の会社の認知度にしては年収は思っていたほど高くはありません。世界情勢の影響を受けやすい業態のため、これから先も絶対的に安定した年収を見込むことはできないため(急に給料が下がる可能性もある)、将来設計に多少の不安が残ります。
参照 : カイシャの評判
以上のコメントからは、年収に対する不満と先行きの不透明さへの不安が伝わってきます。大手航空会社というブランドイメージからすると、多少物足りない年収なのかもしれません。
また、以下の記事ではANAの年収事情の実態に迫っていますので合わせてご参照下さい。
まとめ
ANAではグローバルスタッフ職や客室乗務職のような職種別で採用活動を行っており、本記事では各職種の仕事内容や移動頻度などを知ることができました。
また、ANAは残業や女性の働き方改革など、仕事環境の改善にも積極的に取り組んでおり、今後も就活生から絶大な人気を誇る大手航空会社であり続けると考えられます。
就職を希望する方は、企業研究をしっかりと行い万全な状態で臨めると良いでしょう。