博報堂は広告業界売上2位の大手広告代理店で、就活生の間では超がつくほどの人気企業です。しかし、一方で「広告代理店は激務」などの噂も耳にすることがあるかもしれません。実際、博報堂の評判はどうなのでしょうか。今回は博報堂の評判とともに、働き方や社風についても紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
博報堂は大手広告代理店
博報堂は広告代理店で電通に次ぐ売上を誇る、業界2位の大手広告代理店です。「電通は体育会系」「博報堂はスマートで頭脳派」といわれるほど両社の社風は異なり、電通の内定を受けずに博報堂を選ぶ学生もいるほどです。
広告枠の売買によって圧倒的な売上を誇る電通に対抗すべく、2003年に博報堂は同じく広告代理店の大広・読売広告社とメディア部門を合併して「博報堂DYメディアパートナーズ」を立ち上げました。
また、クリエイティブ力にも定評があります。Tポイントカードのロゴを手がけた佐藤可士和氏やタワーレコードのキャッチコピー「NOMUSIC NOLIFE」を考えた木村透氏をはじめとし、有名なクリエイターを多数輩出しています。
博報堂の評判と実態
博報堂の労働環境に関するさまざまな評判を耳にしますが、実際はどうなのでしょうか。博報堂の実態を、転職口コミサイトのOpenworkを基に調査しました。以下ではopenworkの口コミを引用しながら、労働環境・年収・社風に関する実態を説明します。
①博報堂の労働環境に関する評判と実態
博報堂の社員は「スタイリッシュでクール」なイメージがあり、労働環境もよさそうな雰囲気です。博報堂の労働環境に関する評判と、その実態を見てみましょう。
評判|クリエイティブで働きやすい
「博報堂はクリエティブ」「みんなでアイデアを出し合うので、働きやすい」との評判を耳にすることがあるかもしれません。
確かに、毎年新卒採用HPでは「チーム主義」であることや高いクリエイティブ力をアピールしているので、そのようなイメージを世間や就活生は持ちやすいのでしょう。
博報堂の労働環境の実態はどうなのでしょうか。
実態|広告代理店特有の忙しさがある
実際、博報堂は広告代理店なのでとても忙しく「働きやすい」とは言いにくい実態だと言えます。よいアイデアが出るまで粘り続け、プレゼン前には徹夜で企画書を仕上げることもよくあります。
勤務体系はまだまだ整理されていない。実際には200時間近く残業している社員もいる。電通が労務環境を整えるためにクライアントからの依頼を断るようなことをしている中で、博報堂はそういった判断をすることができず労働環境は逆に悪化している部分もあるのではないだろうか。
広告代理店では競合プレゼンに勝つため時間ギリギリまで考え続ることもあり、また一度にたくさんの案件に関わるほど評価が上がるといった側面があります。そのため、博報堂での残業時間は非常に長くなっています。
体育会的な雰囲気は少なく、アカデミックな雰囲気が強い。
一方で、上記のような口コミもあり、博報堂の「クリエイティブでスマート」な雰囲気は真実のようです。
以下の記事では、どうして博報堂の仕事が忙しいのか、細かく解説しています。労働環境が不安だという方は、ぜひ一度、確認してみてください。
②博報堂の年収に関する評判と実態
広告代理店は高給なイメージがあります。実際、年収はどれくらいなのでしょうか。
評判|給料が高そう
「博報堂は給料が高そう」「年収1000万円を実現できるらしい」と評判です。広告代理店の中でも売上2位の超大手なので、年収は一流企業の中でも高そうなイメージがあります。
実態|大企業の中でもトップクラスの高給が見込める
博報堂は大企業の中でもトップクラスの高給であり、東洋経済オンラインの平均年収『全国トップ500社』ランキングで博報堂DYホールディングスは平均年収1,088万円と52位にランクインしています。
28歳の正社員で額面年収850万円で月55万円、ボーナス年1回で200万円程度。30〜32歳で年収1000万円を超える印象。40歳前半で1200万円〜1300万円程度に到達する印象。
ある程度エスカレーター式に昇給していくため、誰でも正社員なら年収1000万円が達成できるとのことです。一方で契約社員は同じ業務をしているのに年収が大きく下がるため、給与体系に不満を覚えることもあるそうです。
残業代は4年目まで規定分は支給されるが、それ以降はみなし残業代として幾ばくか。多くの若手社員は残業代有無のギャップに驚く。
博報堂は年俸制ですが、4年目までは残業代がつくようです。5年目から給与体系がみなし残業制になるため一時給与は下がりますが、その後また着実に昇給していくため、正社員なら給与に関する不満はないようです。
③博報堂の社風に関する評判と実態
働く上で最も大切と言っても過言ではないのが社風です。続いては博報堂の社風に関する評判と実態を確認しましょう。
評判|クリエイティブで個人の力が強い
博報堂は「クリエイティブ」だと評判です。電通が体育会系的な営業力で勝負するのに対し、博報堂はクリエイティブにアイデアで勝負すると言われる傾向にあります。
また、「粒揃いより粒違い」という言葉が博報堂の採用広報でよく使われています。センスというよりも、自分なりの意見を考え抜いた独自性が尊重される社風だと言われています。
実態|「自分なりの意見」を大切にする社風がある
社風に関しては評判のとおりだと言えます。「自分なりの意見」や個性を大切にするのが博報堂です。また、博報堂はチーム主義です。チームの役割に個性を生かすことを重視しており、自分勝手が許されるわけではありません。
比較的「自由」という企業文化が当てはまるのではないのだろうか。極端な体育会系ではないし、新人でも意見が求められ、その意見がよければキチンと採用されるような文化がある。
博報堂で働いていることを誇りに思っている人がほとんど。強い個性をもった人が採用されているので、個性がなかったり人と比べてしまうような性格だと心地よく感じないかもしれない。
社風に関しては上記のような口コミが見受けられました。「日系企業の中では自由」「若手でも実力があれば大きな仕事ができる」など、年功序列に縛られない働き方ができるでしょう。もちろんその分、成果を求められます。
博報堂の詳しい情報
続いては、博報堂の事業内容や強み、博報堂で働く魅力を紹介します。博報堂の選考を受ける上ではぜひ押さえておきたいポイントです。企業研究の参考にしてください。
博報堂の詳しい事業内容
博報堂は広告代理店です。クライアントから商品やサービスの宣伝・普及に関する課題を託され、さまざまな職種から成るチームが知恵を絞ります。グーグルスピーカーやキリン飲料、箱根駅伝のプロモーションなどを手掛けています。
今ではメディアが多様化し、クライアントの依頼も単なる宣伝以上に複雑なものとなりがちです。そのため、博報堂はクライアントの「広告活動」ではなく「課題解決」をする会社だと明言しています。
「課題解決」に表されるように事業範囲は広告に留まりません。企業のコンサル的な事業や、デジタル人材を強化してAI開発なども積極的に行っています。広告代理店の枠に縛られず、ビジネスを拡大しています。
また、事業内容によっては子会社が担当していることもあります。博報堂の子会社や、その仕事については以下の記事で紹介しているので、もっと深く博報堂を知りたい方はぜひご覧ください。
博報堂の強み
博報堂の強みは以下の2点です。
- データに基づいた消費者目線
- 社員ひとりひとりの発想力
この2点が博報堂が社内外から「クリエティブ」だと言われる由縁です。それぞれについて以下で解説します。
①データに基づいた消費者目線
博報堂は広告を受け取る側の人間を「消費者」と呼ばず、「生活者」と言います。「生活者発想」は博報堂のフィロソフィーとして掲げられており、生活する人の目線で発想することが重視されています。
また、「博報堂生活者総研」では人々の生活を定点的に観測し、さまざまなデータを観測・調査しています。1992年から隔年で生活者に質問をし、その結果をまとめています。
博報堂が保有する豊富なデータからデータから「生活者の考えや傾向を読み解いて発想する」ことが、博報堂のクリエイティビティを支えています。採用試験でも例年データを読み解くコースが設けられています。
②社員ひとりひとりの発想力
社員ひとりひとりの発想力が博報堂を支えています。博報堂のESでは自分に関する3つのキャッチコピーや、架空の課題に対する解決策の提示を求められます。また、博報堂のインターンでよい結果を残すと内定をもらえることもあります。
そのため、元々発想力のある人たちが入社している側面も考えられるでしょう。博報堂の発想力の裏付けとして、有名クリエイターや広告作品を多数世の中に出しています。
「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」という世界最高峰の広告の祭典ではアジアで唯一グランプリ(最高賞)を2度受賞した実績からも、博報堂の社員の発想力の高さがうかがえます。
博報堂で働く魅力
博報堂での仕事は決して簡単ではなく、ハードで激務です。しかし、それでも博報堂で働くことは魅力的です。博報堂で働く魅力として以下の2点が挙げられます。
- 人を惹きつけるやりがいがある
- 自分の企画を日本中の人に見てもらえるスケールの大きさ
大きな仕事をしたい人、結果が見える仕事をしたい人にとって博報堂の仕事はやりがいに溢れているでしょう。
①人を惹きつけるやりがいがある
博報堂は広告代理店のため、テレビCMや交通広告、Webムービーやイベントなど目に見える形で納品物に携わることができます。
また、その納品物をどれだけの人に見てもらえたか、どんな反応があったのかまでを調査するのが仕事です。多くの人を惹きつけ、たくさんの反応を得ることにやりがいを感じるでしょう。
反面、最近では広告表現が炎上し、非難されることもよくあります。よくも悪くも、成果物が多くの人の目に触れる仕事だと言えます。
②自分の企画を日本中の人に見てもらえるスケールの大きさ
博報堂は売上2位の広告代理店のため、全国規模の大きなクライアントを複数抱えています。自分の出した企画が日本中の人に見てもらうことも可能です。仕事のスケールの大きさは、他社ではなかなか体験できません。
博報堂はアサヒ飲料やソニー、花王などの広告活動を手伝うだけで無く、WBCやセ・パ交流戦、世界柔道選手権やフィギュアスケートのトーナメントなどさまざまなコンテンツを保持してマーケティングもしています。
全国、時には世界規模の仕事に携わることができ、その内容に自分の企画を反映させるチャンスに溢れています。「影響力のある仕事がしたい」と考える人に博報堂の仕事はぴったりです。
まとめ
博報堂は「クリエティブで個を尊重する」という評判通り、発想力や社員の個性が豊かな広告代理店です。業界1位の電通とは社風が大きく異なるものの、両者とも忙しくハードな業務であることは変わりません。
博報堂をはじめとする広告代理店の選考を受ける際には、「なぜこの会社がいいのか」「他の代理店とうちはどう違うのか」という質問をよく聞かれます。
博報堂を受ける際には、上記で紹介した評判をもとに博報堂ならではの魅力と博報堂でしかできないことを論理的に話すことができると、内定獲得に近づくことができるでしょう。