博報堂は学生の就職活動でも人気の高い企業の一つですが、非常に沢山の子会社が存在します。それぞれの子会社はどんな事業を行っていて、どのような特徴があるのでしょうか。今回は博報堂関連会社の事業内容や社風、各企業に向いている学生のタイプなどについても解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
博報堂は大手広告代理店
博報堂は電通に並ぶ大手広告代理店の1つです。
博報堂の売上は、2019年度は14.4兆円、2020年度の予測は15兆円に達する見込みで、明らかに大企業の1つと言えます。また平均年収は1057万円と高く、平均年齢は42.2歳と若いため、就活での人気企業と言われるのもわかります。
主な事業内容は、4代マスメディア広告や屋外広告、イベントの企画・運営・書籍の企画・発行などです。事業は多岐にわたりますが、どれもマスメディアでの広告発信から派生した生活者のとのコミュニケーションがメインになっています。
子会社とは
次に、博報堂の子会社を紹介する前に子会社とは何かを紹介します。
子会社には複数の種類があります。完全子会社・連結子会社・関連会社などがあります。完全子会社は親会社に株式を100%保有され、連結子会社は議決権のある株式の50%を保有され、関連会社は経営権は自社が持ち株式の20%超を保有される会社です。
博報堂と博報堂DYホールディングスの違い
博報堂について調べた時に混乱しやすい部分の1つとして、博報堂と博報堂DYホールディングスという2つの会社が存在することです。
一般的に知られている「博報堂」は先述のようなマスメディアの広告やイベント運営などを行っている広告会社であり、新卒の学生でも志望することが出来る会社です。
そして博報堂DYホールディングスは、「ホールディングス」と書かれている通り博報堂関連の子会社や関連会社などの持株会社です。博報堂DYホールディングスの中に博報堂グループ・大広告グループ・読売広告社グループなどがあり、その下に各企業があります。
博報堂DYホールディングスを構成する企業
次は博報堂DYホールディングスを構成する企業を紹介します。
先述の通り、博報堂DYホールディングスの下には各グループ会社が存在し、その更に下に各事業会社があります。
博報堂の主要子会社
次は博報堂の主要な子会社をいくつか紹介します。
先述したように博報堂DYグループの中には非常に沢山の会社が存在していますが、博報堂グループの会社について、一般的に有名な会社はここで紹介する3社です。
博報堂プロダクツ
まずひとつ目は博報堂プロダクツです。
博報堂プロダクツは資本金が1億円、2019年4月度の売上が1011億円と、単体でも非常に大きな売上を上げている広告企業です。
博報堂プロダクツの事業内容
博報堂プロダクツは「顧客化力を生み出す11の事業領域」というスローガンを元に、企画制作・デジタルプロモーション・カスタマーリレーション・イベントスペースプロモーション・各種クリエイティブの制作を行っています。
過去の広告関連の実績としては日清食品の「カレーメシ」、日野自動車の「ヒノノニトン」、株式会社の「ナチュラルローソンシリーズ」の商品パッケージの制作などです。
博報堂プロダクツの採用情報
博報堂プロダクツの採用HPによると新卒採用も行っており、前60種類の中の35種類の専門職で採用を行っています。採用を行っている職は大きく分けて2種類で、ビジネス系の職種とクリエイティブ制作やそのアシスタントなどの採用も行っています。
ビジネス系の職業はプロモーションプランニング職・ダイレクトマーケティングプロデュース職など、クリエイティブ系はフォトグラファー職・プラダクトデザイン職などです。
社員の平均年齢は40歳前後で平均年収は560万円です。新卒の初任給は324.4万円とされているので、新卒入社の平均的な給料水準と言えます。広告事業の中でもデジタルやイベントの企画・運営とそのクリエイティブ制作に興味がある学生に向いています。
TBWAHAKUHODO
次はTBWAHAKUHODOという会社を紹介します。
TBWAHAKUHODOは2006年の博報堂とTBWAワールドワイドのジョイントベンチャーとして設立された総合広告会社です。
TBWAHAKUHODOの事業内容
TBWAHAKUHODOでは博報堂の「生活者発想」「パートナー主義」という価値観と、TBWAの「DISRUPTION」という価値観を重視した、広告コンサルティング会社です。
TBWAHAKUHODOの事業内容は博報堂と同様の事業を行っていますが、両者には、博報堂は完全に日系企業であるのに対して、TBWAは外資系企業なのでグローバルでの広告ビジネスのノウハウが文化として根付いているという違いがあります。
そのため、TBWAのような海外文化に触れつつ、広告に関わる仕事をしたい学生にはオススメです。
TBWAHAKUHODOの採用情報
2020年卒の学生向けの採用HPによれば、大学・大学院の卒業見込者のみに対して新卒の採用を行っています。
求める人物像は以下の通りです。
- あらゆることに好奇心があること。
- 課題を解くだけでなく問い自体をつくりだす作業を楽しめること。
- 言葉にこだわり抜けること。
1つのことを極めて行くことよりも、幅広い分野に積極的に興味を持ち、それをコミュニケーションの力を使って広めていくことに楽しみを感じられる学生に向いている会社です。
給料は年俸制で、新卒入社の初任給が342万円と一般的な新卒の給料水準よりやや高く設定されています。社員の平均年齢は38歳前後です。
博報堂コンサルティング
最後は博報堂コンサルティングを紹介します。
博報堂グループは本来広告代理業でしたが、博報堂コンサルティングは本体から派生してビジネス全体の改善や組織改編などを請け負っています。
ここではその博報堂コンサルティングの事業内容と新卒採用情報について紹介します。
博報堂コンサルティングの事業内容
まずは博報堂コンサルティングの事業内容から紹介します。
博報堂コンサルティングはコンサルティング会社で、行っている事業は大きく分けると以下の4つに別れます。
- 組織・人材の改革
- ブランドの構築とマーケティング戦略作成
- 新規のビジネスモデルの創出
- ASEANや日本国内のローンチ
それぞれの分野では人材のスキル向上・モチベーションアップやパフォーマンス向上、ブランド価値の決定・BtoB事業におけるマーケティング戦略の決定、業界変革期の新規ビジネスモデルの構築、国内やASEAN地域のローンチなどを行っています。
博報堂コンサルティングの採用情報
次は博報堂コンサルティングの採用情報です。
博報堂コンサルティングの採用HPでは採用時の待遇などについては明記されていません。中途採用の情報を見ると給与水準は30代前半で700〜800万円となっているので、平均収入よりは高い収入を得ることができます。
博報堂コンサルティングに向いている学生は、マーケティングやブランディングが好きな学生です。新規事業の創出やその事業に合わせてコミュニケーション戦略や組織体制を改善することに興味がある学生が向いていると考えられます。
博報堂出身者が手がけるstariderが話題に
最後にstarider(スタライダー)という会社を紹介します。
stariderはデザイン会社です。新卒の学生の採用はしていません。博報堂出身の社員が設立したデザイン会社として話題になっています。
まとめ
この記事では博報堂や博報堂DYホールディングスの子会社・関連会社について紹介しました。
博報堂グループには非常に沢山の子会社があり、どの会社がどんな事業をしているのか細かく分類されています。
博報堂グループの子会社はグループ内で業務を共有することもあるので、マーケティングや広告関連のスキルを身に着けておくと良いでしょう。