富士通の評判は?残業から年収、会社の将来性まで評判と実態を徹底解説!

製造業への就職を検討していて、富士通の評判を知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。残業や年収など、富士通の評判を正しく把握しておくことは企業分析で大切になります。本記事では、まず富士通の会社紹介や評判と実態についてご紹介します。続いて、富士通で働く魅力や向いている人もお伝えします。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

富士通とは

富士通とは、日本の総合電機メーカーであるだけでなく、総合ITベンダーとしての知名度もあります。以下は、富士通の公式ホームページを参照して作成した会社紹介です。

また、富士通の事業は以下の3つに大きく分類されます。

  • テクノロジーソリューション(ITサービス、システムプラットフォーム)
  • ユビキタスソリューション(パソコン、携帯電話やモバイルウェア)
  • デバイスソリューション(半導体、電子部品事業)
目次

富士通の事業方針

前述した事業の大元にあるのが以下の3つの方針です。

  • フィールドイノベーション
  • 地球環境保護ソリューション
  • グローバルな事業展開

公式HPの事業方針の説明を読むと公益的な視点をもった企業であることが強く伝わります。

入社後は子会社に出向するケースも多い

富士通は、多くの子会社を有しており、入社後は子会社に出向するケースも多いことが特徴です。

  • 親会社: 他の会社の財務、事業方針を決定する支配権を有する会社
  • 子会社: 他の会社によって、財務や事業方針を決定される立場にある会社

子会社への出向は、一般的に格下げといったマイナスなイメージを持たれやすいですが、長期間のキャリア形成においてはグループ企業の事業を幅広く理解する機会となります。

以下の記事では、富士通の主要な子会社を3社紹介しています。子会社と親会社の関係が曖昧な方や、富士通とその子会社について知りたい方はぜひご参照下さい。

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富士通製のパソコンの評判はそこまで高くない

富士通は、ユビキタスソリューションとしてパソコンの製造販売を行っていますが、評判はそこまで高くないことがわかります。

富士通はパソコンのシェアでは東芝、NECを上回って非常に高いようですね。それだけ、信頼性が高く、評判がいい・・・かどうかは疑問ですね。

参照: Yahoo知恵袋

富士通のパソコンを利用したユーザーの見解として、以下のようなマイナスポイントが挙げられています。

  • よくフリーズする
  • 再インストールしにくい
  • アフターサービスがイマイチ

富士通のパソコンを購入する際は、同じ製品セグメントの他社品も検討すると良いでしょう。

競合は日立・NEC

富士通の競合は日立・NECが挙げられます。以下は、日立の公式ホームページと、NECの公式ホームページをそれぞれ参照して作成した会社紹介です。

株式会社日立製作所は、日本の総合電機メーカーであり、家電製品や通信機器だけでなく鉄道車両などの事業も行っています。

NECは、住友グループの電機メーカーであり、コンピューターやIT事業において高い知名度とシェアを誇っています。

業界研究をする際には、1つの企業の競合先もあわせて確認をすると良いでしょう。

富士通の採用情報

富士通の採用は大きく4つございます。

  • 新卒採用
  • キャリア採用(中途採用)
  • 障害者採用
  • グループ会社新卒採用

今回はその中でも新卒採用とキャリア採用に関する情報をご紹介します。

新卒採用

富士通の新卒の募集要項は以下の通りです。

また求める人物像については以下のように記載しています。

01.未知なるものに対して、楽しんで取り組むことができる人
02.志を持って、挑戦・探求し続けることができる人
03.困難なことに対して、最後までやり遂げることができる人

総合ITベンダーとして、先鋭的なことに取り組める余白が大きいからこその求める人物像だと考察できます。

キャリア採用(中途採用)

キャリア採用(中途採用)の募集要項は以下の通りです。

また富士通では第二新卒向けの募集サイトも別途設けられており、幅広い層の人材採用に積極的である姿勢が伺えます。

キャリア採用(中途採用)の選考プロセスは以下の通りです。

  • 書類選考
  • 1次選考面接、WEB適性検査
  • 2次選考面接
  • 内定、入社

富士通の評判と実態

本見出しでは、富士通の評判と実態に関して4つのポイントをご紹介致します。SNSやインターネット上の書き込みで、企業の評判を目にする機会は多いと考えられます。

中には、噂が広がって実態と異なる評判もあるので、誤った情報を信じ込まないように気を付けましょう。

①富士通の労働環境に関する評判と実態

1つ目のポイントは、富士通の労働環境に関してです。労働環境とは、残業時間の長さや稼働日数などを示しています。

一般的に、残業時間が毎月100時間以上など異常に長かったり、実質的に土日も出勤せざるを得ない労働環境であるとブラック企業だと言われます。

評判|残業時間が長い

富士通は、残業時間が長いという評判があります。前述の通り、富士通は総合電機メーカーですが、メーカーの平均残業時間は長くても月50時間以下と考えられます。

しかし、製造工場と販売先との納期調整を行う営業職や、顧客からのクレーム対応をするカスタマーサービスでは、状況によって多忙であり残業時間が長いこともあります。

残業時間の長さや忙しさは、職種によって大きく異なるので、富士通は残業時間が長いという評判があっても仕方がないと言えます。

実態|残業や忙しさは職種による

富士通では、残業や忙しさは職種によるというのが実態です。富士通では、誰でも社員であれば残業や忙しさが同じというわけではなく、職種によって違うということです。

一年を通して非常に波のある忙しさ。なので、簡単に休みを取ったらすぐに帰ることができる時もあるが、忙しい時は休日出勤を余儀なくされ、残業時間は規制されでかなり大変な思いをするときもある。

参照: Openwork

以上の口コミから、年間を通して残業時間や忙しさはバラバラであることがわかります。総務や経理といったバックオフィスにおいても、時期によって多忙さは異なります。

以下の記事では、富士通が激務と言われる実態に迫っています。具体的にどのような職種が激務なのかや、富士通の魅力もご紹介していますのでぜひご参照下さい。

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②富士通の業績・将来性に関する評判と実態

2つ目のポイントは、富士通の業績・将来性に関してです。業績・将来性とは、企業の有価証券報告書や経営方針などから、好調か否かを判断するものです。

例えば、会社四季報では各企業の有価証券報告書をもとにした、財務状況や経営情報を確認することができます。

評判|日系電機メーカーには期待できない

富士通は、日系電機メーカーの1つなので期待できないという評判があります。高度経済成長期には、日本の電機メーカーは国内外から称賛を受け世界的にも大きな影響力を誇りました。

しかし、東南アジア企業の台頭に伴い、安価で高品質な製品を作れる外国企業が増えたため、多くの日系電機メーカーは経営の存続が厳しい状況に追い込まれています。

富士通も、かつてはHDDをはじめとする様々な事業を展開していましたが、経営の悪化に伴い事業移管を行っており、将来性に期待できないという声は納得できます。

実態|構造改革の成果が出始めている

富士通では、構造改革の結果が出始めています。富士通の上半期決算を紹介する記事によると、世の中ではデジタルトランスフォーメーションを見据えた基幹系システムの再構築が進んでいます。

これにより、富士通の受注案件が増加したため、業績の改善に繋がったと考えられます。今後、さらに社会の構造改革が進む中で富士通は大きな影響をもたらし続けると思われます。

以上は、富士通の直近3年間における売上高と営業利益のまとめ表です。上方修正した結果が、2020年3月決算でどのような結果になるか確認してみてはいかがでしょうか。

③富士通の年収に関する評判と実態

3つ目のポイントは、富士通の年収に関する評判です。年収とは、毎月の給与に加えて年1,2回のボーナスや諸手当も加味した総額です。

富士通は、日系企業であるため年棒制ではなく、単月の給与とその他の収入を合わせると年収が試算できます。

評判|大企業なので年収は高い

富士通は、大企業なので年収は高いという評判があります。大企業とは、資本金が3億円以上であり、また従業員数が300人以上の企業を指します。

富士通は、大企業の定義に該当しており、財務基盤や売上高も中小企業と比較すると大規模であるため、年収は高いと考えられています。

実態|構造改革にリストラがつきもので油断できない

富士通では、構造改革にリストラがつきもので油断できないというのが実態です。売上高や利益が不調の場合、企業ではリストラや事業売却を含む構造改革を行います。

近年は働き方改革の影響もあり、土日祝はほぼ確実に休める。むしろ、休日出勤をすることに対しては、抵抗が大きく休日出勤を承認してもらいにくい。また以前は残業が青天井であったが、残業時間の上限が設定され、年々厳しくなっている。

参照: Openwork

富士通では、構造改革の一環として働き方改革にも着手しています。これまで、残業をたくさんして稼げていた人も、残業時間が減ることが年収は低下してしまいます。

④富士通の社風に関する評判と実態

4つ目のポイントは、富士通の社風に関してです。社風とは、どのような人柄の社員と一緒に働きたいかや、多数の社員がどういう人かによって職場の雰囲気を表すものです。

評判|理系が中心で雰囲気も堅い

富士通の社風は、理系が中心で雰囲気も堅いという評判があります。前述の通り、富士通は電機メーカーであるため、理工学部や電子工学部出身の社員が大勢いると考えられます。

理系の人は、どちらかというと物静かで研究熱心な人が多いと言えます。そのため、富士通の社風は理系独特であり、雰囲気が堅いという評判が立っていることも納得ができます。

実態|円滑な仕事にコミュニケーションは必要

富士通では、円滑な仕事にコミュニケーションは必要というのが実態です。製造業では、営業職の他に生産管理や品質保証といった職種があります。

これらの仕事は、互いの部門が連携して業務に取り組んでいるため、円滑に仕事を進めていくためにはコミュニケーションは不可欠となります。

私は比較的穏やかな部署に配属され、とても働きやすかったです。企業文化としては、ともかくやってみろな挑戦的な姿勢が好まれ、自分のキャリアアップのための計画を部長や上司がしっかりと面倒みてくれるような体制にあり、非常に良い環境だと思います。

参照: Openwork

以上の口コミからもわかる通り、理系中心の会社ですがコミュニケーション能力が求められています。目標設定や課題解決をするためにも、話し合って行う社風があります。

富士通で働く魅力

富士通への就職を検討されている方の中には、富士通で働く魅力が何か知りたいとお考えなのではないでしょうか。

本見出しでは、富士通で働く2つの魅力をご紹介します。これから志望動機をまとめる際にもご参照下さい。

①プラットフォームに携わることで社会全体に影響を与えられる

1つ目の魅力は、プラットフォームに携わることで社会全体に影響を与えられることです。プラットフォームは、約75%程の売上を占めるテクノロジーソリューション事業の1つです。

プラットフォームは、ITシステムのサーバー、ストレージシステムやミドルウェアなどの情報通信機器から構成されており、情報化社会のインフラとして不可欠な存在です。

富士通で働くことにより、更なる通信インフラの構築や最適化に貢献することができるため、社会全体に影響を与えられるという魅力を感じることができます。

②クライアントの業界は多様で新しいことに触れる機会も多い

2つ目の魅力は、クライアントの業界は多様で新しいことに触れる機会も多いことです。例えば、顧客としては以下の業界や企業などが挙げられます。

  • BBVA: スペインの大手金融グループ
  • Global Mobility Searvice: 日本のベンチャー企業

これらの企業では、富士通のプラットフォームをはじめとする情報通信機器によって、事業展開や発展を目指しています。

そのため、これらのクライアント企業と仕事を共にすることで、様々な最新技術・製品を間近で見る機会も多くあるということが魅力です。

富士通に向いている人

富士通で働く魅力がわかり、具体的にどのような人が向いているのか知りたいと思ったのではないでしょうか。

文系職や理系職によって異なりますが、本見出しでは富士通に向いている人のイメージを3つお伝えします。

①縁の下の力持ち

1つ目は、縁の下の力持ちです。ユビキタスソリューションを除いて、富士通の製品は他の製品やサービスを補完する機能を果たすものが大半と言えます。

そのため、文系職や理系職のどちらにおいても、縁の下の力持ちとして業務に取り組むことが求められます。

クライアント企業から、何を求められているかを適切に捉え、最も適切な答えを提供することが必要なのです。

②相手の要望を聞くのが苦にならない人

2つ目は、相手の要望を聞くのが苦にならない人です。特に、テクノロジーソリューション事業では取引先企業に赴き、プラットフォームの構築支援をすることとなります。

クライアント企業は、富士通の社員ほど製品の理解をしていないため、断片的な要望が伝えられそれを1つずつ汲み取って形にしていくこととなります。

反対に、自らの主張や考えを押し通したいというタイプの人は、富士通には向いていない人と考えられます。

③好奇心旺盛な人

3つ目は、好奇心旺盛な人です。上述の通り、富士通のプラットフォームを利用するクライアント企業は、各業界において最先端のサービスや技術を持っています。

ビジネスパートナーとして、このようなクライアント企業の事業に好奇心を持ち、サービス・製品化に繋げていくために何が必要かを一緒に考えることが求められます。

富士通では、自社の電子機器・情報通信機器に留まらず、様々な技術や製品へも好奇心旺盛な人が向いていると考えられます。

まとめ

富士通は、総合電機メーカーとして特に情報通信機器に強く、多様な業界のクライアント企業と共に社会へ影響を与えているとわかりました。

また、富士通の労働環境や社風と言った評判・実態についてもご紹介しましたので、子会社も含めて就職を検討されてみてはいかがでしょうか。

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