薬局は薬剤師が就職できる就職先の1つで、平均年収以上の収入を得ることも可能な業界です。専門性とコミュニケーション能力の2つが求められ、就職が難しい業界でもあります。この記事では薬局への就職を目指す学生向けに薬局の業務内容や志望動機のポイントを紹介します。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
薬局とは
「薬局(調剤薬局:以下「薬局」)」とは必ず薬剤師が常駐して店舗内に調剤室を完備しており、医師によって処方される薬を調剤できます。
一方で「薬店」では市販薬の販売は許されていますが、処方箋の受付はできません。
ここでは「薬局」の仕事内容・求める人材・人気企業に関する情報をお伝えします。
仕事内容
まずは薬局の仕事内容です。
薬局の仕事内容は調剤業務・服薬指導・薬歴管理の3つです。調剤業務は医師の処方箋に基づいた薬の調合。服薬指導は薬を服用する患者に服用方法の指導。薬歴管理は副作用を含む薬の服用履歴の管理です。
これらは薬局の現地で行われる仕事で、薬局の本社では店舗の出店戦略や統括・不動産オーナーとの折衝、毎期ごとの決算の管理などを行っています。
薬局が求める人材
薬局が求める人材は相手の立場に立ってコミュニケーションを取れる人です。
特に薬を求めて薬局を訪れる患者さんと直接触れ合う薬剤師としての勤務を考えている方に求められます。患者さんは薬のことは全く知ら無いので、どのように薬を服薬すればいいか分かりやすく説明する必要があります。
また、本社勤務やバックオフィス業務の場合でも薬局勤務者とのコミュニケーションの他に、新しい薬局を開店する時などにも相手の意図を汲み取ってコミュニケーションできる能力が求められます。
人気企業
薬局の人気企業には株式会社アインホールディングス・日本調剤株式会社などがあります。
株式会社アインホールディングスは美容や健康にフォーカスした女性向け薬局のアインズ&トルペを展開。日本調剤は薬局事業の他に保険の販売・ヘルスケア商品のEコマース・医療コンサルティングを実施しています。
この他にもクオール株式会社・総合メディカル株式会社・株式会社スズケンなど数多くの薬局がありますが、各企業で行っている事業が異なります。
薬局業界の志望動機のポイント
次は薬局業界を志望する際のポイントを紹介します。
薬局業界では医薬品に関する高度な専門知識と責任感の強さに加えて、患者さんに真摯に向き合う姿勢が求められます。
それぞれについて詳しく見てみましょう。
接客好きをアピール
薬局業界志望における1つ目のポイントは接客好きであることです。
薬局は患者さんがいることで成り立つビジネスです。そのためには通いやすい薬局であったり、親切に対応してくれる薬剤師がいるというイメージも大切です。
そのためには病気という悩みを抱えている患者さんに向き合い、患者さんがわからない薬のことについて分かりやすく丁寧に教えられるような接客技術も求められます。
責任感が伝わるエピソードを交える
2つ目のポイントは責任感が伝わるエピソードを交えることです。
薬局の業務はお客様対応だけでなく、薬剤師自らが薬の調合を行ったり、患者さんの過去の薬の服用履歴の管理などもあります。こうした業務を間違えれば患者さんの病気を治せなくなることもあります。
そのため、1つ1つの仕事をなあなあで進めるのではなく、わからないこと、判断が難しいことを逐一確認して、責任感を持って仕事ができることも求められます。
薬局業界の志望動機を考える手順
次は薬局業界への志望動機を考える手順を紹介します。
薬局への志望動機を考える手順は大きく分けて2つで、まず「なぜ薬局業界か?」を考え、その次に「なぜ御社なのか?」を考えることです。
①なぜ薬局業界か
薬局への志望動機を考える際は、まず「なぜ薬局業界なのか?」を考えましょう。
例えば薬剤師の就職先であれば、薬局の他に病院・ドラッグストア・大学・MRとしての就職など様々な選択肢が考えられます。その中で「なぜ薬局なのか?」という理由を明確にしましょう。
志望理由として「直接患者と接することが出来る仕事だから」という理由がありますが、これだけでは志望理由として弱いので、なぜそういう仕事に就きたいのかというあなた自身のストーリーを織り交ぜるようにしましょう。
②なぜ御社か
次に考えることは「なぜ御社なのか?」です。
この問は同じ薬局業界の中でもなぜその会社に入社したいのかという理由です。先述したように同じ薬局の会社でも女性や美容に集中した企業があれば、Eコマースをすすめる会社もあります。
つまり同じ薬局でも、各会社で取り組んでいる事業が異なるので、志望する会社の事業内容を研究した上で、あなたの価値観や過去の経験からその会社を志望する理由を明確にする必要があります。
【テンプレ】薬局業界の志望動機
次は薬局業界への志望動機のテンプレートを紹介します。
ここではいい志望動機とNGな志望動機をそれぞれ2つずつ紹介します。各志望動機で良いポイントと修正すべきポイントも紹介しているので、是非参考にしてみて下さい。
良い志望動機
まずはいい志望動機からです。
ここでは「人と関わる仕事×健康に貢献」と、「幼い頃の原体験」に基づいた志望動機を紹介します。志望理由としての説得力に着目して読み進めてみて下さい。
人と関わる仕事×健康に貢献|208文字
私は健康に貢献でき、人と関わる仕事がしたいと思い御社を志望致しました。高校時代から祖母の大業がなかなか回復せず、闘病生活が続いている中で、高齢の方でも健康に豊かに暮らせるようにしたいと思いました。また私は学生時代にイベント運営会社でアルバイトをしており、直接人とコミュニケーションを取りながら仕事をすることにやりがいを感じて来ました。お客様とのコミュニケーションを重視する御社の方針に共感し、御社を志望いたしました。
この志望動機では自分の経験に基づいて「健康に貢献できる仕事」を志望していることと、学生時代の経験から「人と関わる仕事」を志望しており、人との関わりを重視する企業を志望すると説明しています。
このように志望理由の中で実体験や志望企業の運営方針と紐付けていることは説得力のある志望動機の1つの要素となります。
幼い頃の原体験|206文字
私は人が病気に苦しまず、健康で豊かな生活を送れるようにしたいと思い、御社を志望しました。私は小学生の頃、喘息持ちだったため、病院や薬局に通うことが多かったのですが、当時よく通っていた薬局の薬剤師さんがいつも笑顔で接して下さり、私も将来は病気で不安を抱える方に寄り添える人になりたいと思い薬剤師を目指しました。また御社では病院内への薬局の出店も多く、私の夢を実現でき御社の利益に貢献できると思い御社を志望致しました。
こちらの志望動機でも幼い頃の体験に基づき薬剤師を目指したこと。そして自分の思いを志望している企業なら実現でき、志望企業の利益に貢献できると考えていることが明示されています。
NGな志望動機
次はNGな志望動機です。
NGな志望動機のよくある特徴は業界や薬局・企業を志望する理由が書かれていない(もしくは内容が弱い)という特徴があります。
その他にもワークライフバランスが整っている・地元だからと言う理由だけで志望する学生も見かけますが、今回は理由と主張のズレに着目して下記の例を見てみましょう。
例①
私は人を幸せにする仕事がしたいと思い御社を志望します。学生時代に高校生の大学入試対策の家庭教師をしており、私の指導により学生の成績が向上し、第一志望に合格することができました。この経験から人のために尽力し、夢を叶えることの素晴らしさを実感しました。そのため大学4年間で学んできた医薬に関する知識を生かして、健康的に暮らす支援をして社会に貢献したいと考えております。
この志望動機では「人を幸せにする」ことは薬局以外でも出来ることと、学生時代の体験と薬局業界や会社を志望することの関係が明記されていないため、説得力に欠ける志望動機になっています。
例②
私は患者様に寄り添って薬の処方がしたいと思い御社を志望致します。私は在学中に文化祭の実行委員をしておりました。その時私の確認ミスでイベントの進行が一時中断しかける自体がありましたが、その後のリカバリーによって問題が大きくなる前に対処することができました。こうした経験から私には緊急事態への対応力があることがわかりました。薬局の業務では急を要する患者様もいらっしゃると思うので、この私の強みを生かして御社の利益に貢献したいと考えております。
薬局の業務ではお客様が服用する薬の調合や過去の服用履歴の管理といったミスの許されない仕事がほとんどです。そのため、上記の志望動機のように「ミスをした」ということを志望動機に書いてしまえば企業側も採用を見送ることになります。
まとめ
この記事では薬局への就職を志望する学生向けに、薬局で行われる業務・薬局への志望動機づくりのポイント・志望動機の良い例とNG例を紹介しました。
薬局は高度に専門的な知識を要する仕事が多いことと、人とのコミュニケーションが重視される業界・業種です。
そのため、志望動機では企業毎に行っている事業も踏まえて、上記の2つの能力があることをアピールできるようにしましょう。