ファッションや接客が好きで、アパレル業界を目指す就活生は少なくありません。しかしショップスタッフを目指す場合、顔やスタイルに自信がないと尻込みする就活生もいるようです。そこで今回は、アパレル業界は顔採用であるというのは本当なのか、そうした噂が流れる理由などについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
アパレル業界とは
アパレル業界とは、衣料品産業における既存服の製造業の総称です。そのため職種は幅広いのですが、近年は「SPA」と呼ばれる製造小売業が増えています。
SPAとは衣料品の企画・製造・販売の全般を行う業務体系のことです。
アパレル業界の仕事内容
アパレル業界は「既製服製造卸」「縫製メーカー」「ニットウェアメーカー」「輸入卸」「小売」など、様々な役割で成り立っています。そのため仕事内容も多岐にわたります。
- 仕入れや価格の計画をたてる「マーチャンダイザー」
- デザインを行う「デザイナー」
- 洋服の型紙を起こす「パタンナー」
- 必要な商品の買い付けを行う「バイヤー」
- 店舗で商品を販売する「ショップスタッフ」
上記以外にも、様々な職種があります。中でも「ショップスタッフ」は専門的な勉強が不要なので、応募者が多い職種です。
アパレル業界の代表的な企業
アパレル業界は店頭販売だけでなく、インターネットショッピング市場でもしのぎを削っています。代表的な企業は以下の通りです。
- ユナイテッドアローズ
- ストライプインターナショナル
- ワールド
- オンワードホールディングス
ストライプインターナショナルは「アースミュージックアンドエコロジー」、ワールドは「aquagirl」などのブランドをもち、いずれも若年層に人気のブランドを持つ企業です。
アパレル業界には海外展開している企業も多いため、年によって売り上げや利益率に変動があります。応募にあたっては、企業研究が重要です。
アパレル業界は顔採用という噂がある
アパレルショップのスタッフになりたいと思う就活生が気にする噂に、「業界的に顔採用だ」というものがあります。それはアパレルショップを訪れた際、スタッフの多くがスタイルがよく、キレイあるいはカッコいい人が多いと感じた経験があるからでしょう。ここでは、ツイッターのつぶやきを紹介します。
昨日さすがに呟けないなこれと思ってた事あったんだけどやっぱ言いますね所詮アパレルって顔採用してますよね(^_^;)どことは言わんけど応募しなくてよかった
— ラ (@r__isdead) July 8, 2019
アパレル業界を志望している就活生の中には、企業研究の過程で顔採用だと信じてしまう出来事に遭遇する人も少なくないことが見て取れます。
うちのアパレルは顔採用があるのやら
— 消します (@sky_blue0852) December 3, 2018
実際にアパレル業界で活躍している人の中にも、自社が顔採用だと公言する人がいるのも事実のようです。
アパレル業界が顔採用と言われる理由
ファッションに関わるアパレル業界は顔採用だと噂される理由として、いくつか考えられます。ここでは、その理由について紹介します。
理由①|お店に美人が多い
理由の1つ目は、アパレルショップのスタッフには美人が多いことです。流行のファッションに身を包み、洋服にあうメイクをしているので、より美人に映るのです。
メンズ向けのショップでも同様の傾向があり、スリムなショップスタッフがブランド服を着こなしているとカッコよさがアップします。
理由②|ファッション好きは「イケてる」イメージがある
理由の2つ目は、ショップスタッフはファッション好きな人が集まっているので、「イケてる」というイメージが先行していることです。
スタイルや洋服の着こなし、立ち居振る舞いがステキだと、見る側に心理的なバイアスがかかります。そのため、より顔が良く見えてしまうのです。
顔採用と噂のアパレル業界の真相
アパレル業界が顔採用という噂の真偽ですが、あながち嘘ではないようです。アパレル業界全体が顔採用をしているわけではないのですが、そうした傾向がある企業があるのも事実だからです。
ここではアパレル業界が顔採用といわれる真相について、紹介します。
真相①|美人の方が商品の映りは良い
特にショップスタッフの場合、自社のファッションに身を包んで店頭に立つことになります。その場合、美人の方が商品映りが良くなるのは事実です。そのため、採用試験の内容が同レベルだった場合は、美人が採用される傾向が高いといえます。
真相②|ファッション好きに美人は多い
アパレル業界を志望するファッション好きの学生は、自分を表現することに抵抗がないということですから、自分に対してポジティブな感情を抱く人も多いです。
容姿は自信に直結しますから、そういう意味では志望する就活生に美人が多いのはいた仕方ないことと言えます。
真相③|自分の見せ方を研究しているので良く見える
アパレル業界には、センスが良い人が集まっています。その理由は、自分に何が似合うのか、どうすれば洋服を着こなせるのかといった、見せ方を常に研究しているからです。その成果が表れることで、より美しく見えるようになります。
結論|見た目が評価される人もいる
アパレル業界は顔採用という噂が本当なのかを考えると、見た目で評価されることもあるというのが結論です。前章ではショップスタッフを主な例として取り上げていますが、マーチャンダイザーやデザイナー、バイヤーなど、自社以外の人と関わることが多い職種については、やはりセンスの良さが仕事に多大な影響を与えます。
そのため、アパレル業界の中でも人に接するあるいは見られる職種の場合は、同じ成績であれば見た目が良い人が採用されると念頭に置き、就活を進めた方がよいかもしれません。
アパレル業界志望者へのアドバイス
アパレル業界では顔採用の確率が高いと知り、気落ちしている就活生もいるかもしれません。しかし、すべての企業が顔採用しているわけではないので、きちんと対策を立てて採用試験に臨めば内定に近づけます。
ここでは顔に自信がない就活生が、アパレル業界から内定をもらうための方法を紹介します。
①重要なのは「店のコンセプト」に合致しているか
アパレル業界が採用にあたって最も重視するのは、ショップのコンセプトにマッチしているかどうかです。様々な職種の中でも、ショップスタッフにはこの傾向が強いです。
どんなに美人でも、ファッションの方向性が企業と一致しなければ、採用されることはありません。可愛い系のお店に行ったのに、レザージャケットを着た店員に接客されても、購入に繋がらないからです。
顔に自信のない就活生でも、作りたい製品の方向性や企業の雰囲気に共感したことなどをアピールすれば、内定にグッと近づきます。
②最低限の身だしなみは整えるべき
アパレル業界は、採用する社員が最大の広告塔となります。清潔感のない学生は避ける傾向にあります。
アパレル業界の採用面接を受ける時は、身だしなみがきちんと整えることが大切です。それは洋服のシワや靴の汚れといった身に着けるものだけでなく、髪型やメイク、爪の手入れにも及びます。清潔感さえあれば、容姿が原因で選考に落ちることはありません。
③コミュニケーション能力をアピールしよう
アパレル業界の中でも、人と関わることが多い職種を選ぶ場合は、コミュニケーション能力が求められます。
美人だけど話しかけにくいショップスタッフより、容姿は普通でも親しみやすい人の方が商品購入にはつながりやすいものです。企業が求めるのは、自社に貢献してくれる人材ですから、コミュニケーション能力や明るさは大きな強みになります。
そのため採用面接でも、しっかり担当者の目を見ながら、聞かれた質問に対して自分の言葉で話すことを意識しましょう。
顔採用は差別か
顔採用は差別だと感じる就活生もいることでしょう。みずほ銀行やコーセーは顔採用だといわれていますが、容姿が良い学生はどうしても印象が良く見えるので、選考に通過しやすい側面はあります。
しかし、表情や立ち居振る舞い、コミュニケーションの取り方によって、人の印象は大きく変わります。大事なのは口角を上げて表情を柔らかく見せる、質疑応答の受け答えが優しいといった努力をすることです。それだけで面接官の印象は変わるので、ぜひ試してみてください。
顔採用をするメリット
アパレル業界は顔採用と周知されてしまうと、応募者が減ってマイナスではないかと考える就活生もいることでしょう。しかし現実として、アパレル業界で顔採用をする企業が多いのは、そこにメリットを感じているからです。
ここでは、企業が顔採用を行うメリットについて説明します。
志望する就活生が増える
アパレル業界の中でも顔採用していると噂される企業は、有名ブランドを扱っていることが多い傾向にあります。それは、自社のブランドイメージ向上につながるスタッフを採用したいと、企業が考えていることの表れでしょう。
また就活生から見ると、顔採用で有名な企業に勤めることは、ある意味ステイタスとなります。そのため、自分に自信がある就活生の応募が増えることにつながります。これは企業にとって、大きなメリットなのです。
社内婚や恋愛を促進できる
アパレル業界に限らず、企業が顔採用をする理由の1つに、社内恋愛や結婚を促進できることがあげられます。社員が家庭を持てば生活を安定させる必要があるので、離職率を下げることにつながるからです。
特に社外での出会いが少ない企業には、そうした傾向が顕著なようです。
お客様ウケがいい
顔採用のメリットとして最もわかりやすいのが、お客様のウケが良いことでしょう。営業職や接客業の場合、お客様のウケが良ければ結果に結びつきやすいのです。
これは人間の心理として、見た目が良い人の方が好感を得やすいことが知られているからともいえます。ただし、笑顔が自然であるか否かで、結果には違いが出ます。
まとめ
すべてではないものの、アパレル業界に顔採用があることは現実のようです。しかし、企業が重視するのは自社のブランドイメージにマッチするか否かなので、対策は十分に立てられます。
身だしなみや表情に配慮すると共に、応募する企業がエレガントさを求めているのか、親しみやすさを重視するのかといった、傾向をリサーチしましょう。そのうえで、洋服やメイク、話し方を考えて採用面接を迎えれば、自信を持って臨めるはずです。ぜひ実践してみてください。