大学一年で単位落としたらどうなる?デメリットと対策を徹底解説!

大学一年生で単位を落とす人は多くいると思います。大学一年で落とした単位は早期に対策を講じることが大切です。今回は単位を落とした学生の方に向けて、必修単位を落とした時のデメリットや、就活への影響などを紹介していきます。その後の対処法も紹介しているので、ショックを受けている方もぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

結論|大学一年で単位落としたら軌道修正すべき

大学一年生のうちに単位を落としてしまった人も多くいると思います。焦る人もいれば、楽観的に捉えている人もいるでしょう。しかし、一年生で落とした単位は早期に軌道修正すべきと言えます。

その一番大きな理由は、早期に解決策を講じて行動しなければ留年に繋がったり、学科によっては就活にも影響がでてくるからです。

今回は一年生で落とした単位はどのように軌道修正していくべきなのか具体的にご紹介していきます。

単位落としたと嘆く大学一年の声

大学1年
17単位落とした🤪🤪🤪

— かん (@lollipop_0417) 2019年7月24日

上記のツイートをした方は大学一年生なのに17単位も落としてしまったと投げやりになっています。17単位落としたとなると次年度でかなり頑張って取り返す必要があるでしょう。

大学1年前期に14単位を落とした時は、飼い犬に手を噛まれたかと思ったぜ

— 鵜木 (@unokichi1222) 2017年7月30日

上記のツイートをした方は、なんと大学一年生の前期だけで14単位を落としたとのことです。これは早めに軌道修正しなければ最終的に留年するリスクもかなり高くなってきます。

必修単位を落とすとデメリットが多い

大学とこれまでの高校生活とで違うことは、授業が単位制になり、自分で履修科目を選ぶことです。一部では単位制の高校も存在しますが、大学になって初めて単位制度を体験する方も多いと思います。

授業でもらえる単位には二種類あります。

  • 必修科目単位
  • 選択科目単位

必修科目単位とは、卒業するまでに必ず取得しなければいけない単位です。逆を言えば、いくらたくさん授業を受けて単位を取得しても必修科目単位が1つでも足りていなければ卒業、あるいは進級できません。

選択科目単位とは、学生が自分で好きに選んで履修できる科目です。だからといって全く履修しなくて良いわけではなく、卒業するための必要単位数が決められているので、それを埋めるためにも履修しなければなりません。

目次

①同じ授業の履修で虚無感を感じる

必修単位を落とした時のデメリットの一つとして、もう一度同じ授業を来期あるいは来年度に履修しなければいけないことが挙げられます。

同じ授業を履修することはかなり虚無感を感じますし、周りの学生は一つ下の学年ということもあり、肩身の狭さも感じるでしょう。

また、一度履修しているからこそ、今度こそ単位を落とせないというプレッシャーとも戦わなければなりません。

②履修の幅が狭まる

次の学年に進級した時に、また新たに履修スケジュールを組むわけですが、その際に再履修科目を時間割に組み込まなければいけないために、取れなくなる授業も出てくるでしょう。

その授業がどうしても取りたかった場合や取らなければいけなかった授業の場合でも、卒業するために必修科目を優先する必要があります。

学びたいことがあって進学してきたのに、必修科目の再履修のせいで履修の幅が狭まるのは大きなデメリットです。

③友人とスケジュールが合わなくなる

同じく必修科目を落とさずに進級した友人にとっては、再履修科目の時間は空き時間であったり、別の授業の時間であったりします。

友人とスケジュールが合わなくなってくるのは、自分はその時間、友人たちと分かれて必修科目を受講しなければいけないためです。

再履修科目が多ければ多いほどこのような単独行動が増えてしまい、友人と、これまでと同じように行動できなくなることも否めません。

④試験対策が難しくなる

大学の試験は高校の時とは少し違い、事前に友人と相談して対策を練ることで突破できる論文形式の試験の場合や、先生によって試験の難易度が異なる場合もあります。

二回目の履修の時に、試験の難易度が高い先生に当たってしまうと、単位取得が一回目より難しくなるでしょう。

そのような時ほど、周りと相談して対策を練りたいものですが、二回目は周りが一つ下の学年であることで、親身に相談できる相手が少なくなることも考えられます。そのため試験対策が難しくなるのです。

一度でも単位を落とすと「癖」がつく

大学一年の時に単位を落としてしまっても、挽回できるチャンスは多くあります。そのため、「落としても何とかなる」という思考になってしまい、単位を落とすことに「慣れて」しまいます。

それに慣れてしまうと徐々に単位を落とすことに対して危機感を感じなくなっていってしまい、2,3,4年生に進級しても単位を落とし続けてしまう可能性が高くなってしまうのです。

一年生の時に単位を落としてもどうにかなる場合が多くありますが、学年が上がるにつれて挽回のチャンスが減り、最終的に留年してしまう可能性もあり注意が必要です。

取得単位数別|単位を落とした際の注意点

現在の取得単位数別に単位を落とした際の注意点を解説していきます。卒業に必要な単位数はどの大学も120~130前後ということを念頭に、今焦っている方や心配している方は参考にしてください。

40単位以上|心配は不要

一年生のうちに40単位以上取得できているのなら、特段な心配は不要です。仮に卒業までに126単位必要だとすると、卒業まで3年間であと86単位取ればいいので、かなり余裕があります。

しかし、余裕を持ちすぎて二年生の時に通常より授業を履修しなかったりすると、万が一その他の授業の単位を落とした時に後々響いてくるので、今後を考えて単位数に余裕をもって履修申請をしましょう。

30単位前後|相当な注意が必要

一年生終了時に30単位前後しか取得していない場合は相当な注意が必要です。仮に126単位の要件を満たせば卒業の場合、残り3年間で一年あたり32単位と考えれば大丈夫と思われる方もいるかもしれませんがその考えは甘いです。

三年生以降就活などが加わり、一年生と同じような履修はできないと考えてください。

進級要件ギリギリの単位での進級が続くと、最終的に四年生の時に卒業要件を満たせない可能性もあります。そのため、二年生のうちにできるだけたくさん授業を履修し単位取得を目指すことをおすすめします。

20単位以下|留年の可能性が高い

一年生終了時に取得単位数が20単位以下の場合ほとんどの学生が留年します。無事進級できたとしても、上記のように最終的に次年度に進級することが難しくなり留年する可能性もあります。

また、進級要件によってはその単位では進学できず、卒業時に留年ではなく、即留年する場合もあるので、再度進級要件を確認してください。

進級できても留年しても、次年度では時間割コマギリギリまで履修登録をして、しっかりと勉強をして単位を取得し、少しでも挽回できるようにしましょう。

0単位|大学にいるべきかもう一度考えるべき

一年生終了時に単位が一つも取得できなかった場合は、本当に自分は大学に通う必要があるのか考えてみてください。

どうして一つも単位が取得できなかったのでしょうか。バイトに明け暮れすぎたのかもしれませんし、どうしても勉強に身が入らなかったのかもしれません。

どちらにせよ、どうしても勉強したいという気持ちが捨てきれない場合以外は、大学を辞めて就職するのも良いでしょう。全ての人間が大学に通って就職しているわけでもありません。

ちなみに、留年についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。留年するデメリットなどをしっかりと把握しておきましょう。

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単位を落とした場合の対処法

実際に単位を落としてしまった時は焦らずに以下で紹介している対処法を実践してみてください。挽回するチャンスもあります。

①単位数に余裕を持って履修する

単位を落としてしまった次の年は、できるだけ単位数に余裕をもって履修登録を行いましょう。

卒業に必要な単位数が130単位前後の場合、一、二年生のうちに合計86単位前後取得できていると良いペースで卒業まで進められます。

二年生のうちに一年生の分も取り返すことで、三年生からは時間の余裕が生まれ就活などにも専念できますし、心の余裕にも繋がります。ただし、一年の履修上限もありますので、その点は確認してください。

②出席が評価される授業を履修する

単位を落としてしまった原因が試験の点数が足りなかった場合は、次の履修計画を立てる際に、出席が評価される授業を多く履修すると良いでしょう。

出席点と試験点の割合が出席点の方が多い授業では、試験があまりうまくいかなくても、真面目に出席して授業を受けてさえいれば単位がもらえる可能性が高くなります。

③ピンチなら試験を取捨選択する

二年生の時にまた単位を落としそうなピンチに出くわしたら、思い切って試験を取捨選択してください。

必修科目は進級要件や卒業要件に響く可能性がありますので、最優先で試験勉強をしましょう。その他、出席点が優遇される授業や、選択科目で次年度に違う科目を履修できそうな授業の試験は後回しにするのも一つの方法です。

あくまで最終手段として考えていただいて、先述した「単位の落とし癖」をつけないように気を付ける必要があります。

文系なら留年しても就職に支障はない

就活をする上で留年をすると影響があるのか心配な学生の方も多いと思います。しかし文系であるならそこまで就職に支障はありません。

文系の学生は専門性の高い分野の業界(情報通信業など)よりも、サービス業や小売業に進む割合の方が多く、求められているのは大学での成績よりも人物性であることがほとんどです。

浪人している学生もいるので年齢と卒業年度が一致していない学生はたくさんいます。そのため面接官もさほど気にしていません。一年の留年よりも新卒であることを重視する企業が多いくらいです。

こちらの記事では、留年しても就職活動を成功させる秘訣について紹介しています。留年したから諦めるのではなく、しっかりとした「留年理由」を用意して面接に臨みましょう。

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理系なら単位の評価も大切になる

単位は60点以上取得すれば認定されますが、その中でもランクがあります。理系の学生にとっては単位の評価が大切な場合があります。その事例を2つ紹介します。

①研究室の選択肢が広がる

研究室に入るのは多くの場合四年生からです。研究室選びは研究テーマや今後の就職などにおいてかなり重要になっています。研究室の選択肢を広げるためにも単位の評価は気にする必要があります。

なぜなら、ほとんどの理系の学科では研究室は単位の評価が高い人から自由に選べる方式です。そのため、単位の評価が悪いと興味のないテーマを一年かけて研究しなければいけません。

②企業への推薦枠の幅が狭まる

理系では専門性の高い分野を研究するため、企業側から大学側に学生を当該企業に就職してもらうよう要望があり、その限られた枠を推薦枠と言います。

推薦枠に入れば就職の内定率は格段に上がります。しかし、その推薦枠も単位の評価の良い人から埋まっていくので、単位の評価が悪いと希望している企業の推薦枠に入れないこともあるのです。

まとめ

大学一年生で落とした単位は早期に軌道修正することが大切な理由とその解決策について紹介しました。

今すでに単位を落としてしまった人も今回紹介した対処法を有効活用して、今後の進路に役立ててください。まだまだ挽回できるチャンスはきっとあるはずです。

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