7大総合商社の一つに数えられる双日。事業の幅が広いだけに、双日エアロスペースや双日プラネットなど多くの子会社が存在します。親会社の平均年収は1,090万円ですが、子会社の給与や待遇も決して悪くありません。今回は、主要な子会社の採用情報を詳しくお伝えしていきましょう。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
双日は総合商社
双日は日本を代表する総合商社で、自動車から飛行機、産業用機械、金属・エネルギーなど様々な商品を扱っています。三菱商事や三井物産、伊藤忠などと並び、日本の「7大総合商社」の一つに数えられています。
本見出しでは双日について解説しますが、総合商社そのものについて、より深く学びたい方には以下の記事がおすすめです。各社の特徴の違いについても解説しています。短い時間でも読める記事なので、ぜひご覧ください。
平均年収は1,090万円と、数ある総合商社のなかでもトップクラスです。
非資源分野に注力している
双日は航空機部門に強みを持ちます。また、アパレルや繊維製品にも強く、服飾関係の専門商社にも引けを取りません。現在スポーツメーカーとして世界的に有名なナイキも、その創業時を双日が支えたといいます。
このように、非資源分野に注力していることもあり、主要な子会社も航空やアパレル、樹脂製品、食品などの専門企業がほとんどです。
裁量が大きく成長できる
双日の社風は、個人の裁量が大きく、社内の風通しも良い(意見が通りやすい)という特徴があります。新人にも積極的に仕事を任せようとする風土なので、成長を実感しやすいといえるでしょう。
ただ、長期的視野に立って社員を育てようとする社風もあります。転職を意識する場合は、できるだけ時間をかけて成長した後に行うことがオススメです。
裁量の裏返しで、商社は激務という声も聞かれます。飲み会が激しいという噂も聞いたことがある学生も多いのではないでしょうか。そのような不安を持つ場合は、以下の記事で実態を確認してみましょう。
1つめの記事では、激務と言われる理由から向いている人の特徴まで徹底解説しています。2つめの記事では、商社の飲み会にまつわる実態を紹介しているので、ぜひご覧ください。
子会社とは
子会社とは、親会社が議決権の50%以上を保有する企業のことです。議決権の範囲が広いほど、親会社の意向が子会社にも反映されやすくなります。
双日グループには子会社のほか、関連会社も多数存在します。関連会社は、議決権が20~50%の場合です。議決権の範囲によって子会社や関連会社の仕事内容も変わるため、企業選びの際は注意してください。
双日の事業の大半は子会社が担っている
双日は総合商社という立場上、どうしても扱う商品や事業が多くなりがちです。そのため、専門の事業を行う子会社に分け、経営体制のスリム化を図ることが多くなります。
子会社はそれぞれが独立した専門商社として活動するので、仕事内容は大きく違いませんが、扱う商材が大きく異なります。
また、子会社でも独自に採用活動を行っていますが、親会社から社員を出向させることも珍しくありません。そのため、子会社のなかでは、派閥や特定グループが生まれやすいという特徴があります。
双日の主要子会社
双日の主要子会社は次の6社です。
双日の子会社は、それぞれ専門の事業を展開していることがほとんどです。親会社の決算に業績が合算される、連結子会社のケースも珍しくありません。
ここでは、双日の主要な子会社である、双日エアロスペース、双日プラネット、双日食料、双日マシナリー、双日建材の5社を紹介していきましょう。
双日エアロスペース
双日エアロスペースは、双日のなかでも極めて重要な子会社に当たります。双日といえば航空機が強みとされるほど、双日エアロスペースの立ち位置は重要です。
ここでは、双日エアロスペースの事業内容や採用情報をお伝えしていきます。
双日エアロスペースの事業内容
双日エアロスペースは、主に航空・宇宙関連機器や部品の輸出入・国内販売を行っています。民間航空機の販売や販売支援、ロジスティックサポートなどが代表的な仕事です。
双日エアロスペースの採用情報
双日エアロスペースの公式採用ページによると、現在のところ新卒も中途採用も実施していません。
ただ、2020年新卒向けの採用活動を参考にしてみると、採用人数は1~5名、東京本社や名古屋支社、大阪営業部にて求人がありました。昇給や賞与、休日数など、給与や待遇面も非常に恵まれています。
2021年新卒向けの採用活動が行われることを期待しましょう。
双日プラネット
双日プラネットは、近年にかけて双日グループのなかでも大きな注目が集まっている子会社です。現在は世界的な廃プラ対策運動が進んでいるため、双日プラネットでも本格的に同事業を行っています。
ここでは、双日プラネットの事業内容や採用情報をお伝えしていきましょう。
双日プラネットの事業内容
双日プラネットは、主に合成樹脂製品の輸出入や国内販売を手がけます。
2004年1月に、ニチメンの合成樹脂部門、日商岩井プラスチック、蝶理プラテクノの3社が統合して生まれた企業だけに、プラスチック原料や製品に非常に強みを持ちます。
主な仕事内容としては、プラスチック製品の国内物流支援、輸出入、三国間貿易業務のほか、営業や営業企画、プロジェクト設計などが中心です。
双日プラネットの採用情報
双日プラネットの公式採用ページによると、2020年新卒向けの採用活動が行われています。公式採用ページにアクセスし、マイナビ2020などで応募してみましょう。
双日プラネットは社内制度や福利厚生が充実しています。双日健康保険組合への加入や、退職金制度、持株会、リロ倶楽部、借上げ社宅などが揃っています。また、年1回の昇給や年2回の賞与など収入面も問題ありません。
双日食料
双日食料は、TPP11の発効により、南米産牛肉の輸入解禁や北米産牛肉の月齢制限撤廃(予定)などを踏まえ、海外向けの貿易事業を加速しています。双日でも、今後重要な立ち位置になっていくことが予想できるでしょう。
ここでは、双日食料の事業内容や採用情報をお伝えしていきます。
双日食料の事業内容
双日食料では、加工食品や糖化製品などの輸出入、国内販売を行っています。畜産原料から基礎原料まで幅広い商品を扱っているため、「食の総合商社」とも呼ばれます。
具体的な仕事としては、海外から原料を調達する業務や国内メーカーへ販売する営業職、営業部門をサポートする経理や財務、審査法務などが代表的です。
同業他社には、「住商ファーマインターナショナル」や「ユニチカ」などが存在します。いずれも競合となるため、面接前に情報を調べておくことをオススメします。
双日食料の採用情報
双日食料の公式採用ページによると、2020年新卒向けの採用活動が行われています。リクナビ2020などを活用して募集してみましょう。
双日食料はとにかく休暇制度が充実しています。結婚・産前産後・育児・介護に加え、長期勤続休暇や配偶者出産休暇など、女性に嬉しい内容も少なくありません。
入社3年後の社員定着率は90%以上にも上ります。平均年齢も41.6歳と、社員がなかなか離れない、働きやすい環境が整っていることが予想できるでしょう。
双日マシナリー
双日マシナリーは、一般消費者向けではワインセラーの販売会社として有名です。ただ、BtoB向けの事業が主力となります。なかなかBtoB向けの情報は表に出てこないため、ここで事業内容を掴んでおきましょう。
双日マシナリーの事業内容
双日マシナリーの中核となる事業は、半導体製品(または製造装置)の輸出入、国内販売です。主に工場や国内メーカーなどに製品を販売しています。
具体的な仕事としては、半導体製品のマーケティング、販売戦略立案、仕入先から調達した商品を販売する商取引(トレーディング)業務が中心です。
双日マシナリーの採用情報
双日マシナリーの公式採用ページによると、2021年新卒向けの採用活動が行われています。リクナビ2021などで応募してみましょう。
双日グループに入っているということで、共済会や持株会、双日健康保険組合への加入など福利厚生に恵まれています。また、寮や保養施設も利用可能です。
年1回の昇給や年2回の賞与、そして一般的な企業に比べて年収も高くなっています。もちろん、土曜・日曜は休暇が取れるため、休暇制度も充実しています。
双日建材
双日建材も双日マシナリー同様、BtoBの企業ですので、社名を耳にする機会は少なく、事業内容を疑問に思う方も多いと思います。以下は双日建材の基本情報です。
双日建材は双日グループの中核を為す企業ですので、以下でその事業内容と採用情報について詳しくみていきましょう。
双日建材の事業内容
双日建材は総合建材商社です。取扱商品は、木質材を重層にした建材である合板を中心に、建物の建設に必要な木材や建築資材などが挙げられます。
商社ですので、合板などを売りたいという生産者と、合板や建築資材を必要とする建設会社(ゼネコンやハウスメーカー)をつなぎ合わせる仕事です。時には双日建材と建設会社との間に卸を挟むこともあり、その場合は、卸に販売する形となります。
安価な合板や木材の調達は海外で行うことが多いので、グローバルに働きたいという学生にはうってつけの環境です。
双日建材の採用情報
双日建材は、親会社の双日とは別に採用を行なっています。双日建材では「人」を「財産」と謳い、以下の2つような要素を併せ持つ人材を求めています。
- 強烈な個性を持ち、とんがっている人
- 受け身ではなく、自主的に考え、動くことのできるプロフェッショナルな人
さらに、双日建材は明るい社風で、誰でも積極的に挑戦できる社風であることが、以下の口コミからも分かります。
基本的には風通しの良い明るい社風だが部署によって差が大きい
入社試験の面接時に感じたが、非常に風通しの良い会社だと感じた。上司たちともいい意味であまり垣根がなく、何でも相談できた。
出典:Openwork
その他、細かい採用情報は以下の表にまとめているので、参考にしてください。
今のところ給与面は悪くありません。(営業/5~10年目)
出典:Openwork
給与に不満を持つ口コミは見当たらず、総合職は住宅手当もあるので、一定の生活を送ることが保証されていると言えるでしょう。
まとめ
双日は総合商社ということで、非常に事業の数も多くなっています。親会社から分社化して事業を引き継いだ子会社も多く、それぞれ専門的な事業領域を持ちます。
今回は、特に中心的な子会社である、双日エアロスペースや双日プラネットなどを紹介してきました。それぞれ採用活動は単独で実施しているため、卒業年度や応募方法などに注意してください。