我が国のゼネコンも大きな変革期にあります。今回はスーパーゼネコンの一つである大林組の蓮輪社長をとりあげます。大林組のような大手ゼネコンへの就職を考えている就活生は会社概要だけでなく、経営トップである社長が考えている経営方針をしっかり理解しておく必要があります。この記事を参考に理解を一層深めましょう。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
大林組の社長は蓮輪賢治
「蓮輪賢治(はすわけんじ)」氏は株式会社大林組の代表取締役社長です。
この記事では蓮輪賢治氏の出身・経歴などを中心に解説しますが、前任社長の白石氏や大林会長にも触れます。
スーパーゼネコン大林組への就職を目指す就活生はこの記事を参考にして理解を深めてみてください。
前任の白石達は談合問題で引責辞任
蓮輪賢治氏の前任社長は「白石達(しらいしとおる)」氏です。白石氏は2007年に社長に就任して以来10年以上 大林組の社長を務めましたが、2018年にリニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件で引責辞任に追い込まれました。
リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件は工事を請け負った4社が入札の際に談合を行った事件です。大林組は清水建設とともに有罪判決が確定し、120日間の営業停止処分を受けました。
白石氏は取締役も退き相談役に就任しました。
大林組の会長は大林剛郎
「大林剛郎(おおばやしたけお)」氏は大林組の代表取締役会長です。創業家一族の出身で、大林組の個人筆頭株主でもあります。
1977年に慶應義塾大学経済学部を卒業後大林組に入社しました。入社後スタンフォード大学に留学し、工学研究科の修士号を取得しています。
会長就任は2004年で、蓮輪氏まで3人の社長時代にわたって会長を務めています。本来であれば白石前社長が会長に就任する際会長を引くはずでしたが、白石氏が会長に就く道が閉ざされたため。引き続き会長を務めています。
大林組はスーパーゼネコンと呼ばれる
大林組は 鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店とともにスーパーゼネコン5社と呼ばれています。大林組は創業以来長く大阪に拠点を置いていましたが、2010年本店を東京に移しました。
大林組は明治25年に「大林店」として大阪で創業しました。現在単体の売上高は約1.3兆円で従業員は8,600人を超えています。
明石海峡大橋を始め、梅田阪急ビル、大阪城の天守復興、表参道ヒルズ、東京スカイツリーなど日本を代表する数多くのビッグプロジェクトに携わってきました。
大林組の社長(蓮輪賢治)の出身や経歴
それでは、蓮輪賢治氏の出身や経歴などを見てみましょう。 腰痛の改善を目的に40歳過ぎから始めたウォーキングを毎日欠かさないそうです。座右の銘は禅の「平常心是道」とのことです。
蓮輪賢治氏の経営方針などにも迫っていきましょう。
大林組の社長(蓮輪賢治)は大阪府出身で大阪大学を卒業
蓮輪賢治氏は1954年生まれ大阪出身です。1977年大阪大学工学部土木工学科を卒業して大林組に入社しました。
執行役員東京本店土木事業部担任副事業部長、技術本部副本部長、常務執行役員、専務執行役員とキャリアを積み重ね、2018年3月白石前社長の引責辞任後社長に就きました。
蓮輪賢治氏は 人口減少社会が到来する中で、国内市場の縮小を見越して事業領域の拡大に取り組み、経営基盤を強固にすることを大林組社長としての第一命題に据えています。
大林組の社長(蓮輪賢治)は新卒で同社に入社
蓮輪賢治氏は大阪大学を卒業後新卒で大林組に入社しています。蓮輪賢治氏の社長就任に伴って、大林組は本社の本部長や主要拠点のトップを一新する人事を断行しました。
蓮輪賢治氏は「自分が先頭に立ってリニア中央新幹線の入札問題の真相究明とコンプライアンス体制の再整備を行い、あらゆる事業運営でコンプライアンスを最優先する経営を強固に推進し、信頼を取り戻したい。」としています。
オフィスビル建築を得意とする大林組は首都圏の旺盛な開発事業で繁忙を極めており、蓮輪賢治氏は技能労働者の確保・育成を喫緊の課題としています。
大林組の社長(蓮輪賢治)は土木畑出身で新規事業も担当
大林組の歴代社長は建設畑の人が多いですが、蓮輪賢治氏は珍しく土木畑出身です。土木畑出身でありながら再生可能エネルギーや農業分野などの新ビジネスに取り組んできた実績があります。
水素エネルギーや電気自動車関連のビジネスにも意欲を示し、これらをビジネスチャンスと捉え、新たなビジネスモデル構築を慎重に検討していくとしています。
海外への事業展開も積極的で、「いつまでも国内で建設事業が拡大することはあり得ない。」とし、 新領域事業でも海外との連携を積極展開する意向を示しています。
大林組の社長(蓮輪賢治)の資産や年収
蓮輪賢治氏の資産や年収に関する明確な情報は見つけられませんでした。有価証券報告書には年収が1億円を超える役員を公表することになっていますが、大林組には該当者がいません。
大林組の監査役を除く10名の役員の年収総額は約5億5千万円ですから、蓮輪賢治氏の年収は5,500万円から1億円の間ということになります。
大林組の社長(蓮輪賢治)をもっと知りたい方
以下は2018/3/1付の日刊建設工業新聞より蓮輪賢治氏の発言を引用しています。
いつまでも国内で建設事業が拡大することはあり得ない。海外で建設事業以外も積極展開したい。
蓮輪賢治氏は大林組の新事業展開に積極的です。現在の経営基盤が曲がり角にきているとし、事業領域の拡大に向けた柔軟な対応が必要で、 異業種との連携やM&A(企業合併・買収)にも果敢に挑戦する意向です。
まとめ
大林組社長の蓮輪賢治氏を中心に解説しました。我が国のゼネコンも大きな変革の時期を迎えているようです。大林組などの大手ゼネコンへの就職を考えている就活生は、それぞれの会社の経営トップのビジョンをよく理解して面接に臨む必要があるでしょう。