市役所が激務な仕事と言われるのは事実かを記事で解説していきます。市役所の実態や市役所で働く際にチェックして欲しいポイントも合わせてお伝えしています。市役所で勤務を考えている人は自身が市役所で働くこと想定しながら、記事を読んでいただくことをおすすめします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
市役所とは
市役所は行政事務を司る機関です。一概に市役所といっても様々な部署が存在しており、市民のニーズに合わせて異なった業務を行っています。
市役所は住民課、財政課、福祉課、人事課など市民が生活するうえで欠かせない業務を幅広く行っています。市役所の存在なしでは市民の暮らしは成り立たないと言えます。
市役所が激務と言われる理由
市役所には毎日大勢の利用者がくるため、処理しなければならない案件は膨大な量になります。市役所の場合、部署によって業務量や苦労する面は大きく異なります。
部署によっては激務になりやすい部署が存在するのも事実です。市役所が激務になる要因を紹介します。
膨大な業務量が残業を招く
市役所が激務と言われる原因の1つが膨大な業務量です。市役所には平日途切れることなく多くの利用者が訪れます。近年は多くの市役所が使用できる予算が少ない為に人員をカットしている状況が見受けられます。
それにより、職員1人当たりの受け持つ案件が増え、定時では業務を完了できずに残業につながるケースも多いです。市役所自体が旧体質的な側面をもつため、マネジメント層が積極的に業務改善を行わないケースもあり、職員の業務負担を加速している現状があるのも事実です。
常識のない市民対応に苦慮する
児童福祉課や生活支援課などの部署も激務になりやすいと言えます。ただ、財政課や人事課と違い、業務量の負荷というより、市民の対応に精神をすり減らすケースが多いのが特徴です。
社会福祉に関する窓口には、金銭に絡む事案が多く、一部の市民が自分勝手な理論で職員に無茶な要求をするケースも数多く見受けられます。要求が通らなければ「ぶっ殺してやる!」などの暴言を吐く市民も存在し、職員は対応を迫られているのが現実です。
社会的支援が必要な人の数も年々上昇傾向にあり、今後も職員の負担増が予測されています。
金銭支給条件や手続きが非常に煩雑
市役所が激務と言われる1つの原因は手続きのプロセスが非常に煩雑な所です。行政書士という手続きのプロが存在していることからも、市役所の業務内容が煩雑なのが分かります。
例えば同じ児童手当金の支給額や生活保護の支給金額も全員が一律で同じということはありえません。一人一人の状況にあわせて必要な書類を確認し、それを市民に伝えるので記憶する業務量は膨大になります。お金が絡む部署は特にその傾向が強いのが特徴です。
また市役所では縦割り文化がとても強いため、書類の承認ルートが数多く存在するのも、業務を煩雑にしている大きな要因と言えます。
市役所で特に激務なのは財政課・人事課
市役所でも特に激務なのが、財政課と人事課です。共通してることは繁忙期の労働時間が長いことが挙げられます。財政課では決算月や予算月に人事課では人事異動期に残業が100時間を超えることもあります。
また、財政課では一円単位での調整、人事課では権力関係の人事調整など、部署特有の業務負担があります。
市役所が激務という人の声
市役所が部署によっては長時間労働をしている現状があるのは事実です。時期によっては市役所の近くにウィークリーマンションを借りて職場に通っている職員の人もいます。定時で帰れる人が多いのも事実ですが、市民の為に遅くまで働いている職員がいるのもまた事実なのです。
22時回ってるけど市役所の明かりが複数部署でついてるし、公務員ってけっこうなブラックというか激務なんじゃって最近思ってる pic.twitter.com/dKGVoVOSVC
— 猫柳 紅蓮 (@Glen_Nekoyanagi) March 6, 2017
世間の公務員のイメージは9時から17時の土日祝休みで楽な仕事と定着してる節もありますが、決して全員の職員がそうではなく、市民の為に自分を犠牲にしながらも働いている人がいて行政が成り立っています。
市役所に勤める友人とお茶。彼女が以前いた部署は保険の窓口業務で、精神的にも物理的にも激務だったらしい。怒鳴られ、椅子を投げられ、過去には包丁持ち込んだ市民もいたりして、ストレスで5kg痩せた。それでも「もう来るな」とは絶対に言えない仕事。聞きながら飲んだ紅茶がやけに苦かった。
— Littlebamb (@Littlebamb) September 26, 2010
市役所は国の行政機関なので、普通のお店のようにお客様を選べません。どんな事情であれ基本的には市民の対応をしなければいけません。理不尽な市民の要求にも我慢して対応している職員がいるのも事実です。
市役所は激務な一方、良いところもある
市役所は激務な一面もありますが、当然良い面もあります。就職先に公務員が人気な理由なのがその事実を裏付けています。
市民にとっては市役所は欠かせな存在ですから、そこで働く職員も市民にとって必要で感謝される存在であると言えます。
市民に近い距離で貢献できる
市役所で働くということは、市民のニーズに直接的に答える仕事ですから必要不可欠な仕事と言えます。市民にとって市役所に相談できる安心感は生活をしていくうえで欠かせません。
実際に生活で困ったことがあった際に、市役所で相談することで解決している事案はたくさんあります。「親身になって相談にのってくれてとても助かった」「知らなかった制度を教えてくれて、生活が助かった」など感謝の声をもらえることが市役所で働く最大のメリットと言えます。
リストラされないという点で安定している
就活生に長きに渡って公務員が人気があるのはリストラがされにくく安定してるからと言えます。民間ではAIの登場でリストラが進んでいる企業もありますが、公務員の削減に関してはまだまだ先の話になるのが現実的です。現時点では安定していると言えます。
国の行政機関である為、業績に関係なく給料やボーナスが支給される点も市役所で働くメリットの1つです。民間と比較して有給休暇の取得率の高さや年間休日の多さも市役所で働く魅力と言えます。
市役所に向いている人
ここでは市役所に向いている人の特徴をご紹介します。民間と比較すると求められている人物像とはかなり違い、市役所特有の人材が求められます。
市役所で働きたいと考えている人は一度自身の性格と照らし合わせてみることがおすすです。
地域のために働きたいという想いがある人
市役所の存在意義が絶対的に地域の活性化や地域の市民の生活に寄り添うことですので、地域の為に働きたいと利他的な考えを持っている人が向いていると言えます。
逆に言うと自己実現をしたい気持ちを強くもっている人は向いていないと言えます。サポーター気質な性格の持ち主が向いている場所。それが市役所です。
また、自身がどう地域に貢献したいかも重要なポイントです。市役所にはたくさんの部署があり、業務は多岐に渡ります。「地域の福祉に貢献したい」「地域の環境に貢献したい」など明確な形があると活躍できる人材になりえます。
ルールを尊重できる人
市役所は決められたルールで決められたプロセスで業務を進めていく仕事です。必要性のないルールやプロセスの中には無駄や改善事項も多数存在しています。
市役所で働くのが向いている人は決められたことをルール通りにきちんと遂行できる人です。自身で仕事の進め方を模索したい、と能動的に仕事に取り組みたい人は市役所の仕事に向いてないと言えます。
大きな変化を望まずに毎日コツコツとルーティン作業ができる人が市役所に向いています。
ミスをしない人
市役所で働くのが向いている人は几帳面な人が良いと言えます。業務の多くが書面の確認などの事務仕事ですから、大雑把な人は市役所の仕事には向かないです。
記入のミスがあったり、添付書類の確認漏れがあると、市民に迷惑をかける可能性も高く、慎重に仕事を進める必要があります。
市役所においてミスの訂正業務は煩雑性がとても高く、一つのミスが業務の停滞を招いてしまいます。「石橋を叩いて渡る」それくらい慎重に物事を進めるタイプの人が市役所で働く際にスムーズに業務を遂行できると言えます。
市役所は働き方改革が進んでいない
市役所は働き方改革が進んでいるとは言えません。市役所の体質は古くから変化しておらず、完全な縦社会で物事の決定が行われています。
決定事項も多数の承認、決裁が必要であり、スピーディーに物事を決定する組織ではありません。データー管理の多くをアナログで行いデジタル化が進んでいないのも一つの要因です。
まとめ
市役所の仕事は一概に楽な仕事と言い切ることはできません。部署によっては残業や精神的負担も多く、世間のイメージとはかけ離れている部分もあります。
ただ、雇用や給与などは民間と比較して安定しており、今後も人気の職業であり続ける可能性は高いです。市役所で勤務したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。