就活は7月になっても多くのチャンスが残っています。大企業も積極的な採用活動を行っているケースもあり、7月を過ぎたからといって諦めてはいけません。今回は、夏採用で内定を獲得するための就活の進め方やコツを、3つのポイントに絞って紹介していきます。まだ採用が確定していない学生の方は、ぜひご覧ください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就活は7月から夏採用が始まる
就活は、春採用から冬採用まで時期によってタイミングが異なります。特に、6月下旬から8月の最終週までの就活を「夏採用」といい、主に7月から本格的に採用活動が始まります。
基本的に春採用から就活をスタートする学生が多い一方、実は7月の夏採用には大きなチャンスが眠っているのです。以下をご覧ください。
中小企業が中心
7月以降の求人情報は、そのほとんどが中小企業です。しかし、中小企業が多いからといって就活が不利になるということはありません。
就活の夏採用は、企業と学生どちらも「採用を決めたい」という気持ちが強い時期です。そのため、春採用に比べて企業も前向きで、内定を獲得できる可能性が高いといえるでしょう。
また、大企業を中心に就活を進めたい方も心配不要です。実は、7月の求人には、採用枠の広い大手企業の多くが積極的に募集を行っています。
大手企業も一部ある
マイナビの「2018年卒マイナビ企業採用活動調査」によると、7月以降の夏採用でも、57%以上の大企業が人材確保に積極的だということが分かっています。
特に、採用枠の広い大企業にとって、目的の人員を獲得するのに春採用だけでは足りません。ほかにも、業績が好調な大企業でも、思うように学生が集まらないという企業も多いでしょう。
このように、7月に始める就活はメリットがたくさんあります。つまり、たとえ春採用で内定がとれなかったという学生にも、まだまだチャンスが残されているということです。
就活を7月から始める人のタイプ
就活は一般的に春採用からスタートすることが多いですが、職種や学生生活によって7月から始めることもあります。
夏採用から本格的な就活を行う学生は、「公務員志望」や「留学から帰国した学生」に多いです。ここでは、それぞれのタイプについて詳しくお伝えしていきます。
公務員志望
就活を7月からスタートするのは、特に公務員を志望している人に多いです。公務員の試験スケジュールが夏に集中しているということが、理由の一つとして挙げられます。
国家公務員の総合職は、4月から第1次試験が始まります。一方、一般職の場合、6月中旬から7月上旬に第1次試験がスタートすることが多いです。
また、地方公務員の場合でも、6~7月に第1次試験を開始するケースが一般的となります(都道府県や市町村によって差があります)。
留学から帰国
留学は半期と通期の2種類に分かれており、それぞれ帰国するタイミングが異なります。通期の場合、9月に海外へと出発し、帰国するのが翌年6月になるケースがほとんどです。
そのため、通期組の留学生が帰国すると、すでに春採用が終了していることも珍しくありません。よって、夏採用、すなわち7月から就活をスタートすることになります。留学生にとって7月は非常に重要な時期ということです。
就活生で7月に内定が無い人もやり直せる
夏採用を目的とした就活のメリットは、たとえ7月に内定が無い学生にもチャンスがあるということです。
【就職留年を考えている学生へ1】留年をして来年に希望の進路に進もうと考えている学生も少なからず出てきました。まだ、夏採用も秋採用も検討している会社は少なくありません。いろいろな事情があるとは思いますが、よくよく考えてください。#キャリぷら #就活相談 #ES添削 #面接練習 #20卒 #21卒
— 眉毛おじさん 竹村昌芳 (@mayuge_ojisan) July 25, 2019
上記でも紹介されている通り、7月以降も積極的に採用活動を行っている企業は少なくありません。春採用に間に合わなかったり、残念ながら採用に至らなかった学生も諦める必要はないのです。
就活で7月にやるべきこと
7月から就活をスタートする場合、次の3つのポイントが重要となります。
- 夏採用をしている企業へエントリー
- 先輩や就活が終わった友人に相談
- 面接をひたすら受ける
企業によっては6月下旬頃から夏採用をPRしていることもあるので、できるだけ早めに準備を行っておきましょう。それぞれのポイントについては以下で詳しく紹介していきます。
夏採用をしている企業にエントリーする
すでに春採用を行っている企業の場合、採用枠が埋まらないなどの理由により、6月下旬から夏採用をスタートすることがあります。
また、中小企業やベンチャー企業など、春採用から継続して採用活動を行っているケースも珍しくありません。
夏採用の情報は、マイナビやリクナビといった就職情報サイトから集められます。企業の公式ホームページ、またはTwitterなどのSNSなども活用してみましょう。
就職活動中は、7月に限らず常にアンテナを張って情報収集することを忘れてはいけません。
先輩や就活が終わった友人に相談する
7月から就活を始めるときは、すでに内定を獲得した友人のアドバイスも期待できます。春採用のときとは異なるメリットといえるでしょう。
就職を希望する業種や職種に深い関わりのある先輩、またはOBに相談してみるのも方法の一つです。
また、春採用で内定が得られなかった学生は、履歴書や面接で欠けているものがあったということでもあります。複数の人にアドバイスをもらいつつ、7月までにしっかりと問題点を改善しておきましょう。
面接をひたすら受けてみる
就活はとにかく慣れることが大切です。とにかく様々な企業の面接を受け、現場の空気に馴染むことから始めてみましょう。人前で話すことが苦手という学生でも、何度も同じ質問に答えているうちに体が慣れてきます。
一方、面接を一社受けるたびに、反省や改善点をメモしておくことも忘れないでください。
面接に受からないというときは、相手に自分のことがうまく伝わっていないことも多いです。こうした根本的な問題を解消するためにも自省が必要となります。
周りの就活生の7月の状況を参考にする
夏採用の就活を進めていくうえで、周りの学生の状況を参考にすることは大切です。同じ就活生のリアルな声を聞くことで、今後の活動の気付きになることも多いでしょう。
また、就活レポートも役立ちます。株式会社ディスコが調査した7月の就活生のデータですが、周りの状況が客観的に分析できるため便利です。
まとめ
公務員志望や留学帰りの学生など、7月から就活を始める学生も少なくありません。春に内定を獲得できなかった方や、さらに良い企業を見つけたい方も夏採用に参加することがあるでしょう。
7月でも積極的に採用活動を行っている企業は多いです。就活生にとってまだまだチャンスはあるため、ぜひ前向きに挑戦してみましょう。